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Yamareco

記録ID: 420976
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
塩見・赤石・聖

塩見岳 リベンジならず塩川から権右衛門山まで

2014年03月21日(金) ~ 2014年03月23日(日)
 - 拍手
YAMA555 その他5人
体力度
6
1~2泊以上が適当
GPS
51:22
距離
25.4km
登り
2,391m
下り
2,391m
歩くペース
ゆっくり
1.41.5
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目:11時間30分
6:35駐車場6:55→土砂崩落地点7:40→塩川小屋8:20→10:00丸太橋付近で渡渉→10:45渡渉2度目→11:15尾根取付き点→17:31第1見晴らしポイント付近でテント設営17:55→就寝21:00
三伏峠小屋にてテント泊予定が届かずでした。

2日目:9時間15分
起床4:00→6:00幕営地→6:20第2見晴らしポイント→7:00豊口山分岐→7:40グルッと回って三伏山→8:40本谷山9:00→10:40権右衛門山西側下降点(12:00までに山頂に到達不可能と判断して撤退決断)10:45→11:00権右衛門山(休憩)11:30→12:40本谷山→14:05三伏山→14:20三伏峠小屋(休憩)→15:15幕営ポイント

3日目:3時間55分
起床4:00→幕営地6:15→8:00尾根取付き点→渡渉ポイント8:25→丸太橋付近で渡渉8:35→9:10塩川小屋→9:35土砂崩落地点→10:10駐車場

※ルートはEtrex20でログを取ったGPSデータです。
天候 1日目:晴れたり雪降ったり目まぐるしい天気
2日目:快晴
3日目:快晴
過去天気図(気象庁) 2014年03月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
前日高速にて松川ICで降り下道で大鹿村へ向かいました。
1:30に秋葉路に到着してテント設営し2:00就寝。自販機あります。
5:00起床後、テント撤収し5:40登山道に向かいます。6:35駐車場付近に到着。最後の坂手前に雪と凍結箇所があり、登れそうに無かったため200m手前付近の空きスペースに駐車しました。
コース状況/
危険箇所等
●参考資料
山と高原地図 聖・赤石・塩見

●駐車場〜塩川小屋
駐車場にはトイレありません。
林道積雪有り。一昨年の大規模土砂崩落はまだ復旧しておらず道路が埋まっています。土砂沿いに沢に降り、また林道に戻ります。足場不安定です。その他にも数箇所小規模な土砂崩落箇所有り。行きになかったはずの場所で新しく崩落している箇所もありました。落石は常に注意が必要です。塩川小屋は営業しておりません。

●塩川小屋〜尾根取り付き地点前まで
小屋を過ぎると積雪が少し増し、行きは雪が緩く腿まで潜る箇所ありワカンを装着しました。2度渡渉地点があります。序盤は若干沢の高いところを歩くので滑落しないよう注意が必要です。1度目の渡渉(丸太橋)を過ぎるとそれほど高低差はなくなります。
2度目の渡渉前にケルンがありましたので目印になります。尾根取付き地点でルート間違えないように注意が必要です。

●尾根取付き地点〜三伏峠
取り付き地点にはテープで目印があります。登り始めかなり急斜面です。ここから三伏峠までは急坂が続き、序盤では雪少ないですがロープがある箇所もあり注意して登ります。
中盤以降は雪が深くなり枝が邪魔するためコース取りが重要です。今回は先行パーティーがいたのでそのトレースをお借りしました。絶妙なルートどりでした。
マップ上の1個目の展望良しポイントで若干なだらかなスペースがあったのでテント設営しました。他はなかなか平らなところがない急坂続きです。

●三伏峠〜三伏山〜本谷山〜権右衛門山
それぞれのピーク直下は樹林帯を抜けて雪稜になっています。特に三伏山は良い雰囲気でした。
今回は先行者がいてトレースがありましたが、ほぼ樹林帯の中を歩き積雪2m近くあるため枝の間を縫うように歩きます。コース取りがなかなか大変で、踏み跡がなかったら大幅に時間がかかりそうです。
本谷山では塩見岳の稜線右側に富士山の頭が見えました。今回のルートではここ以外は塩見岳山頂に行かないと富士山は見えないでしょう。
マップでは権右衛門山をトラバースするようなコースになっていますが、樹林帯の中でほとんどわかりません。先行者は山頂に登って稜線を進んでましたが、時間がなかったためGPSを見ながら強引に樹林帯を突っ切りました。
権右衛門山から降り始め、塩見岳が眼前に大きく見えます。本谷山付近から見ると高低差がそれほどないように見えましたが、いざ行ってみると鞍部まで100mは落とされます。ここでタイムオーバーと判断して今回は撤退しました。

