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Yamareco

記録ID: 4082670
全員に公開
アルパインクライミング
東海

金草岳

2022年03月12日(土) ~ 2022年03月13日(日)
 - 拍手
GPS
27:45
距離
5.6km
登り
994m
下り
30m
天候 3/12:晴時々曇
3/13:曇時々晴
過去天気図(気象庁) 2022年03月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
c889から金草岳を望む。
2022年03月12日 11:27撮影 by  SO-01J, Sony
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3/12 11:27
c889から金草岳を望む。
トレースの向こうに山並みが。
2022年03月12日 11:28撮影 by  SO-01J, Sony
3/12 11:28
トレースの向こうに山並みが。
山並みの向こうは荒島岳か。
2022年03月12日 11:28撮影 by  SO-01J, Sony
3/12 11:28
山並みの向こうは荒島岳か。
c889を後に。
2022年03月12日 12:29撮影 by  SO-01J, Sony
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3/12 12:29
c889を後に。
雪庇が凄い。
帰りは既に崩れそうだった。
2022年03月12日 13:41撮影 by  SO-01J, Sony
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3/12 13:41
雪庇が凄い。
帰りは既に崩れそうだった。
雪庇の細尾根の向こうに金草岳。
2022年03月12日 13:43撮影 by  SO-01J, Sony
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3/12 13:43
雪庇の細尾根の向こうに金草岳。
雪庇を振り返る。
急斜面にはシカの足跡。
男気。
2022年03月12日 13:55撮影 by  SO-01J, Sony
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3/12 13:55
雪庇を振り返る。
急斜面にはシカの足跡。
男気。
山頂直下の急斜面。
2022年03月12日 14:41撮影 by  SO-01J, Sony
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3/12 14:41
山頂直下の急斜面。
山頂への稜線。
2022年03月12日 14:47撮影 by  SO-01J, Sony
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3/12 14:47
山頂への稜線。
山頂稜線から。
2022年03月12日 14:47撮影 by  SO-01J, Sony
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3/12 14:47
山頂稜線から。
静かに眺める。
2022年03月12日 15:02撮影 by  SO-01J, Sony
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3/12 15:02
静かに眺める。
山頂へ。
2022年03月12日 15:09撮影 by  SO-01J, Sony
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3/12 15:09
山頂へ。
高倉峠へ続く稜線
2022年03月12日 15:23撮影 by  SO-01J, Sony
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3/12 15:23
高倉峠へ続く稜線
c990付近の尾根でサイト
2022年03月12日 17:25撮影 by  SO-01J, Sony
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3/12 17:25
c990付近の尾根でサイト
3月13日 7:30
c889を後にする
2022年03月13日 07:38撮影 by  SO-01J, Sony
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3/13 7:38
3月13日 7:30
c889を後にする
c889からの最後の景色
2022年03月13日 07:39撮影 by  SO-01J, Sony
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3/13 7:39
c889からの最後の景色

感想

3月12日 15:00
最後の稜線を歩く。
大パノラマに見飽きない。
昨年の秋に行こうと思った冬の金草岳。
その山頂がすぐそこ。
格別な気持ちだ。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
3月12日 7:30
林道にはもう野生動物はいなかった。
春の訪れと共に山奥へ帰っていったのか。
夜に光ったテンの目が懐かしかった。

尾根は融雪がすすんでいた。
前回のように胸までのラッセルはないが
途中途中で踏み抜いて体力を消耗する。
足が踏ん張れない。
c889直下も急斜面となり気が抜けなかった。

c889。
静かな雪原。
振り返るとトレースの先に福井の山並み。
目の前には金草岳。
山の奥深さを感じられる場所。
ここにサイトしようか。

お腹は前回程めちゃくちゃ減ってない。
たくさんパンを持ってきたけど、多分余るな。
気温が少し高い上、
ラッセルも然程でないからか。

核心の細尾根へ向かう。
予想通りかなり切れ落ちていた。
緊張のトラバースが続く。
雪尻も激しい。
踏み抜かないように、滑落しないようにルートを選択する。
ダブルアックスに変更しても良かった。

明日は雨予報。
融雪するとここは通過できなくなる。
サイトは山頂からc889に変更しよう。

山頂直下の急斜面で荷物をデポして山頂へ。
最後の稜線にでると奥美濃の大展望が目の前に。
高倉峠へ向かうなだらかな尾根が気持ちよさそうだった。
逆光の山並みの向こうに春霞。
もう春だな。

最後の稜線を歩く。
大パノラマに見飽きない。
昨年の秋に行こうと思った冬の金草岳。
いろいろ調査したルート。
その山頂がすぐそこだ。
雪景色が眩しい。

15:15
金草岳山頂着。
一面の山並み。
冠山、能郷白山、荒島岳。
振り返れば高倉峠へ続く稜線。
徳山湖や福井の町。
最高の山行だな。

ひとしきり展望を楽しんだ後、下山。
同じルートを戻るが
既に雪庇は崩れかけていた。
明日はもっと崩れるだろう。
やはり頂上サイトを止めて良かった。

17:00 c990
細尾根の途中でサイト決定。
ここはc889の雪原と金草岳がみえる好立地。
クロスオーバードームを設営して夕食の準備をした。
今夜は星が見えるといいな。

【ルート】
 通常、春期〜秋期の登山道は岐阜県側からの冠峠経由である。
 しかし、冬期となると雪で完全閉鎖。
 冠峠までの林道は長大であり、林道をラッセルして目指すこと現実的でない。

 福井県側から入るルートも
 もちろん林道は全て雪で完全に閉鎖。
 かなり下からの完全ラッセル登攀。
 登山道ではない為、25,000図でシュミレーションが必要。
 登攀中は現在地を把握しながら進行方向を決定。
 
 実ルートは下記。
 [啼擦鬟薀奪札襪靴届’,領い悄
  2月の時と異なり、除雪されていた。
  前回の駐車地と蓮如の里の中間地点迄、車で入れた。
 ⇔啼擦南下し始める箇所(支流との分岐点。橋有り)で尾根を登攀。
  尾根の始めは急勾配。
  一部融雪も進んでおり、登坂困難となっている。踏み抜きにも注意。
 K免根合流後は鋭角に右折して北尾根を南下して金草岳へ。
  c889直下、c1002付近の細尾根、山頂直下が急斜面。
  今回はストック・ワカンで通過したが、
  危険と感じた場合は躊躇わず、ピッケル・アイゼンを出したい。
  アイゼン+ワカン+ダブルアックスが最も安定するかと思う。
  必要に応じてザイルも出したい。
  
 3月に入ると融雪の進行が早く、雪稜・雪尻は日々変わる。
 昨日通れても次の日には雪尻ギリギリとなる。
 サイト地も当初は金草岳山頂に予定していたが、
 翌朝に降雨した場合、北尾根通過が困難になると判断。
 山頂直下の急斜面に荷物をデポして山頂往復し、C990でサイト。

 行かれる場合は自分でルートを計画、登攀時は臨機応変に望みたい。
 しかし、山は奥深く、眺望は最高である。
 1200メートル程度であるが、手応えのある登山だと思う。 

【行動概要】
 3月12日
 630 駐車地 715➡740蓮如の里➡930 北尾根分岐➡
 1130 C889(昼休憩)1230➡1515 金草岳頂上 1530➡
 1700 C990(サイト)

 3月13日
 700 C990 ➡750 C889➡1030 林道 ➡1100 駐車地

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【衣類装備】
 上:厚手ベースレイヤー(ファイントラック)
   R1フーディー(パタゴニア;サイズS)
   コアストラータフーデッドジャケット(マウンテンハードウェア;サイズS)
   クラウドリッジジャケット(パタゴニア;サイズS)
 下:薄手ドライフィットタイツ(ファイントラック)
   ナノエアパンツ(パタゴニア;サイズS)
   ガルバナイズドパンツ(パタゴニア;サイズS)
   厚手靴下
 手袋:ソロイスト(ブラックダイヤモンド)
   薄手ドライフィット(ファイントラック)
 予備インナー、予備手袋、ダウン(使用せず)、ゴーグル(使用せず)

【登攀装備】
 ワカン、ストック、アイゼン(アルミ製;カンプ)
 ピッケル(サミット;ペツル サミテック;ペツル)
 ピッケル用リーシュコード
 登山靴(ファントム6000;スカルパ)
 ※アイゼン:軽量化の為、アルミ製を携帯。今回は使用せず。
 ※同行者は雪洞用のスコップを携帯

【一般装備】
 地図、コンパス、火気、カートリッジ(小)、ライター、ナイフ、コッヘル
 ヘッドランプ、電池、テーピング、リップ、トレペ、携帯電話
 細引(同行者携帯)、GPS(同行者携帯)、ビニル袋
 シュラフ(イスカ630)、シュラフカバー、ネオエアマット(サーマレスト)
 クロスオーバードーム(2人用)、ブルーシート/銀マット
 ※カートリッジ:1600ミリの水を雪から作成、ガスは50g使用
 ※細引:修理用として必要。今回はワカンとストックを修理
 ※ビニル袋:登山靴収納用。サイト時はツェルト内に保管する為。
 ※クロスオーバードーム:シングルウォールテント。
  換気が良かった為か、結露しなかった。
 ※ブルーシート/銀マット:100円ショップで購入した極薄手

【食料・水】
 12日出発前:おにぎり×2、羊羹(160kcal×2)
 12日行動中:餡パン(90kcal×5)
 12日夕食 :シーフードヌードル(Big;450kcal)
 13日朝食 :餡パン(90kcal×5)
 水分:500ml×2(500ml×3携帯したが、500ml×2のみ摂取)
    水1300ml+雪を溶かして700ml程度摂取
 嗜好品:蜂蜜紅茶パック

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