敗退 単独 槍穂縦走 西穂高岳からジャン目前
- GPS
- 44:43
- 距離
- 14.6km
- 登り
- 1,160m
- 下り
- 2,198m
コースタイム
- 山行
- 8:36
- 休憩
- 6:47
- 合計
- 15:23
天候 | 1日目 晴れ 2日目 晴れ 3日目 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年04月の天気図 |
アクセス |
写真
感想
ネットに載っている槍穂縦走の山行記録を見て自分も挑戦したくなった。
今回、単独で実践して自分のアルパインの体力のなさやロープの扱いの未熟さを痛感しました。
アルパインの体力とは、通常の体力とは違うと考えている。ただ歩くだけなら夏に40kg以上担いで1週間(天候で撤退、当初の予定は3週間)登ったりもした。アルパインではクライミングの力、天候状況やルーファイ等々の判断も要求される。
クライミングはトレーニング程度に最低限の技術レベルはあるが、フィールドでは力が入りすぎて必要以上に体力を消耗した。経験値を上げて余裕を持って登れるようにならないといけない。3週間前には赤岳主稜をフリーソロで登頂してるが、全然こっちのほうが難しい。緊張の持続時間が長すぎた。そろそろクライミングへの時間も入れないとステップアップは厳しいか…
ルーファイも改善しなければならない。そもそも、槍穂縦走を夏季にしてないので夏にコースを下見しないといけない。
ルートとしては
・ロープウェイ終点から西穂山荘まではアイゼンなしで行けた。ただアイゼンあったほうが絶対楽。取り出すの面倒だからという理由。
・山荘から西穂高までは気をつける場所もあるが特に神経をすり減らすことはない。人気ルートというだけあり、トレースもしっかりとしてる。
・西穂高から以降はトレースなし
リッジ歩きでいきなり緊張を強いられる。標高を落とすところもミスると確実に滑落。そんな連続でした。間ノ岳への最後の登りはルーファイに失敗して途中から厳しかった。
最初の懸垂下降はたぶん天狗岩から。ピークの大きな岩の下のほうに残置あり、古いので不安があれば自分のを新しく追加したほうがいいかも
天狗の頭への登りでワンポイントだけかなりヒヤヒヤする登り、ただ別ルートから行けるっぽい。
天狗のコルへの下りは悪そう。翌日と翌々日に積雪が40cm程度の予報に加えて、体力精神とかなり疲労したので撤退を決意する。
まず、最後は右俣林道に下りたいので稜線から2494m点を目指すことにした。けっこうな斜度を四つん這いでキックステップを効かせ2時間近く行う。全然進まず、良い支点となりそうな岩もあったので捨て縄を使い懸垂下降で横方向に移動しつつ下りる。これを2回。多少の斜度が緩くなったので四つん這いだけどスピードアップ、この時点で日が暮れ始めてきた。目標地点を目指し横方向の移動と標高を落とすのを同時にやって視界がだいぶ見づらくなった頃に立派な木で確保しつつザックからヘッデンを取り出す。ガスも出てきてヘッデン着けても視界は良くない。地図を確認しつつ目標地点に着いてその先のヤセ尾根でやっとテントを張れそうだったので幕営した。
次の日、ヤセ尾根から初っ端から懸垂下降を7回して西穂沢へ合流。どうやら雪崩れた後が四方八方にある。雪崩ないことを祈りつつ沢を経由して最後に右俣林道に合流して新穂高へ帰還できました。
今回の山行では色々と反省点があったが、まだまだ成長の余地や今後やることを再確認できたので良い山行だった。
ともかく生きて下山したことに自分を褒めたい!
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