釈迦ヶ岳(水無尾根〜松尾尾根)
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- GPS
- 05:46
- 距離
- 6.8km
- 登り
- 808m
- 下り
- 806m
コースタイム
7:25水無尾根登山口→8:30水無尾根の頭→9:00尾根が西向きに変わる
この後、totokさんと同行。(one)
天候 | 晴れ,滋賀県側は雲あり 松尾尾根の頭の辺りから最高点・山頂まで強風(10m/s前後) 【気温】 登山開始時:2℃ 下山終了時:8℃ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
標高500m位からは積雪。山頂で膝上くらい。 午前中は硬め,午後からは緩み気味。 水無尾根・松尾尾根ともトレースあり。ワカン・アイゼン使わなかった。 松尾尾根の頭から山頂までは,ヤセ尾根・岩場・急登。眺望抜群。 水無尾根:破線ルートですがしっかりした踏み跡が有ります。 指標は有りませんが、尾根筋をテープが教えてくれます。 展望の利かない尾根をひたすら登ります。 松尾尾根:展望の利かない尾根をひたすら下ります。 登山口の切り開きは細いので指標が無いと見逃しそうです。(one) |
写真
感想
県境稜線上に位置する釈迦ヶ岳に至るコースは多い。
知る限りでもメジャー・マイナー含めて7本にもなる。
その内、庵座谷・水無尾根(水無谷東尾根)はまだ未知のコースだ。
尾高山から延びる東尾根と絡めての周回も視野に入れて、
今回は様子を確かめながら水無尾根を歩いてみる。
(totokさんが 後から登っていたとはつゆ知らず・・・)
水無バス停から舗装された立派な水無林道を進むと終点少し手前で
右の植林帯へ延びる踏み跡が現れる。ここが水無尾根登山口だ。
右に小谷を見ながら山腹を上がるが、どこも同じで尾根に乗るまで急な登りだ。
思ったよりしっかりした踏まれた乾いた道が続く。
破線ルートの為指標は無いが、要所に付けられた目印が尾根筋へ案内してくれる。
尾根に乗って500mを越えた辺りで雪を踏むようになると、
右(東)へ分かれる尾根を見送る。
(下りの場合は、南向きの尾根を外さないように注意したい所だ。)
北向きの尾根が僅かに西を向くと僅かに傾斜が緩んで、しばらくすると
左右に岩コブを見るTの字となる。「水無尾根の頭」だ。
ここで初めて尾高高原との分岐指標に出会う。まず一息入れよう。
【右手に見える岩コブを自他ヶ峰と呼ぶのだろうか?、
それとも東へ延びる尾根全体を呼ぶのだろうか? 気になるな。】
左手の岩コブを捲いて釈迦へ向かうと小さなピークの登りになる。
注意して見ると尾根下をトラバースするルートも有りそうだが
忠実に尾根筋を辿って越えると尾根は西向きに変わり、唯一の展望地となる。
正面に眺められる釈迦ヶ岳に続く松尾尾根の主尾根までは、まだまだ標高差も
距離もありそうで、登りつくまでは傾斜もきつそうだ。
鞍部?からはしばらくは緩やかな登りになるので一息入れていると、
単独の後続者がやってきて声をかけられた。ヤマレコ仲間のtotokさんだ!。
天気が良いので、私の後を追って釈迦ヶ岳に予定を変更されたらしい。
30分以上の時間差をこの場所で追いつくなんて・・。
(内心、健脚ぶりが羨ましいです。)
名乗りあって、二人組でスタートする。同行者と楽しく歩く山は久しぶりだ。
しかし、ゆっくり話をしながら登っている場合ではない。
固定ロープに頼って岩壁を攀じたり、灌木やうるさい笹に悩まされながら
傾斜のきつい尾根を黙々と高度を稼ぐ。
足元のうるさい笹にいらだちを感じ始めた頃、やっと傾斜がゆるみ
松尾尾根の頭に出て主尾根に到着だ。
梢越しには対峙する釈迦ヶ岳東尾根も眺められる。
ここまでくれば後は大きな展望が広がる快適な稜線歩きだが、
釈迦白毫や大陰のガレ場が続くので気を緩めずに行こう。
難所を越え、胸を突くような急登を終えると小広く開けた最高点に出る。
もう周囲には遮るものが無いので風も強いが、
目の前には鈴鹿の山並みが大きく広がり爽快な眺めだ。
猫岳から県境稜線が延々と御在所岳まで続き、その奥に雲母峰・入道ヶ岳、
更に稜線越しには奥深い雨乞岳・クラシ方面とまさに鈴鹿を一望だ。
