ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 409669
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
御在所・鎌ヶ岳

釈迦ヶ岳(水無尾根〜松尾尾根)

2014年02月23日(日) [日帰り]
 - 拍手
GPS
05:46
距離
6.8km
登り
808m
下り
806m

コースタイム

8:00水無尾根登山口→8:45水無尾根の頭→9:55松尾尾根の頭→10:20釈迦白毫→10:40最高点→10:50釈迦ヶ岳山頂・三角点(〜11:00)→11:15最高点直下(昼食〜11:55)→12:15松尾尾根の頭→13:35松尾尾根登山口→13:45駐車地

7:25水無尾根登山口→8:30水無尾根の頭→9:00尾根が西向きに変わる
この後、totokさんと同行。(one)
天候 晴れ,滋賀県側は雲あり
松尾尾根の頭の辺りから最高点・山頂まで強風(10m/s前後)

【気温】
登山開始時:2℃   下山終了時:8℃
過去天気図(気象庁) 2014年02月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
水無バス停脇,公衆トイレの駐車場(3台駐車可)
コース状況/
危険箇所等
標高500m位からは積雪。山頂で膝上くらい。
午前中は硬め,午後からは緩み気味。
水無尾根・松尾尾根ともトレースあり。ワカン・アイゼン使わなかった。
松尾尾根の頭から山頂までは,ヤセ尾根・岩場・急登。眺望抜群。

