雪山初歩の初歩、長靴で青梅丘陵散策/長淵山雪上ハイク/高尾〜景信山
- GPS
- 19:20
- 距離
- 33.4km
- 登り
- 1,563m
- 下り
- 1,480m
コースタイム
6:40 青梅駅スタート
7:50 第一休憩所
9:15 第三休憩所(中休止)
11:30 矢倉台休憩所
12:30 宮の平駅到着
2月13日(木)長淵山ハイク
6:20 青梅駅スタート
6:50 天祖神社(ハイキングコース登り口)
7:50 旧二ッ塚峠
9:10 天狗岩
10:20 梅ヶ谷峠入口
10:50 宮の平駅
2月20日(木) 高尾山〜景信山
5:20 高尾駅
7:30 稲荷山展望台
8:30 高尾山大見晴台
9:50 城山
11:15 景信山
13:15 小仏バス停
14:20 高尾駅
天候 | 2月11日(火) 曇り 2月13日(木) 曇り 2月20日(木) 薄曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2014年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
往路 JR東 立川→青梅 復路 JR東 宮の平→立川 2月13日(木)長淵山ハイク 往路 JR東 立川→青梅 復路 JR東 宮の平→立川 2月20日(木) 高尾山〜景信山 往路 JR東 立川→高尾 復路 JR東 高尾→立川 |
コース状況/ 危険箇所等 |
2月11日(火)青梅丘陵ハイク 青梅丘陵積雪、 林道で20〜30cm 脇道の吹溜りでも40〜50cmぐらい。 2月13日(木)長淵山ハイク コース全体で積雪20〜40cmぐらい。 雪上にトレース跡あり、道標もしっかりしていて道迷い不安なし。 コースはほぼ林間コースなので眺望は期待薄(赤ぼっこ、天狗岩からは見れる) 2月20日(木) 高尾山〜景信山 積雪は相当あるが、トレースがしっかりついている。 稲荷山コース行くなら軽アイゼンぐらいは必携。 景信山、小仏峠、城山、もみじ台、など、茶屋、休憩所はすべて休業中 |
写真
感想
★2月11日(火)青梅丘陵ハイク
まったく自慢にはならないが、基本寒いのが苦手と言うか嫌いで、冬山、雪山などほとんど歩いたことがなかった。
もっとも最近の記憶でも2年前の12月に蕎麦粒山へ行った時に雪が少し積っていただけでビビってたくらい。
と言うことで、冬靴、雪靴もないし、アイゼンもない、ハードシェルやまともな防寒着もまだない。
それなのに雪山がどんなもんか?行ってみたくなった。
東京でン十年ぶりの大雪のニュースで、こりゃ近場でも雪山を体験できるかも・・・と。
それに昨年暮れに買ったピッケルが戸棚の奥で泣いている・・・(泣)
さて、どこへ?
高尾山は混んでいるだろうし・・・日帰りで奥多摩の奥まで行くのもメンドクサイし・・・それに長靴でまともな雪山も難しいだろうし・・・
と言うことで、一度行ったことのある青梅丘陵へ。ここなら立派な林道が通っていて単独でも遭難する心配はなさそう。
ただ、いくら初歩の雪道歩きとは言っても林道をただ歩いてるだけではあまりに面白くないだろうと、林道脇の雑木林の中の凸凹の山道をエッチラオッチラ歩いてきた。
結論から言うとけっこう楽しかった。
雪山もなかなか面白いのかも・・・寒くなければ(笑)
朝6:00過ぎの青梅線に乗りこむ。ちらほらハイカーも目に着く。
青梅で奥多摩への乗り継ぐハイカーがけっこう多かったのにびっくり。みんな雪山を目指しているのだろう。素晴らしい!
青梅の駅前は数日前の雪がまだけっこう残っていた。
鉄道公園向かいの青梅丘陵ハイキングコースへ入って行くと予想通り除雪されてない新雪が積もっていた。踏み込むとスボ、スボ、っと20〜30cmぐらい沈む。凍ってはいなかった。
長靴で正解だったかも。
吹溜りの深いところだと膝ぐらいまで沈むが、大体長靴でカバーできるくらいだった。
林道脇の雑木林の起伏の中の雪の積もっている登山道をのんびり登り降りして、雪山の感触を体験。
ズボズボ沈むツボ足だとコースタイムがけっこうかかる。通常の倍ぐらい?
それに脚力が予想以上に必要。明日筋肉痛か???
雪の下の地面の状態に気を付けないとつっかかったりスリップしたりする。
などなど実際に歩くと色々発見したり、実感したりする。
天気はいまいち曇り空だったが、風が吹いてないのが良かった。ほとんど寒さを感じず快適な雪山歩きができた。
せっかく持ってきたのでピッケルも使ってみる。普段ストックをまったく使わないので使い方のイロハも判らない。が、斜面の斜度が20〜30度を超えてくるとピッケルのありがたみを感じる。
軽アイゼンもなくても登り降り出来てたが、どうせなら・・・と装着してみた。
長靴に着くのか?ちと不安だったが、けっこうちゃんと着いた。数時間歩いたが緩むこともずれることもなかった。立派!