●温泉
塩川に入る手前にある温泉街鹿塩温泉で塩湯荘にて汗を流しました。600円也。
シャンプー、ボディーシャンプー、フェイスソープ、ドライヤーありました。4人位入れるこじんまりとした浴槽でした。
若干塩辛い温泉で、源泉は15度付近と沸かし温泉です。
駐車場手前の坂が凍結していて登れそうになかったです。しょうがないので手前の空きスペースに駐車。
駐車場手前の坂が凍結していて登れそうになかったです。しょうがないので手前の空きスペースに駐車。
駐車場はほとんど雪なし。帰りに見たらもう1パーティーのレガシーはここまでたどり着いていました。4WDなら大丈夫だったようです。
駐車場はほとんど雪なし。帰りに見たらもう1パーティーのレガシーはここまでたどり着いていました。4WDなら大丈夫だったようです。
現在途中の駐車場で封鎖されています。一昨年と全く変わっていませんでした。
現在途中の駐車場で封鎖されています。一昨年と全く変わっていませんでした。
駐車場よりすぐに積雪ありました。
雨が降ったようで表面凍結、踏みぬきと歩くのは大変ですが、くるぶし位までです。
駐車場よりすぐに積雪ありました。
雨が降ったようで表面凍結、踏みぬきと歩くのは大変ですが、くるぶし位までです。
一昨年あった大規模崩落個所。復旧しておらずますます酷い状態になっていました。落石に気をつけて渡ります。
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一昨年あった大規模崩落個所。復旧しておらずますます酷い状態になっていました。落石に気をつけて渡ります。
行きは真ん中付近を歩きました。
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行きは真ん中付近を歩きました。
塩川小屋に到着。営業はしておらず。
塩川小屋に到着。営業はしておらず。
登山ポストがあります。
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登山ポストがあります。
塩川小屋からすぐ橋を渡ります。この辺から雪が一気に深くなります。少し歩いてあまりに潜るのでワカン装着しました。
塩川小屋からすぐ橋を渡ります。この辺から雪が一気に深くなります。少し歩いてあまりに潜るのでワカン装着しました。
最初はトレースもなし。尾根取り付きまでは各所にピンクテープあります。
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最初はトレースもなし。尾根取り付きまでは各所にピンクテープあります。
丸太橋で沢遡行します。
丸太橋で沢遡行します。
その後もう一回沢遡行してしばらく行くと尾根取り付き地点が見えてきました。
ひえ〜急そうです。
その後もう一回沢遡行してしばらく行くと尾根取り付き地点が見えてきました。
ひえ〜急そうです。
尾根取り付き地点の最初がかなり急坂です。ピッケルつきながら慎重に直登します。重装備が足にきます。
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尾根取り付き地点の最初がかなり急坂です。ピッケルつきながら慎重に直登します。重装備が足にきます。
2,500m地点ちょっとまで来た時にもうすぐ日没を迎えてしまいました。三伏峠まで登る予定でしたが、マップに記載されている展望良しの地点で平らな箇所があったのでテント設営することに。
2,500m地点ちょっとまで来た時にもうすぐ日没を迎えてしまいました。三伏峠まで登る予定でしたが、マップに記載されている展望良しの地点で平らな箇所があったのでテント設営することに。
早朝、展望良しの地点から。
左から仙丈岳、甲斐駒、本谷山です。
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早朝、展望良しの地点から。
左から仙丈岳、甲斐駒、本谷山です。
テント場から出発。いきなりかなりの急斜面です。
アイゼンが利きますが、踏みぬき、枝漕ぎで大変。
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テント場から出発。いきなりかなりの急斜面です。
アイゼンが利きますが、踏みぬき、枝漕ぎで大変。
急斜面になると展望も良いです。
真ん中塩見岳が見えてきました。
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急斜面になると展望も良いです。
真ん中塩見岳が見えてきました。
稜線に到着。枝は白い雪をまとって、なんて素晴らしい景色なんだろう。
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稜線に到着。枝は白い雪をまとって、なんて素晴らしい景色なんだろう。
遠く塩見を見ながら先行パーティーのトレースを歩きます。
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遠く塩見を見ながら先行パーティーのトレースを歩きます。
三伏峠に向かいます。正面は兜型の塩見岳。
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三伏峠に向かいます。正面は兜型の塩見岳。
三伏山に向かって樹林帯を歩きます。
三伏山に向かって樹林帯を歩きます。
塩見と霧氷のコラボ。
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塩見と霧氷のコラボ。
しばらく登ると三伏山山頂付近は樹林を抜けます。
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しばらく登ると三伏山山頂付近は樹林を抜けます。
三伏山山頂。道標はほぼ埋まってました。
