記録ID: 4167230
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ハイキング
丹沢
丹沢/廃道深訪 山神径路~熊木沢より檜洞丸
2022年04月09日(土) [日帰り]


体力度
5
1泊以上が適当
- GPS
- 09:21
- 距離
- 19.6km
- 登り
- 2,022m
- 下り
- 1,808m
コースタイム
日帰り
- 山行
- 8:46
- 休憩
- 0:16
- 合計
- 9:02
距離 19.6km
登り 2,023m
下り 1,812m
14:10
西丹沢ビジターセンター
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
■富士急湘南バス(西丹沢ビジターセンター~玄倉ビジターセンター)/620円 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■山神経路(さんじんけいろ) 玄倉林道の完成まで丹沢湖東側の玄倉地区とユーシンを結ぶ街道として、また、熊木沢や箒杉沢周辺で作られた木材や木炭などの輸送などにも使われた連絡路。 途中山神峠(さんじん)を越すことから山神経路と呼ばれた。 現在は役目を終え、廃道となっている。 ■断続的に崩落した谷筋の山腹トラバース道が主体なので一般的には全行程が危険と言えます。個人的に感じた径路の核心部は2ヶ所(詳細は画像参照)。 ■以下神奈川県松田警察署HPより当該ルート含む周辺の注意事項を転載します。 1 昭和27年以前の生活道で現在は多数崩落していて大変危険なルートです。 滑落予見可能性のある危険個所が多く、単独で人知れず遭難死していても 不思議ではありません。 携帯電話の通信可能エリアも 「0」 です。 単独登山は避けてください。 2 玄倉林道 現在玄倉ダム工事中のため通行できません。 玄倉ダム以遠も路体崩壊や法面の崩落箇所が多数あり、大変危険です。 |
写真
熊木沢を右岸へ渡渉し、臼ケ岳への尾根末端から上流方向へ取り付けそうなポイントを探しながら遡行します。末端付近の基部はどこも垂直に立っており、地形図通りとはいきません。なんとか前方の堰堤までに取付きたいところです
堰堤手前で取付けそうなポイントを発見。ここから臼ケ岳南尾根の稜線上に登り上げます。なお、画像右手の支尾根上に踏み跡のような筋が見えますが、踏み跡の類ではなく、崩壊跡かと思われます。斜度は写真よりきついです。
撮影機器:
装備
個人装備 |
補助ロープ(20m)
ミニバイル
チェーンスパイク
|
---|
感想
古道・廃道に関心を寄せるようになって以来、いずれは歩き通してみたかった山神径路。山行きの時間をようやく工面できたため、今回訪問の運びとなりました。
玄倉からユーシンまでのうち通常は山神峠で分けて歩かれることが多いですが、全行程を前提として玄倉を起点に、未踏のユーシンロッジ~熊木沢出合、臼ケ岳~檜洞丸~ツツジ新道間の赤線繫ぎを組み合わせた計画としました。
さて山神径路ですが、峠の直下での高巻きをした程度で、概ね径路に忠実に歩けたのではないかと思います。
谷筋のトラバースが中心なので、尾根上の登下降のような縦移動に比べ滑落のリスクが大きく、その意味では全行程が危険なのですが、想定を超える悪場は無く、いささか拍子抜けでしたが、単独なのでこれくらいが丁度良いのかもしれません。
なにより在りし日に想いを馳せながら歩く廃道歩きの醍醐味を久しぶりに味わえたので満足です。
終点となる約12kmの西丹沢ビジターセンターから玄倉ビジターセンター間は当初徒歩を予定してましたが、2ヶ月振りの山行ですっかりお腹一杯になったので情けなくもバスに乗ってしまいました。
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コメント
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丹沢 [日帰り]
寄~雨山峠~ユーシンロッジ~ユーシン沢~檜洞出合~ユーシン尾根~金山谷乗越~檜洞丸~つつじ新道~西丹沢自然教室
利用交通機関:
電車・バス
技術レベル
5/5
体力レベル
5/5
「山神径路」、私も辿った事があるような…呼称は知りませんでしたし、そのような歴史を持つとゆう意識は微塵もありませんでしたが。 丹沢湖はまだ無かったような?
⁇高校生の時だったか⁇ 地図(エアリアマップ)見ていると、ユーシン近辺が秘境っぽく観えて、「行ってみようか」となりました。 ”ヤマケイ”と”岳人”ぐらいしか情報の無い時代、記事・画像はほとんどがアルプスだったと思います。 勿論、この近辺の記事は記憶にありません。
たぶん、文化祭期間中の平日、友人とふたりで玄倉から”山路”を行きユーシンロッジで泊、檜洞丸から西丹沢の予定だったはずです。 この”山路”の記憶が全く有りません。
山神峠から檜岳経由したとは考えにくい。足弱だし、主目的がユーシン散策と檜洞丸でしたから。 そうするとこの”径路”しかないですね?