長居をしたいが強風には勝てない。食事場所を求めて雪庇の張りだす稜線を
三角点へ向かうがやはり風が冷たい。
結局最高点に戻り、僅かに下った窪地?で風を避け昼食を摂る。
風が無いとまるで春のようだ。ぽかぽか陽気の中で会話をしながら空腹を満たす。
食事を終えた頃、二人組が同じように食事場所を求めて下って来たので、
場所を譲って我々は下山の途につく。
展望の稜線から別れを告げ、足元に残るトレースを追って松尾尾根へ踏みこむ。
樹林に覆われた全く展望の無い尾根をひたすら下ると、岩尾根の登りになる。
三角形?の大岩の間を抜けて岩尾根を下ると、広まったり狭まったりを繰り返すが
変化の無い尾根筋が続く。
両側を深い谷に囲まれ樹林が濃く薄暗く感じる頃、雪が消えた溝状の道に変わり
右手に谷の流れを見ると舗装道路に飛び出し松尾尾根の登山口となる。
釈迦ヶ岳のガレた稜線は第一級の展望が評判だが、今日辿った二つの尾根は共に
展望には欠けるが、歩き甲斐のあるコースだった。
特に水無尾根を下りにとった場合、いくつか尾高方面へ分岐する尾根には
注意が必要だとわかった。
くじけそうな苦しい登りも、同行者がいるとそれだけで何故か頑張れるから不思議だ。
頂上では風が強くてゆっくりできなかったが、同じように景色を眺めて、
同じように感動を共有出来る相手がいる。 totokさんと一緒に歩けて楽しい一日だった。
思わず出来た御縁に感謝です。 totokさん 今後も宜しくお願いします。
鈴鹿の上高地へ行く予定でしたが,天気が良かったので景色が期待できるだろうと思い,いつも素敵なレコやコメントでお世話になっているonetotaniさんの計画に便乗して,釈迦ヶ岳に登ってきました。私はこの日の朝に用事があり,それを済ませてから向かいましたが,既にonetotaniさんの車が駐車場に停まっていました。急いで支度をして後を追います。
急な登山道を登るにつれて,だんだん雪が増えてきました。過去のトレースがあるのでラッセルではありません。薄い踏み跡を追いながら,水無尾根の頭を過ぎ一旦ゆるんだ登山道が再び急登になるところでonetotaniさんに追いつきました。onetotaniさんは,さすがにベテランらしく安定した歩みでした。
松尾尾根の頭を超えて稜線に抜けてからは,鈴鹿の山々が目に飛び込んできます。滋賀県側には雲もありますが雪景色の大パノラマが広がります。その替わり風が強く体感温度も低めです。何度か帽子を飛ばされそうになりました。展望を楽しみながら,最高点・山頂と歩きました。景色は素晴らしいのですが,強風のため,ゆっくり眺めを楽しむという訳にはいきませんでした。
下りになると,ますますonetotaniさんの歩みが際立ちます。アイゼン無しで,急な積雪斜面でも普通に下っていきます。私は,ズルズル滑りながら必死について行きます。登りなら私でも強引に上がってしまうこともできますが,雪の下りでは技術の差が顕著に表れます。下りの苦手な私としては,とても勉強になりました。
今日は,風が強かったのですが,素晴らしい展望を楽しむことができました。そして何より,長い経験と確かな技術に裏付けられた山の歩き方を,目の前で見せていただけたことが,一番の収穫です。onetotaniさん,本当にありがとうございます。これからもよろしくお願いします。
コメント
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お疲れ様でした。
前回、onetotaniさんの清水の頭の計画を知り、密かにtotokさんと便乗計画を練っていたのですが、生憎の天候で計画変更。
八風キャンプ場から、釈迦ケ岳を狙うも雪に阻まれなかなか行けなかったですが、
今回の釈迦へ登られるルートも、実に渋いコースだなあと感じておりました。
totokさんは、むちゃくちゃ登るの早いですよ。下りは膝を痛めてからちょっと臆病になっていらっしゃるご様子でしたが、いい勉強になりましたね。
私も連れて行ってください。
こんばんは。
憧れのonetotaniさんと,歩くことができました。
とても勉強になった一日でした。
釈迦ヶ岳からの展望も素敵です。
次の山行も天気が良いといいのですが・・・。
やはり,私は下りが鬼門です
