記録ID: 4156170
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
霊仙・伊吹・藤原
霊仙山 南東斜面直登 ほぼバリ 山スキー下見
2022年04月09日(土) [日帰り]
![情報量の目安: S](https://yamareco.info/themes/bootstrap3/img/detail_level_S2.png)
体力度
4
1泊以上が適当
- GPS
- 08:02
- 距離
- 17.4km
- 登り
- 1,350m
- 下り
- 1,350m
コースタイム
日帰り
- 山行
- 7:41
- 休憩
- 0:22
- 合計
- 8:03
自分が唯一見たことがある霊仙山南東斜面のスキー滑走レコ!!。
hskmaxさん、これは凄い!!いつか自分も滑走してみたいです。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-4014286.html
hskmaxさん、これは凄い!!いつか自分も滑走してみたいです。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-4014286.html
天候 | 快晴 気温は多分15℃位 微風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
まず初めに!このコースは霊仙山の稜線以外はバリエーションルートです。鈴鹿山脈のバリエーションルートは、バリと言っても大体は踏み跡がしっかりしていて、一般道と変わらないような道や、一応、道といって差し付けないものがある。しかし、今回のルートは登山道はかなり少なく、そのほとんどが踏み跡もなく、獣値があれば良い方だ。滑りやすい落ち葉の急斜面トラバースや谷沿いの浮石が多い登りなど、歩行技術もそれなりに必要で、安全なコースを見極めるルートファインディング技術もそれなりに必要となる。よって、バリエーションルートに慣れている方や、そういった方と一緒に十分な時間、装備をもって挑まれることをお勧めします。落石にも十分注意して、フォールラインには入らないようにしてください。これはかなり大事だと思います。 ・駐車位置〜行者の谷入り口 林道に落石が多く、目の前で今まさ落石しているのをあちこちで目視したり、音を聞きことができる。ヘルメットは絶対被るべき。崩落箇所や落石箇所は、素早く通過すべき。巨大な新しい落石や崩落が多く、かなり危険。また、長さ10m、高さ3m以上の雪渓が道路を寸断している箇所が複数あり。雪渓に乗ってトラバース横断したり、川に降りてスノーブリッジを歩いたりして行者の谷まで到達したが、一度、スノーブリッジに2人で乗ったら、「ゴドンッ」と2m四方が30cmほど落ちた。どうしてもスノーブリッジに乗る場合は、1人づつ渡るべき。また、チェーンアイゼンは持参した方が良い。 ・行者の谷の入り口〜霊仙山直登コース分岐点 入り口は川にある鳥居ではなく、素直に川沿いに遡上する。下部は谷の両岸から崩落や落石の跡がある。雪渓があちこちに残っており、浮石が多い。お嫁様(そう呼べと命令されている)は、岩盤上の浮石を不用意に踏んで、左の脇腹と左足の膝上を打撲した。登山中は脇腹をずっと痛がっており、下山後、足が紫色になっていたので、辛かっただろう。時々踏み跡があるが、基本的に廃道で道はないと考えた方が良い。遡上していくとコンクリート製の壊れた橋があるが、そこが行者の谷と霊仙山への直登コースの分岐点。ここを左に曲がり、支谷を遡上し、霊仙山の南東斜面を登っていく。この分岐点には川沿いに福寿草がある。 ・霊仙山直登コース分岐点〜霊仙山稜線 標高約500m〜1000mまでの標高差約500mの広大な南東斜面。これほどの斜面は鈴鹿山脈でも稀有だろう。下部は樹林帯で、登るに従い、次第に樹高の低い樹木や下草となり、カレンフェルト混じりの草原のような斜面の後、最後は森林限界のカレンフェルトの岩々となる。その変化が素晴らしい。また、カレンフェルトが出現するあたりから、福寿草が咲き乱れる福寿草団地が出現する。オニバシリの花も最盛期で甘い香りが漂っている。斜度は20〜45度位。上部に行くほど斜度がきつくなるが、ジグを切ったりすれば普通に歩いて登れる程度。ただし、上部にシカがいる場合は落石があるだろうから注意が必要。また複数で登る場合、フォールライン上に人が入らないように注意すること。落石で事故が発生する可能性があるため。途中で林道が1本横切る。 ・霊仙山稜線〜霊仙山山頂 残雪あり。カレンフェルトの美しい稜線。チェーンアイゼンはあれば便利だが、注意すれば問題ない程度。 ・霊仙山山頂〜大洞谷出合い 踏み跡は獣だけ。基本、道はない。結構な斜度のトラバースあり。落ち葉や土で緩いため、注意しないと滑落するような箇所多数。獣道や踏み跡を頼りにしているようでは道迷いする。GPSトラックと自分のルーファイできちんとコースを決められる程度の技量は必要。最後の方は痩せ尾根の滑りやすい急登となるため注意。人によってはチェーンアイゼン装着した方が安全かもしれない。 ・大洞谷出合い〜権現谷出合い とても整備された林道と道路。危険はない。登山者の車が走るので注意。 ・権現谷出合い〜行者の谷入り口 駐車位置から行者の谷入り口までと同様の状況だが、危険性は低く、かなりまし。 |
