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Yamareco

記録ID: 414406
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雪山ハイキング
丹沢

蛭ヶ岳(熊木沢から棚沢ノ頭へ、蛭南陵を下山)

2014年03月09日(日) [日帰り]
 - 拍手
GPS
11:46
距離
24.8km
登り
1,700m
下り
1,699m

コースタイム

03:39 玄倉ゲート出発
04:23 玄倉ダム
05:13 ユーシンロッジ分岐
05.43 熊木沢出合
05:46 崩壊橋(脚立)
05:52 棚沢ノ頭分岐(エネルギー補給/アイゼン装着) 06:01
07.33 弁当沢ノ頭(GPSデータ)
08:51 棚沢ノ頭
09:09 鬼ヶ岩
09:38 蛭ヶ岳(小休止/東沢方面探索)
10:00 南陵下山開始
11:34 赤い廃車(昼食) 11:58
12:26 林道跡崩壊地
12:37 熊木沢徒渉
12:40 第二堰堤
12:58 第一堰堤
13:12 崩壊橋(脚立)
13:17 熊木沢出合
13:47 ユーシンロッジ分岐
14:36 玄倉ダム
15:25 玄倉ゲート帰着

※注意
玄倉林道には隧道がいくつもあり、長い隧道の通過中は衛星からの電波を受信できませんので、GPSのログは寸断されます。また谷筋のため必要な衛星数を捕捉できずにログが暴れている箇所があります。
登山口から熊木沢出合までの玄倉林道は、カシミールで寸断ログを接続したり、暴れたログを修正しています。
天候 曇り、雪パラパラ程度。
玄倉林道で氷点下1℃、弁当沢ノ頭から棚沢ノ頭で氷点下2〜3℃、蛭ヶ岳山頂氷点下5℃ぐらい、南陵取付点まで下っても氷点下1℃。
赤い廃車を離れた辺りから青空が見え始め、急激に温度上昇+2〜5℃ぐらいで暖かい。
過去天気図(気象庁) 2014年03月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
往路:都内−東名高速−大井松田IC−R246−清水橋−県道76号−県道710号−玄倉林道ゲート
復路:ゲート駐車場−県道710号−県道76号−R246−R255−大井松田IC−東名高速−都内
コース状況/
危険箇所等
※玄倉林道ゲート−熊木沢出合
気温は氷点下(0〜-1℃)で、水溜まりや輪立ちは凍っています。
前々日あたりにわずかですが新雪が積もったようで、輪立ちは圧雪されて滑ります。
林道通過中に落石が3回ありました(往路2回/復路一回)。岩にしみこんで凍った氷が溶ける時期、落石に注意して下さい。
熊木ダムから先は除雪されていません。この日は氷点下で雪が締まっていて踏み抜きはありませんでした。

※熊木沢出合−棚沢ノ頭
崩壊橋を渡って、最初の堰堤が見えてくる頃、右手に棚沢ノ頭へ登る分岐があります。
「棚沢ノ頭へ」と書かれた赤い縁取りの小さな目印がありますが、雪が降ると埋没します。今回は露出していました。
大雪以降、たぶん一人が入山したと思われる不鮮明なトレース痕がありましたが、途中で見えなくなりました。
取り付きから尾根筋へ出るまで急登です。
取り付きでピッケルとアイゼンを出して尾根まで登りました。尾根筋は雪が融けているところもあり、弁当沢ノ頭手前の急登まではアイゼンは外した方が歩きやすいと思います。
弁当沢ノ頭が近くなると急登です。雪は堅く締まっており、アイゼンを蹴り込んでも前歯の2本が刺さる程度です。アイゼンは12本爪でないと厳しいです。
棚沢ノ頭が近づくと、保護柵が張り巡らされています。保護柵が雪の下になっている箇所もありました。
狭い尾根筋から、急に広がりますのでコースを外さないように、、、

※棚沢ノ頭−蛭ヶ岳山頂
丹沢は冬の時期しか行きませんが、稜線は北アを彷彿させる様相でした。
十分な積雪のうえ、雪庇らしきものまでできていて、冬山の雰囲気を十分に味わえます。
鬼ヶ岩のクサリは半分程度出ていましたが、足場がよく圧雪されて、クサリは使用せずに下れます。
氷点下のため、稜線は踏み抜きなく歩けます。

