塩見岳 リベンジならず塩川から権右衛門山まで
- GPS
- 51:22
- 距離
- 25.4km
- 登り
- 2,391m
- 下り
- 2,391m
コースタイム
6:35駐車場6:55→土砂崩落地点7:40→塩川小屋8:20→10:00丸太橋付近で渡渉→10:45渡渉2度目→11:15尾根取付き点→17:31第1見晴らしポイント付近でテント設営17:55→就寝21:00
三伏峠小屋にてテント泊予定が届かずでした。
2日目:9時間15分
起床4:00→6:00幕営地→6:20第2見晴らしポイント→7:00豊口山分岐→7:40グルッと回って三伏山→8:40本谷山9:00→10:40権右衛門山西側下降点(12:00までに山頂に到達不可能と判断して撤退決断)10:45→11:00権右衛門山(休憩)11:30→12:40本谷山→14:05三伏山→14:20三伏峠小屋(休憩)→15:15幕営ポイント
3日目:3時間55分
起床4:00→幕営地6:15→8:00尾根取付き点→渡渉ポイント8:25→丸太橋付近で渡渉8:35→9:10塩川小屋→9:35土砂崩落地点→10:10駐車場
※ルートはEtrex20でログを取ったGPSデータです。
天候 | 1日目:晴れたり雪降ったり目まぐるしい天気 2日目:快晴 3日目:快晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2014年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
1:30に秋葉路に到着してテント設営し2:00就寝。自販機あります。 5:00起床後、テント撤収し5:40登山道に向かいます。6:35駐車場付近に到着。最後の坂手前に雪と凍結箇所があり、登れそうに無かったため200m手前付近の空きスペースに駐車しました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
●参考資料 山と高原地図 聖・赤石・塩見 ●駐車場〜塩川小屋 駐車場にはトイレありません。 林道積雪有り。一昨年の大規模土砂崩落はまだ復旧しておらず道路が埋まっています。土砂沿いに沢に降り、また林道に戻ります。足場不安定です。その他にも数箇所小規模な土砂崩落箇所有り。行きになかったはずの場所で新しく崩落している箇所もありました。落石は常に注意が必要です。塩川小屋は営業しておりません。 ●塩川小屋〜尾根取り付き地点前まで 小屋を過ぎると積雪が少し増し、行きは雪が緩く腿まで潜る箇所ありワカンを装着しました。2度渡渉地点があります。序盤は若干沢の高いところを歩くので滑落しないよう注意が必要です。1度目の渡渉(丸太橋)を過ぎるとそれほど高低差はなくなります。 2度目の渡渉前にケルンがありましたので目印になります。尾根取付き地点でルート間違えないように注意が必要です。 ●尾根取付き地点〜三伏峠 取り付き地点にはテープで目印があります。登り始めかなり急斜面です。ここから三伏峠までは急坂が続き、序盤では雪少ないですがロープがある箇所もあり注意して登ります。 中盤以降は雪が深くなり枝が邪魔するためコース取りが重要です。今回は先行パーティーがいたのでそのトレースをお借りしました。絶妙なルートどりでした。 マップ上の1個目の展望良しポイントで若干なだらかなスペースがあったのでテント設営しました。他はなかなか平らなところがない急坂続きです。 ●三伏峠〜三伏山〜本谷山〜権右衛門山 それぞれのピーク直下は樹林帯を抜けて雪稜になっています。特に三伏山は良い雰囲気でした。 今回は先行者がいてトレースがありましたが、ほぼ樹林帯の中を歩き積雪2m近くあるため枝の間を縫うように歩きます。コース取りがなかなか大変で、踏み跡がなかったら大幅に時間がかかりそうです。 本谷山では塩見岳の稜線右側に富士山の頭が見えました。今回のルートではここ以外は塩見岳山頂に行かないと富士山は見えないでしょう。 マップでは権右衛門山をトラバースするようなコースになっていますが、樹林帯の中でほとんどわかりません。