higurasiさん 今晩は。
釈迦ヶ岳山頂で逢えるかなとは思っていましたが、
途中で声をかけられた時は驚きました。
確かに30分以上の時間差をあの場所で詰められるなんて、
相当な健脚だろうと想像がつきます。羨ましい限りです。
私の後ろをついての登りはイライラされたかも知れませんね。
清水頭へ登る予定だと聞きましたが何とも天気が微妙ですね。
無理せず晴天を狙って下さい。
機会が有れば御一緒させて下さい。
onetotaniさん、totokさん、こんばんは
レコを読んでいるだけで、疲れちゃいそうな歩き甲斐のあるコースですね。
釈迦の松尾尾根は只でさえハードなコースなのに、この時期にバリルートの水無尾根との組み合わせは想像を絶します。お疲れさまでした。
onetotaniさんの安定した足取りは私も存じていますが、両ベテランの頑張りに感服しました。
あまりに天気が良かったので,
高いところに登りたくなって,
思わずonetotaniさんの後を追ってしまいました。
二人で登ったので,それ程ハードには感じず,
楽しく登ることができましたよ
ベテランと同行できて幸せでした。
機会がありましたら,よろしくお願いします。
sugi-chanさん 今晩は。
逆コースも考えましたが、水無尾根の下りは尾根の分岐が多く、
初めてこのコースを下るのは尾根を外す危険があったので
登りに使いました。 どちらも傾斜がきつく、展望を楽しむには
不向きな尾根ですね。
しっかり歩いた後、目の前に広がる展望は感動ものですが・・・。
お二人が出会うまでの追いかけ山行。
出会ってからの同行。
行を追うごとに、お二人が感じたものや、風景が、鮮明に浮かび上がってくるようで
素晴らしいなと思いました。
内容、感想とも、詳細で、わかりやすく、
どのような道なのか、イメージすることが出来ました。
素敵な一日でしたね♪
こんばんは。
山は奥が深いですね。
長い間の経験があってこそ,
その山の深さが分かってくるのだなと感じた,山行でした。
今は,ただがむしゃらに歩いているだけですが,
onetotaniさんのような,深みのある山歩きを
目指していきたいです
naminoriさん コメント有難うございます。
いつも興味を持ってレコを拝見しております。
ひたすら登って、ひたすら下りました。
どちらも展望に欠ける急な尾根ですので、お薦めできるかどうか・・・。
(私はこんな尾根も嫌いではないですが。)
それでも、この時期は空気も澄んで、稜線からは最高の展望が楽しめました。
風が無ければ更に最高の稜線だったんですが。
釈迦ヶ岳、登山道がたくさんあって
コース取りがいろいろ楽しめますね。
庵座谷〜羽鳥峰のコースで、2回登ってます。
今回歩かれたルート、興味津々です。
山も素晴らしいですが、お互いに、インスパイア
できたことが、印象深いことでしょう。
onetotaniさんが、おっしゃられてる
「くじけそうな苦しい登りも、同行者がいると
それだけで何故か頑張れるから不思議だ。」
totokさんが言われてる、
「下りの苦手な私としては,とても勉強になりました。」と
お二人、お互いに、刺激を感じられる箇所が
違うことにも、なるほどと思いました。
onetotaniさん、とても用意周到で
かなり先まで、計画をUPされてますので
休日があえば、僕もぜひ、加わりたく思いました。
こんにちは。
onetotaniさんの,スムーズな足運びには,
本当に感心しました。
馬力だけで登っているような私としては,
是非とも身につけたいスキルです。
一緒に歩くことができたのが,
今後の大きな財産になると思います。
もし,機会があるようでしたら,
ご一緒できると嬉しいです
komakiさん コメント有難うございます。
釈迦へのコースも庵座谷を残すのみになりましたが、
komoki さんが歩かれた紅葉の時期まで取っておきます。
水無尾根の様子も確認でき、鈴鹿のパノラマも堪能できて、
収穫の多い山行になりました。
今回は思いがけずtotokさんと同行できて、新鮮な気持ちで歩けました。
単独も気軽でいいですが、同行者と共に歩く山も良いものですね。
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