※蛭ヶ岳山頂−南陵−南陵取付
山頂直下は急峻です。慎重に下ってください。ロープは半分程度露出していました。
南陵を下山路として下ったのは初めてですが、登ってくるより目印(赤・黄)が多く見えたように思います。
登りのときはそれほど斜度を感じなかったですが、下ってみるといかにも急な斜面だということがよく分かります。
雪の量は豊富ですが、幸いなことに取り付き迄は氷点下、南陵全般踏み抜き無く下れました。

今回、ザイル(9mm/50m)を持ってこようか悩みましたが、最終的には車に残し、長めのシュリンゲ(120mm、150mm)を持ってきました。
セルフビレーのため、ハーネスは付けていました。
山頂直下は、アプザイレンで降りた方が安全で楽だと思います。
積雪の量により状況は大幅に変わると思います。
今回はシュリンゲも使用しませんでした。
雪の南陵は登りより下りの方が難易度が高いと思います。

※南陵取付(赤い廃車)−熊木沢出合
赤い廃車に着いたときはまだ氷点下でしたが、その後天候が回復して気温が上昇しました。
積雪はたっぷりありますので、気温が上がると踏み抜きが厄介です。
雪が腐る前に何とか通過しましたが、二度ほど膝上まで踏み抜きました。
舗装の林道跡が崩壊している箇所があります。昨年の3月は通過が出来ましたが、完全に落ちていますので通過はできません。
右岸山側を巻くことが出来ます。ここに蛭名物のイバラがあります。山頂を目指す人は前哨戦と言うことで、、、
二番目の堰堤の手前で徒渉をして左岸に渡ります。昨年は堰堤中央の凹を這い上がりましたが、雪がたっぷりあり内側が空洞の恐れもありますので、左岸の端まで行って堰堤を越えます。左岸山側からの落雪・落石に注意して下さい。
最初の堰堤の手前で左岸の崩壊林道に登ります。
最後まで悩んだザイルとエイト環、ソロの場合は行き詰まるとヘルプが出来ないので悩みますが、今回もお留守番。
長めのシュリンゲを何本か持参します。
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最後まで悩んだザイルとエイト環、ソロの場合は行き詰まるとヘルプが出来ないので悩みますが、今回もお留守番。
長めのシュリンゲを何本か持参します。
雪と凍結を考え、チャリは持ち込まずに熊木沢まで歩きます。
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雪と凍結を考え、チャリは持ち込まずに熊木沢まで歩きます。
路面には雪が積もっています。昨日か一昨日か、、、今もパラパラ雪が降っています。
工事車両に圧雪された輪立ちは滑ります。
足跡は登山靴ではないので釣り人か?
2
路面には雪が積もっています。昨日か一昨日か、、、今もパラパラ雪が降っています。
工事車両に圧雪された輪立ちは滑ります。
足跡は登山靴ではないので釣り人か?
ユーシンロッジの分岐まで来ました。
工事車両の輪立ちはすべてロッジに向かっています。
ユーシンロッジの分岐まで来ました。
工事車両の輪立ちはすべてロッジに向かっています。
分岐のすぐ先にあるゲートです。
昨日この先に入った登山者は1名とチャリが1台、新雪の上にクッキリ足跡が続きます。
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分岐のすぐ先にあるゲートです。
昨日この先に入った登山者は1名とチャリが1台、新雪の上にクッキリ足跡が続きます。
熊木沢出合でうっすらと明るくなって来ました。
出合の道標は雪の中です。
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熊木沢出合でうっすらと明るくなって来ました。
出合の道標は雪の中です。
出合から箒杉沢に降ります。
雪はたっぷりありますが、締まっていて沈むことはありません。
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出合から箒杉沢に降ります。
雪はたっぷりありますが、締まっていて沈むことはありません。
この脚立で崩壊橋に上がります。
周辺の足跡を見ても大雪後は数人が入っただけのようです。
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この脚立で崩壊橋に上がります。
周辺の足跡を見ても大雪後は数人が入っただけのようです。
最初の堰堤が見えてきました。
蛭ヶ岳はガスの中です。
この場所でも雪がパラパラ降っています。
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最初の堰堤が見えてきました。
蛭ヶ岳はガスの中です。
この場所でも雪がパラパラ降っています。
ここからは堰堤には向かわず、右手の棚沢ノ頭へ向かう分岐へ行きます。
小さな道標(目印)です。
辛うじて「棚沢」の文字が判読できます。
雪が積もると埋もれます。
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ここからは堰堤には向かわず、右手の棚沢ノ頭へ向かう分岐へ行きます。
小さな道標(目印)です。
辛うじて「棚沢」の文字が判読できます。
雪が積もると埋もれます。
ここからは尾根筋まで急坂を登るため、アイゼンとピッケルを出しました。
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ここからは尾根筋まで急坂を登るため、アイゼンとピッケルを出しました。
登山道は雪の下、どこでもいいから真上に登れば稜線に出ます。
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登山道は雪の下、どこでもいいから真上に登れば稜線に出ます。