当時は実線ルートだったので(でなければ林道歩きです)、崩壊も鹿の頭蓋骨も何も無い平和な良き路を歩いた事になります。 当たり前ですが今は凄まじいですね、深南部バリ‼
ロッジに着くと檻の中にデッカイ犬がいて、「ウ~~、ワン、ワン、…」吠えまくられました。 こうゆう事はよく覚えているものです。
犬がいれば人も居るだろうに、鍵掛かってるし、回りにも誰もいない、犬は吠え続ける、予約はして無い(当時はテン場は勿論、素泊まりなら予約無しが普通だったような?)で、自分達が空き巣ドロボーであるかの様なイヤ~ナ気分になりました。
「帰るか…?」 「そうだな…。」
崩壊の無い頃のユーシンは良い所だったんでしょうね。 大学生の時も沢登りで何度か来てますが、なんの記憶もありません。
そんな訳で、玄倉林道をトボトボ戻りました。
途中の真っ暗なトンネルは、お互いに手を握りしめ、恐る恐る足を運びました。(この記憶もクリアー) スゲー気持ち悪いですが、その時はマジでしたよ。
「一人じゃなくて良かった」 確かユーシンは漢字だと”幽心”、本当に不気味でした。ヘッ電、持って行かなかったんですかね、アホですね、山をナメてますよね。
結局、記憶にあるのは二つのハプニングだけです。 独りよがりでドーデモイー話を長々と申し訳ありません。「玄関、閉めて開けるまでが山行」 行き帰りの運転、くれぐれもご注意ください。
かしこ
コメントいただきありがとうございます。
このところ山行きの時間が取れず、ヤマレコを覗けていなかったので返信が遅れて申し訳ありませんでした。
崩壊以前の径路を歩かれていたんですね。
丹沢湖もその当時は無かったのですか.....。考えてみれば人造湖ですからそれも当然ですよね。なにしろ今では当たり前の景観の一つで、無かったなどと考えもしませんでしたcoldsweats01
経路の過去の姿なども文献などからでしか伺えませんが、こうして体験談として伺えると、それらの変遷がよりリアルに伝わってきますね。
幽玄深山という言葉は南ア深南部などの真の秘境に似合いますが、メジャーな丹沢の中でもユーシンを抱える西丹沢は比較的手軽に(標高差、自宅からの距離)秘境感を味わえるので、私にとってお気に入りの山域の一つです。
「玄関、閉めて開けるまでが山行」。人気の無い山歩きを好む者として、肝に銘じながらこれからも山遊びを楽しみたいと思います
貴重な(楽しい)体験談や情報をいただき、ありがとうざいました
私は2020年の11月28日に玄倉から雨山橋までを歩いて雨山峠越えで寄へ下ったのですが、そのときはJetUpperさんの上掲記録の10枚目の写真にある白骨化した鹿はまだ生きておりました。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/photodetail.php?did=2767000&pid=873168231e51d932dc216a09f930f5a4
なんとか助けられないかと西丹沢VCに電話したものの、放置するしかないと言われて諦めたのですが、やはりこのような姿になっていたのですね。成仏を祈りたいと思います。
記録を拝見しました。
画像はまさに私が目撃した頭蓋骨の主のようです。
一年半の月日は(あるいはもっと短期で)
白骨に姿を変えるのに十分なんですね。
なんとも切ない気持ちになりますね。
私も同様の場面に遭遇すれば、スルーが正解とわかっていてもjuqchoさんのように逡巡し、同じ対応をしたかもしれません。
幸いにも私は動物の遺体しか見たことはありませんが、
大自然を相手の趣味を楽しむ限り、このような切ない場面は避けて通れないのでしょうね。
それにしましてもjuqchoさんの山神径路、さかせ古道のブログを読ませていただきましたが、詳細な記述に驚きました。
私も廃道・古道に興味を持つ一人として今後juqchoさんのブログを参考にさせていただければと思います。
ヒルが苦手なので暑い季節はダメですが、丹沢は好きな山域です。
ブログ記事の中では塔ノ岳の尊仏岩跡を訪ねたときの記事がとりわけ情報量が多いので、お暇なときにでもご覧になってみて下さい。
JetUpperさんの健脚にも驚きです。
今後とも刺激的な山行記録を楽しみに拝見します。
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