地蔵岳から笠捨山、蛇崩山に寄って明日平に行ったら無かった
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- GPS
- 10:12
- 距離
- 14.3km
- 登り
- 1,347m
- 下り
- 1,343m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
おそらく上葛川口バス停少し北にある路側帯か上葛川最奥の蛇崩山登山口にある吊り橋のところが正しいのかと思うが、集落の人に確認したという方がおられたら聞いてみたい。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
笠捨山から茶臼山へはよほどの難路らしく、そこに入り込むことを防ぐためか通行止め標示まであるが、間違わずに蛇崩山への道に入ればちょっと分かりにくいところはあるが山慣れた人なら難しくはないと思われる。 また最後上葛川の集落に下りてくるあたりがシカ除けネットの通路を通ったりガレた谷に突き当たって対岸に渡るところなど分かりにくく、特に下りに使う場合は注意が必要。 |
写真
この谷は林道というか作業道というかが谷の右岸谷底から5〜10メートルあたりにずっと続いているし、季節にはヒルがいるとの報告もあるので、迷っても谷に下りない方がいいと思うが、面白味には欠けるかも。
下半分はそうでもないが、確かに源頭部は間伐で倒木と枝打ちされた枝が多くて少し分かりにくかった。
実はこの日は連休で人が多いだろうから少しでも人の来なさそうな南大峰にとここに来ることを選んだが、その時点ではゴールデンウィークが奥駆けをやる人が一番集中する時だということを完全に失念していた。
この手前の登りで最初の一人とすれ違ってからその人数はだんだん増えていき、最終的に笠捨山までに25人くらいの方とすれ違った。
今回は地蔵岳の鎖場が目的でもあったから、そういう意味では時期を間違えた。
今回登った塔ノ谷道は正直なところ面白味はないので、逓信道からの方がよかったかなとも思った。
ただし、逓信道のトラバースをそのまま進んでしまうと地蔵岳周辺を全て巻いて葛川辻まで行ってしまうので、順峰方向で鎖場を通りたければ途中からここに上がってくるのが肝心。
奥は通行止めになっているが、425号線に下りていくエスケープルートに使う人がいるのか。
しかしここから道無き山中をR425に下りれたとしてもそこからまだ何時間も林道歩きになるわけで、よほど好きな人もいるもんだとびっくり。
これが何を意味するのか分からないが、軽くはないであろうものをここまで担ぎ上げるのがそうそう出来ることではないのだけは分かる。
まさか何もいわれの無い所にこんな立派な道標など建てないと思うんだが。
この日は逆峰の人達とたくさんすれ違ったが、ここでも下りてくる人達4人を待った。
ただ、人を待たせてると気になるのか、急いでまだ前の人が鎖につかまっているのに降りようとされる人もいて、ゆっくりやって下さいと何度も声を掛けることになってなんか申し訳なかった。
途中まで足場になる岩があるので手がかり足がかりが小さい部分はそんなに長くはない。
実際あっという間。
しかしクライミングやる身でなければさすがにここは鎖があると安心。
しかし上級者向けってところが気になる。
この後は笠捨山へ一直線の登りだが、激登りというほどでなくても結構急で長かったので疲れた。
この後も出てくるから茶臼山へは本当に難路のよう。
しかし蛇崩山へは実際のところ難路という所はなかった。
ただ、最後上葛川集落に降りるところは分かりにくい。
ところでこの反射板っていったい何を反射してるのか、よく分からない。
初めてであまり自信も無かったので出来るだけ尾根芯伝いに歩いたが、蛇崩山への分岐からすぐの所だけ一番顕著と思った尾根に入ったらいきなり踏み跡もテープも無くなって慌てて戻ったらちょっとした空き地に植林されたばかりのところに赤黄色のテープがあり、そこからちょっと右斜面に降りていく感じで先にテープがあって事なきを得た。
ただ、今回は山と高原地図に記載されている明日平というのが気になるので左の間伐後で倒木だらけの尾根に突っ込むことにする。
大峰の平と名の付くところは神仙平だったりトップリ平だったりアケボノ平だったり幾つか歩いてきたが、どこも美しい草原だったので、今回のコースを決める時に時間が大丈夫そうなら見に行くことに、もっと大丈夫そうならその先の高森にもと思っていた。