トレースはありません。
狭い尾根なので忠実に尾根を辿ればコースを間違えることはありませんが、弁当沢ノ頭はガスられるとヤバイかも、、、
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トレースはありません。
狭い尾根なので忠実に尾根を辿ればコースを間違えることはありませんが、弁当沢ノ頭はガスられるとヤバイかも、、、
崩壊場所です。
この土砂が熊木沢に押し出して林道を崩壊しています。
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崩壊場所です。
この土砂が熊木沢に押し出して林道を崩壊しています。
この場所は稜線付近の樹木も押し流しているので唯一展望が開けている場所です。
右に蛭ヶ岳と堰堤のデパートです。
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この場所は稜線付近の樹木も押し流しているので唯一展望が開けている場所です。
右に蛭ヶ岳と堰堤のデパートです。
そして目の前には蛭南陵です。
帰りは蛭ヶ岳から南陵を下ります。
武者震いはチョット寒いから、、、
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そして目の前には蛭南陵です。
帰りは蛭ヶ岳から南陵を下ります。
武者震いはチョット寒いから、、、
こちらは臼ヶ岳と南尾根です。
奥の檜洞丸は白いです。
この更に奥には富士山がある筈ですが、今日はお見えになりません。
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こちらは臼ヶ岳と南尾根です。
奥の檜洞丸は白いです。
この更に奥には富士山がある筈ですが、今日はお見えになりません。
氷点下の気温が幸いして雪は硬く、アイゼンの爪が沈む程度です。
弁当沢ノ頭直下は、蹴り込んでも前爪2本が掛かるだけです。
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氷点下の気温が幸いして雪は硬く、アイゼンの爪が沈む程度です。
弁当沢ノ頭直下は、蹴り込んでも前爪2本が掛かるだけです。
弁当沢ノ頭から少し下ったコルです。
すごい雪の量です。
ここから見る塔ノ岳は端正です。
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弁当沢ノ頭から少し下ったコルです。
すごい雪の量です。
ここから見る塔ノ岳は端正です。
アップにしてみると尊仏山荘が見えます。
今日も山頂は賑わっているのでしょうか。
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アップにしてみると尊仏山荘が見えます。
今日も山頂は賑わっているのでしょうか。
コルから棚沢ノ頭に登り始めると、ここも急登です。
イバラのとげは概ね雪の下です。
ここからも蛭南陵の急斜面が見えます。
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コルから棚沢ノ頭に登り始めると、ここも急登です。
イバラのとげは概ね雪の下です。
ここからも蛭南陵の急斜面が見えます。
鹿除けの保護柵が雪に埋もれています。
もっとも鹿が入っても食べるものは無いでしょう。
柵の周りには鹿の足跡がいくつもあるのに、柵内に入った形跡はありません。
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鹿除けの保護柵が雪に埋もれています。
もっとも鹿が入っても食べるものは無いでしょう。
柵の周りには鹿の足跡がいくつもあるのに、柵内に入った形跡はありません。
狭いリッジを通過します。
右手は雪庇が張り出していてチョット緊張します。
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狭いリッジを通過します。
右手は雪庇が張り出していてチョット緊張します。
渡りきって振り向くとこんな感じです。
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渡りきって振り向くとこんな感じです。
ここは本当に丹沢かと疑いたくなります。
こんな丹沢を登ったのは初めてです。
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ここは本当に丹沢かと疑いたくなります。
こんな丹沢を登ったのは初めてです。
稜線に出ました。
棚沢ノ頭です。
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稜線に出ました。
棚沢ノ頭です。
蛭ヶ岳に向かいます。
こんな雪景色、丹沢では見たことがありません。
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蛭ヶ岳に向かいます。
こんな雪景色、丹沢では見たことがありません。
鬼ヶ岩の辺りもすごい雪です。
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鬼ヶ岩の辺りもすごい雪です。
左手が鬼ヶ岩のクサリ場ですが、いい具合に雪が付着して安心して通過できます。
右手が登ってきた棚沢ノ頭。
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左手が鬼ヶ岩のクサリ場ですが、いい具合に雪が付着して安心して通過できます。
右手が登ってきた棚沢ノ頭。
蛭ヶ岳山荘です。