写真
今日は、雪の霊仙山山行の時に見た、南東斜面へバリエーションルートで直登します。あそこはきっとお花畑だろう!!それに今後の山スキーのための下見もしたい。そして、なにより、あの美しい広大な南東斜面を歩きたい!!冬にあの斜面を見てから、すっかり魅せられてしまったんです。
そんなことを考えながらうきうきして車を走らせていると、なんと!!あと7分のところでこの雪渓!!これ以上行けない・・・。
そんなことを考えながらうきうきして車を走らせていると、なんと!!あと7分のところでこの雪渓!!これ以上行けない・・・。
さーて、どうする?ここまで落石道路を頑張ってはしってきたが・・・。戻った場合の時間ロスが結構痛い。
仕方がない。ここから権現谷沿いに林道を歩こう!!行者の谷まで約3kmの道のりでした。とりあえず、この辺に路駐です。林道はあちこちで落石音が!!駐車位置を考えないとヤバいです。もちろん、通行も。どうも不穏な気配が強くなっていきます。
仕方がない。ここから権現谷沿いに林道を歩こう!!行者の谷まで約3kmの道のりでした。とりあえず、この辺に路駐です。林道はあちこちで落石音が!!駐車位置を考えないとヤバいです。もちろん、通行も。どうも不穏な気配が強くなっていきます。
そういうわけで、今日はお嫁様(そう呼べと命令されている)にもヘルメットを被ってもらいます。本当に、この林道、危ないです。あちこちで落石してます。何個も落石する音を聞いて、瞬間も見ました。崩落も。
・・・こ・・・これは・・・無理!!
だって、林道の隙間が30cm位しかないし、雪渓が道路側にせり出してるし。まっすぐ立てないから落ちるしかない。
ここで一旦、撤退を考えましたが、今一度考える。安全に向こう側にいけるルートを。
だって、林道の隙間が30cm位しかないし、雪渓が道路側にせり出してるし。まっすぐ立てないから落ちるしかない。
ここで一旦、撤退を考えましたが、今一度考える。安全に向こう側にいけるルートを。
これしかない。権現谷へおりて、ここを通過して雪渓の向こう側の林道へたどり着こう・・・。
ちなみに帰りは、道路の雪渓の上を歩いて戻りました。そちらの方が安全でした(-_-;)。こちら側から見ると、とても行けそうに見えませんが。
ちなみに帰りは、道路の雪渓の上を歩いて戻りました。そちらの方が安全でした(-_-;)。こちら側から見ると、とても行けそうに見えませんが。
東斜面から西側を見る。
東よりも西側の方が草や木々が少ないです。
滑走するなら、あの西側斜面の方が気持ちよさそうです。ドロップポイントから一旦、南西側へ斜めに落ちて行って、そこからさらに南東に落ちていき、行者の谷へ落ちて行くのがよさそうだ。
東よりも西側の方が草や木々が少ないです。
滑走するなら、あの西側斜面の方が気持ちよさそうです。ドロップポイントから一旦、南西側へ斜めに落ちて行って、そこからさらに南東に落ちていき、行者の谷へ落ちて行くのがよさそうだ。
ちなみにドロップポイントここだろうな。この写真の右上から斜めに左側へドロップして、そのまま西へ落ちていき、少し開けた斜度の緩い場所で、南東へ向きを変えて行者の谷の頭へ落ちていく。そんなコースだろう。
撮影機器:
装備
個人装備 |
ウィックロンクールロング
大門沢手ぬぐい
帽子
ミレードライナメッシュシャツ
モンベルリッジライン薄手パンツ
モンベルウィックロンジオサーマルロング
サロモンスピードクロス5GTX
非防寒テムレス
レインウェア上下
ザック(グラナイトギアクラウン38)
パン2個(消費800kcal)
非常食(柿の種)
ヘッドライト(レッドレンザーMH5を1個)
GPS(ガーミンmap66sを2個)
スマホ
ココヘリ
防寒着(ダウン)
ツェルト(juzaのEMシェルター)
水1.0L(0.6L消費)+コーヒー360cc(2人で消費)
直径10mmザイル13m
カラビナ
ナイロンスリング
エマージェンシーグッズ1式
ヘルメット
ウィペット
チェーンアイゼン
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感想
霊仙山の南東斜面。山スキーデビューして、雪の日にこの斜面を一目見て、その広大さと美しさに一目ぼれしてしまった。何度も何度も斜面を凝視し、そのたびに感嘆の声とため息が漏れた。そして、hskmaxさんの滑走レコを拝見し、驚愕するとともに、憧れとも羨望ともいうような気持にかられた。そんな霊仙山の南東斜面を無雪期に歩きたい!と思うのはとても自然な流れだった。そういうわけで、今回、タイミングを期してチャレンジしたわけだが、お花畑は想定より少ないものの、その広大さ、美しさは想像通り素晴らしいものだった。そしてそこに至る行者の谷も、美しくもちょっと危険な香りがするとても良い谷だった。バリエーションコースを歩きなれている方には、是非ともチャレンジしてほしいコースの1つとなった。
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