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Yamareco

記録ID: 4027382
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

乗鞍岳 自然の織りなす厳冬期の魅力に迫る

2022年02月25日(金) ~ 2022年02月26日(土)
情報量の目安: A
都道府県 長野県 岐阜県
 - 拍手
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
11:50
距離
18.5km
登り
1,384m
下り
1,870m
歩くペース
標準
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
3:09
休憩
1:36
合計
4:45
距離 5.3km 登り 614m 下り 235m
2日目
山行
6:59
休憩
1:19
合計
8:18
距離 13.1km 登り 771m 下り 1,659m
5:00
118
6:58
22
7:20
7:24
8
7:32
57
8:29
8:38
5
8:43
3
8:46
8:49
6
8:55
9:55
8
10:03
10:06
2
10:08
65
12:37
40
13:18
ゴール地点
天候 25日(金):晴れ。稜線ガス。強風
26日(土):快晴、強風(稜線上は暴風)
過去天気図(気象庁) 2022年02月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
(行き)
新宿7:00(あずさ1号)9:38松本10:02(代行バス)10:08渚10:13(松本電鉄)10:40新島々10:55(バス)11:43乗鞍高原スキー場前
(帰り)
乗鞍高原観光センター14:16(バス)15:03新島々15:25(松本電鉄)15:51渚15:56(代行バス)16:02松本16:30(あずさ46号)19:06新宿
コース状況/
危険箇所等
○山荘分岐〜位ヶ原
・雪が柔らかく坪足は潜る。スノーシュー推奨
・斜面南側の尾根っぽいルートを直登。樹林のない白いフカフカ斜面は昨年雪崩事故あり立ち入り危険。上部不安定な雪庇あり。
○山荘〜位ヶ原
・樹林のない白いフカフカ斜面は雪崩危険エリア。下から見て左側樹林帯脇に沿って登る。
○肩ノ小屋〜山頂
・雪は締まっているが氷化箇所あり。ピッケル必携。
久しぶりの松本
2022年02月25日 09:39撮影 by  SO-02L, Sony
2/25 9:39
久しぶりの松本
岳都松本の象徴的な景色。左から蝶ヶ岳、常念岳、燕岳。
2022年02月25日 09:41撮影 by  SO-02L, Sony
2/25 9:41
岳都松本の象徴的な景色。左から蝶ヶ岳、常念岳、燕岳。
リフト3本乗り継ぐ。(500円×3回)
2022年02月25日 12:01撮影 by  SO-02L, Sony
2/25 12:01
リフト3本乗り継ぐ。(500円×3回)
かもしかリフトトップ。気温-5℃。山登りにはちょうどいい。
2022年02月25日 12:48撮影 by  SO-02L, Sony
1
2/25 12:48
かもしかリフトトップ。気温-5℃。山登りにはちょうどいい。
ツアーコースを振り返る。とても登山道とは思えない。
2022年02月25日 14:09撮影 by  SO-02L, Sony
2/25 14:09
ツアーコースを振り返る。とても登山道とは思えない。
ここから山荘へは右に折れる。昨年の雪崩事故により分岐地点が30mほどほど手前に移動された気がする。
2022年02月25日 14:27撮影 by  SO-02L, Sony
2/25 14:27
ここから山荘へは右に折れる。昨年の雪崩事故により分岐地点が30mほどほど手前に移動された気がする。
赤い旗は心強い
2022年02月25日 14:53撮影 by  SO-02L, Sony
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2/25 14:53
赤い旗は心強い
今宵のベースキャンプ位ヶ原山荘
2022年02月25日 15:29撮影 by  SO-02L, Sony
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2/25 15:29
今宵のベースキャンプ位ヶ原山荘
ルート上に雪崩危険箇所あり。小屋に掲示されていた。明朝は暗闇出発なので少し心配。
2022年02月25日 16:08撮影 by  SO-02L, Sony
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2/25 16:08
ルート上に雪崩危険箇所あり。小屋に掲示されていた。明朝は暗闇出発なので少し心配。
心配なので夕方偵察へ
2022年02月25日 16:59撮影 by  SO-02L, Sony
2/25 16:59
心配なので夕方偵察へ
樹林帯脇をラッセルしながらトレース作り
2022年02月25日 17:13撮影 by  SO-02L, Sony
2/25 17:13
樹林帯脇をラッセルしながらトレース作り
これで暗闇出発でも大丈夫だろう
2022年02月25日 17:35撮影 by  SO-02L, Sony
2/25 17:35
これで暗闇出発でも大丈夫だろう
山荘の夕食は鹿鍋。豪華で旨かった。食堂・談話室での飲酒はNG。
2022年02月25日 18:00撮影 by  SO-02L, Sony
5
2/25 18:00
山荘の夕食は鹿鍋。豪華で旨かった。食堂・談話室での飲酒はNG。
翌朝5時出発。案の定昨日頑張って刻んだトレースは風でシュカブラと化していた悲。
2022年02月26日 05:06撮影 by  SO-02L, Sony
2/26 5:06
翌朝5時出発。案の定昨日頑張って刻んだトレースは風でシュカブラと化していた悲。
夜明け前の位ヶ原。
気温-18℃強風。ここで30分御来光が来るのを待つ。
2022年02月26日 05:49撮影 by  SO-02L, Sony
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2/26 5:49
夜明け前の位ヶ原。
気温-18℃強風。ここで30分御来光が来るのを待つ。
きたきた!
八ヶ岳硫黄岳〜横岳より御来光。
2022年02月26日 06:24撮影 by  SO-02L, Sony
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2/26 6:24
きたきた!
八ヶ岳硫黄岳〜横岳より御来光。
多くの言葉は要らない。
綺麗そして神々しい!
2022年02月26日 06:29撮影 by  SO-02L, Sony
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2/26 6:29
多くの言葉は要らない。
綺麗そして神々しい!
モルゲンの乗鞍岳(3025m)
2022年02月26日 06:29撮影 by  SO-02L, Sony
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2/26 6:29
モルゲンの乗鞍岳(3025m)
乗鞍岳のひとつ富士見岳も燃える
2022年02月26日 06:29撮影 by  SO-02L, Sony
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2/26 6:29
乗鞍岳のひとつ富士見岳も燃える
槍穂高連峰もモルゲン
2022年02月26日 06:30撮影 by  SO-02L, Sony