一見寒々とした様子ですが、中には登山者がたくさん休んでいるようです。
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蛭ヶ岳山荘です。
一見寒々とした様子ですが、中には登山者がたくさん休んでいるようです。
閑散とした蛭ヶ岳山頂(1)
気温は氷点下5℃ほど、風も殆ど無く,それほど寒くはないのですが、灰色の空がイマイチで、テンションが上がりません。
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閑散とした蛭ヶ岳山頂(1)
気温は氷点下5℃ほど、風も殆ど無く,それほど寒くはないのですが、灰色の空がイマイチで、テンションが上がりません。
閑散とした蛭ヶ岳山頂(2)
チョット興味のあった東沢を覗きに行きましたが、雪崩の巣ですネ。BC達人ならトライできるかも。
ここでヘルメットをかぶり南陵をくだります。
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閑散とした蛭ヶ岳山頂(2)
チョット興味のあった東沢を覗きに行きましたが、雪崩の巣ですネ。BC達人ならトライできるかも。
ここでヘルメットをかぶり南陵をくだります。
しばしカメラを出す余裕はありませんでした。
登りではそれほど多いと思わなかったこの目印、下りではよく目に着いたので慎重に下ればコースを外すことはないと思います。
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しばしカメラを出す余裕はありませんでした。
登りではそれほど多いと思わなかったこの目印、下りではよく目に着いたので慎重に下ればコースを外すことはないと思います。
雪は深いですが踏み抜きはありません。
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雪は深いですが踏み抜きはありません。
シリセードは雪が硬いのでお尻が痛いです。
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シリセードは雪が硬いのでお尻が痛いです。
南陵取り付き点で振り返ったところです。
見た感じより実際はもっと急坂です。
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南陵取り付き点で振り返ったところです。
見た感じより実際はもっと急坂です。
堰堤を渡って赤い廃車の裏側から登ってきました。
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堰堤を渡って赤い廃車の裏側から登ってきました。
堰堤のデパートですが、自然の力に敵うのでしょうか。
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堰堤のデパートですが、自然の力に敵うのでしょうか。
赤い廃車の広場で昼食です。
毎度毎度、質素な食事です。
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赤い廃車の広場で昼食です。
毎度毎度、質素な食事です。
無事に下山をさせて頂いた蛭ヶ岳に乾杯!
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無事に下山をさせて頂いた蛭ヶ岳に乾杯!
赤い廃車の広場を後にした頃、気温が上がってきました。
蛭ヶ岳の稜線には青空も見えてきました。
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赤い廃車の広場を後にした頃、気温が上がってきました。
蛭ヶ岳の稜線には青空も見えてきました。
朝登った棚沢の稜線を撮ったつもりでしたが、間違えたようです。
どこを撮ったんだろう??
丹沢は複雑で同定が難しい。
1
朝登った棚沢の稜線を撮ったつもりでしたが、間違えたようです。
どこを撮ったんだろう??
丹沢は複雑で同定が難しい。
気温が上がってきました。
油断をすると膝上まで踏み抜きました。
ここからは「お姫様歩き」です。
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気温が上がってきました。
油断をすると膝上まで踏み抜きました。
ここからは「お姫様歩き」です。
右岸の林道跡ですが、この辺りはだいぶ雪が融けています。
落石に注意して通過します。
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右岸の林道跡ですが、この辺りはだいぶ雪が融けています。
落石に注意して通過します。
昨年の3月は通過できました、完全に崩壊しています。
右手の山側を巻いて通過します。
2
昨年の3月は通過できました、完全に崩壊しています。
右手の山側を巻いて通過します。
二番目の堰堤が近くなると、徒渉地点を探しながら歩きます。
堰堤の手前で左岸側に移動します。
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二番目の堰堤が近くなると、徒渉地点を探しながら歩きます。
堰堤の手前で左岸側に移動します。
二番目の堰堤は左岸の端まで行き、ここを乗り越えます。
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二番目の堰堤は左岸の端まで行き、ここを乗り越えます。
二番目の堰堤で振り返った蛭ヶ岳。
どこから見ても存在感はありますが、熊木沢から見た蛭ヶ岳が一番好きです。
