杁差岳〜足の松尾根ピストン〜
- GPS
- 09:00
- 距離
- 19.5km
- 登り
- 1,896m
- 下り
- 1,882m
コースタイム
天候 | 曇り時々雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
水場へ下る道にはまだ雪が残ってました。行くのであれば、キックステップができる登山靴を履いていた方が良いです。 登山ポストは、胎内ヒュッテにあります。 |
写真
感想
朝3時、自宅を出発し胎内ヒュッテに4時半到着。雨はかなりの土砂降り。家を出る前に見た雨雲レーダーや天気予報では、次第に雨は上がり午後から晴れ間が見られそうだった。それで30分ほど待つが、なかなか降り止まないので5時に出発した。
林道を歩くと雨脚も弱まっていき、登山口に着いたときには小雨になっていた。登山道は林間なので、雨は気にならなくなった。さらに飯豊名物のブユとアブが出てこないこともあって、とても快適だった。しばらく歩くと大木が切り倒されていた。ここから急登となり、40分ほどで姫子ノ峰に到着。最初の休憩を取った。コーラが旨い!炭酸がのどに染み渡る!!景色はというと、池平峰は見えるが滝沢峰・二ツ峰はガスがかかってよく見えない。5分休憩し、再び登り始める。数分後、滝見台に到着。足の松沢に流れ落ちる滝を左手に見て一息入れる。ガスが徐々にかかってきた。タムシバが咲いていたものの、この先は景色を見ながらの気持ち良い登山ではなく、只単調に登るだけだった。
ヒドノ峰で5分休憩し、再びコーラを体に充填。このあたりから勾配が緩くなり、予定よりも早いペースで登ることが出来た。少し進むと、水場の表示が出た。「往復15分」、調子に乗って足を伸ばすことにした。少し下ると雪面があり、さらにそこを下らないといけない。トレランシューズだったので、ストック両手に恐る恐る足を出し、何とか水場までたどり着くことが出来た。水はかなり冷たく、おなかを壊さないように少しだけ飲み、早々とその場を去った。登山道までの登り返しは、雪面脇の土が出ている急斜面を枝に捕まりながら上がった。これが失敗だった。15mほど登ったところで両足が滑ると同時に枝から手が離れ、腹ばいに雪面を滑り落ちた。幸いなことに枯れ葉が堆積した水たまりに落ちたため、泥だらけになったものの怪我をせずにすんだ。2度目の登り返し、‘登山靴を履いて来るんだった’と思いながら、ダメ元で雪面に2度蹴りこんだ。意外にも柔らかい靴でキックステップが出来た。始めからやっておけば良かったと後悔、経験不足を感じた。
気を取り直して登山道へ戻り、西ノ峰を越えたあたりで3名のパーティーとすれ違う。話をすると、昨晩エブリ差の小屋で泊まったとのことだった。滑り落ちて凹んでいたせいか、2週間ほど前に隣の席でお酒を酌み交わした同じ山岳会の仲間だとは全く気づかなかった(ゴメンナサイ)。その後すぐ大石山で休憩。泥まみれの靴を脱ぎ、ずぶ濡れの靴下を絞った。コーラを飲み干し、朳差岳山頂へ向け出発。鉾立峰まではガスも濃くて風も強かったが、ハクサンイチゲの群生を見たときは立ち止まり、一人感動してしまった。大石山から50分ほどで朳差岳に到着、写真を撮ってすぐに小屋へ向かう。小屋は貸し切りだったので、グッショリになったシャツ・靴下・パンツを着替え、お湯を沸かした。カップラーメンが出来るまで、山岳会に報告メールを打つ。ラーメンを食べて30分ほど横になった。
休憩で十分に鋭気を増し、ガスが晴れたこともあって下りは立ち止まっては写真を撮った。登りでは気づかなかったオウレンやシラネアオイ、イワカガミ、タカネスミレ、ハクサンチドリなどを撮ることができ、風景を楽しみながら歩いた。花の種類も多く、群生しているものもあり、すばらしい山だと改めて感じた。多くの人から飯豊のお花畑が好まれるのも納得した。足の松尾根は、その名の通り松の根ばかりで下りは特に歩きにくかった。しかしそれ以上に、登山道や稜線に咲く花は、心を癒してくれた。
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