東山〜瓢箪崩山〜箕裏ヶ嶽☆岩倉の里山でツツジ三昧
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- GPS
- 07:15
- 距離
- 18.1km
- 登り
- 1,027m
- 下り
- 1,023m
コースタイム
過去天気図(気象庁) | 2022年04月の天気図 |
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アクセス |
写真
感想
今年はミツバツツジの花のつきがとりわけ良いように思える。岩倉と京都の市街の間には妙法の火床となる山が横たわっているが、妙と法の字のある山はそれぞれ西山と東山と呼ばれる。この東山はミツバツツジの花が多いところで、その名所といっても良いだろう。まずは東山にミツバツツジのトンネルを目指して宝ヶ池から歩き始めることにする。
池の北園は桜が多いが、先週はほぼ満開であった花は既にほとんど終わっている。そのかわりに早くも新緑の葉が数多く芽吹いている。
ミツバツツジのトンネルは花は咲いてはいるが、ここでは花つきはそれほど良くないように思われた。むしろその先の東山のピークであるp186の周辺の方が花つきの良いミツバツツジが多いようだ。
東山から降りると花園橋に出て、白川通りを北上すると三宅八幡に立ち寄る。これまで何度も訪れてはいるつもりではあるが、神社の本殿の入口の両脇は狛犬ではなく何と鳩が鎮座していることに今になって気がつく。
岩倉花園町の奥を進み、貯水池を通り過ぎると林道の終点にはログハウス風の小屋が建っていた。ここから東に向かう尾根には国土地理院の地図に破線で記されたルートがあるが、道は完全に廃道となっている。尾根にはわずかに以前の道の痕跡があるようだが、ところどころで羊歯が繁茂する尾根は踏み跡も不明瞭だ。
稜線に出るとピークの東側をトラバースする明瞭な道と出合う。崇道神社から続く道であり、この尾根は崇道尾根とも呼ばれるらしい。小さな鞍部を過ぎて登り返すと花園町の妙見宮からルートと合流する。p346の手前は尾根の西側斜面は樹々が伐採されたためか以前は展望が広がっていたが、急速に若木が増生している。アブラギリの樹だろうか?
p461にかけて照葉樹林のなだらかな尾根が続く。気温が高そうだが、樹林の木陰の中では涼しい風が吹いている。花園町からの明瞭な尾根道と合流すると、道は尾根の東側をトラバースしながら瓢箪崩山に向かうのだが、ここは尾根筋を歩く。
南峰の北端からは瓢箪崩山とその左側に京都の北山の好展望が広がり、北側に展望が広がる唯一のポイントとなる。ここは数株のヒカゲツツジが咲くポイントでもある。昨年のこの時期はほとんど咲いていなかったのだが、今年はやはり表年なのだろうか、かなりの花数が見られる。
瓢箪崩山から尾根を北上し、江文峠への道との分岐に差し掛かると、ここでもヒカゲツツジが数多く見られる場所だ。やはり昨年は裏年だったようだ。今年は花のつきが昨年とはまるで異なる。折しも樹林の中からヒカゲツツジに木漏れ日が当たって、地味でありながらも繊細な淡黄色の花々を宝石のように美しく輝かせる。
p410のプレートは真新しくなっているようだ。新調されたのだろうか。p410から先に進むと小さなアップダウンを繰り返す。尾根の北側の斜面でひっそりと咲くシロバナのミツバツツジの株がある。昨年は驚くことに全くといってもいいほど花がなかったのだが、今年は見事なまでに多くの花をつけている。どうやらシロバナミツバツツジは表年と裏年の花のつき方の差が激しいようだ。
尾根の南側にも一株のシロバナのミツバツツジがあり、こちらはふんだんに陽射しが当たり、まるでクリスタルのように白い花弁が美しく輝いている。
次の小ピークp378を過ぎると静原墓地のある坂原峠に到着する。直前にお墓に線香をあげられた方がおられるのだろう。峠には真新しい線香の香りが濃厚に漂っている。墓地では山桜が満開だった。
箕裏ヶ嶽の手前の北斜面にカタクリの群生地を訪れるが、咲いている花はわずかに見かけることが出来る程度であった。年々、カタクリの花は減少して行くようだ。斜面には鹿の足跡が多いが、鹿に食べられてしまっているのではないだろうか。防鹿ネットで周囲を囲わない限り、ここのカタクリの花は消滅するのは時間の問題だろう。果たしてカタクリの花を守ろうという動きが生じるといいのだが。
箕裏ヶ嶽の山頂の東側では昨年は全く咲いていなかったのだったが、ここでもわずかにヒカゲツツジを見かけることが出来る。花が咲いていないとどれがヒカゲツツジの樹なのか見分けることは至難だ。
箕裏ヶ嶽の山頂からは南に伸びる尾根を下降する。繁見坂に向かう道と分岐して南東に下る尾根を進むと、尾根上にはかすかに古い道の跡があるが、途端に踏み跡が薄くなる。尾根の末端部ではなだらかな台地状となる。下生の少ない樹林が続き、問題なく末端まで降り立つことが出来るが、ここで一波乱があった。
川の容易に渡渉することが出来るが完全に住宅街の裏手であり、道路に出ることが出来ないのである。川を上流に戻ると橋があるのだが、上流はゴルジュ状である。どこかで道に出ることが出来るだろうという甘い期待を抱いて下流に下るも、一向にそのような場所が見当たらない。
やがて右岸に貯水池が現れるのでその縁を渡って道路に出ることが出来るかと思いきや、堰堤の端に深い水路があり、到底渡ることができない。最後は左岸の濃密な藪を掻き分けて小さな橋に出ることが出来るが、どうやら個人宅のもののようだった。
あとは岩倉川に沿って歩いて、実相院へのバス通りに出る。岩倉小学校の近くに戻ると右岸のソメイヨシノの花は終盤だったが左岸の八重桜は花盛りであった。
コメント
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裏山散策? 距離は長いですが
八幡さんの駒鳩初めてです
右の鳩の嘴は開いているのでしょうか
石清水八幡宮の扁額の八の字は鳩になっています
(16日 この石清水八幡宮で民族自然誌研究会4月の例会【石清水八幡宮の社叢の果たす役割】に参加する予定です 例会は久しぶりなので楽しみにしています)
石清水八幡宮は参詣したことがないので、教えて頂いた扁額を鑑賞するのを楽しみにそのうちに訪れてみたいと思います。
ODさんがお出かけになるというお話だけでも嬉しく思いますが、民族自然史研究会とはまた面白そうな研究会ですね。
2年前、yamaneko0922さんから瓢箪崩山のヒカゲツツジ情報をいただいており、今年もまたこちらのレコを上げてくださったので、思い出したように行ってきました(*^^*)
今年は当たり年だったんですね。
クリーム色の可愛い花がたくさん咲いていました。近場でヒカゲツツジが見れて良かったです🌸ミツバツツジもちょうど見頃でした。
詳細な情報ありがとうございました🎵
毎年、このあたりを歩くのが恒例になっていますが、今年はとりわけツツジ系の花付きが良いように思われます。私が訪れたときはつぼみもまだ結構あったので、先週末もまだ十十分に花が見れたことでしょうね。小生のレコがお役に立てて良かったです。機会があればp410mから西も歩いてみて下さい。
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