【泊高校廃校の春に】北ア前衛・泊駅から馬鬣山経由で南保富士往復【school days revisited】


- GPS
- 06:24
- 距離
- 17.9km
- 登り
- 1,014m
- 下り
- 1,012m
コースタイム
- 山行
- 5:19
- 休憩
- 1:05
- 合計
- 6:24
天候 | 晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
小杉601━611富山619━709泊 <かえり> 泊1347━1436富山1440━1450小杉 |
コース状況/ 危険箇所等 |
上横尾からのコースとの合流点から南保富士登山道入口までは、あさひトレイルのコースにもなっているのでなんらかのサインがある。 林道拡幅工事による通行止めのため、登山口までクルマでは入れない。歩行者も工事区間は車道を歩けず、あさひトレイルのコースへの迂回を余儀なくされる。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
半袖シャツ
アームウォーマー
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
靴
ザック
ザックカバー
行動食
非常食
飲料
ライター
地図(地形図)
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
タオル
スパッツ
|
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備考 | 今回も時計を忘れた…。 |
感想
少子化の流れは富山県でも食い止めることは困難で、県立高校4校が2022年3月を以て他校との統合により廃校になった。新川地区では朝日町の泊高校が統合の対象となり、この3月に最後の卒業生を送り出したばかり。泊高校といえば、私にとっては高校1年の時の高校総体(山岳競技)の開会式・閉会式の会場であり、他の学校の選手たちと集合して南保富士に向かった想い出の地である(https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-4213595.html)。泊高校が廃校になると決まった時から、廃校になった年の春に当時とほぼ同じルートを歩いて南保富士に登ってみよう…と決めていた。当時は三峯グリーンランドでのテント泊を伴う1泊2日だったけど、日帰りの日程で。本来は春休み中に決行の予定だったけど、2022年は雪が多く、春休み期間中の決行は断念。その後も別の用件が入ったりしたため、決行はゴールデン・ウィークに入った4月30日となった。
私が南保富士に登ったのは37年も前の1985年のことで、当時のことはすっかり忘却の彼方で、憶えているのは泊駅から全行程徒歩だったこと、泊高校が全出場校の集合場所だったこと、三峯グリーンランドでテント泊したことぐらいで、どのルートを歩いたかは全く記憶に残っていない。泊高校から南保地区の車道を通って三峯グリーンランドまで移動したんだろう…と漠然と考えてた。しかし、車道を延々と歩いた記憶も無かった。当時の登山計画書を引っ張り出してコースを確認したら、馬鬣山経由だった(苦笑)。馬鬣山は1年前(https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-3205797.html)と半年前(https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-3688342.html)に歩いたばかりなので、ちゃんとした道があることはすでに解ってる。37年もの間に廃道になったりしていないことがハッキリしてるので、安心して7:14に泊駅を出発。なるべく37年前の再現を…と思い、泊高校の前を通るコース取りをして、朝日ふるさと歩道の入口のある上横尾を目指す。37年ぶりに訪れた泊高校はグラウンドにスローガンが掲げられたまんまでパッと見、現役の高校と見紛うところだけど、校門にはしっかりとA型バリケードが設置され、ここが廃止施設であることを雄弁に物語ってた…。