正面は塩見岳。
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三伏山山頂。道標はほぼ埋まってました。
正面は塩見岳。
塩見を望んで。
向かうは本谷山。三伏山より樹林帯に入り枝漕ぎしながら歩きます。
向かうは本谷山。三伏山より樹林帯に入り枝漕ぎしながら歩きます。
本谷山直下は急斜面。
樹林帯抜けます。
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本谷山直下は急斜面。
樹林帯抜けます。
本谷山より振り返ってそれぞれ登ってくるメンバー。
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本谷山より振り返ってそれぞれ登ってくるメンバー。
本谷山からの展望も抜群。中央アルプス、北アルプス後立山までの峰々が一望。
道標は見当たりませんでした。埋もれているか。
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本谷山からの展望も抜群。中央アルプス、北アルプス後立山までの峰々が一望。
道標は見当たりませんでした。埋もれているか。
中央アルプス。真ん中が千畳敷カールと宝剣岳が目にとまります。
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中央アルプス。真ん中が千畳敷カールと宝剣岳が目にとまります。
単独峰の恵那山。
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単独峰の恵那山。
だいぶ回りこんできて塩見岳の様相が変わってきました。稜線右側に富士山の頭が見えます。
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だいぶ回りこんできて塩見岳の様相が変わってきました。稜線右側に富士山の頭が見えます。
仙丈岳と甲斐駒も近づいてきました。
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仙丈岳と甲斐駒も近づいてきました。
権右衛門をむりやりトラバースして反対側に着きました。塩見は間近でしたが、先行パーティーが岩稜帯の手前を歩いているのを確認。少なくとも1時間以上差があってそのポイントでは、明らかにタイムオーバーのため今回は断念。
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権右衛門をむりやりトラバースして反対側に着きました。塩見は間近でしたが、先行パーティーが岩稜帯の手前を歩いているのを確認。少なくとも1時間以上差があってそのポイントでは、明らかにタイムオーバーのため今回は断念。
男性的な塩見岳の姿です。迫力あります。
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男性的な塩見岳の姿です。迫力あります。
白峰三山の稜線は白銀です。
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白峰三山の稜線は白銀です。
悔しさを胸に塩見へのルートを引き返します。
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悔しさを胸に塩見へのルートを引き返します。
権右衛門山の頂上にて。ここも展望最高です。
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権右衛門山の頂上にて。ここも展望最高です。
白い稜線は乗鞍岳。
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白い稜線は乗鞍岳。
のどが乾いたら氷をぽきっと折ってしゃぶります。
暖かい時は旨いんだ。
のどが乾いたら氷をぽきっと折ってしゃぶります。
暖かい時は旨いんだ。
本谷山まで戻ってきました。塩見岳名残惜しい。
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本谷山まで戻ってきました。塩見岳名残惜しい。
塩見の稜線に顔を出す富士山。
塩見の稜線に顔を出す富士山。
さらに三伏山に向かう途中。
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さらに三伏山に向かう途中。
もうすぐ三伏山です。
もうすぐ三伏山です。
三伏山の頂きへ。
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三伏山の頂きへ。
三伏山に到着。向こうは南ア南部。
三伏山に到着。向こうは南ア南部。
三伏峠小屋は雪で埋もれてます。
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三伏峠小屋は雪で埋もれてます。
とりあえず小屋の上に立ってみました。
見晴らし良いっすね。
とりあえず小屋の上に立ってみました。
見晴らし良いっすね。
そして尻セードしてみました。
そして尻セードしてみました。
屋根上1m以上の積雪。
屋根上1m以上の積雪。
3日目急下降の尾根。サクサク進み登りの半分以下の時間で下山。
3日目急下降の尾根。サクサク進み登りの半分以下の時間で下山。
塩川小屋に到着。
塩川小屋に到着。
大崩落地点。
今度は沢に下りて渡ります。
今度は沢に下りて渡ります。
塩川林道では行きにはなかった中規模崩落が…。
これでは復旧作業も難儀するでしょう。
塩川林道では行きにはなかった中規模崩落が…。
これでは復旧作業も難儀するでしょう。
下山後の温泉は鹿塩温泉。600円也。
少ししょっぱい泉質です。
下山後の温泉は鹿塩温泉。600円也。
少ししょっぱい泉質です。

