記録ID: 423735
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積雪期ピークハント/縦走
日光・那須・筑波
枯木山 マニアックな会津の秘峰
2014年04月02日(水) [日帰り]
福島県
体力度
3
日帰りが可能
- GPS
- 08:16
- 距離
- 14.8km
- 登り
- 1,149m
- 下り
- 1,147m
コースタイム
キャンプ場6:00~(1時間45分)~1220p~(2時間)~1692p~(40分)~
10:20枯木山~(2時間20分)~1220p~(1時間20分)~14:15駐車場
登り:4時間強
下り:4時間弱
10:20枯木山~(2時間20分)~1220p~(1時間20分)~14:15駐車場
登り:4時間強
下り:4時間弱
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
あちこちで雪崩発生中 登山道その他何もなし。下山後の温泉はあちこちに。最寄りのコンビニは鬼怒川温泉街。 急な下り以外は終始スノーシュー(MSR)で行った ピッケルは携帯したが使用せず 枯木山はマニア向けのマイナーな山。夏は激ヤブ |
写真
感想
リベンジのチャンスは意外に早くやってきた。
先週見た対岸の良さそうな尾根を歩きたくて中三日で出撃。
想像していた以上に良いルートでした。
1220pから1692pまで危険な場所もなく、気持ちの良いブナ林です。
1730肩への登りは樹木が無い急登なので、雪質によってはピッケル必要。
特に技術的な困難さはありませんが、非常に登山者が少ない山ですので万全の態勢で。
ピークハントが目的でなければ、県境の1692pまでで充分満足出来ます。
~奥田博氏の「ふくしま百山紀行」から~
枯木山は会津の山好き(会津の山通)には憧れの山である。
枯木山に登れば、やっと会津の通といわれるほど
無名で、奥深い、何の取り柄もない、偉大な山である。
そんな意味で会津らしい山の代表だと思っている。
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コメント
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おめでとうございます。
ぼくには到底登れない山、Shaminekoさんだからできたこととおもいます。
Shaminekoさんのレコを見てぼくも行きたいと思うことが度々です。
少しずついけそうなところからチャレンジしたいと思います。
わからないところはお聞きしますので、そのときはよろしく。
ありがとうございます。
枯木山は会津百名山から選外で、面白くない山なのかと思ってましたが、期待を裏切るとても良い山でした。
大佐飛よりは楽ですし、テン場も適地だらけですのでので、残雪期にのんびり歩くと良いと思いました。
私で何かお役に立てる事がありましたら、遠慮なくどうぞ。
素敵なオジサマになりたいですねぇ(ヽ゜ω゜)ノ
deraさん、何とコメ返して良いのやら
最近ちょっと思うところがあり、自撮りしています。
人間いつ死ぬか判らない。その際の遺影が何十年も前の古い写真はどうかなと。
かと言って仏頂面した免許証の写真もイヤなので、山で楽しそうにしている写真残しています
こう言う山域を単独で歩く事は簡単じゃないでしょうが
その実力に驚きと尊敬を憶えずにはいられません
最後の奥田博氏の紀行文
何か心に沁みますネェ〜
登山後にこんなセリフを言ってのける人が本当の”山ヤ”なのかな?
