御池岳(鈴鹿山系)
- GPS
- 05:24
- 距離
- 12.9km
- 登り
- 915m
- 下り
- 918m
コースタイム
- 山行
- 4:52
- 休憩
- 0:25
- 合計
- 5:17
過去天気図(気象庁) | 2022年03月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
T字尾根からの最後の急登はステップがあれば大丈夫ですが、滑り止め(アイゼンなど)があったほうが安心です。 |
写真
感想
前から行ってみたかった御池岳に挑戦してみました。朝から自宅周辺は晴れ。山の予報は良くありませんでしたが、これぐらいならむしろ人も少なくて面白いかもと思い、出発。道中、雨に降られるもまずは君ヶ畑に向かいます。君ヶ畑の先、冬季閉鎖と書かれたゲートがありましたが解放されていて、先に車の通った形跡があったので進むも、小又谷駐車場に着くと駐車場は雪がこんもりで使えない!釣り人たちに交じって広くなった場所に駐車させてもらいました。どうやら釣りの解禁日が過ぎていたため、釣り人のためにゲートを開けていたようでした(^^;)。
さて、準備を済ませ出発。まずはT字尾根の取りつきへ。ここから急登でした。ルートは今朝までの雨のせいかトレースがほぼ消えていましたが、尾根を登ればいいので迷うことはなさそうです。P878のピークを過ぎると道はなだらかに。と同時に風が強くなり、帽子を取り出します。人の気配がない中を一人歩くのは冒険心がくすぐられて楽しい!時折ルートに迷いながらも楽しく進みます。P918を過ぎP967を過ぎると最後の急登になります。ここ、どんどん傾斜が強くなり、直登は苦しいけれど、ルートは直登の模様。足を雪に蹴りこみながら進みます。ところが標高が上がるにつれて気温が下がって来たのか、足が刺さらなくなってきたので途中でチェーンスパイクを装着。最後のほうは傾斜も急で、落ちたらどこまで行ってしまうかわからない怖さを感じました。ガチでピッケルあったほうが良かったかも(^^;)。木の周辺は雪が無くなってちょっとしたクレーターのようになっていたので、四駆で木と木を繋ぎながら、岩場に出てみたりを繰り返し、ようやくテーブルまで到着することができました。
これが御池の山頂部か!という素晴らしいテーブルランドがそこには広がっていました。樹林もなく、いきなり明るくなりました。誰もいない白い大地をサクサクと歩きます。くるぶしぐらいまで足が沈みますが、ラッセルというほどではなく、徐々に好転してくる天気の中一人で歩くのは最高!予定ではボタンブチ・天狗の鼻に向かうつもりでしたが、御池岳ピークかと思ってしまった奥の平に吸い込まれてしまいました(^^;)。地図を確認するとピークはまだ先のほうです。ボタンブチまで降りるのももういいやと思い、写真だけ撮ってそのまま御池岳山頂を目指しました。
山頂に向かう道すがら、地形を楽しみます。ドリーネってこういう窪地のことかとか、この穴ぼこの底はどうなっているのかとか、昨日付いたと思われる霧氷からの青空など、どちらを向いても面白い。天気も好転し、風もなく、音もなく、気持ちよすぎる!思ったより距離を歩かせてもらい、山頂に到着しました。
風がないのが何より快適だったので、山頂ではしばらく過ごさせてもらいました。普段だとおにぎりを口に突っ込んですぐに下山するんですけどね。北は伊吹山、東は太平洋でしょうか。そういえば琵琶湖を西に見たのは初めてだったなと思い返したり。そのうち、鈴北方面から二人ハイカーさんが来られました。こっち方面もトレースがなかったので、二人のみだったんでしょうね。景色を堪能すると、下山というかまたテーブル歩きを堪能することにしました。
東のボタンブチを目指し、テーブルの北側を歩きます。お、歩いている人がいる。これだけ広々していると人に気づかないですね。油断していると踏み抜いたりしてしまいますが、ゆるい下り道を歩き続け、東のボタンブチへ。藤原岳が良く見えます。下りはこの近くの土倉岳分岐から下ることにしました。
土倉岳分岐でチェーンスパイクを外し、名残惜しくも下山開始。南向き斜面のせいか、雪が解けて地面が濡れていて滑り、雪上も地面もどちらも歩きにくい。急坂を下ると少しの登り返し。こちらのほうは足跡しっかりありますね。歩きたいところを歩く感じです。雪自体もT字尾根より少ないかな。と思っておりましたが、それは尾根を歩いていた間でした。
ノタノ坂からは沢沿いの歩きになります。なので、雪がたまっていて歩きにくい。おまけに気温の高い雪のため、踏み抜きまくります。それだけでも疲れるのですが、沢沿いの斜面についている雪が崩れたら沢に転落しそうで、それも怖い。歩きにくくてなかなか進めませんでしたが、それでも下りだったので良かったです。これで登りだとしんどすぎるんじゃないかな。景色もないし。
橋を渡り、斜面歩きが終わると一安心。雪に足を取られはするものの、沢への転落の危険はなくなりました。あとはただ歩けば下山だなと思っていた矢先のこと。なんと、本日の核心がこんなところに!渡渉ポイントが現れました。いやいや、結構水量あるし、どっか渡れるところがあるでしょうと思って周辺を見てみたものの、渡れそうな所は無し。対岸には足跡が。やっぱりここを渡るのか。まじか。。。意を決して川に入ります。やっぱり結構流れは速い。まあドボンの覚悟を決めて入っているので、転倒だけに気を付けて渡り切ります。これ、下山だから川に入る決断がついたけど、登りだったら引き返して別ルートにしただろうな。下山中、1人の男性とすれ違ったけど、これを越えてきたんだろうか。すごいぜ。
川を渡るとほどなく小又谷駐車場に到着。車まで戻ると、釣りの方に声をかけられました。「どう?釣れた?」「いえ、私は山のほうでして」。と会話をしていると、どうやら今日は雪解け水が多くて流れが速すぎて、全然だめだったとのことでした。なるほど、だから渡渉ポイントの水量が多かったのかも。普段はもっと少ないのかもしれませんね。
終わってみると、今日もとても楽しい山行でした。これが鈴鹿か。とてもいい山でした。他の山も気になってしまいますね(^^)。今日もありがとうございました。
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