この日は朝から晴れてたけど、前日は雨が降って気温も大幅に下がってた。剱岳北方稜線の山など標高が高いところは新雪が積もった様子がみてとれた。国道8号を旧・泊中学校跡地となる よこお団地の脇で横断し、7:45に上横尾の朝日ふるさと歩道の入口の防獣柵を通過。八幡社を過ぎると車道は途絶えて登山道になるけど、前日の雨の影響で道を水が流れてる…。稜線に出ると、あさひトレイルのコースと合流。南保富士登山口まではあさひトレイルのコースとかなりの部分が被るので、標識・サイン類には困らない。ひと登りで鉄塔に出て、さらにひと登りで馬鬣山展望台に8:08に到着し、ここで休憩。泊駅からの所要時間は、54分。展望台は西側が開けており、麓の朝日町から入善町にかけての扇状地、富山湾、その先の能登半島がみえた。出発地点の泊駅や泊高校が箱庭のようにみえる。
馬鬣山頂上を経て一旦殿入峠におり、奥馬鬣山へ登り返す。奥馬鬣山の頂上手前でみえた新雪を頂いた白馬岳〜旭岳〜清水岳の稜線の景色が神々しい。菖蒲池に降りてしばらくで御年配のハイカーとすれ違う。マイナーな山域だと思ってたので、ちょっとビックリ(苦笑)。櫓谷案内板が立つ場所も展望所になっており、田植え前の田んぼに水が張られて大きな池があるようにみえるこの時期ならではの展望が得られた。櫓谷案内板から先でコースは二手に分かれる。左側は三峯グリーンランドへ下りるコースで、右側はなおも縦走を続けるコース。ここはあさひトレイルの標識につられ右側のコースに入る。三峯グリーンランドが近いので、木々の間から車道がみえるようになるけど、なかなか車道には下りない(苦笑)。車道に下りたのはちょうど車道がT字路になっている銚子ノ口付近。ここから南保富士登山口のほうへ車道を道なりに進む。途中林道拡幅工事で立入禁止になってる…(汗)。休工日なのをいいことにそのまま侵入。三峯グリーンランド側が開け、キャンパーが居るのか子供の声が響いてた。立入禁止区間が終わるとすぐに南保富士登山口に到着。時刻は9:31で、馬鬣山から1時間以上歩きっぱなしで、流石に空腹を覚えたので、魚肉ソーセージやビスケットを喰った。登山口前の駐車スペースは「立入禁止」の影響か1台もクルマが無い。
南保富士登山口からは最初の数10 mのみ車道で、すぐに登山道に入る。最初のうちは殆ど起伏の無い平坦な道だけど、やがて傾斜がつき出し、そのうちロープが出てくる急坂になる。高くなってくると左手に海がみえ始める。10:26に南保富士の頂上に到着。登山口から45分の歩き。頂上からは後立山連峰、二王山、黒菱山、大鷲山、宮崎城址、黒部川扇状地と富山湾、その奥の能登半島…と360°の展望が得られたけど、剱岳北方稜線は雲がかかっててスッキリみえなかった。頂上では寿がきやの『本店の味』のカップ麺喰ってから、10:51より下山開始。下りも複数のパーティーとすれ違った。登山口には11:24に戻った。
帰りは「立入禁止」区間は避け、まわり道(あさひトレイルの標識)のほうに入る。まだ踏み跡が薄い箇所もあり、赤テープを捜しながら往く。標高377 mの三峯を過ぎると、展望台に出たけど、ちょうどリフォーム工事中(苦笑)。ここから三峯グリーンランドに下る道もあるけど、「立入禁止」区間に出そうだったので、あさひトレイルの標識に誘われるがままに進み、車道に出た。
そのまま馬鬣山への道に入ってもよかったんだけど、トイレの都合から三峯グリーンランドに立ち寄る(苦笑)。高校総体山岳競技の大会宿泊地だった三峯グリーンランドを37年ぶりに再訪。公衆トイレの前に、12:00ジャストに到着。便器の水は流れるけど、手洗いの水の蛇口には「断水」と張り紙があり、水飲み場の水は出なかった(苦笑)。あまりの寂れ具合にちょっと…どころか、かなり心配(苦笑)。三峯グリーンランドからは駐車場脇の中部北陸自然歩道の標識に従って進み、途中で往路と合流した後に櫓谷案内板に出た。ここから菖蒲池、奥馬鬣山、殿入峠を経て、12:54に馬鬣山展望台に到着。
馬鬣山展望台まで戻るとゴールはもう目前なので、休憩がてら帰りの電車の時間を調べると泊駅13:47発の列車があった。駅から馬鬣山展望台まで上りで54分だったので、下りなら間に合う!…と、13:04に馬鬣山展望台を出発。急ぐ…といっても走ったのは国道8号横尾西の青信号と、荒川四丁目の青信号だけ。往路は泊高校に立ち寄るため遠廻りをしていたから、近道をすれば時間を短縮出来たので、線路脇の15.3 m三角点を捜すくらいの余裕があった(笑)。13:38に泊駅に到着し、13:47発の列車に余裕で間に合った。
37年前は1泊2日で歩いたコースを日帰りで歩いたため、かなり歩き甲斐があった(苦笑)。富山県では駅から歩ける山は貴重なので、もっと歩かれていいコースだと思います。それにしても、三峯グリーンランドのあの寂れ具合は…(以下、略)。
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