水無尾根:破線ルートですがしっかりした踏み跡が有ります。
     指標は有りませんが、尾根筋をテープが教えてくれます。
     展望の利かない尾根をひたすら登ります。
松尾尾根:展望の利かない尾根をひたすら下ります。
     登山口の切り開きは細いので指標が無いと見逃しそうです。(one)
水無バス停脇の駐車場。3台でいっぱい。
2014年02月23日 07:59撮影 by  VH410 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4
2/23 7:59
水無バス停脇の駐車場。3台でいっぱい。
駐車地から100m程,戻ったところが,林道水無線。ここから入る。
2014年02月23日 08:01撮影 by  VH410 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
2/23 8:01
駐車地から100m程,戻ったところが,林道水無線。ここから入る。
林道をしばらく行くと,右側に赤テープとシャカの表示がある水無尾根登山口。
2014年02月23日 08:08撮影 by  VH410 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
2/23 8:08
林道をしばらく行くと,右側に赤テープとシャカの表示がある水無尾根登山口。
ここまで急登が続きようやく尾根に出た。
2014年02月23日 08:38撮影 by  VH410 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3
2/23 8:38
ここまで急登が続きようやく尾根に出た。
釈迦ヶ岳の主尾根は樹林が濃そうだ。(one)
2014年02月23日 08:45撮影 by  VH410 , OLYMPUS IMAGING CORP.
6
2/23 8:45
釈迦ヶ岳の主尾根は樹林が濃そうだ。(one)
水無尾根の頭。左の釈迦ヶ岳方面は薄いトレースあり。右の県民の森・尾高高原方面はトレースなし。
2014年02月23日 08:46撮影 by  VH410 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4
2/23 8:46
水無尾根の頭。左の釈迦ヶ岳方面は薄いトレースあり。右の県民の森・尾高高原方面はトレースなし。
右手の岩コブが自他ヶ峰だろうか?
(自他ヶ峰とはピークを指すのか尾根をさすのか?)(one)
2014年02月23日 08:39撮影 by  EX-H15 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
2/23 8:39
右手の岩コブが自他ヶ峰だろうか?
(自他ヶ峰とはピークを指すのか尾根をさすのか?)(one)
尾根が西向きに変わると正面に釈迦ヶ岳を見る。松尾尾根まで、まだ標高差も距離もありそうだ。(one)
2014年02月23日 08:50撮影 by  EX-H15 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
2
2/23 8:50
尾根が西向きに変わると正面に釈迦ヶ岳を見る。松尾尾根まで、まだ標高差も距離もありそうだ。(one)
ロープのある岩場の急斜面を登るonetotaniさん。このコースは,急登が多い。
2014年02月23日 09:24撮影 by  VH410 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7
2/23 9:24
ロープのある岩場の急斜面を登るonetotaniさん。このコースは,急登が多い。
松尾尾根の頭が樹間に確認できる。
2014年02月23日 09:40撮影 by  VH410 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2/23 9:40
松尾尾根の頭が樹間に確認できる。
安定した歩みのonetotaniさん。
夏は笹がうるさいだろうな。(one)
2014年02月23日 09:48撮影 by  VH410 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
2/23 9:48
安定した歩みのonetotaniさん。
夏は笹がうるさいだろうな。(one)
松尾尾根の頭。松尾尾根とここで合流。トレースが増えた。
2014年02月23日 10:01撮影 by  VH410 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
2/23 10:01
松尾尾根の頭。松尾尾根とここで合流。トレースが増えた。
主尾根に出ると尾高山から延びる東尾根が眺められる 。(one)
2014年02月23日 10:18撮影 by  EX-H15 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
2/23 10:18
主尾根に出ると尾高山から延びる東尾根が眺められる 。(one)
県境尾根と三池岳方面が見えてきた。
2014年02月23日 10:08撮影 by  VH410 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2/23 10:08
県境尾根と三池岳方面が見えてきた。
稜線まで上がると,強風だが眺望が得られる。雨乞岳は雪が多い。
2014年02月23日 10:09撮影 by  VH410 , OLYMPUS IMAGING CORP.
17
2/23 10:09
稜線まで上がると,強風だが眺望が得られる。雨乞岳は雪が多い。
手前の県境尾根と,奥のイブネ・クラシ。
2014年02月23日 10:09撮影 by  VH410 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11
2/23 10:09
手前の県境尾根と,奥のイブネ・クラシ。
根の平峠から国見岳・御在所岳。右奥は雨乞岳。
2014年02月23日 10:10撮影 by  VH410 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8
2/23 10:10
根の平峠から国見岳・御在所岳。右奥は雨乞岳。
国見岳と御在所岳。
2014年02月23日 10:10撮影 by  VH410 , OLYMPUS IMAGING CORP.
6
2/23 10:10
国見岳と御在所岳。
御在所岳とハライド。奥には入道ヶ岳。
2014年02月23日 10:12撮影 by  VH410 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7
2/23 10:12
御在所岳とハライド。奥には入道ヶ岳。
3つのピーク。真ん中が最高点。右が釈迦ヶ岳。
2014年02月23日 10:12撮影 by  VH410 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5
2/23 10:12
3つのピーク。真ん中が最高点。右が釈迦ヶ岳。
釈迦白毫。朝明からの中尾根との合流点。ここから一気にトレースが増える。
2014年02月23日 10:22撮影 by  VH410 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
2/23 10:22
釈迦白毫。朝明からの中尾根との合流点。ここから一気にトレースが増える。
最高点を目指して!
2014年02月23日 10:25撮影 by  VH410 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8
2/23 10:25
最高点を目指して!
遠くに養老山地。
2014年02月23日 10:25撮影 by  VH410 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3
2/23 10:25
遠くに養老山地。
大陰越しに最高点への登り。
2014年02月23日 10:27撮影 by  VH410 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5