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二番目の堰堤で振り返った蛭ヶ岳。
どこから見ても存在感はありますが、熊木沢から見た蛭ヶ岳が一番好きです。
これは最初の堰堤から見た蛭ヶ岳。
南陵の右手、東沢を挟んだ 山稜は未踏(未登)の領域です。
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これは最初の堰堤から見た蛭ヶ岳。
南陵の右手、東沢を挟んだ 山稜は未踏(未登)の領域です。
警笛鳴らせ
ブッブ〜(-_-;
4
警笛鳴らせ
ブッブ〜(-_-;
ブッブ〜のすぐ先で、カモシカが雪を避けて日なたぼっこをしています。
迷惑そうに振り返っていますが、動く気配はありません。
5分ほど待っていましたが動く気配がないので左側の雪の上を通ろうと近寄ると、、、
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ブッブ〜のすぐ先で、カモシカが雪を避けて日なたぼっこをしています。
迷惑そうに振り返っていますが、動く気配はありません。
5分ほど待っていましたが動く気配がないので左側の雪の上を通ろうと近寄ると、、、
やっと立ち上がってくれましたが、場所を空けてくれません。
刺激しないようにゆっくりと通過します。
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やっと立ち上がってくれましたが、場所を空けてくれません。
刺激しないようにゆっくりと通過します。
何か用でしょうか?
手を伸ばせば、頭をナデナデできる距離ですが、野生ですから争いはゴメンです。
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何か用でしょうか?
手を伸ばせば、頭をナデナデできる距離ですが、野生ですから争いはゴメンです。
怒っちゃヤァよ!
カモシカはいままで何回も遭遇していますが、ほとんどカモシカの方から去っていきます。
今回のカモシカはまったく動ぜず、私が避けて通過しました。
しかしこの後、別のカモシカの悲劇も目撃しました。
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怒っちゃヤァよ!
カモシカはいままで何回も遭遇していますが、ほとんどカモシカの方から去っていきます。
今回のカモシカはまったく動ぜず、私が避けて通過しました。
しかしこの後、別のカモシカの悲劇も目撃しました。
今朝、棚沢ノ頭へ向かった分岐に来ました。
日当たりがよいのか、この辺は雪が少なめです。
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今朝、棚沢ノ頭へ向かった分岐に来ました。
日当たりがよいのか、この辺は雪が少なめです。
棚沢ノ頭への入山者は他にいなかったようです。
2
棚沢ノ頭への入山者は他にいなかったようです。
崩壊橋に戻って来ました。
崩壊橋をこちらから渡るのは初めてです。
2
崩壊橋に戻って来ました。
崩壊橋をこちらから渡るのは初めてです。
ここを通過するのはいつも朝方の薄暗い内、この脚立がないと箒杉沢を徒渉しなくてはなりません。助かります。
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ここを通過するのはいつも朝方の薄暗い内、この脚立がないと箒杉沢を徒渉しなくてはなりません。助かります。
熊木沢出合です。
尊仏ノ土平方面に入った形跡はありません。
この先にある崩壊箇所、通過の難易度は高くなりました。
熊木沢出合です。
尊仏ノ土平方面に入った形跡はありません。
この先にある崩壊箇所、通過の難易度は高くなりました。
ここから熊木ダムまでは除雪はされていません。
雪融けは進んでいるようですが、この時間まだ雪は締まっていて踏み抜きはありません。
ここから熊木ダムまでは除雪はされていません。
雪融けは進んでいるようですが、この時間まだ雪は締まっていて踏み抜きはありません。
右手が熊木ダムへの入り口ですが、ここまでは除雪されています。
1
右手が熊木ダムへの入り口ですが、ここまでは除雪されています。
除雪はされていますが、林道は凍っています。
滑りやすいので疲れた足には堪えます。
除雪はされていますが、林道は凍っています。
滑りやすいので疲れた足には堪えます。
ユーシンロッジ分岐先のゲートです。
新雪はだいぶ融けました。
ユーシンロッジ分岐先のゲートです。
新雪はだいぶ融けました。
路肩の残雪はこんな感じです。
2
路肩の残雪はこんな感じです。
トンネル通過は要注意です。
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トンネル通過は要注意です。
つららが上から落ちてくるとヤバイです。
中ほどのつららは暗くて撮れませんが、かなり大きいです。
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つららが上から落ちてくるとヤバイです。
中ほどのつららは暗くて撮れませんが、かなり大きいです。
エメラルドグリーン!
いつみてもきれいです。
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エメラルドグリーン!
いつみてもきれいです。
林道ゲートに戻って来ました。
お疲れ!
林道ゲートに戻って来ました。
お疲れ!
駐車場、朝は他に1台、帰りは他に3台。
登山者ではないようです。
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駐車場、朝は他に1台、帰りは他に3台。
登山者ではないようです。

