空木岳 千畳敷−空木岳−菅ノ台
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- GPS
- 32:00
- 距離
- 17.5km
- 登り
- 1,103m
- 下り
- 2,880m
コースタイム
−12:10檜尾岳−13:30熊沢岳−15:10東川岳−15:50木曽殿山荘
9/17 6:00木曽殿山荘−7:30空木岳(30分)−12:00池山小屋分岐水場−14:30菅ノ台バス停
天候 | 9/16 晴れ、 9/17 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2009年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
千畳敷駅、登山ポスト有り。 稜線上は、日陰も、水場も無いので、日除け対策と水は最低2リットルは必要。 熊沢岳手前に一枚岩のトラバース、垂直の岩場は慎重に行動を。 下山後、菅の台駐車場近くに、桃太郎温泉こまくさの湯がある(500円)、お土産、飲食施設も完備。 |
写真
感想
初めての山小屋泊まりの縦走登山。楽しみと不安が入り混ざる複雑な気持ちだ。
要予約の木曽殿山荘に予約を入れる。電話に出たのは主らしき男性、空きはあるのでOK、どこから入山するのか聞かれたので、菅ノ台からバス、ロープウエイを乗り継ぎ千畳敷から入山することを言うと、朝一のバスに必ず乗るようにして午後4時30分までには必ず小屋に到着して下さい。との事、分かりました、よろしくお願いします。と予約を入れた。
まず問題は、朝一のバスに乗るには、当日、自宅から菅ノ台駐車場まで行くには早朝の2時頃に起床し高速道を運転して・・・・・
考えただけでも菅ノ台駐車場に到着する頃には疲れ果ててしまうのでNG。
他の手段は、前日に菅ノ台駐車場で車中泊するか、駒ケ岳SAで車中泊するかのニ択。迷っていた末、ウォシュレット、食事コーナー、24時間コンビニ、が魅力的で、尚且、菅ノ台駐車場まで15分程で到着できる、駒ケ岳SAで車中泊することに決定。
15日、20:00 頃、駒ケ岳SA到着、ソースカツ丼を食し就寝。
16日 5:00起床、コンビニで朝食のおにぎり2個と、今日と明日の昼食用の日持ちする菓子パン類を購入し、おにぎりを食べ、トイレを済ませた頃には6:00となり、菅ノ台駐車場に6:15 到着。すでに数人がバス停に並んでいる。登山服に着替え、装備を確認し忘れ物のないことを点検しバス亭に並び、朝一の7:15のバスに乗れ、ロープウエイを乗り継ぎ千畳敷駅に8:10 到着。しかしここで大きい奴がしたくなり、トイレ休憩となり、8:40 頃、ようやく出発の用意が整った。
千畳敷駅から外に出ると、すでに日は高く昇り、雲一つ無い快晴で、日差しが殺人的に強烈で暑い。
極楽平から少し歩くと島田娘に到着し、(標高2858m) 中央アルプスの稜線が一望でき、檜尾岳、熊沢岳、空木岳、南駒ケ岳が眺望でき最高の眺めだが、稜線に出たにも関わらず、風も無く千畳敷より一段と日差しが強くなり汗が吹き出す。
濁沢岳、檜尾岳のピークで休憩をとるが、真上からの日差しで日陰もなく水分補給が自然と多くなる。
熊沢岳手前の一枚岩のトラバースを肝を冷やし渡り、ほぼ垂直な岩稜を登り、何もかも初体験で、恐怖心と安全確保と前に進む気力でアドレナリンが分泌したかもしれない程だ。全く余裕が無かったため、この付近の写真が一枚も無い。
熊沢岳ピークに到着するとガスが発生してきた。今までの暑さは回避できたが、視界が効かない。水も残り0.5リットル程になり節約しながらルートを外れぬように注意深く進む。
東川岳ピークに到着したが、木曽殿山荘に下降するルートが見つからず、周辺を徘徊していたら、他の登山者と遭遇。話を聞いたら木曽殿山荘に向かうとのことで、私の命の恩人となり、その人の後を付いて歩き無事に木曽殿山荘に15:50頃到着。早速チェックイン?して缶ビールで喉をうるおす。
缶ビールを飲みながら、明日に備え水を購入し移し替えていると、小屋の主が、誰か追い抜いてきましたか? 後に誰かいましたか?と質問してきた。そういえば夫婦連れの2人が休憩している所を追い抜いてきました。と言うと、丁寧にありがとうございますと。言われた。もうすく゛16:30に近いので登山客の心配をしているが解かる。