2/23 10:27
大陰越しに最高点への登り。
振り返って大陰。風が強い場所なので雪が飛ばされている。
2014年02月23日 10:30撮影 by  VH410 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4
2/23 10:30
振り返って大陰。風が強い場所なので雪が飛ばされている。
樹氷かな!?青空に飛び込んで行く。
2014年02月23日 10:35撮影 by  VH410 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
2/23 10:35
樹氷かな!?青空に飛び込んで行く。
庵座の滝方面からの登りは,あまりトレースがない。
2014年02月23日 10:39撮影 by  VH410 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2/23 10:39
庵座の滝方面からの登りは,あまりトレースがない。
釈迦ヶ岳最高点(1097.1m)。展望抜群なれど風強し。
2014年02月23日 10:42撮影 by  VH410 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3
2/23 10:42
釈迦ヶ岳最高点(1097.1m)。展望抜群なれど風強し。
雨乞岳からイブネ・クラシ。
2014年02月23日 10:41撮影 by  VH410 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4
2/23 10:41
雨乞岳からイブネ・クラシ。
御池岳にも雪が多い。
2014年02月23日 10:43撮影 by  VH410 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
2/23 10:43
御池岳にも雪が多い。
県境尾根へ合流。直進は御在所へ続く県境尾根。山頂は右。
2014年02月23日 10:47撮影 by  VH410 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
2/23 10:47
県境尾根へ合流。直進は御在所へ続く県境尾根。山頂は右。
先週の積雪と強風で雪庇が成長している。
2014年02月23日 10:47撮影 by  VH410 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4
2/23 10:47
先週の積雪と強風で雪庇が成長している。
山頂直前の県境尾根からは四日市・伊勢湾方面へ眺望が開けており,気持ちよく歩くことができる。
2014年02月23日 10:52撮影 by  VH410 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
2/23 10:52
山頂直前の県境尾根からは四日市・伊勢湾方面へ眺望が開けており,気持ちよく歩くことができる。
釈迦ヶ岳山頂・三角点(1091.9m)へ到着。右に行けば三池岳から竜ヶ岳へ至る県境尾根。
2014年02月23日 10:52撮影 by  VH410 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5
2/23 10:52
釈迦ヶ岳山頂・三角点(1091.9m)へ到着。右に行けば三池岳から竜ヶ岳へ至る県境尾根。
福王山・八風方面。ここは,下界とは別世界。
2014年02月23日 10:52撮影 by  VH410 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
2/23 10:52
福王山・八風方面。ここは,下界とは別世界。
木々の間に,かわいい表示を見つけた。
2014年02月23日 10:56撮影 by  VH410 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7
2/23 10:56
木々の間に,かわいい表示を見つけた。
手前,県境尾根の段木尾根取り付きから南峠・仙香山・中峠・八風峠。奥に御池岳。
2014年02月23日 10:57撮影 by  VH410 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
2/23 10:57
手前,県境尾根の段木尾根取り付きから南峠・仙香山・中峠・八風峠。奥に御池岳。
相変わらず風が強い。
2014年02月23日 11:05撮影 by  VH410 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3
2/23 11:05
相変わらず風が強い。
松尾尾根の頭までは,岩場やヤセ尾根が続く。
2014年02月23日 12:06撮影 by  VH410 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
2/23 12:06
松尾尾根の頭までは,岩場やヤセ尾根が続く。
稜線から,雪に埋もれた庵座谷を見下ろす。
2014年02月23日 12:07撮影 by  VH410 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
2/23 12:07
稜線から,雪に埋もれた庵座谷を見下ろす。
形の良い猫岳。奥にはイブネ・クラシから銚子ヶ口。
2014年02月23日 12:07撮影 by  VH410 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7
2/23 12:07
形の良い猫岳。奥にはイブネ・クラシから銚子ヶ口。
御在所・雨乞・イブネ・クラシ。素晴らしい眺望ともここでお別れ。
2014年02月23日 12:07撮影 by  VH410 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4
2/23 12:07
御在所・雨乞・イブネ・クラシ。素晴らしい眺望ともここでお別れ。
松尾尾根の頭から,帰りは松尾尾根で下る。
2014年02月23日 12:21撮影 by  VH410 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
2/23 12:21
松尾尾根の頭から,帰りは松尾尾根で下る。
782P付近にある二つに割れた大岩。その真ん中を通った。
2014年02月23日 12:49撮影 by  VH410 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
2/23 12:49
782P付近にある二つに割れた大岩。その真ん中を通った。
松尾尾根登山口に到着。
2014年02月23日 13:36撮影 by  VH410 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2/23 13:36
松尾尾根登山口に到着。
すぐ横には沢もある。汚れたシューズやストックを洗う。
2014年02月23日 13:41撮影 by  VH410 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
2/23 13:41
すぐ横には沢もある。汚れたシューズやストックを洗う。
帰り道からの釈迦ヶ岳。寝釈迦に見えるのが由来。この角度から分かりやすい。登った松尾尾根上部が頭部。松尾尾根の頭が鼻。大陰が首なんだろう!
2014年02月23日 14:11撮影 by  VH410 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7
2/23 14:11
帰り道からの釈迦ヶ岳。寝釈迦に見えるのが由来。この角度から分かりやすい。登った松尾尾根上部が頭部。松尾尾根の頭が鼻。大陰が首なんだろう!
帰り道から見る竜ヶ岳もずいぶん雪が消えてしまった。(one)
2014年02月23日 14:27撮影 by  EX-H15 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
14
2/23 14:27
帰り道から見る竜ヶ岳もずいぶん雪が消えてしまった。(one)

