信越トレイル斑尾〜苗場 4泊5日 ソロスキー縦走
- GPS
- 105:06
- 距離
- 105km
- 登り
- 6,401m
- 下り
- 6,606m
コースタイム
- 山行
- 10:02
- 休憩
- 1:46
- 合計
- 11:48
- 山行
- 14:29
- 休憩
- 0:07
- 合計
- 14:36
- 山行
- 15:59
- 休憩
- 0:16
- 合計
- 16:15
- 山行
- 16:17
- 休憩
- 0:04
- 合計
- 16:21
- 山行
- 9:32
- 休憩
- 0:21
- 合計
- 9:53
天候 | 概ね曇り 時折晴れ 時折降雪 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
飯山駅からはバスが出ている。飯山19:10発→斑尾高原山の家19:36着の最終バスに乗車。バスは片道500円。 ・ゴール地点の秋山郷の小赤沢はデマンドバスでアクセス可能 (前日の17時までに電話で予約が必要。私が予約した時も乗車予定客は私ひとりだったようで、オフシーズンは予約いっぱいで乗れないということはなさそう。) |
その他周辺情報 | 津南駅併設の 駅の温泉 リバーサイド津南 http://snow-country.jp/?a=contents&id=630 営業時間 14:00〜20:30(3〜11月) 14:00〜20:00(12〜2月) 営業期間 定休日:毎週月曜日 料金 大人:500円、子供:300円 |
写真
感想
詳しい記録はブログに記載してます!
その、 https://mountainwithyou.info/2022/03/24/s-trail/
その□https://mountainwithyou.info/2022/03/24/s-trail2/
その→https://mountainwithyou.info/2022/03/24/s-trail3/
◆きっかけ◆
以前から気になっていた信越トレイル。
3月に5連休ができて、急に休み取れる友人もいないだろうしどうしようかなーと、思った時にふと頭に浮かんだのが、信越トレイルでした。
積雪期に4泊5日、それもソロで山に入る、なんていうのは初めてのことだったのですが、ダメだったらいつでも、降りて来たらいいんだし(幸い信越トレイルは長野側に降りてしまえば街があるので、エスケープはしやすい!)、
行けるところまで、やれるところまでやってみよう、と思いチャレンジしようと思いました。
◆メンバー◆
kanako
◆アクセス◆
・スタート地点の斑尾高原へは、長野駅から電車で飯山駅🚃
飯山駅からはバスが出ている。飯山19:10発→斑尾高原山の家19:36着の最終バスに乗車。バスは片道500円。
・ゴール地点の秋山郷の小赤沢はデマンドバスでアクセス可能
(前日の17時までに電話で予約が必要。私が予約した時も乗車予定客は私ひとりだったようで、オフシーズンは予約いっぱいで乗れないということはなさそう。)
◆日程◆
・0日目 2022/3/19(土) 自宅〜長野駅〜飯山駅〜斑尾高原
天気🌨:弱い雨と雪
お昼までの仕事を終え、バタバタでパッキングを済ませ、電車に飛び乗る。
電車で長野駅に向かい、そこから飯山駅を目指す。
電車から外を見る。道路が濡れている。ちょっと小雨?
アプローチで濡れるのやだなーと考えていると、飯山駅に到着。
30分ほどバスに揺られ、斑尾高原山の家前で下車。
雪がちらついている。適当にその辺りで野宿。
・1日目 2022/3/20(日) 斑尾高原ホテル〜万坂峠〜斑尾山〜万坂峠〜袴岳〜赤沼〜希望湖〜毛無山〜涌井
天気🌨:朝と夕は晴れ間もあるが 終日ほぼ曇り 降雪あり
万坂峠までは板を持ってスキーブーツで歩く。1時間半ほど舗装路を歩いて万坂峠に到着。
斑尾山へシールで登高開始。クトーを装着しながらも、スキー場の境界線をあがってく。
トレイルスタート地点の斑尾山頂に到着。笑
万坂峠まで下って、休憩し、袴岳に向け登高を開始。
1時間半ほど登って袴岳山頂着(1135m)。
山頂で1人おじさんに会った。 少し話をして、赤沼方面へ。
希望湖(のぞみこ)近くの除雪最終地点に一台の車。
人がいたので話しかけてみたら、なんと先ほど袴岳の山頂であったおじさま!
山頂で話した時に、今後の私の様子が気になり、様子を見にきてくださった模様。
今後のルートのことを細かく教えてくださった。最後に差し入れまでいただいて、ありがたい限りです。
毛無山(1022m)山頂を登って、この日2回目の滑走モードに切り替える。
標高800m付近からの滑走が楽しかった〜〜〜!