感想

今シーズンは未だ丹沢に行っていない。
2度も大雪があったのに、、、

雪が降ったら蛭南陵に行きたい。
昨年3月、雪の南陵を期待して行ったのに雪は融けていた。

でも、弁当沢ノ頭から棚沢ノ頭も雪が降ればいいコース、久しく行っていない。
「弁当から南陵へ」が妄想に...
コース的には蛭南陵を登り、棚沢ノ頭から弁当沢ノ頭、熊木沢に下った方が容易であるが、雪の南陵を下ってみたい。

蛭南陵は山頂直下と途中2箇所ほど厳しい下りがあるので、久々にハーネスを引っ張り出した。
通常の山行では必要があればシュリンゲで代用できるのでハーネスを持って行くとこはまず無いが、1年前の安達太良山の沼尻で、ザイルを持ってこなかったために厳しい下りを強いられ後悔をしたので、今回はザイルとハーネスを車に積み込んだ。
林道は凍結しているだろうと相棒のチャリは置いて行った。

熊木沢出合から崩壊橋へ、大雪以降多くの登山者は入っていない。
残っている足跡を見ても数人程度。
棚沢ノ頭への目印は雪に埋まっていると思ったが、日当たりがよいせいか露出していた。

取り付きからはアイゼンとピッケルで斜面を這い上がり尾根筋へ。
崩壊地までは雪面と地面が半々程度でアイゼンでは歩きにくい。
弁当沢ノ頭が近づくと雪も増え、急斜面を直登する。
雪質は硬く、アイゼンを蹴り込んで登るが、前爪2本が刺さる程度。

弁当沢ノ頭から一旦コルに下り棚沢ノ頭への急斜面を登る。
弁当沢ノ頭から棚沢ノ頭へは、丹沢とは思えない雪景色が広がる。
こんな積雪は丹沢で見たことがない。

稜線にでると、ここでも一面の雪景色。
青空でないのがイマイチであるが、視界はそれほど悪くない。
登山者もそれほど多くなく、蛭ヶ岳まで3〜4組と遭遇したのみ。

南陵の下りは初めてなのでチョット緊張をしたが、何と下りのトレースがあった。
まだ新しい足跡で、すぐ前を歩いているようにも見えるが、踏み抜きが多いので昨日と思われる。
登りのトレースは消えていたのでここ数日の入山者はいないようだ。
今日の気温は氷点下なので踏み抜きの心配はない。
踏み抜きのトレースは歩きにくいので、少しコース取りを変えて下った。

