乗鞍(大日岳) 雪が良くても…
- GPS
- 04:57
- 距離
- 11.4km
- 登り
- 1,234m
- 下り
- 1,229m
コースタイム
- 山行
- 4:18
- 休憩
- 0:39
- 合計
- 4:57
天候 | 下は晴れ 山頂は強風&ホワイトアウト |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
【かもしかゲレンデ〜ツアーコース終点】 ・最初のエコーライン横断でスキーを外し迂回コースへ。 【ツアーコース終点〜高天ヶ原コル】 ・位ヶ原急登は中央から直登して左側に2回ジグれば台地。 ・前川本谷源頭まで高度を上げ過ぎなければハイマツ帯を下方からかわせる。 ・前川本谷源頭のトラバースは慎重に。 【高天ヶ原コル〜大日岳】 ・稜線は雪切れ。スキーを外し雪付きまで少し歩く。 ・山頂までE90mで強風で体が煽られるので念の為クトー装着。 ・山頂直下でルーファイをミスり、岩稜帯で一時進退窮まる。 【滑走】 ・雪は緩んでザラメだが完全ホワイトアウト。上下左右分からない。動いてるか止まってるかも分からない。 ・岩や植生を拠り所にズリズリ降りる。少しでもガスが薄くなったら一気に滑る。 ・ツアーコースはボコボコだが雪が柔らかいので何とかなる。 |
写真
感想
久しぶりに乗鞍へ。
大日岳から南面を滑り、南東面から剣ヶ峰に登り返して剣ヶ峰と蚕玉のコルを滑る計画とした。5時40分過ぎに三本滝駐車場に到着。準備を済ませ6時15分頃元気よくスタート。
暖かいので薄手シャツで登る。かもしかゲレンデを直登し、エコーラインでスキーを外したら迂回コースに歩いて行く。ツアーコース開始点の急登は樹林帯をジグって登る。1番標識辺りの切株が少し出ているが薮は殆ど出ていない。2番標識の手前から風が出てきて快適。5番標識辺りから徐々に風が強くなり、立ち止まると寒いので位ヶ原の急登を登り上げたらシェルを着込みエネ補給。
位ヶ原台地を南西に進み高天ヶ原と剣ヶ峰のコル方面に向かう。前川本谷源頭まで高度を上げ過ぎず、ハイマツ帯の下方を通過するイメージで進めば伊那川右股、左股の横断も苦にならない。前川本谷源頭のトラバースは急斜面なので雪が硬ければクトーを装着した方がよい。今回は程良く雪が緩んでいたのでシールのみで通過した。
正面に最低鞍部が見えてきたら右手の剣ヶ峰南東面に登って行き高度を稼ぐ。ある程度の所で稜線に乗り上げ、雪切れはスキーを外して反対側の雪付きまで歩く。
相変わらず強風が吹いている。
剣ヶ峰南東面は山頂直下で雪切れしているように見える。大日岳と剣ヶ峰のコルを目指し進んでいると、剣ヶ峰南面の岩稜帯辺りは雪が繋がっていたので登り返しにはここを使おう。振り返ると快適な斜面が広がり早く滑りたい衝動に駆られる。山頂までE90mで一段と風が強くなり体が煽られる。耐風姿勢を取りつつ進むが、念の為クトーを装着した。
山頂まで残り僅かだがここからが試練だった。
ホワイトアウトになり風も更に強まった。シートラを考えたが、煽られそうなのでスキーで登る。このままコルに出たら、もろに西風を受けるのを嫌いコル直下で南西方面に進み尾根を風除けにした。
GPSを確認せず進んでしまい岩稜帯にぶち当たる。最初は岩と岩の間の雪付きを進めたが徐々に怪しくなり、とうとう70僂らいの岩の段差を越えられず一時進退が極まってしまう。スキーを外す事も出来ない。スキーを持ち上げると風に煽られスキーが立ってしまう。この段差さえクリアすれば上部に岩はない。ヒールピースに手が届いたので滑走モードにしてビンディングを固定した。岩の上の雪面にウィペットをしっかりと刺し込み、両足を胸に引き付けてクトーを雪面に固定する。ゆっくりと屈伸するように登って一安心。
大日岳登頂〜。スキーのまま何とか登れました。
ホワイトアウトで自分の周辺しか見えないので2,3枚パシャったら即退散。
山頂から少し下がった岩を風除けにして滑走モードに換装する。
それではGO〜。
とは言っても何も見えず木の葉落としでズリズリ降りる。雪は緩み視界があれば快適滑走だったはずなのに。。。上下左右、動いているか止まっているかも判らない。もう剣ヶ峰への登り返しは止めて帰るのみ。GPSを確認しながら岩や植生が薄っすら見えた時だけ滑る。でも雪酔いして気持ち悪い。
左手に稜線のハイマツ帯が見えたら早々にスキーを外し、歩いて剣ヶ峰の南東面側に出る。ホワイトアウトは変わらず、何度か立ち止まりながら正面に高天ヶ原の斜面が見えてきたので、進路を少し左に取り前川本谷源頭方面に滑って行く。一瞬ガスが晴れ左に岩壁が見える。少し前川本谷に滑り込んでいたのでカニで登り返し位ヶ原の台地に戻る。位ヶ原急斜面を滑る気力も失せたので伊奈川右股方面へ。ここは視界もあり快適だった。伊奈川右股をトラバースしてツアーコース終了点に出る。
ツアーコースの雪面はボコボコで足に堪えるが、視界もあり雪が緩んでいるので問題なく滑れる。エコーラインの横断でスキーを外して歩き、最後はかもしかゲレンデを流して無事下山。
ホワイトアウトでの登行・滑走は経験しているが、もう少し慎重にGPSを確認しながら行動しなければならない。
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