Shaminekoさんも既にこの境地なのかなと想像しています
ありがとうございます
ルートと季節によってはそんなに難しい山ではないのですが、マイナー過ぎて候補にもならないのでしょうね。
途中のブナ林も良く、眺望も素晴らしく、私にとっては会心の山行となり大満足です。
奥田氏の言葉、心に沁みますよね。
私はとてもここまで達観できません。キノコは ?とか山菜は ?とか、山以外の煩悩だらけです。
(『汽車が好き、山は友だち』の著者)長谷川末夫さんは、雷門駅から一番電車に乗り、新藤原(三円三十六銭)に出て、新藤原から湯西川温泉まで約六里(24キロ)の道を約7時間かけて歩いたそうです。素朴な湯西川で一泊し、翌日、老人の案内で枯木山に登ったとか。朝4時に出発し、川俣への道を進み高手の村落から尾根に取付き、途中三箇所の補鳥場(秋には鶫の焼き鳥を食した模様)を過ぎていったそうです。
********************
第三補鳥場までは幽かな踏み跡があったが、それから先はまったくなくなり、深い原始林のなかを熊笹をわけて進むので、実に苦しかった。枯木山は頂上が小毛無(こけなし)、大毛無(おおけなし)の二峰にわかれていて、小毛無の直下からその側面を巻いて国境尾根に取りつき、その奥にある大毛無に登るのだが、この国境尾根は一面の灌木帯で、その上を渡って進むのは本当に苦行だったが、反面、まるで天狗にでもなったような豪快な気分も味わえた。頂上は小広い姫笹の原で、周囲を灌木が取り巻いている。山頂に立てば、南会津から北関東は一望のうちに広がる。とくに尾瀬の燧ヶ岳と奥日光連峰の偉容には息を呑んだ。枯木山の山頂は人を寄せつけない峻険さに守られて、その人跡まれな静けさは太古そのままのもので、まさしく秘峰というのにふさわしかった。
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(となると、小毛無がp1692ということでしょうか?)上り約7時間半、下りは4時間だったそうです。
三日目には湯西川を朝2時に出発して、湯坂峠を越えて峠下から製炭事業地を抜けてマス沢に沿って登り、荒海山に至っています。帰りはヨモギ沢を下降し、入山鉱山経由で中三依に着いたのは夜7時だったとか。長谷川さんの歩行距離も凄まじいのですが、一緒に歩いている案内役の老人がこれまた凄いです。中三依で一泊し、四日目に会津西街道を新藤原まで戻り、東京に帰ったようです。
野岩鉄道会津鬼怒川線「新藤原−会津高原(現・会津高原尾瀬口)」が開業したのはようやく1986年だとか。昔話と言ってしまえばそれまでですが、畏敬の念を感じてしまう次第です(ヽ゜ω゜)ノ
deraさんは本当に勉強家で頭が下がります。
確かに、その記述からすると1692pが「こけなし」になると思います。
その先の古道はどんなルートで福島の湯の花温泉まで続いてたのでしょう?
気になって調べていたら、面白い古地図に行き当たりました。「枯木峠」と「大けなし山」が出ています。枯木山と言う名前は後から付けられたのでしょうかね。
http://www.digital.archives.go.jp/gallery/view/detail/detailArchives/0000000208
この付近の猟師とか舞茸採りの古老はスゴイですよ。80歳でも私より重い物背負ってサクサク歩きます。
こんにちは!
今や山ブームで、たくさんの方が山に入ってます。でも、こんなレコみたことないです。いや〜、こんな山もあるんですね。日本の山も奥が深いですね 。
なんかあこがれちゃいますよ。私も人と違ったレコをアップしてみたいですが、真似できません。
このような山はちと私には無理ですね!
あなたは凄いな〜!、ところで、ここもきのこの山なんですか?(^^)/~~~
こんにちは
sakurasakuさんのレコも充分個性的で素晴らしいじゃないですか。一般人にはあんなに人の目を惹き付ける美しい写真撮れません。
今回歩いたルートは初です。前回の尾根周辺は昔キノコ探しで歩いた事があります。
最近この付近は「湯西川財産区につき、よそ者は山菜キノコ採んじゃね!」って看板が出来たので純粋に山歩きでしか入山できないです。
こんにちはshaminekoさん。遅コメです。
前レコの届かず、で枯木山の名を初めて知りましたが、間髪を入れずリベンジ!さすがです!!
ユルハイカーのodax、この付近の山は軽ハイク対象の田代山位しか知りません。でも国境稜線上の一峰だけあって展望 が素晴らしいですね〜。
枯木山の名のとおり、本当に山頂に2本の枯れ木は微笑ましいですが、積雪期限定か、激藪漕ぎでないと辿りつけない厳しい山頂、shaminekoさんならではかと。最早枯れつつある小生には遠い山頂ですね〜 。3本目の枯れ木にはなれそうもありません 。
こんにちは。
少しずつご自分の時間が取れるようになってきているようですね
枯木山はモチベーションの高いうちにリベンジしておかないと、二度と行かないような気がしたので、サクッと登ってきました。
残雪期であれば思っていたより易しく良い山でしたので、再訪もあるかも知れません。
私も充分に枯れつつあるので、このようなマイナーな山しか似合わないお年頃かも。
どうです?odaxさんも来年あたり御一緒に。あの二本の枯木に二人で寄り掛かって、深い溜息でもついてみませんか?