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2/26 6:30
槍穂高連峰もモルゲン
モルゲンタイムは僅か7分位で終了。今回山行の最大の目的があっという間に終わった笑。
2022年02月26日 06:33撮影 by  SO-02L, Sony
5
2/26 6:33
モルゲンタイムは僅か7分位で終了。今回山行の最大の目的があっという間に終わった笑。
これより乗鞍岳へ。
まずは右へ伸びる斜面を上がる。
2022年02月26日 06:56撮影 by  SO-02L, Sony
2/26 6:56
これより乗鞍岳へ。
まずは右へ伸びる斜面を上がる。
稜線(肩ノ小屋)へ出ると猛烈な風。
乗鞍岳・剣ヶ峰(左奥)と朝日岳(右)。
朝日岳へ直登する。
2022年02月26日 07:31撮影 by  SO-02L, Sony
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2/26 7:31
稜線(肩ノ小屋)へ出ると猛烈な風。
乗鞍岳・剣ヶ峰(左奥)と朝日岳(右)。
朝日岳へ直登する。
朝日岳への急登。
カチカチに氷化して緊張。風も凄くピッケルが重宝した。
2022年02月26日 08:01撮影 by  SO-02L, Sony
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2/26 8:01
朝日岳への急登。
カチカチに氷化して緊張。風も凄くピッケルが重宝した。
朝日岳山頂(2975m)。
白山が出迎えてくれた。
2022年02月26日 08:29撮影 by  SO-02L, Sony
2/26 8:29
朝日岳山頂(2975m)。
白山が出迎えてくれた。
間近に迫る剣ヶ峰(3025m)
2022年02月26日 08:35撮影 by  SO-02L, Sony
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2/26 8:35
間近に迫る剣ヶ峰(3025m)
剣ヶ峰山頂に到着。
気温-18℃。本日一番乗り!
2022年02月26日 08:57撮影 by  SO-02L, Sony
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2/26 8:57
剣ヶ峰山頂に到着。
気温-18℃。本日一番乗り!
鳥居の向こうには、、、
2022年02月26日 08:58撮影 by  SO-02L, Sony
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2/26 8:58
鳥居の向こうには、、、
ズラリと北アルプス(槍穂高〜鷲羽・水晶〜薬師・黒部五郎)
2022年02月26日 09:00撮影 by  SO-02L, Sony
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2/26 9:00
ズラリと北アルプス(槍穂高〜鷲羽・水晶〜薬師・黒部五郎)
白山。右側へ続く峰々は不詳。
2022年02月26日 09:03撮影 by  SO-02L, Sony
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2/26 9:03
白山。右側へ続く峰々は不詳。
ドーンと御嶽山
2022年02月26日 09:04撮影 by  SO-02L, Sony
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2/26 9:04
ドーンと御嶽山
中央アルプス
2022年02月26日 09:04撮影 by  SO-02L, Sony
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2/26 9:04
中央アルプス
南アルプス。左隅の甲斐駒はひときわ存在感がある。
2022年02月26日 09:04撮影 by  SO-02L, Sony
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2/26 9:04
南アルプス。左隅の甲斐駒はひときわ存在感がある。
八ヶ岳(赤岳〜硫黄〜天狗〜北横〜蓼科山)
2022年02月26日 09:05撮影 by  SO-02L, Sony
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2/26 9:05
八ヶ岳(赤岳〜硫黄〜天狗〜北横〜蓼科山)
浅間山(右)と四阿山(左)
2022年02月26日 09:05撮影 by  SO-02L, Sony
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2/26 9:05
浅間山(右)と四阿山(左)
これより槍穂高に向かって下山開始
2022年02月26日 09:38撮影 by  SO-02L, Sony
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これより槍穂高に向かって下山開始
剣ヶ峰方面を振り返る
2022年02月26日 10:12撮影 by  SO-02L, Sony
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2/26 10:12
剣ヶ峰方面を振り返る
これより蚕玉岳と朝日岳の鞍部より位ヶ原へショートカットします
2022年02月26日 10:13撮影 by  SO-02L, Sony
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2/26 10:13
これより蚕玉岳と朝日岳の鞍部より位ヶ原へショートカットします
シュカブラは厳冬期のアート
2022年02月26日 10:25撮影 by  SO-02L, Sony
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2/26 10:25
シュカブラは厳冬期のアート
位ヶ原でアイゼン・ピッケルからスノーシュー・ストックにチェンジ
2022年02月26日 10:48撮影 by  SO-02L, Sony
2/26 10:48
位ヶ原でアイゼン・ピッケルからスノーシュー・ストックにチェンジ
乗鞍岳を振り返る
2022年02月26日 10:56撮影 by  SO-02L, Sony
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2/26 10:56
乗鞍岳を振り返る
シュカブラの大海原の向こうに槍穂高
2022年02月26日 10:57撮影 by  SO-02L, Sony
2/26 10:57
シュカブラの大海原の向こうに槍穂高
昨年3/14発生した大規模な雪崩現場。
右上の雪庇が心配。
2022年02月26日 11:11撮影 by  SO-02L, Sony
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2/26 11:11
昨年3/14発生した大規模な雪崩現場。
右上の雪庇が心配。
ツアーコースをのんびり下山
2022年02月26日 11:24撮影 by  SO-02L, Sony
2/26 11:24
ツアーコースをのんびり下山
途中ご褒美の一杯。
お疲れさまでした。
2022年02月26日 12:02撮影 by  SO-02L, Sony
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2/26 12:02
途中ご褒美の一杯。
お疲れさまでした。
撮影機器:

感想

厳冬期の締めは3000m峰の乗鞍岳へ。
テン泊か山荘泊か。昨年はテン泊で挑んだ乗鞍岳。眺望と居心地よい幕営適地を探す楽しみと何もない静謐な空間に包まれた雪原で過ごす贅沢が待っているテン泊。一方、鹿鍋の夕食にぬくぬくのコタツとストーブ付で水やトイレの心配もないレトロ&リーズナブルな山荘。うーんどっちも捨てがたい。迷い悩んだ末に選んだのは小屋泊!

初日はかもしかリフトトップよりゲレンデみたいな明瞭な冬期ルートで山荘へ。快晴。気温-5℃。だいぶ日差しがキツくなってきた。結構汗かいたが風が強く時折雪煙も浴び汗冷えに気を付けた。

ツアーコース終点。ここは昨年痛ましい雪崩事故が発生。ザラメ・氷化した雪面上に前日降った降雪が大規模な表層雪崩を引き起こした。自分も事故2週間位前に下山の時に深雪を楽しんだ場所。雪山は地形判断や植生分布だけでなく数日前からの気象状況をよく把握した上で登る重要性を教えてくれた事故だった。

翌朝は5時出発。今日の気圧配置は南高北低の晴天確約パターン。満を持して早々に山荘を出発。夜明け前に樹林帯を抜け開放感溢れる位ヶ原の大雪原で御来光を待つ。気温-18℃。凛とした冷気と稜線から吹き下りる冷風の中、6時半モルゲンショータイムが始まる。サーモンピンクの柔らかな日差しに包まれた乗鞍岳とシュカブラの陰影の美しさといったら。ショーはあっという間に終わってしまったが大満足。

山頂では祠南側で猛烈な西風を避け日向ぼっこしながら軽く朝食タイム。槍穂高をはじめとした北ア、白山、御岳、中央・南ア、八ヶ岳、浅間、志賀などぐるり中部山岳の百名山を一望。たっぷり眺望を楽しんだ後は一気に乗鞍高原へ駆け下りた。

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