記録ID: 4156311
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雪山ハイキング
白山
【両白】白山中居神社から行く残雪の銚子ヶ峰、一、二、三ノ峰、別山
2022年04月09日(土) [日帰り]
石川県
福井県
岐阜県
体力度
7
1~2泊以上が適当
- GPS
- 14:01
- 距離
- 39.2km
- 登り
- 2,627m
- 下り
- 2,695m
コースタイム
日帰り
- 山行
- 12:48
- 休憩
- 3:06
- 合計
- 15:54
距離 39.2km
登り 2,743m
下り 2,721m
19:52
ゴール地点
天候 | 天気@ 快晴 気温@ 白山中居神社3℃(AM4:00頃)、銚子ヶ峰−1℃(AM8:00頃)、別山1℃(PM1:00頃) 風@ 南西の風稜線上ではやや強く(8〜11m/s) 積雪@ 大杉林道50〜80cm位、石徹白登山口〜銚子ヶ峰1〜1.5m位、一ノ峰〜三ノ峰1〜2m位、三ノ峰〜別山2m位 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
今の時期、銚子ヶ峰や別山を目指そうとする場合、大杉林道がまだ冬季通行止め中なので、白山中居神社からスタートとなる。全般に早朝や夜間の暗いうちは雪が締まって歩きやすいが、日中は南斜面を中心に急速に雪が緩みスノーシューでないと沈み込みが激しい。しかし本コースのようにアップダウンが激しく且つ急角度だとズルズル滑って(特に下り)かなりの危険を伴う。なんとか状況にマッチさせようとスノーシュー、アイゼン、チェーンスパイクを頻繁に履き替えるものの、あちら立てればこちら立たずだった。残雪が豊富で気温が高くなると、このような難しいコンディションとなる例となった。また、今回は何事も無かったが雪崩の発生リスクが相当高まっているようにも感じた。 以下、各セクションごとの状況。 @大杉林道アプローチ@ 雪質は早朝ということもあって固く締まっていて、ツボ足でも問題なく歩けるコンディションだった。しかし区間内に散在する雪の片斜面を通過するのにツボ足では危険を伴うので、最低でもチェーンスパイクはつけたほうが良い。1ヶ月前と比べると片斜面は幾分小さくなり、雪が固い時間帯なら通過に困るようなことは無いように感じた。しかし日中の雪が緩む時間帯は要注意。また、数箇所に法面の崩落が見られた。このうち1箇所はきちんと補修したほうが良いと思う状態だった。このためこの林道の開通時期は少し遅れるのではないかと思われた。(例年はゴールデンウィーク前に開通する) @石徹白登山口から銚子ヶ峰まで@ 早朝はよく締まった雪質で、チェーンスパイクがあれば快適に登り上がることができた。しかし雪が緩んだ午後の帰り道は一転して困難な道のりとなった。ツボ足やアイゼンでは沈みすぎるし、スノーシューでは滑ってまともに下ることは出来なかった。また、母御石の直下に大きく崩壊した雪庇があり、迂回することは困難であるため、通常はここで引き返すことになると思う。自分は現場の状態をよく観察した上でルート工作をして通過した。しかし危険を伴うためオススメしない。 @一ノ峰、二ノ峰、三ノ峰@ 銚子ヶ峰から1784Pの間に崩壊雪庇による雪の切れ目があったが、容易に迂回できたため問題なかった。その先、それぞれの峰を繋ぐ斜面はもれなく急斜面となっており、雪の状態によってすんなりと通過できたり困難になったりした。今回の場合、往路の一ノ峰と二ノ峰は雪が固い状態だったため問題なかった。(一ノ峰まではチェーンスパイク、その先はスノーシューを使用)ところが三ノ峰避難小屋手前の急斜面を最短ルートで攀じ登ろうとしたところ、雪の表面が緩み始めておりスノーシューではズルズル滑ってだめだった。とりあえずここはトラバース気味に通過してなんとか上がれた。帰り道の復路では雪の緩みが深くまで達しており、頻繁に腰まで埋まる踏み抜き地獄、かと言ってスノーシューでは滑って危険というやっかいなコンディションだった。 @三ノ峰から別山@ 雪の緩みがどんどん迫りつつあるところだったが、標高も急速に上がってきているため、雪の緩みに追いつかれることなくスノーシューのままでなんとか登頂できた。帰り道では雪の緩みが急速に進んできて、スノーシューでは滑って危険なので、アイゼンに履き替えて下っていったのだが、別山平から下は雪の緩みが深層にまで達しており腰まで埋まる踏み抜き地獄に苦しんだ。 |
その他周辺情報 | 岐阜県道314号線/桧峠近くには、ウイングヒルズ白鳥リゾートが運営する温泉施設『満天の湯』がある。 https://winghills.net/bath 営業時間は平日11:00〜20:00、土日祝日10:00〜21:00 注:時期によって変動あり。 東海北陸道の白鳥IC近くには、美人の湯しろとり『かみほの湯』がある。 https://kamihonoyu.jp/onsen.html こちらは新装再オープンということで真新しい設備が期待でき、自分も是非行ってみたい。営業時間は平日10:00〜21:30、土日祝日9:00〜21:30、月曜定休 |
写真
感想
最初から最後まで、ガッツリと積もった雪の中を歩けるのはおそらく今シーズン最後になると思われたので、締めくくりにふさわしいものにしたいと考え、大好きな美濃禅定道を別山まで歩くツアーを組んだ。道中至るところに崩壊雪庇や深くまで達したユルユル雪が現れ、冬道具を総動員して苦しみながらも心ゆくまで楽しめた。半端なく疲れたがその分満足感もパンパではなく、過ぎゆく雪のシーズンに後ろ髪を引かれる思いだった。
以下、備忘録
@着用衣服・装備(スタート時)@
メリノウールのベースレイヤー、メリノウールのタイツ、ハードフリースジャケット、靴下(中厚手)、ハードシェルパンツゲイター内蔵、薄手グローブ、ビーニー、前後コバ付き冬季ブーツ、チェーンスパイク、ウィペット2本
@持参装備・衣服(状況により使用する物など)@
12本爪アイゼン(使用)スノーシュー(使用)、ハードシェルジャケット(使用)、予備化繊ベースレイヤー、予備薄手グローブ、防寒テムレス(使用)、サングラス(使用)、ビビィ、夏季用シュラフ、ヘッドランプ2個(1個使用)、予備のGPS機、気象観測計(使用)
@飲・食料@
ポカリ4リットル(うち3.5リットル消費)、カレーパン(消費)、薄皮アンパン5個入(消費)、ジャンボフランクパン(消費せず)、塩分チャージアメ3個(消費せず)、アルフォート個包装3個(1個消費)、ブラックサンダー3個(1個消費)
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