やはり山頂直下の下りが一番厳しかった。
お助けロープは一部露出していたが、末端が雪の中で氷付けになっていて引き出すことはできなかった。
南陵下部の尾根筋には雪が付いていない場所もあったが、最後は尾根筋から沢へトラバースして南陵取付まで無事に降りてきました。
とにかく雪が締まっていて、踏み抜きなく下れたので助かりました。

帰路、最初の堰堤の「警笛鳴らせ」のすぐ先で、カモシカが日なたぼっこをしていました。
カモシカがどいてくれないと通れない狭い道です。
しばらく写真を撮ったりしていましたが、動きそうもないので、カモシカの脇を静かに通り過ぎようと近づいたとき、やっとカモシカが立ち上がりました。
目と鼻の先です。手を伸ばせば頭を撫でることも可能です。
野生のカモシカです。ツノもありますので、刺激をしないようにゆっくりと横を通過しました。
まだ若いカモシカなのか、興味津々なのか、表情がいろいろ変わっておもしろかったです。

しかしこの後、玄倉林道でもう一頭のカモシカを見ました。
雪の上で動きませんでした。
前出のカモシカと同じぐらいの大きさですが、ものすごくやせ細っていました。
大雪のせいでしょうか、、、
肉食獣などに食い荒らされた後はないので、それほど時間は経っていないようです。

今回は幸いなことに、コースの大半気温が氷点下だったので、水分を含んだ雪は硬く締まっていて、アイゼンもよく利き、楽に歩くことができました。
今後、気温が上がって雪が緩むと、これだけの積雪ですので厳しい登山になると思います。
冷え込んだ日を選んでお出掛け下さい。

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コメント

ニアミスでした
こんにちは、hottenさん。

私は大倉→三ノ塔→塔ノ岳→大倉の周回でした。
やはり近くの山域でもハードコースのhottenさんとド定番コースの私ではルートが交わることはないみたいです。

氷点下で とはさすが 持ち上げ師匠です。私は日和って尊仏山荘の中でいただきました

天気はもう一つでしたね
丹沢に来る時はデカい富士山と南アを楽しみにしているのでちょっと残念。アイツらが出始める前にもう一度くらいは来てみたいですねhappy01
2014/3/11 12:08
Re: ニアミスでした
こんにちは、 muscatさん!
今日はいい天気です

表尾根に行かれたんですネ
大倉からの周回でしたか、、、
まだ が上がっていないようですが
行者のクサリはいかがでしたか

は蛭ヶ岳の山頂で飲むつもりでしたが、灰色の空で寒々していたので、南陵を下ってから頂きました。
じつは南陵を下ってから急に青空が見えだして暖かくなってきたのです。
普通ならまたか、っと思うところですが、今回は行動中氷点下のおかげで、踏み抜きなく歩けてラッキーでした

レコ楽しみにしています
2014/3/11 13:07
残念でしたぁ(^-^)/、
週末にどうも奥の調子が良くなかったので、日曜に単独で、南陵をのぼり棚沢の頭を下降。

しかし、単独で行くことに対する奥の「背筋がゾッとする視線」を感じてとりやめました。
一年ぶりの再会ができず残念無念(^-^)/
2014/3/11 12:43
Re: 残念でしたぁ(^-^)/、
残念でしたネェ、、、

でも今回は計画に上がっていませんでしたネ

もし登っていたら、中間辺りの鬼ヶ岩で鬼嫁様にお会いできたのに残念でした

まだ南陵は雪がありますのでお早めにどうぞ

弁当沢ノ頭辺りも雪たっぷりです
2014/3/11 13:15
念願が叶ったようですね
hottenさん、こんばんは!

待望の雪遊びが出来ましたね  さぞかし満足でしょう!
天気にはご不満があるようですが、贅沢を言っては駄目です
私など土曜日の出撃予定が・・・インフルAで中止でしたから
腹いせに会社には休まず通いましたが

丹沢は標高が低いので侮っていましたが
積雪とルート選択で難易度が豹変しますね
まだ一度しか行っていないエリア シロウトの感想で申し訳ないです。
ルートのコンデションは良好だったようですね!
二回続けてのラッセル地獄では、さすがのhottenさんでも音を上げるでしょうから