昔は村ばっかりだったのが実に良いです。
地図から判断すると、こけなし=1692p=枯木峠、ということですかね? 右左逆なような気もしますが。
ちなみに、太郎嶽=太郎岳=荒海山ですね。次郎岳というのもあって、マス沢を詰めて稜線に至った部分を指すようで、次郎岳を含めて荒海山ですね。これは長谷川さんの本に書いてありました。こけなし+おおけなし=枯木山と同じツインピークということのようです。
大左飛山と小左飛山も覗えます。
下野街道(会津西街道)の国境である山王峠はこの頃から名前は変わっていないのかと。トンネルを通らない旧道は閉鎖されているとか。
http://www10.tok2.com/home/michibeya/road/touge_html/R121_sannou_01.html
こんなのもありました。
大峠と三斗小屋はしっかりしていますが、黒滝股山付近を通り、水無と百村を繋いでいた街道は反映されていないようですね。
「大金山?」というのが三倉山あたりでしょうか? 三本槍は確かに三つの国に共有されているのが分かりやすいです(笑)
一番気になったのは、男鹿岳らしき「宮賀嶽?」「宇賀嶽?」の東を通り、大左飛山の西を通る黒いラインです。「これは大川峠を通って男鹿岳と大左飛山の間の高峰を突っ切る壮絶な旧道か!?」と思ったのですが、どうやら領地区分の線みたいですね。妄想して損しました(ヽ゜ω゜)ノ
ちなみに、長谷川さんの概念図を見る限りでは、当時は枯木山から渡沢を下って湯ノ花に至った模様です。登りは民宿白樺荘のあたりから1041p、1335p、1451pをつないで、Shaminekoさんのルートに合流です。
アテクシは凝り性なので調べ始めるとキリがないタイプなだけでござんす(ヽ゜ω゜)ノ
枯木峠は1692pと1730肩の間にあり、今も藪の中に道型が確認できるそうです。
大金山は”金”ではなく”倉”じゃないでしょうかね?古い漢字なので確証はありませんが、大倉山なら合点が行きます。
宇賀嶽→うがだけ→おがだけ→男鹿岳(おがだけ・おじかだけ)になったと思います。今でも福島では「おがだけ」の読み方が一般的です。
山王峠は毎年キノコ狩りで普通に歩いてますよ。10年程前までは旧道として車で入れました。この付近には古い道型や地蔵様があって面白いです。
国立公文書館デジタルアーカイブの古地図類、スゴイですよね。位置とか距離とか無茶苦茶な部分はありますが、美術品としても美しい。大きなプリンターがあればA2サイズに印刷して部屋に飾りたいです
(今頃の超々遅コメで失礼します)
やはりやりましたか。
前回の雪稜状況を考慮され間を置かずにアタックされたあたりはさすがに薮達人のShaminekoさんらしいですね。
前回レコでは小生には荷が重いと感じていましたが、今回レコ(ルート)と「大佐飛より楽・・」との弁で俄然挑戦したくなりました。
(脚の具合が万全では無いので夏薮も過酷ですし来春かな?)
今シーズンも興味深い沢山の山レコお願いします。
幾つかは身の丈を考えながら後追いをさせて頂きたいと思っております。
tonkaraさんにそそのかされ(笑)、速攻でリベンジしてしまいました。
このルートよりも、木の沢左岸尾根から取付いたほうが短距離で急登もなく楽かも知れません。
足の具合が良くなりましたら是非。
藪の達人の名はtonkaraさんにこそ相応しいです。
私はキノコ等の目的がある場合に突撃しているだけでして、ヤブ漕ぎだけの山(無雪期の枯木山のような)には全く足が向きません。
一つお尋ねしたいのですが。白滝沢のもちずけ橋付近の尾根の取り付き場所はわかりやすいでしょうか。多少のマーキング等は御座いましたでしょうか?宜しければお教えくださいますと助かります。
尾根取付き及び以降のルートにマーキング類はありませんでした。
GPSお持ちでなければ、一旦もちずけ橋まで進むと良いです。橋から100m程戻った所が私が登った尾根です。
ご安全に。
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