缶ビールを飲み干し、水も移し替えた頃合に、主に今日の寝床を案内され、山小屋の規則、決め事を聞かされた。
山小屋泊は初めてなので主の言葉は厳格で厳しく感じた。
ここは二階が大部屋になっており、幅70cm程の布団が隙間なく敷かれており寝床を指定された。
PM 5:30から夕食タイム、一階に呼ばれ小屋の主からテーブル席を指定された、団体客と、私のような一人旅のグループに分けているようだ。全員で20人程。夕食の内容は、おでんと、炊き込みご飯。(ご飯はおかわりOK)
小屋の主の挨拶があり、消灯時間や、朝食時間、小屋での決まりごと、注意事項を説明された後、夕食となった。
同じテーブル席に私を入れて6人、命の恩人も同じテーブルだ。誰となく自己紹介が始まり、年齢、何処から来たのか、百名山は幾つ登ったのか、山歴は何年なのかが主な内容だ。私は、明日の空木岳で三つ目の百名山で初心者であることを伝えた。
今日、東川岳から一緒に下降してきた命の恩人の年配の男性は四国の方で、2009年7月16日 北海道のトムラウシ山遭難事故、悪天候でツアーガイドを含む9名が低体温症で亡くなった事故があった同じ日に、同じルートを歩き抜き、無事下山した事や、他にも岩稜地帯で滑落したことがあったがバックバックがクッションとなり怪我一つ無かったと話をしていた。物静かな人だか強い運の持ち主に違いない。
一人で東京から来た年配の男性は、一ヶ月程前に岩手山の下山途中、雪渓をショーットカットして降りようとして滑落し、アゴから口にかけて大怪我を負い救難ヘリで運ばれ、二日前に抜糸したばかりだが、いてもたまらず今日ここに来たそうです。
まだ傷跡が生々しく、食事をするにも少し不自由そうに食べていました。
ここへ来る途中で、休憩しているところを追い抜いてきた夫婦連れの方は東京からこられ、昨日は木曽駒ケ岳に行、宝剣山荘に宿泊し今日は宝剣岳から極楽平に抜けて千畳敷に戻る予定だったそうですが、時間的にも早く、良い天気なので予定を変更し縦走することにしたそうです。途中、携帯電話で予約しょうとしたけれども繋がらず、檜尾岳付近で携帯電話が繋がり、予約をしたら酷く怒られたそうです。(予定外の行動をしたから怒られたみたいです。)
あと一人、物凄い勢いで追い抜いていった自称アルピニストの青年は関西の方で、トレイルランに近い感じです。
とにかく私以外は百名山を50以上登られているベテランばかりで、皆さんの山談義は大変勉強になり、消灯時間まで缶ビール3缶、日本酒3合も飲んでしまいました。そのおかげで狭い布団でしたが良く眠ることができました。
17日5:15頃、ディーゼル発電機の音と共に照明が点灯、皆起き出し身支度をしている。初心者の私もそれを見て身支度をする。
5:30 主が大きな声で朝食の用意ができたので昨夜と同じ席で食べて下さいと言っている。皆一階に降り食べ初めている。
食べながら、主が今日の天気予報と、空木岳登頂までの危険箇所と登り方、菅ノ台に降りるルートや危険箇所、水場の説明をしている。頭に叩き込みながら食べていたので、朝食の内容は良く覚えていないが、白飯、味噌汁、漬物、味付け海苔・・・・。
朝食を終えて、トイレを済ませ用意ができたのが 6:00 。
すでにほとんどの方が出発したようで、山小屋の朝は、とにかく慌ただしい。主に礼を言い私も出発。
今日も良い天気で10分も歩くと汗が吹き出す。一時間程で今朝、主が言っていた山頂近くの危険地帯に到着。
主の言っていたことを思い出し慎重に進む。(昨日に続いて肝が冷える)7:30 主の助言が役に立ち無事登頂。
山頂は風があり気持ちがいい。雲海が綺麗で眺望を30分程楽しみ、今から2000mの標高差を一気に降る。
駒石から少し下ると樹林帯に入る。直射日光は避けらるが蒸し暑い。途中池山小屋近くの水場で休憩と水を補給。
その後、膝が痛くなり鎮痛剤を飲み14:30に菅ノ台に到着。 初心者には、この降りは想像以上にキツイ。
桃太郎温泉こまくさの湯で疲れを癒し帰路へ。
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