カモシカは餓死ですかね?通常鹿よりも積雪や粗食には耐性があるのですが
以前、トライアルバイクで山中をうろついていたら、カモシカの頭だけ転がっていました
胴体は見当たらず、捕食されたようです。
やはり野生の世界は生きるか死ぬか 非常に厳しい世界ですね。
2014/3/11 22:32
Re: 念願が叶ったようですね
おはようございます、tailwindさん!

tailwindさんがインフルAですか
何となく結びつきそうもないですか、鬼の霍乱でしょうか
空気のきれいなところで生活していると、雑菌に対する耐性が弱いのでしょうかネ

今回は天候はイマイチでしたが、足元のコンディションはよく、この大雪ですから十分満足のいく雪遊びとなりました
丹沢は近いので、交通費も安いし車中泊も必要ないので、こんなコンディションなら毎週行きたいところです
メジャーな山域は大体登りましたが、まだまだ未踏の領域もあります。

倒れていたカモシカは餓死のようでした。
前出のカモシカは十分に太っていましたが、見た目半分程度にやせ細っていました。
最初はニホンジカかと思いましたが、色も黒いしツノや蹄でカモシカだと判りました。
この大雪でしたから、山中ではどのようなことが起きているのか、ほんと厳しい世界ですネ
2014/3/12 7:39
蛭南稜!
はじめまして、isと申します。
先週、私も蛭南稜を歩きました!
この時期、丹沢は主稜線レコが多いですが、同じようなルートを直後に歩かれる方がいたのは驚きましたが、「南稜好き」としてはとても嬉しいです。
蛭南稜レコは欠かさずチェックしていますが、あの急斜面を積雪期に下りで使われる方はほとんどいないと思います、さすがですね。
特に山頂付近の岩場と取付き部分の急斜面は危険ですから。

天気は残念でしたが、その分踏み抜きがなくて良かったですね。
また、南稜行きたくなりました
2014/3/12 19:32
Re: 蛭南稜!
おはようございます、isさん!
コメントありがとうございます。

大雪後のis隊の蛭南陵は拝見していました。
私も大雪直後の南陵は気になっていたのですが、アプローチの情報が得られずに、この日になってしまいました。
崩壊橋の脚立周りの足跡は2、3人でしたので、is隊以降は入山者がなかったかも知れません。
天気はイマイチでしたが、山全体が寒気に包まれた感じで、足元のコンディションがよくて助かりました。

南南東稜も気になっています。
先日も蛭山頂で東沢と南南東稜への取り付き辺りを見ていました。
is隊が行かれた南南東稜のレコも拝見しました。また、GPXデータを参考に頂きました。
ここへは雪のあるうちに行ってみたいのですが、ここ数日の陽気では、ズボズボかも知れませんネ。

これからも興味深いレコ、拝見させて頂きます。
2014/3/13 8:13
踏み跡、ありがとうございます。
hottenさん、こんばんは。

まさか同じ日に自分の前に弁当沢ノ頭のルートを登って来た方がいるとは思いませんでした。レコをアップして”会ったかも”のリストで分かって驚きました。
自分より3時間40分位は早く弁当沢ノ頭を通過していますね。登りなのにハイペースで驚きます 流石hottenさんですね

自分が歩いた時よりは時間が早い分、雪もよりしまっていた様なのでアイゼンが良く効いた様ですね。isさん達が南陵を登り、hottenさんが下ったので、取りあえずはこのルートは今年の雪山として新規開拓は無しですか。
2014/3/14 20:26
Re: 踏み跡、ありがとうございます。
おはようございます、Futaroさん!

同じ日に逆ルートで下られた方がいたとは驚きました。
帰りに入山口を見て、今日は一人だけかと思っていました。

朝方は雪が締まっていたので、アイゼンの歯が沈む程度でしたので、風が吹けば消える程度の踏み跡だったと思います。
弁当沢ノ頭は、まだ下ったことがないので、登りとは違った展望を楽しみにいつか下ってみたいと思っています。

今シーズン最後の丹沢は,蛭ヶ岳の南南東稜に行きたいと思っていましたが、もう雪がぐちゃぐちゃでしょうネ。
丹沢はまだまだ未踏の領域がたくさんあるので、この時期限定で楽しみたいと思います。

コメントありがとうございました
2014/3/17 7:29
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