アイゼンがあるとやはり雪面へ喰い込みが効いて登り降りにも安心感が出る。なくてもなんとかなるが、あるとメチャ楽、と感じた。
そんなこんなを実感しながらなるべく足跡のない登り降りをあっちふらふら、こっちうろうろ・・・
コースタイム1時間ぐらいのところを5時間ぐらい楽しく彷徨っていた。
途中急ぐこともないので休憩所で湯を沸かしてブランチ。
今回ガスほでもないだろうし、アルコールやエスビットもめんどくさくなって一番簡単な使いかけの「DUAL HEAT」を持ってきた。すでに1年以上使ってないので火が着くか心配だったが杞憂で簡単に着火できた。
エスビットと比べると火力が弱く、沸かすのに若干長めの時間がかかったが、それでも外気温0℃〜1℃くらいの中で12〜14分ぐらいでシエラカップの水を沸かすことができた。ちと、見直した。
エスビットは煤がどうも好きになれない。その点、この固形燃料はまったく綺麗なもん。そして繰返しの点火、消化もメチャ楽。そこそこ活用チャンスもあるのかも。
玉子焼きやハムをおかずにパンをかじって、スープやコーヒー飲みながら景色眺めたり地図見たり・・・
のんびり満足のブランチをしたが、30分もじっとしているとさすが身体が冷えてくる。
満たされたお腹を抱えて再びあっちふらふら、こっちうろうろで矢倉台へ。
最初の雪山歩きはこんなもんで十分満足だろう、と宮の平へ降りていく。
正規のコースを外れ登山道っぽい感じの踏み後のない斜面を方向感覚だけで適当に下って行った。
雪山だと意外とどこでも行けてしまうのも新鮮で面白かった。里山で市街地が近いから出来る小さな冒険だった。ほんとの山の中ではナビゲーションスキルもないのでまず出来ない。
無事下界に降りたらほとんど駅近く。
俺って、けっこうナビゲーションセンスあるのかも・・・なんちゃって。
アイゼン外し、ピッケルも仕舞い、来た電車に乗り込む。
雪山初歩の初歩にしては十分楽しめたし満足のいく山歩きだった。[img]http://www.yamareco.com/uploads/thumbs/894.gif[/img]
お疲れ様でした。
初心者でもこのくらいの勢いをつけていけばけっこうイケそう(笑)
★2月13日(木)長淵山ハイク
一昨日の青梅丘陵雪山(雪道?)ハイクでちょっと味をしめたのでもう一度どこか歩いてみることにした。
まだまだ急こう配の本格的な山は無理だろうし、なんとか単独で長靴でも行けそうな場所、ということで今回は青梅の南側、長淵山ハイキングコースを歩いてみることにした。
天気予報は明日から大荒れとの予想だが今日はまだ大丈夫、と言うかもう少し晴れる予報だったはずだが結局一日曇り空だった。ただ前回同様風がほとんどなかったのでけっこう快適な雪上ハイクができた。
早朝6:30前の青梅市街は人もまだまばら。
テクテク歩いて多摩川を渡って長淵山ハイキングコースの入り口天祖神社に着く。
げ・げ・げ〜!の登り階段、最初から一気に足に来た(泣)
ただ実際のコースに入ると起伏もそんなに激しくなく雪上のトレースもしっかり付いていて思った以上に苦労なく歩けた。
全体通して歩行タイムもほぼコースタイムで行けてしまった。
コースは全体通して林間部で眺望はほとんどなかった。
ので、逆に「赤ぼっこ」から見えた景色に感動!
眼下の多摩川沿いの街並みや、大岳山や川乗山などの奥多摩の山並み、そして東京都心、その向こうに筑波山、さらに日光系の山並みまで見えた。
ゆっくり景色を眺め、デジカメパシャパシャ写し、ちょっと菓子をつまんだ。
が、食事する雰囲気にまではならなかった。
結局今日は行程が短かったのもあるが他に何も食べず飲まずで持ってきた物をほとんどそのまま持って帰ってきてしまった。
景色が見えたのはこの「赤ぼっこ」と「天狗岩」だけだった。
「天狗岩」は雪が積もっていたためか何が天狗岩なのかさっぱり判らなかった。
コース上の積雪は深いところでも40〜50cmぐらいだったが、ラッセルすることもなくけっこう楽勝に歩けた。
登り始めてから下界に降りるまで誰とも合わず、獣もおらず、風もなくまったく静かなハイキングだった。
ま、平日だもんね。
宮の平の駅に着いたのが11:00前。
時間的にもう一歩き出来そうな気もしたのだが、天気もイマイチっぽかったし、気力も湧かなかったので、来た電車に大人しく乗って帰ってきてしまった。
二度目の雪上ハイク、お疲れ様でした(今日はほとんど疲れてないけど・・・(笑))
今回のハイキングの総括としては、
長靴ハイキングでもけっこうイケるのかも・・・とちと自信ついてしまったこと。
これが過信にならないように気をつけねば!