真っ白い平原に自分だけ、眼前には志賀高原の山々が。
18時前に涌井の集落に到着。
当初の計画ではもう少し進みたかったが、さすがにもう日も沈むので、
集落近くトレイル上の平坦なところでビバーク(560m付近)。 21時頃就寝。
・2日目 2022/3/21(月) 涌井〜黒岩山〜桂池〜仏ヶ峰〜鍋倉山〜1150m付近
天気🌨:たまに晴れ間あるけど基本的に天気悪い
24時前に一度目がさめる。2度寝して1時過ぎ起床。
寒くて、震えが止まらない。温かいものをかき込む。
3時半に出発。ヘッドライトで進む。
12時前に、戸狩温泉スキー場の古いリフト上部到着。
この先は今回のルートのおそらく核心部分。 気合いを入れ直す。
雪庇の張り出し&今までより細い尾根。
怖いので、 かなり安全マージン取って、林の中をトラバースしながら進む。
ひたすらに進んで、鍋倉手前でスキーのトレースに合流し、人の存在にちょっと安心する。
18時前に、黒倉山通過。
黒倉山も越えてもうちょっと進みたかったが、ちょうど平らないい場所があったのと、
さすがに体の疲れも感じたので、ビバーク。
・3日目 2022/3/22(火) 1150m宿泊地〜関田峠〜野々海峠〜三方岳
天気🌥→🌤:夕方までは曇り 夕方から晴れ
この日もあまり眠れず3時間ほど寝て起床。 ツエルト内部の結露も凍ってるので、昨日より寒いかな?
ゆっくり朝の用意をしてストレッチなどをして出発。 曇っており、フラットライト気味。
4時前に ヘッドライトで出発。道は昨日より進みやすい道で助かる。
関田峠の先がちょっーーーとだけ滑走できそうだったので、この日最初で最後の(笑)滑走モード。
伏野峠まで約10km、約10時間、ずっーーーーーと展望なく、ひたすらに歩く。
でも、この日の夕陽は本当に綺麗だった。ちょっと、泣いてたかも。
日が沈んでからの寒さが今までの2日間とは雰囲気が違い、これは寒いぞと思ってなるべく標高を落としたところで野営したい気持ちがあったので、ヘッデンで行動を続ける。
19時過ぎに、三方岳通過。流石に体にちょっと疲労感を感じ始めたので、20:15 天水山手前にて3日目終了。
寒さも相まってへろへろで設営。21時すぎに設営を一通り終えて、そこから夕飯を作って、水を作って、嗜好品飲んで、ってしてると、なんだかんだ3時間くらいかかってしまう。24時ごろ就寝。
4日目 2022/3/23(水) 1090m宿泊地〜天水山〜森宮野原駅〜妙法育成牧場〜小赤沢
天気☀️→⛅️:朝から晴れ お昼くらいから曇り
就寝してから1時間半ほどで目が覚めた。とても寒い。 温度計はマイナス10℃ぐらい。
震えが止まらない。朝ごはんを食べる。
その後も、寒くてなかなか行動に移せない。結局ダラダラと準備をして、日が昇ってから出発した。
天水山から東の沢地形が滑ったら気持ち良さそうだったので、滑走モードへ切り替えて朝の一本。
森宮野原に降りる道は、所々とても気持ちのいい滑りができた。
そして無事森宮野原駅到着。駅のすぐ近くの、道の駅さかいに向かう。
そこの食堂で久しぶりの暖かいご飯。めちゃめちゃ体に染みた。
その後、ひたすらに車道を進む。 車道歩きは距離が稼げる。
途中、眠すぎて地べたで仮眠した。暖かくて気持ちよかった。
中子→妙法育成牧場はシートラで。 妙法育成牧場を突き当たると、除雪最終地点に着いた。
ここから再びスキーに切り替える。牧場の道は広い平原で歩いていて気持ちがいい。
この日はできれば、温泉に入りたかったので、頑張って結東集落を目指す。
温泉上部の急斜面は、夜に通過するのはどうかと思っていたが、雪が良い感じに固まっていて昼に通過するより正解だったかもしれない。キックターンで慎重に下りる。 緊張感あった。
下までなんとか降りてきた。お目当ての温泉は、どうやら冬期は閉鎖しているようだった。
少し休憩して、またブーツを脱いでサンダルに履き替えシートラモード。
暗い誰もいない夜道を一人で歩く。 車すらもすれ違わない。
大赤沢を抜けて、やっと小赤沢に到着。適当にビバーク。
長かった1日がやっと終わった、、、ご飯も食べず24:30頃就寝。
5日目 2022/3/24(木) 秋山郷総合センター とねんぼ付近〜苗場山山頂〜小赤沢バス停
天気⛅️:晴れたり曇ったり
24:30に寝て、2時半に目が覚めた。 昨日はご飯も食べず速攻寝たので、もりもり朝ごはんを食べる。
ストレッチ諸々含めゆっくり準備して5:30ごろ出発。
標高1000m付近の登山道と道路の分岐辺りからシールで登り始める。
昨日のもの?の超絶神トレースがあり、ひとりで「勉強になる〜〜」と思いながら登る。
9合目に直登するが急斜面なので板を脱いでスキーを持ってアンカーにしながら登る。
視界がほとんどないので、GPSを頼りに、山頂方面へ。展望なし。
展望を諦めて9合目方面に向かい降りていると、ちょっと晴れて来た?!