先行者は山頂に登って稜線を進んでましたが、時間がなかったためGPSを見ながら強引に樹林帯を突っ切りました。 権右衛門山から降り始め、塩見岳が眼前に大きく見えます。本谷山付近から見ると高低差がそれほどないように見えましたが、いざ行ってみると鞍部まで100mは落とされます。ここでタイムオーバーと判断して今回は撤退しました。 ●温泉 塩川に入る手前にある温泉街鹿塩温泉で塩湯荘にて汗を流しました。600円也。 シャンプー、ボディーシャンプー、フェイスソープ、ドライヤーありました。4人位入れるこじんまりとした浴槽でした。 若干塩辛い温泉で、源泉は15度付近と沸かし温泉です。 |
写真
感想
一昨年怪我人が出て丸太橋付近で引き返すことになった塩見岳。今年こそと同じ塩川ルートからリベンジすることになりました。
塩川ルートに再度足を踏み入れてまず3月ということで雪が多く、取付き地点から積雪有り、更に直近で雨が降ったためか表面硬くて中が緩いモナカ状だったために踏み抜きによる疲労がたまるコンディションだった。前回メンバーが骨折した丸太橋付近の降りも雪で覆われ、なんとなくこの付近だったとわかる程度。前回最終点を過ぎて未知のルートに入るといよいよ気が引き締まる。
2回の渡渉を経て尾根取付き地点に到着。しょっぱなからかなり急登でアイゼンとピッケルを駆使して急斜面に取付く。先行パーティーが1組あったため、踏み跡があるが急斜面の凍結箇所ではアイゼン、また踏み抜き箇所ではワカン&アイゼン併用と結構、装備を使い分けるのでも時間がかかる。
標高が高くなってくると積雪多く枝漕ぎ状態になる上、モナカ状の踏み抜き箇所も多くなりテント重装備の体がなかなか上がらない。かなり厳しい急登を必死に登るも三伏峠まで届かず、第一展望ポイント付近にあった平らなスペースをテント幕営ポイントとした。
翌日、6時行動開始するが当初幕営予定だった三伏峠まで1時間かかった。ちょうど展望ポイントにたどりついた時に三伏山稜線に歩いているパーティーを確認。前日抜かしていった1組のパーティーは三伏峠に無事着いたようである。かなり山慣れたパーティーだろう約2時間くらい差があるか。三伏峠にたどり着くと白銀の南ア全貌が現れ別世界にしばし感動に浸った。特に三伏山付近の雪陵の景色には登ってきた甲斐があった。
東側には南ア、西側には中央アルプス、北西には北アルプスまでクリアに見える。目指す塩見への道はぐるっと回って遠く、進み始めるとそれぞれのピーク直下以外は樹林帯で歩くペースが落ちてしまった。樹林帯を縫うように歩くのはほとほと疲れる。
本谷山に到着した時、リーダーからの提案で行く4人と行かない2人に分けて行動することになった。一応正午までアタックと決めて出発、時間的にはかなり厳しいだろう。権右衛門山を樹林の中強引にトラバースして降るルートまでたどり着いたが、時間は10:40。塩見小屋から夏道1時間20分で物理的に難しい。さらに岩稜帯に差し掛かる付近に前のパーティーが歩いているのを確認し、これは無理だと思い塩見小屋まではいけそうでしたがここで撤退を決断。どうせなので権右衛門山ピークを最後としようと登りあげた。権右衛門山は360度の展望でしばし素晴らしい展望を見ながら大休止した。
帰路で三伏峠小屋近く先行パーティーのテントを発見。どうやらぶなの会の人らしい。なるほど強いわけだと納得。登りのトレースをつけてくださって感謝!きっとピーク踏んだだろうなと羨ましくもあった。
3日目の下山は早いもので、ゆっくりと温泉につかる時間もあった。温泉で聞いた話によると鳥倉ルートは工事がよく入っているが、塩川はさっぱりだそうだ。マップをみると取り付きの標高も300m高く、傾斜も塩川に比べて緩そうである。
次回チャレンジするなら鳥倉からアタックしてみようと思いました。あとは、三伏山からみた烏帽子岳、前小河内岳がなかなか素敵な山で、コースタイム的にも塩見より楽そうなのでいつか歩きたいと思いました。
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