今度はもう少し山らしい山に行ってみたい気がしてきた・・・
ま、青梅と言うこともあるし、「これで、いいのだ〜」
★2月20日(木) 高尾山〜景信山
雪山初歩の初歩、長靴ハイク3回目はようやく「山」と言う名前がつくところ、高尾山へ行って来た。
どこまでか?行けるとこまで・・・、と奥高尾に進んで行った。
陣馬山までは行けなかったが景信山まで行った。
装備、食糧は前回とほぼ変わらないが、使わなかったものなど減らして約3.5kgまで軽くなった。この程度の重量なら担いでいる感覚にもならず、楽勝。
足元もまったく変わらず、ワークマンで買った防寒長靴にマウンテンダックの6本歯の軽アイゼン。
早朝、5:30前、JR高尾駅をぶらぶら歩き始めるが、道端の雪かきで積み上げた雪の量の多さにちとビビる。
6:30 明るくなったのを見計らってケーブルの清滝駅脇から稲荷山コースへ。
登り始めて初っ端からツルっときてあわてて軽アイゼンを装着。
この長靴+軽アイゼンはこの冬、予想以上に活躍してくれて大助かり。年末に買ったピッケルの何倍も使用価値があった。
天気は一日を通して薄日の射す明るい曇り。風もなく止まって景色眺めていてもほとんど寒さを感じない最高コンディションだった。
高尾山はメジャーな山でどのコースも踏み固められた立派なトレースがついていて歩きやすく迷う場所もなかった。
無雪期に何度か来ているがこれだけの積雪を体験したのは初めて。まったく違う姿が新鮮だった。
途中で会ったハイカーの人も「これは完全に雪山でしょう・・・」と言っていた。
山頂はまだリフトも動いてない早朝と言うこともあってハイカーもまばらで静かだった。
天気が良く、東京方面は新宿、スカイツリー、東京湾まで見えた。白くなった丹沢山塊も見えたし薄っすらと富士山も見えた。
とりあえず行けるとこまで・・と奥高尾へ進んでいく。
一丁平、城山、小仏峠・・気のせいか奥に行くに従って積雪量が増えてトレースのくぼみが深くなっているように思えた。
トレースをわざと外れて雪の中へ入っていくと、足がズボっと腰近くまで完全に埋まる。ほとんどまともに歩けないし前に進めない。2倍、3倍どころではなく多分10倍ぐらいの時間と体力が必要そうだった。こういう時がワカンやスノーシューが活躍する世界なのだろう、きっと。
一日を通して数人のハイカーにしか会わなかい静かな山行を満喫できた。
11:00過ぎ、景信山到着。途中もすべてそうだったが、茶店、休憩所は全部休業、ここもまったく営業していなかった。これだけの積雪では当然かも。
トレースはまだ先まで続いていてきっと陣馬山までもつながっているのだろう。
が、今日はここまで。雪深い高尾山は十分堪能した。
下山前に雪の積もっていないベンチで湯を沸かして昼飯。風もなくのんびり周りの景色を見ながら優雅なひと時を過ごせた。
12:00 小仏バス停に向かって下山。時間は十分余裕。ここでも試しにトレースを外れてツボ足での下山を試してみるが、まったくまともに下れなかった。ツボ足は登りもきついが下りも難しい。もう少し経験、練習を重ねて慣れるしかないのだろうな。
無事林道まで降りたが、バスは運休だった。
欲出して陣馬山まで行かず正解だった。
高尾駅まで1時間半のんびり歩く。
これまで二度、三度雪の上を歩いてきて雪山の予想やイメージはおぼろげに掴めてきたような気はする。
が、いずれの時も天気は良く、登山道のトレースもはっきりついていて雪山の条件としては最上級のクラス。この先、雪山の入門、初歩から初級、中級へ進むには降雪や強風、寒冷などもう少し条件の悪い時も経験せねばならないだろう。そして最悪時のリスク管理として雪中泊、ビバークも体験、テストしなければ先へ進めないだろうし、自分自身でも落ち着いて雪山を歩きまわることが出来ないだろうと思う。
今日、「昨晩、高尾山山頂でテント泊してた」と言っていたハイカーに会った。
「へぇ〜、高尾山でテン泊出来るんだ」と感心したが、自分も次のステップとしてどこかで雪中ビバークぐらいやってみたい。
なんせ、「雪の上に寝る」と言う感覚がどんなものか今まだまったく想像ができないから。
本格的な雪山装備に手を出し始めるのはその辺を無事クリアーして少しイケる自信がついてからでいいかな、と思っている。
でも、本心は雪山を極めるより早く春になって貰いたい・・・
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