そこそこ広がりはあるのでその昔は確かに平と呼ばれるような草原だった時代があったのかもしれないが、植林された杉の高さを見るともうだいぶ前、おそらく30年も40年も前にこのあたり全て植林されてしまって明日平という草原は無くなり、今は地図に名前が残っているだけのよう。
先の高森へもこのまま植林の間伐帯が続いていて時間が読めないので、残念ながら諦めてここから引き返すことに。
想像したのは、おそらく3〜40年前の植林時、ついでに村興しのためか作業道を利用して蛇崩山への登山道も作ったが、さすがにこの道を登りに来る人はほとんどおらず、いつの間にか忘れられて整備もあまりされていないのではということ。
ここもシカ除けネットが出てきて右にも左にも行けそうでどちらか分からずしばらくうろうろしてしまったが、結局左にネット沿いに行くのが正解。
しかし登山者向けの注意書きとハッキリ書いてはおらず、テープも無いのでここも迷ったが、ネットから中を覗くとハッキリ道があるので上下2カ所の紐結びをほどいて中に入って結び直し。
道はガレた谷に突き当たるがそこを右に右岸を下りるのか、それとも谷の中に下りるのか迷ったが、よくよく見ると左手に谷の中を渡る道があって対岸の道に続いていたが、ここは万が一暗くなってヘッ電下山になっていたら分からず荒れて上手く道に上がれるのかどうかも分からない谷に下りてしまっていたかもと思うと高森を諦めて明るいうちに下りてきてよかったとホッとした。
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
カメラ
|
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感想
ゴールデンウィークなのでそれでも人の少なそうな大峰南部に行こうと考えたのが、地蔵岳の鎖を登り蛇崩山に寄って明日平からあわよくば高森までという上葛川集落からの周回コース。
しかしさすがに大峰南部までは遠かった上、車で向かう途中普段なら車もまばらな山間部、谷瀬の吊り橋付近でコーナー曲がったらいきなり意味不明の渋滞。
最初事故でもあったかと最悪撤退も考えながら少しずつ進んでまたコーナーにさしかかって見えてきたのが朝早くから右にあるオートキャンプ場に入っていく車の列。
それを見たとたん、じっと待っていた他の車がその列の間を縫って向こう側に飛び出していく。
ここで15分くらいはおとなしく渋滞につかまっていた気がするが、ゴールデンウィークということを少し思い出さされた。
その後もねむの木街道に入ってすぐに右側を流れる川の対岸高くから吹き出している不動滝に驚かされたり、道を間違えて車がナビに何も道の無い所を進んでいくが狭くてUターン出来るところまで焦りながら進んだりと、山に入る前からいろいろあったが、山に入ったら入ったで奥駆け道に上がってからは次から次へ、塔ノ谷峠から笠捨山までにおそらく25人くらいの人とすれ違い、ここでやっとゴールデンウィークは奥駆け、今は主流らしい逆峰の奥駆けをやる人が一番多い時だと思い出す。
おかげで地蔵岳の鎖あたりでも自分だけ逆行する形になってしまって気を遣う。
笠捨山東峰から南西尾根に入ってやっと誰にも会わない静かな山歩きに。
笠捨山西峰から東峰の間に通行禁止の標示があったが、これは茶臼山に通じる尾根がよほどの難路で、そこに入り込んでしまうのを防ぐためと思われるが、間違いなく蛇崩山方向に入っていけばちょっと分かりにくいところはあっても危ないところは無く、逆に蛇崩山山頂は今回一番広々静かで気持ちの良い場所だった。
思うに上葛川集落ではこの場所の良さをよく分かっており、何十年か前に辺り一帯を植林した際出来た作業道を利用して集落から蛇崩山への登山道を作ったのではと思う。
しかしただでさえ遠くて人の少ない大峰南部で北側には奥駆け道が通っていては反対側の蛇崩山に登ろうという人は少なかったと思われ、いつの間にか忘れられ、整備も最低限しか行われず、知る人ぞ知るといった道になってきたのではと感じた。
そしてその植林で残念に思ったのは最新の山と高原地図にも載っている明日平。
大峰の平と言えば中腹や鞍部にあるどこも小さいながらも美しい草原。
広くなだらかな鞍部で明日平という名前が残っているということは植林される前はここも草原だったと思われ、今やうっそうと暗い植林帯で間伐された倒木だらけの荒れた感じからはもう想像も付かなくなってしまっていたのには時の流れを感じさせられた。
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