感想

県境稜線上に位置する釈迦ヶ岳に至るコースは多い。
知る限りでもメジャー・マイナー含めて7本にもなる。
その内、庵座谷・水無尾根(水無谷東尾根)はまだ未知のコースだ。
尾高山から延びる東尾根と絡めての周回も視野に入れて、
今回は様子を確かめながら水無尾根を歩いてみる。
(totokさんが 後から登っていたとはつゆ知らず・・・)

水無バス停から舗装された立派な水無林道を進むと終点少し手前で
右の植林帯へ延びる踏み跡が現れる。ここが水無尾根登山口だ。
右に小谷を見ながら山腹を上がるが、どこも同じで尾根に乗るまで急な登りだ。

思ったよりしっかりした踏まれた乾いた道が続く。
破線ルートの為指標は無いが、要所に付けられた目印が尾根筋へ案内してくれる。

尾根に乗って500mを越えた辺りで雪を踏むようになると、
右(東)へ分かれる尾根を見送る。
(下りの場合は、南向きの尾根を外さないように注意したい所だ。)

北向きの尾根が僅かに西を向くと僅かに傾斜が緩んで、しばらくすると
左右に岩コブを見るTの字となる。「水無尾根の頭」だ。
ここで初めて尾高高原との分岐指標に出会う。まず一息入れよう。

【右手に見える岩コブを自他ヶ峰と呼ぶのだろうか?、
それとも東へ延びる尾根全体を呼ぶのだろうか? 気になるな。】

左手の岩コブを捲いて釈迦へ向かうと小さなピークの登りになる。
注意して見ると尾根下をトラバースするルートも有りそうだが
忠実に尾根筋を辿って越えると尾根は西向きに変わり、唯一の展望地となる。
正面に眺められる釈迦ヶ岳に続く松尾尾根の主尾根までは、まだまだ標高差も
距離もありそうで、登りつくまでは傾斜もきつそうだ。

鞍部?からはしばらくは緩やかな登りになるので一息入れていると、
単独の後続者がやってきて声をかけられた。ヤマレコ仲間のtotokさんだ!。
天気が良いので、私の後を追って釈迦ヶ岳に予定を変更されたらしい。

30分以上の時間差をこの場所で追いつくなんて・・。
(内心、健脚ぶりが羨ましいです。)

名乗りあって、二人組でスタートする。同行者と楽しく歩く山は久しぶりだ。

しかし、ゆっくり話をしながら登っている場合ではない。
固定ロープに頼って岩壁を攀じたり、灌木やうるさい笹に悩まされながら
傾斜のきつい尾根を黙々と高度を稼ぐ。

足元のうるさい笹にいらだちを感じ始めた頃、やっと傾斜がゆるみ
松尾尾根の頭に出て主尾根に到着だ。
梢越しには対峙する釈迦ヶ岳東尾根も眺められる。

ここまでくれば後は大きな展望が広がる快適な稜線歩きだが、
釈迦白毫や大陰のガレ場が続くので気を緩めずに行こう。
難所を越え、胸を突くような急登を終えると小広く開けた最高点に出る。

もう周囲には遮るものが無いので風も強いが、
目の前には鈴鹿の山並みが大きく広がり爽快な眺めだ。
猫岳から県境稜線が延々と御在所岳まで続き、その奥に雲母峰・入道ヶ岳、
更に稜線越しには奥深い雨乞岳・クラシ方面とまさに鈴鹿を一望だ。

長居をしたいが強風には勝てない。食事場所を求めて雪庇の張りだす稜線を
三角点へ向かうがやはり風が冷たい。
結局最高点に戻り、僅かに下った窪地?で風を避け昼食を摂る。
風が無いとまるで春のようだ。ぽかぽか陽気の中で会話をしながら空腹を満たす。

食事を終えた頃、二人組が同じように食事場所を求めて下って来たので、
場所を譲って我々は下山の途につく。

展望の稜線から別れを告げ、足元に残るトレースを追って松尾尾根へ踏みこむ。
樹林に覆われた全く展望の無い尾根をひたすら下ると、岩尾根の登りになる。
三角形?の大岩の間を抜けて岩尾根を下ると、広まったり狭まったりを繰り返すが
変化の無い尾根筋が続く。
両側を深い谷に囲まれ樹林が濃く薄暗く感じる頃、雪が消えた溝状の道に変わり
右手に谷の流れを見ると舗装道路に飛び出し松尾尾根の登山口となる。