感想

一昨年怪我人が出て丸太橋付近で引き返すことになった塩見岳。今年こそと同じ塩川ルートからリベンジすることになりました。

塩川ルートに再度足を踏み入れてまず3月ということで雪が多く、取付き地点から積雪有り、更に直近で雨が降ったためか表面硬くて中が緩いモナカ状だったために踏み抜きによる疲労がたまるコンディションだった。前回メンバーが骨折した丸太橋付近の降りも雪で覆われ、なんとなくこの付近だったとわかる程度。前回最終点を過ぎて未知のルートに入るといよいよ気が引き締まる。
2回の渡渉を経て尾根取付き地点に到着。しょっぱなからかなり急登でアイゼンとピッケルを駆使して急斜面に取付く。先行パーティーが1組あったため、踏み跡があるが急斜面の凍結箇所ではアイゼン、また踏み抜き箇所ではワカン&アイゼン併用と結構、装備を使い分けるのでも時間がかかる。
標高が高くなってくると積雪多く枝漕ぎ状態になる上、モナカ状の踏み抜き箇所も多くなりテント重装備の体がなかなか上がらない。かなり厳しい急登を必死に登るも三伏峠まで届かず、第一展望ポイント付近にあった平らなスペースをテント幕営ポイントとした。

翌日、6時行動開始するが当初幕営予定だった三伏峠まで1時間かかった。ちょうど展望ポイントにたどりついた時に三伏山稜線に歩いているパーティーを確認。前日抜かしていった1組のパーティーは三伏峠に無事着いたようである。かなり山慣れたパーティーだろう約2時間くらい差があるか。三伏峠にたどり着くと白銀の南ア全貌が現れ別世界にしばし感動に浸った。特に三伏山付近の雪陵の景色には登ってきた甲斐があった。
東側には南ア、西側には中央アルプス、北西には北アルプスまでクリアに見える。目指す塩見への道はぐるっと回って遠く、進み始めるとそれぞれのピーク直下以外は樹林帯で歩くペースが落ちてしまった。樹林帯を縫うように歩くのはほとほと疲れる。

本谷山に到着した時、リーダーからの提案で行く4人と行かない2人に分けて行動することになった。一応正午までアタックと決めて出発、時間的にはかなり厳しいだろう。権右衛門山を樹林の中強引にトラバースして降るルートまでたどり着いたが、時間は10:40。塩見小屋から夏道1時間20分で物理的に難しい。さらに岩稜帯に差し掛かる付近に前のパーティーが歩いているのを確認し、これは無理だと思い塩見小屋まではいけそうでしたがここで撤退を決断。どうせなので権右衛門山ピークを最後としようと登りあげた。権右衛門山は360度の展望でしばし素晴らしい展望を見ながら大休止した。

帰路で三伏峠小屋近く先行パーティーのテントを発見。どうやらぶなの会の人らしい。なるほど強いわけだと納得。登りのトレースをつけてくださって感謝!きっとピーク踏んだだろうなと羨ましくもあった。
3日目の下山は早いもので、ゆっくりと温泉につかる時間もあった。温泉で聞いた話によると鳥倉ルートは工事がよく入っているが、塩川はさっぱりだそうだ。マップをみると取り付きの標高も300m高く、傾斜も塩川に比べて緩そうである。

次回チャレンジするなら鳥倉からアタックしてみようと思いました。あとは、三伏山からみた烏帽子岳、前小河内岳がなかなか素敵な山で、コースタイム的にも塩見より楽そうなのでいつか歩きたいと思いました。

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