甲斐駒ヶ岳 登頂を断念し七丈小屋を楽しむ
- GPS
- 11:34
- 距離
- 16.6km
- 登り
- 2,046m
- 下り
- 2,043m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 タクシー
|
予約できる山小屋 |
七丈小屋
|
写真
感想
尾瀬の景鶴山に遠征した後、帰路に八ヶ岳かどこかに寄ってみようと思っていて、そういえば日本三大急登の黒戸尾根を歩いたことがないので甲斐駒ヶ岳にしようと決めた次第。甲斐駒自体は過去4回登っていますが、いずれも北沢峠や仙水峠からで、黒戸尾根は宿題になっていました。
長坂駅前のホテルに前泊して、翌朝5時にタクシーで尾白川渓谷駐車場へ。駒ヶ岳神社を過ぎ登山道に入るとすぐに急登が始まります。時折り、木の間から鳳凰山や甲斐駒ヶ岳が見え始め、嬉しくなります。刃渡りを過ぎたあたりから急勾配の木段が現れ、刀利天狗を過ぎたら登山道は雪に覆われていました。
五合目を過ぎると木段は更に急勾配になり、1時間で七丈小屋到着。まだ早いので明日のための偵察に上がってみます。テン場の先でアイゼンを履き少し登ると急傾斜の雪の壁が。う〜ん、こんなルートを後500mも登れるのか不安になりました。まあ、早朝であれば雪が締まっているから登れることは登れるかもしれませんが、問題は下り。アイゼンワーク、ピッケルワークにそれほど慣れているわけではないのでなんとなくヤバい感じがしました。偵察はそこで終わり、小屋に戻りました。
小屋で大阪のソロ男性とお話していると、花谷さんも出てきていろいろお話をしました。また2016年に55日間日本横断した小屋番、斉藤しのぶさんもいて、自分がその前年に30日間で日本横断したことを紹介すると俄然話が盛り上がるなど、他の宿泊客も一緒に楽しい山談義ができました。
花谷さんは登山道整備や甲斐駒ヶ岳の活性化を精力的に行っていて、特に自然の倒木を活用した「近自然工法」を普及させようといろいろ仕掛けも考えておられて、夢、目標、計画などを熱く語ってくれました。我々登山者が何の気なしに歩いている登山道を維持管理するために並々ならぬ労力、費用が掛かっていることに思いを馳せ、感謝するとともに何らかの支援(ボランティア活動、寄付など)をしなければ、と感じた次第です。
翌朝4時頃には宿泊者は全員登頂に向かいましたが、自分だけ下山しました。下りも黒戸尾根は一味も二味も厳しく難儀しましたが、なんとか4時間半ほどで下山しました。
今回は是が非でも登頂しなければ、という強いモチベーションがなかったこと、雪の壁を見たときの虫の知らせ(?)で弱気になり、登頂を断念しましたが、後悔はしていません。おそらく来年の夏にはリベンジできると思います。
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