山頂方面も晴れていたのですが、さすがに登り返す元気はなくおとなしく下山。
8合目〜6合目までの滑りは結構急斜面で、縦走荷物背負ってヘロヘロの私には結構堪えました。
6合目から下はストップスノー気味だけど、地形も面白かったので楽しく下山。
2時半過ぎに、スタート地点まで戻って来ました。だらだら歩いてバス停まで。
登山終わりに乗れるバスは14時発か17時発。しかし17時発に乗ると、その後の電車の接続的に長野市や飯山まで出ることができないので、実質14時発のバスに乗れないと、この辺りでの1泊を余儀なくされる。
一応次の日も予備日で確保していたのだが、この時期に夏用シュラフ4泊は流石に疲れがではじめ、帰りたい気持ちがあった。
14時のバスは予約してあったのだが登っている途中に、「これは時間的に間に合わない」と思いキャンセルしていた。17時のバスに乗っても、津南であてもなく取り残されるだけだったので、次の日のバスの予約が可能な17時ぐらいまでヒッチハイク頑張って、ダメなら翌朝朝一のバスを予約しようと思い、ヒッチハイク開始!
途中で近所のおじさんがきて「おお、山スキーか」と色々雑談していて、 頑張れよ〜と言ってくれた矢先、
女性の方が停まってくれた。仕事終わりで、森宮野原に戻るところだったよう。
その方に津南駅まで送っていただいて、津南駅併設(!)の入浴施設に入り、長野駅へ。
その後電車で最寄駅まで帰りました。お疲れ様でした。
◆全体の感想・反省◆
とにかくやりきった感が大きかったです。
ソロだから絶対に何か起こさないように、という緊張が常にありました。
下山して来てその緊張の糸がほぐれ、ホッとしました。
一時期はソロだし危ないしやめようかと思った時もあったのですが、本当に行ってよかったです。
1人で積雪期に縦走するなんてこと滅多にできる経験じゃない。
まぁ北アルプスとかじゃないし、街は近くて隔絶されている場所でもないけれど、
それでも、私にとっては大冒険だったし、あまり人が繋げてないであろうラインをスキーで歩けた! という意味で私の中に大きく残った気がします。 良い旅でした!!
◆反省・改善点など ◆
・食料について
今回はかなりゴリゴリに軽量化したつもりでした。
カレー飯×3,ぶっこみ飯×3,はや茹でパスタ300g,はや茹でクルル300g,パスタソース6つ,ニューコンミート×2,コンビーフ×1,シーチキン×1,オートミール少量,フルグラ750g(行動食用),柿の種,嗜好品(ココアオレ×8,抹茶オレ×4)+その他細々したもの....
これ、かなり自分的には失敗で、何が失敗だったかというと、ほんとにお腹の調子が悪かった。
買い出しを直前にバタバタする感じになってしまい、行動食をフルグラ一種類で補ったり。
一番しんどかったのは、後半戦でカレー飯やぶっこみ飯などの化学系のものを食べるのが辛かった。
カップ麺を日帰り登山の山頂で食べると、めちゃめちゃ美味しいじゃないですか。
あれは私も同意なのですが、長期だと、胃腸が疲れてくるのをひしひしと感じました。
化学調味料バリバリの食品で疲れる、と言うよりかは、むしろ私が疲労が溜まっている状態が続いており、その状態で、それらの食品を受け付けなかった、という方が正しいかも。
とにかく、長期山行の時はなるべく自然のもの、化学調味料の少ないもの、白砂糖の少ない行動食を選んでみよう、と思いました。
・装備について
就寝系については、3シーズン用のシュラフ+シュラフカバーで。
4日目の朝が多分-5〜10℃くらいで一番寒かったけど、まぁなんとかなるか!って感じでした。
あのまま寝続けろ、ってなってたら大変かもだけど、お湯沸かして、あったかいもの食べて、ってすればなんとかなりそう。
美ヶ原・霧ヶ峰縦走のときはゾンデ棒もスコップも全部フルで持って行っていたけれど、今回はゾンデ棒は置いていき、スコップも真ん中の棒?は置いて行った。ビーコンはソロだけど、ひとりで埋まってしまい、捜索活動が必要になった時に、時間短縮する意味でも必要だなと思い携帯しました。
・靴擦れ
この時もやはり靴擦れがひどくて辛かった。体力はあるのに靴擦れでほんとにリタイヤするかと思った。
→この数日後に行った黒部横断(https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-4124163.html)ではニューギアたちの活躍により、だいぶ快適登山だった。
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