釈迦ヶ岳のガレた稜線は第一級の展望が評判だが、今日辿った二つの尾根は共に
展望には欠けるが、歩き甲斐のあるコースだった。
特に水無尾根を下りにとった場合、いくつか尾高方面へ分岐する尾根には
注意が必要だとわかった。

くじけそうな苦しい登りも、同行者がいるとそれだけで何故か頑張れるから不思議だ。
頂上では風が強くてゆっくりできなかったが、同じように景色を眺めて、
同じように感動を共有出来る相手がいる。 totokさんと一緒に歩けて楽しい一日だった。

思わず出来た御縁に感謝です。 totokさん 今後も宜しくお願いします。

鈴鹿の上高地へ行く予定でしたが,天気が良かったので景色が期待できるだろうと思い,いつも素敵なレコやコメントでお世話になっているonetotaniさんの計画に便乗して,釈迦ヶ岳に登ってきました。私はこの日の朝に用事があり,それを済ませてから向かいましたが,既にonetotaniさんの車が駐車場に停まっていました。急いで支度をして後を追います。

急な登山道を登るにつれて,だんだん雪が増えてきました。過去のトレースがあるのでラッセルではありません。薄い踏み跡を追いながら,水無尾根の頭を過ぎ一旦ゆるんだ登山道が再び急登になるところでonetotaniさんに追いつきました。onetotaniさんは,さすがにベテランらしく安定した歩みでした。

松尾尾根の頭を超えて稜線に抜けてからは,鈴鹿の山々が目に飛び込んできます。滋賀県側には雲もありますが雪景色の大パノラマが広がります。その替わり風が強く体感温度も低めです。何度か帽子を飛ばされそうになりました。展望を楽しみながら,最高点・山頂と歩きました。景色は素晴らしいのですが,強風のため,ゆっくり眺めを楽しむという訳にはいきませんでした。

下りになると,ますますonetotaniさんの歩みが際立ちます。アイゼン無しで,急な積雪斜面でも普通に下っていきます。私は,ズルズル滑りながら必死について行きます。登りなら私でも強引に上がってしまうこともできますが,雪の下りでは技術の差が顕著に表れます。下りの苦手な私としては,とても勉強になりました。

今日は,風が強かったのですが,素晴らしい展望を楽しむことができました。そして何より,長い経験と確かな技術に裏付けられた山の歩き方を,目の前で見せていただけたことが,一番の収穫です。onetotaniさん,本当にありがとうございます。これからもよろしくお願いします。

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:2853人

コメント

onetotaniさん、totokさん、今晩は
お疲れ様でした。
前回、onetotaniさんの清水の頭の計画を知り、密かにtotokさんと便乗計画を練っていたのですが、生憎の天候で計画変更。

八風キャンプ場から、釈迦ケ岳を狙うも雪に阻まれなかなか行けなかったですが、
今回の釈迦へ登られるルートも、実に渋いコースだなあと感じておりました。

totokさんは、むちゃくちゃ登るの早いですよ。下りは膝を痛めてからちょっと臆病になっていらっしゃるご様子でしたが、いい勉強になりましたね。

私も連れて行ってください。
2014/2/26 21:55
higurasiさん,ありがとうございます
こんばんは。
憧れのonetotaniさんと,歩くことができました。
とても勉強になった一日でした。

釈迦ヶ岳からの展望も素敵です。
次の山行も天気が良いといいのですが・・・。

やはり,私は下りが鬼門です
2014/2/26 22:09
確かに速そうです・・・
higurasiさん 今晩は。

釈迦ヶ岳山頂で逢えるかなとは思っていましたが、
途中で声をかけられた時は驚きました。
確かに30分以上の時間差をあの場所で詰められるなんて、
相当な健脚だろうと想像がつきます。羨ましい限りです。
私の後ろをついての登りはイライラされたかも知れませんね。

