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Yamareco

記録ID: 40323
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
甲斐駒・北岳

残雪ある鳳凰山塊、薬師岳、観音岳

2009年05月30日(土) ~ 2009年05月31日(日)
 - 拍手
GPS
10:00
距離
20.3km
登り
1,823m
下り
1,795m

コースタイム

5月30日(重い荷物の小屋の方と一緒)
夜叉神峠入り口駐車場10:13−11:15夜叉神峠11:28−12:19杖立峠手前12:30
−13:26焼け跡付近13:45−14:21苺平14:21−15:06南御室小屋
5月31日
南御室小屋7:23−8:25薬師岳小屋8:29−8:37薬師岳8:39−9:05観音岳9:08−
9:30薬師岳9:33−9:40薬師岳小屋10:20−11:06南御室小屋15:10
−15:45苺平15:48−16:20杖立峠16:22−17:00夜叉神峠17:02−17:30夜叉神峠入り口駐車場

天候 曇、雨
過去天気図(気象庁) 2009年05月の天気図
アクセス
コース状況/
危険箇所等
いつもなら日帰りするこのルート。
31日に南御室小屋と薬師岳小屋へ、ヘリによる荷揚げが予定されているので、
30日に入山、泊まりで、31日に備えることに。

30日は、小屋のご主人、小屋番と一緒になり、重い荷物をボッカしていた
二人と登りましたが、タイム的には、ゆっくりです。


夜叉神峠からの登山道は、取り立てて危ないところがないので、
好きですが、今はまだ標高の高いところの樹林帯は残雪期。
しかも雪が腐っている時期。

この登山道も、夜叉神峠、杖立峠から苺平手前はまでは
完全に夏道で、問題ありません。

苺平から南御室小屋までは、樹林帯で雪も多く、
かなりの頻度で踏み抜きます。
ただ、アイゼンが必要かどうかと言いますと、このルートは
先日苦労した蝶ケ岳のルートと違い、危険なトラバースが連続
するわけでもありませんので、雪慣れしていれば、不必要と思います。

南御室小屋から薬師岳までも樹林帯には、まだまだ雪が残っており、
この部分も雪慣れしていれば、アイゼンは不要と思います。

ただ、初めての残雪登山とか、緊張するような方であれば、ご持参下さい。
私はアイゼン持参しませんでした。

要は苺平手前から、薬師岳までの間は残雪が多く、
踏み抜く確立も高いと思います。
雪は腐っており、汚くなっており、ルートの目印と
足元のトレースは確実にフォロー下さい。

上記の区間で、一部融けだした雪が凍結しているところもあり、
雪部のヘリには、ご注意を、、、。
不用意に足を踏み出すと転倒します。

一方、稜線は、今回観音岳先の地蔵岳方面は歩いていませんが、
歩いた観音岳まではほぼ雪はなく、わずかに数メートルを残すのみです。
地蔵岳方面もほとんど雪はないと聞いております。
新緑の夜叉神峠入り口駐車場上
新緑の夜叉神峠入り口駐車場上
夜叉神峠小屋の荷物運搬
夜叉神峠小屋の荷物運搬
ヤマシャクヤク
ヤマシャクヤク
夜叉時峠までの新緑
夜叉時峠までの新緑
夜叉神峠はガスの中。
雨には降られず。
夜叉神峠はガスの中。
雨には降られず。
夜叉神峠のお花。
夜叉神峠のお花。
南御室小屋のご主人と小屋番。
ヘリの荷揚げもあるのですが、ボッカもしていました。
南御室小屋のご主人と小屋番。
ヘリの荷揚げもあるのですが、ボッカもしていました。
焼け跡方面へ向います。
焼け跡方面へ向います。
次第に苺平に近づきます。
次第に苺平に近づきます。
やはり雪が出てきました。
苺平手前です。
やはり雪が出てきました。
苺平手前です。
それでも地面もかなり露出していますね。
それでも地面もかなり露出していますね。
でも雪の部分は油断するとすぐに踏み抜きます。
でも雪の部分は油断するとすぐに踏み抜きます。
腐った雪に汚い登山道。
腐った雪に汚い登山道。
腐った雪に汚い登山道。
腐った雪に汚い登山道。
5月初めには。まだ行き先だけ見えていたような感じだった指導標もここまで雪が融けていました。
少し驚き。
5月初めには。まだ行き先だけ見えていたような感じだった指導標もここまで雪が融けていました。
少し驚き。
苺平に近づきます。
苺平に近づきます。
苺平のケルンも5月初旬には、まだまだかなり埋まっていたのですが、こんなに融けていました。
苺平のケルンも5月初旬には、まだまだかなり埋まっていたのですが、こんなに融けていました。
苺平から南御室小屋までは雪が全体的に覆っています。腐っており、踏み抜きに注意です。
というか、踏み抜いてしまいます。
苺平から南御室小屋までは雪が全体的に覆っています。腐っており、踏み抜きに注意です。
というか、踏み抜いてしまいます。
苺平から南御室小屋までは時間がかかりますよ、、、。
苺平から南御室小屋までは時間がかかりますよ、、、。
苺平から南御室小屋まではこんな感じです。
苺平から南御室小屋まではこんな感じです。
南御室小屋の小屋番も苦戦です。
南御室小屋の小屋番も苦戦です。
重い荷物を背負ったご主人と小屋番と一緒に歩いたので、いつもよりだいぶ遅く到着です。
重い荷物を背負ったご主人と小屋番と一緒に歩いたので、いつもよりだいぶ遅く到着です。
5月31日早朝。この時点では、青空も。
ヘリの荷揚げも行われるのかと期待を持たせました。
5月31日早朝。この時点では、青空も。
ヘリの荷揚げも行われるのかと期待を持たせました。
この指導標も積雪期はかなり雪に埋まっていました。
この指導標も積雪期はかなり雪に埋まっていました。
5月31日、煙突からの煙。暖をとりつつ、お湯を沸かします。
5月31日、煙突からの煙。暖をとりつつ、お湯を沸かします。
さて、朝遅くなりましたが、ヘリの荷上げの前に稜線に出ます。
南御室小屋から薬師岳小屋までも残雪多いです。
腐って、踏み抜く感じです。
これは倒木。
さて、朝遅くなりましたが、ヘリの荷上げの前に稜線に出ます。
南御室小屋から薬師岳小屋までも残雪多いです。
腐って、踏み抜く感じです。
これは倒木。
南御室小屋から薬師岳小屋までも残雪多いです。
腐って、踏み抜く感じです。
南御室小屋から薬師岳小屋までも残雪多いです。
腐って、踏み抜く感じです。
砂払岳に出てきました。
ガスが覆っています。
砂払岳に出てきました。
ガスが覆っています。
薬師岳山頂への道。
薬師岳山頂への道。
薬師岳小屋の裏手はまだまだ雪の壁。小屋番が雪かきをしていました。
薬師岳小屋の裏手はまだまだ雪の壁。小屋番が雪かきをしていました。
薬師岳山頂手前から、南アルプス方面。雲が幻想的。まだこの時点では、中腹辺りは見えていました。
薬師岳山頂手前から、南アルプス方面。雲が幻想的。まだこの時点では、中腹辺りは見えていました。
薬師岳山頂手前から砂払岳を振り返ります。
薬師岳山頂手前から砂払岳を振り返ります。
鳳凰三山は、よく見ると奇岩が多いです。
鳳凰三山は、よく見ると奇岩が多いです。
薬師岳山頂で再びセルフタイマーを試みました。
背景は北岳のはずですが、ガスですね。
薬師岳山頂で再びセルフタイマーを試みました。
背景は北岳のはずですが、ガスですね。
白峰三山方面上部は雲の中で見えません。
今回は山頂部を見ることができませんでした。
白峰三山方面上部は雲の中で見えません。
今回は山頂部を見ることができませんでした。
南アルプス南部方面も雲に覆われていますね。
南アルプス南部方面も雲に覆われていますね。
向う先の観音岳はかろうじて、見えています。
向う先の観音岳はかろうじて、見えています。
稜線の登山道はごらんの通り、雪はありません。
稜線の登山道はごらんの通り、雪はありません。
雪が見えていますが、登山道ではありません。東斜面に雪がまだたくさん付いています。
雪が見えていますが、登山道ではありません。東斜面に雪がまだたくさん付いています。
次第にガスが、、、、。
次第にガスが、、、、。
観音岳山頂。もうあたりは真っ白になっていました。
観音岳山頂。もうあたりは真っ白になっていました。
観音岳山頂から薬師岳山頂に引き返します。こんな木も。谷からの風が以下に強烈か、、、。
観音岳山頂から薬師岳山頂に引き返します。こんな木も。谷からの風が以下に強烈か、、、。
雨の為、薬師岳小屋で40分の滞留しました。

雨が小降りになってから、出発。
薬師岳山頂から砂払岳の巨岩のすき間に凍結した雪もありますが、うまくかわしましょう。
雨の為、薬師岳小屋で40分の滞留しました。

雨が小降りになってから、出発。
薬師岳山頂から砂払岳の巨岩のすき間に凍結した雪もありますが、うまくかわしましょう。
さて、南御室小屋に急ぎます。
さて、南御室小屋に急ぎます。
残雪が腐り、汚くなるとルートが不鮮明になります。
人の踏み跡、テープなどを確認しながら進みましょう。
残雪が腐り、汚くなるとルートが不鮮明になります。
人の踏み跡、テープなどを確認しながら進みましょう。
雪の縁の部分、雪が融けだして、凍結して、つるつるの部分もあり、不用意にステップを出すのは注意しましょう。
雪の縁の部分、雪が融けだして、凍結して、つるつるの部分もあり、不用意にステップを出すのは注意しましょう。
こういうところも踏み跡やテープに注意。
こういうところも踏み跡やテープに注意。
南御室小屋に戻って、結局ヘリの荷揚げが中止になってから下山にかかります。苺平です。
南御室小屋に戻って、結局ヘリの荷揚げが中止になってから下山にかかります。苺平です。
こんな感じです。下山時、苺平を過ぎた辺り。
こんな感じです。下山時、苺平を過ぎた辺り。
こんな感じです。下山時、苺平を過ぎた辺り。かなり、皆さん踏み抜いています。私も何度も踏み抜いています。
こんな感じです。下山時、苺平を過ぎた辺り。かなり、皆さん踏み抜いています。私も何度も踏み抜いています。
苺平を過ぎると雪もなくなります。
ガスが相変わらずかかっています。
苺平を過ぎると雪もなくなります。
ガスが相変わらずかかっています。
夜叉神峠では、束の間の晴れ間も、、。
夜叉神峠では、束の間の晴れ間も、、。
夜叉神峠では、束の間の晴れ間も、、。
夜叉神峠では、束の間の晴れ間も、、。
夜叉神峠入り口まで6月4,5日に来る方は注意。
林道が通れない時間があります。
夜叉神峠入り口まで6月4,5日に来る方は注意。
林道が通れない時間があります。
帰りに寄った芦安、山の神。ここで南アルプス北部の山小屋が集まって、山の安全を祈願。
帰りに寄った芦安、山の神。ここで南アルプス北部の山小屋が集まって、山の安全を祈願。
芦安山の神にあった、説明。
芦安山の神にあった、説明。

感想

雪に雨。
なんとも悪い天候でございました。

昨年もお手伝いしましたが、ヘリの荷揚げが鳳凰三山の
南御室小屋、薬師岳小屋で31日に予定されており、30日に入山。
南アルプス北部の山小屋が集合した山の神での神事も30日に。

30日は南御室小屋まで行けば良いので、いつもは
考えられないくらい遅く自宅を出発。

9:45頃夜叉神峠駐車場着。
神事を済ませた北岳の白根お池小屋の車も特別許可で未だ
冬季閉鎖の夜叉神峠先に広河原に向っていました。

天気予報が30、31日とも悪く、数えるほどの駐車台数。

小屋のご主人と小屋番も私のすぐ後に到着。
一緒に登ることにしました。

2人はヘリの荷揚げが予定されているものの、追加のものを運んでいました。
これから毎日営業になるので、自分のものも持参しているから、相当重いようです。

私も重い荷物の2人と一緒でゆっくり小屋到着。

苺平手前から雪が出てきて、南御室小屋までは樹林帯になるので、
結構な雪が残っていますが、腐っており、かなりの頻度で踏み抜きます。
慣れているはずの小屋番も踏み抜きます。

時折、融けだした雪が凍結しているところもあります。
でも注意すれば、アイゼン不要と思います。

夜は雨が降ったりしました。

さて、31日。
朝は青空も覗いていました。
ヘリは御嶽に荷揚げを4時間ほどかけて、終了してから、こちらの天気が良ければ来るということでした。

ですから、うだうだして、朝ごはんを頂いて、ヘリ荷上げの為、薬師岳小屋に上がる新しい男性スタッフと共に稜線へ。
彼は小屋で滞留。私は、観音岳を目指して。

天気悪く、白峰三山の眺望なし。
なんとなく観音岳までは行きました。
稜線の雪はもう無く。
観音岳先の地蔵方面もほとんどないということでした。

観音岳から帰途、とうとう雨が。

薬師岳小屋で40分ほど休んで小ぶりになってから南御室に戻りました。

ヘリは飛ぶのでしょうか。

それからもしばらく昼食を頂いて、待機しておりましたが、
時折雨も強く降るなどして、こちらに向う前に先に済ませるべき御嶽も荷揚げができなかったようで、中止です。

15:00過ぎに南御室小屋から下山を開始。

せっかくお手伝いしようと思ったのですが、残念でした。

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コメント

ゲスト
春山〜
鳳凰三山の雪ももう終わりですか

入山者も増えてきてるでしょうネ?
2009/6/1 15:05
まだまだ一部は残雪ありますよ
じいさん

苺平というところから薬師岳までの樹林帯はまだまだですね。
これから毎日営業となるのですが、お客様はぼちぼちのようです。
私が登った週末も雨の予報で数組の予約がキャンセルになったようでした。
Y-chan
2009/6/1 15:40
ゲスト
お天気!
これからは当日まで予想はつかないですね

まあ、台風でもこない限り登りたいですが、
2009/6/1 16:33
お勧めは、、、、
今は夜叉神峠から先の林道は、冬季閉鎖。
閉鎖が解除される6月下旬以降、広河原にバス、乗り合いタクシーで入り、白鳳峠に登り、そこから
高嶺、地蔵岳、観音岳、薬師岳と来て、
薬師岳小屋で泊まって、正面の北岳などを堪能し、それから夜叉神峠に下りるルートがいいです。
私は日帰りしていますが、やはり一泊すると違うでしょう。
テントなら、さらに南御室小屋まで下ります。
薬師岳小屋はテント泊できません。

昨年は3回もそのルートを、、、
http://ychan.naturum.ne.jp/e555939.html
http://ychan.naturum.ne.jp/e614577.html
http://ychan.naturum.ne.jp/e647190.html
2009/6/1 16:45
プロフィール画像
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技術レベル
2/5
体力レベル
4/5

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