マメザクラ満開・表尾根は暑かった
- GPS
- 07:37
- 距離
- 14.9km
- 登り
- 1,101m
- 下り
- 1,560m
コースタイム
- 山行
- 5:39
- 休憩
- 1:57
- 合計
- 7:36
天候 | 晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
復路:大倉からバスで渋沢駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
崩壊箇所は崩れの進行が見られますが整備に問題はなく安全に通れます。 |
その他周辺情報 | 表尾根稜線はマメザクラが満開の見ごろでした |
写真
装備
個人装備 |
ヘッドランプ
予備電池
ガイド地図
筆記具
保険証
飲料
ティッシュ
バンドエイド
タオル
携帯電話
計画書
雨具
防寒着
ストック
水筒
時計
非常食
緊急保温シート
着替え
ツェルト
カメラ
GPS
|
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共同装備 |
コンパス
ファーストエイドキット
医薬品
|
感想
北アルプス登山でパーティーを組むalps165ことDr.エモンが、表尾根をきちんと歩いたことがないというので、次の北アの足慣らしも兼ねて案内することにした。
7時半に秦野駅で待ち合わせてバス停に向かうと、ヤビツ峠行は案の定、長蛇の列。44分定時発に続行する2台の臨時便バス乗車も難しいかと思ったが、臨時1台目乗車の列が止まったところで係員が「立って良ければまだ乗れます」と叫んでいるのが聞こえた。が、誰も動かない。列の前にまだ5,60人いたが、2度目のコールが聞こえたところで「行こう」とDr.に声を掛けてダッシュ、つられて走り出した十数名と一緒に首尾よく乗り込んだ。
ヤビツ峠からは富士見橋まで林道をゆるゆる下る。Dr.は「随分下るね」と不満そうだが、標高差は50mほどでしかない。混雑するヤビツ峠のトイレを使わなかったので、ここで済ませて林道から登山道に入った。朝から暖か過ぎてヤマビルの活動が心配になる。
未舗装の林道を横切り、いよいよ二ノ塔への登り本番。スピードも年齢もさまざまな人が大勢登っていく。結構若い人のグループが多い。多くは体力不足で我々より遅いくらいだが、ひところと比べて山にもだいぶ若い人が増えたようでうれしい。
夏を思わせる暑さに辟易しながら登り、頭上の木々が消えて空が広くなったところで振り返れば、大山がどっしりとそびえる。あのバスの込み具合では、大山登山道はこちら以上の混雑だろう。そのまま背中を朝日にあぶられながら二ノ塔に着いた。
正面に富士山が見えた。山頂付近の雲が出ては消えしている。写真に収めながら大勢の人と一緒に小休止。下界は雲で霞んでよく見えない。続いて15分ほどで三ノ塔。なんとわずかの間に富士山が姿を消していた。表尾根から大倉尾根、鍋割山稜にかけてはよく見えているが、下界の雲が勢いを増した感じだ。
三ノ塔地蔵からの下りに注意するようDr.に言って出発。ほかの登山者と前後して慎重に下り、再び汗を絞られながら烏尾山荘へ登り返した。ドアが開いていて、今日は営業しているのかもしれない。しばしベンチで休憩して、核心部となる行者ヶ岳へ向かった。
標高1100m台の尾根の小アップダウンを過ぎて、行者を仰ぎ見る。急坂を詰めて頂上を過ぎて少し行くと最初の鎖場。ここはすんなり通過したが、次の長めの鎖場は人間渋滞が発生していた。慣れない人が登ってくるらしい。気を付ければ交互通行もできる岩場なのだが、先頭の女性が待ちを決めた以上仕方ない。崩壊が進む政次郎ノ頭を俯瞰しながら7、8分待ち、我々は上り下り複線状態で順調に鎖を下った。
ザレ場に整備された木段で政次郎ノ頭へ登り、次の書策小屋跡で一休み。厚ぼったいガスが巻いて雨が不安になるが、降ることはなく、逆に直射日光が遮られて暑さが和らいだのは幸いだった。正午前に新大日着。完全に潰れるのも時間の問題となってきた茶屋跡を見ながら汗を拭い、ひと踏ん張りして昼食予定の木ノ又小屋に着いた。
薄日が差して程よい気温のテーブルでお握りを食べ、食後に小屋のコーヒーをいただく。おいしい。ただ、奥にできたデッキ状のベンチ?でしきりとオカリナを吹いている方がいる。披露したいお気持ちは分かるが、残念ながら名手というわけではない。
塔ノ岳へは標高差であと100mほど。「最近あまり山に来ていないのでなまっている」というDr.も、別段消耗しているようでもなさそうだ。山と高原地図を見て「まだ40分かかるのか」と言うので、経験上30分みれば充分だと伝え、実際には25分ほどで登頂した。
山頂の景色を楽しみにしていたDr.だが、残念ながら下界は雲が湧きたってどの方角も見通せない。大勢の登山者の姿にも驚いていたが、人気の塔ノ岳としては特に多いほどではないことを説明した。
ゆっくり休憩し、後はDr.も昔なじみの大倉尾根を下るだけ。ただ、まだ登ってくる人や足の遅い人、速い人、走る人が入り混じって、前後周囲に気を配りながら歩かないといけない。
ところが、後ろに気を取られ過ぎて、道を開けて戻るときに登ってきた人の行く手をふさぎそうになり、踏ん張ろうとした瞬間、グキッと右足首が激しく内側に折れて内反捻挫をやってしまった。「ミシッ」と音がしたような感じで、ヤバいと思ったが、ここで立ち止まっているわけにもいかない。とりあえず歩けるので、Dr.に「心配ないが一応シップを貼る」と告げて、見えてきた堀山の家のベンチで応急処置をした。くるぶしの下に圧痛点があり、足首を回すと全般に鈍痛がある。剥離骨折まではいかなくても、かなりじん帯を伸ばしてしまったようだ。
靴ひもをもっとしっかり締めていれば軽くて済んだのにと思うが、もう後の祭り。改めてひもを締め直し、下山を続けた。今のところそれほどびっこを引かずに歩くことはできる。Dr.の方も膝が少し痛み出したとかで、「お互い年を取ったからな」とボヤきながらペースをやや落として歩き続け、なんとか大倉バス停までたどり着いた。
ちょうどバスが止まっていたが焦ることもないので靴の泥を落とし、トイレに寄って次のバスを待った。下山後恒例の温泉は、弘法の里湯が混みそうなので東海大学前のさざんかへ向かうことにした。本当は捻挫の患部を温めてはいけないが、体全体がお風呂を欲しているので、まあ仕方ない。
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