清水頭へ登る予定だと聞きましたが何とも天気が微妙ですね。
無理せず晴天を狙って下さい。

機会が有れば御一緒させて下さい。
2014/2/26 22:41
歩き甲斐のあるコース
onetotaniさん、totokさん、こんばんは

レコを読んでいるだけで、疲れちゃいそうな歩き甲斐のあるコースですね。
釈迦の松尾尾根は只でさえハードなコースなのに、この時期にバリルートの水無尾根との組み合わせは想像を絶します。お疲れさまでした。

onetotaniさんの安定した足取りは私も存じていますが、両ベテランの頑張りに感服しました。
2014/2/26 22:37
sugi-chanさん,ありがとうございます
あまりに天気が良かったので,
高いところに登りたくなって,
思わずonetotaniさんの後を追ってしまいました。

二人で登ったので,それ程ハードには感じず,
楽しく登ることができましたよ

ベテランと同行できて幸せでした。
機会がありましたら,よろしくお願いします。
2014/2/26 22:47
Re: 歩き甲斐のあるコース
sugi-chanさん 今晩は。

逆コースも考えましたが、水無尾根の下りは尾根の分岐が多く、
初めてこのコースを下るのは尾根を外す危険があったので
登りに使いました。 どちらも傾斜がきつく、展望を楽しむには
不向きな尾根ですね。

しっかり歩いた後、目の前に広がる展望は感動ものですが・・・。
2014/2/26 23:04
ゲスト
onetotaniさん totok さん お疲れ様でした。
お二人が出会うまでの追いかけ山行。
出会ってからの同行。

行を追うごとに、お二人が感じたものや、風景が、鮮明に浮かび上がってくるようで
素晴らしいなと思いました。

内容、感想とも、詳細で、わかりやすく、
どのような道なのか、イメージすることが出来ました。

素敵な一日でしたね♪
2014/2/26 23:02
naminoriさん,ありがとうございます
こんばんは。
山は奥が深いですね。

長い間の経験があってこそ,
その山の深さが分かってくるのだなと感じた,山行でした。

今は,ただがむしゃらに歩いているだけですが,
onetotaniさんのような,深みのある山歩きを
目指していきたいです
2014/2/26 23:14
Re: onetotaniさん totok さん お疲れ様でした。
naminoriさん コメント有難うございます。
いつも興味を持ってレコを拝見しております。

ひたすら登って、ひたすら下りました。
どちらも展望に欠ける急な尾根ですので、お薦めできるかどうか・・・。
(私はこんな尾根も嫌いではないですが。)

それでも、この時期は空気も澄んで、稜線からは最高の展望が楽しめました。
風が無ければ更に最高の稜線だったんですが。
2014/2/26 23:26
onetotaniさん、totokさん、釈迦ヶ岳お疲れ様でした。
釈迦ヶ岳、登山道がたくさんあって
コース取りがいろいろ楽しめますね。
庵座谷〜羽鳥峰のコースで、2回登ってます。
今回歩かれたルート、興味津々です。

山も素晴らしいですが、お互いに、インスパイア
できたことが、印象深いことでしょう。

onetotaniさんが、おっしゃられてる
「くじけそうな苦しい登りも、同行者がいると
それだけで何故か頑張れるから不思議だ。」
totokさんが言われてる、
「下りの苦手な私としては,とても勉強になりました。」と
お二人、お互いに、刺激を感じられる箇所が
違うことにも、なるほどと思いました。
onetotaniさん、とても用意周到で
かなり先まで、計画をUPされてますので
休日があえば、僕もぜひ、加わりたく思いました。
2014/2/27 12:29
komakiさん,ありがとうございます
こんにちは。
onetotaniさんの,スムーズな足運びには,
本当に感心しました。
馬力だけで登っているような私としては,
是非とも身につけたいスキルです。

一緒に歩くことができたのが,
今後の大きな財産になると思います。

もし,機会があるようでしたら,
ご一緒できると嬉しいです
2014/2/27 12:55
Re: onetotaniさん、totokさん、釈迦ヶ岳お疲れ様でした。
komakiさん コメント有難うございます。

釈迦へのコースも庵座谷を残すのみになりましたが、
komoki さんが歩かれた紅葉の時期まで取っておきます。

水無尾根の様子も確認でき、鈴鹿のパノラマも堪能できて、
収穫の多い山行になりました。

今回は思いがけずtotokさんと同行できて、新鮮な気持ちで歩けました。
単独も気軽でいいですが、同行者と共に歩く山も良いものですね。
2014/2/28 21:45
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。

ルートを登録する

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら