阿弥陀北陵&赤岳南峰リッジのつもりが・・・
- GPS
- 10:44
- 距離
- 10.8km
- 登り
- 1,296m
- 下り
- 1,296m
コースタイム
→ 08:48 阿弥陀岳 08:54 → 中岳 10:15 → 11:24 赤岳 11:26 → 11:52 天望荘 12:02 → 地蔵の頭 12:07 →
12:35 行者小屋 12:50 → 美濃戸山荘 13:57 → 14:01 赤岳山荘P
天候 | くもり、のち吹雪 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
美濃戸口より美濃戸までの林道は四駆・スタッドレス・チェーン必須。 今回はチェーンをつけずに登れましたが天候状況により激変しますので要注意。 赤岳山荘の駐車場は8割方除雪してあり駐車可。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・美濃戸〜行者小屋 上半分は特に問題ないが、下半分は部分的に凍結しており注意が必要。 朝までの降雪で道が隠れていた為、凍結部分が見えず、滑ってから焦る事が幾度かあり。 前爪までは不要ですが、チェーンアイゼンでもあれば歩きやすいでしょう。 (と云う私はチェーンアイゼンなんて所持してなく、行者小屋までノーアイゼンでしたが、 へんに踏ん張って歩きましたので地味に疲れました。 広河原手前より夏道と大きくかけ離れてます。 過日の大雪の際についた踏み跡がそのまま残っているためでしょう。 ・行者小屋〜阿弥陀岳(北陵) 行者小屋から先は数名のトレースがありましたが、北陵へは誰も行ってませんでした。 前を歩いていた5名の内、先頭の3名は北陵へ行く予定が、 取り付き場所が分からずに真っ直ぐ進んでしまい、 後続のソロの男性二人が文三郎と思い込みついて行ってしまったそうです。 ソロの男性二人は不安になり戻って来たので文三郎へのルートを教えてあげ、 私はノートレースの北陵へ。 前日までの締まった雪質の上に今朝までの新雪が30-40cm積もっていてプチラッセル。 視界がほとんど無い為、登って行く方向も見えず急な斜度の尾根を詰めて行きます。 ジャンクションピークへの登りはダブルアックスを駆使し両手・両足で。 ジャンクションPより東側に雪庇が少しあるので注意。 核心部である岩稜取り付き下部の急登は小さな灌木帯のあいだを縫って這い上がります。 ここもダブルアックスを駆使しましたが、 ところどころ雪の下に岩があるのでアイゼン・ピッケルの使い場所に気を配ります。 核心部である岩稜帯ですが、ホールドになるような場所に今朝までの雪が被っており、 雪を払いのけると下が凍っていてとても神経を使いました。 今回が4回目の北陵でしたが、ここの岩場がこんなに難しく感じたのは初めてでした。 岩場の上のナイフリッジは発達しておらずほそ〜い痩せ尾根状態。 リッジの南側をアックスを使いながらカニさんあるきです。 そこを通過すれば山頂までガシガシ登るだけ、但し北側の雪庇に注意して。 ・阿弥陀岳〜文三郎分岐 阿弥陀の山頂は2m以上の積雪で山頂標識の頭だけがかろうじて見える程度ですが、 中岳のコルへ降りるルート、いつもなら急な雪面をガシガシ、所々クライムダウンでしたが、 今回は中間部の岩が意外に露出しているので慎重に岩伝いに下りました。 急な岩場の下りは神経を使います、降ったばかりの雪が岩を隠していて、 アイゼンの爪を置くと下が岩で、そのまま20-30cm程キ〜ィっと滑ったり、嫌なもんです。 下部の急な斜面はいつも通りクライムダウンで下りました。 中岳のコルより中岳のピークはラッセルで、雪庇が発達していてゾクゾクしながらの通過。 中岳のピークより文三郎分岐まではクラストしてます。 ・文三郎分岐〜赤岳 分岐より西面のトラバースはクラストしていますが慎重に歩けば問題は無い筈。 赤岳山頂直下の岩場、南面は例年この時期になると岩がかなり露出していて 岩の間を通る個所もあるのですが、今季は雪が多く岩は全く露出していません。 その為、山頂直下の稜線までは雪の壁状態となっています。 登りはまだしも、下りは相当注意しながら降りてこないと滑・転落の恐れありです。 ・赤岳〜地蔵尾根〜行者小屋 下り始めて直ぐのところはいつもと同じくクラストしてますのでアイゼン・ピッケルワーク、 慎重に下ります。 地蔵の頭より下りて直ぐのナイフリッジは北側をカニさん歩きで通過。 下のクサリ場も今日は登山者が少なかったせいか階段状になってません、 慣れてない方はクライムダウンで下りて下さい。 ・文三郎尾根 中岳・阿弥陀への分岐より下は通ってませんが、かなり厳しい状況でした。 分岐より約200先(行者小屋側)にあるクサリ場(岩を巻いて下りる個所)が 完全にクライムダウンじゃないと下りられないようです。 中岳よりたまたま視界が開けた時、一人滑落しました。 それ程落ちずに止まったようで仲間が駆けつけていました。 私が地蔵尾根を下りて行者小屋に着いた時、 赤岳山頂直下の文三郎側ですれ違った方が走ってきました。 気象条件が悪く登頂を諦め撤退したソロの男性が文三郎尾根より200m程滑落したらしく 赤岳鉱泉に助けを求めに行くところでした。 文三郎尾根へのルートは、今朝一番で阿弥陀北陵へ向かった3人パーティーが、 取り付きが分からなく真っ直ぐ進んで、後続のソロ2人もついて行った為、 間違ったトレースが克明についてしまった事により、 後続が文三郎尾根に登らずにドンドン沢を直進する誤ったルートが出来上がった。 行者小屋でスタンバイしていた女性中心の7名ほどのパーティ、間違った方へ進み、 とうとう沢から尾根へ直登するというとんでもなく危険なルートを開拓してしまった。 このバリエーションのようなルートへ後続の一部が迷い込み登っているのが見えました。 次の降雪でこのルートも消えるでしょうが、早いところ無くなって欲しいものです。 「トレースを付ける者の責任」と云うコメントを数年前にされたユーザーさんが居ましたが、 今回それを思い出しました。 ・登山ポスト 美濃戸口の八ヶ岳山荘前のポストを利用。 |
写真
感想
2月の週末は大雪で中々動けず、3月の週末も土・日、二日間とも好天に恵まれる機会がなく、
計画している山行を遂行する事が出来なかった。
今回もしかり、土曜日は大荒れの天気ゆえ心に留めている山域には行けず。
かと云って、どこにも動かないでいると体力が恐ろしいほどドンドン低下するので
日曜はトレーニングがてら日帰り可能なルートへ行く事にした。
この冬は一度も阿弥陀・赤岳に挨拶詣をしていなかったで阿弥陀北陵・赤岳南峰リッジに決める。
時間・体力共に残っていれば横岳・硫黄岳の周回も。
美濃戸口より美濃戸の林道、昨シーズンは路面の凍結で車ごと後ずさりし危うい目に遭ったが、
今回はタイヤチェーンなしで赤岳山荘の駐車場まで上がれました。
昨年はとても焦ったので今シーズンは四輪用のタイヤチェーンを装備したが使わず終いになりそう。
駐車場で1時間半ほど仮眠し、雪降るなか午前三時過ぎに行動開始。
トレースのないうっすらと雪をかぶった凍結路に手こずり、踏ん張りながらヘッデンの灯りで南沢を登る。
無理せずにアイゼン付ければ良かった(南沢の下半分)と後悔しながら、
途中よりプチラッセルで行者小屋に着いた時は地味〜に疲れてしまった。
行者小屋より先は数名の踏み跡があったが、これがとんだ曲者でした。
阿弥陀北陵へ取り付く頃に前方よりソロの二人が戻って来て、文三郎尾根への道はどちらでしょうか?・・・と。
どうやら先頭を歩いてる別の3人パーティーが阿弥陀北陵を目指しているらしいが、
取り付きが分からず文三郎尾根の下の沢を直進してしまい、ソロの男性二人もその後を追ってしまったらしい。
二人には文三郎尾根への取り付き場所を教えて別れたが、
前方より、北陵に取り付けない3人パーティーが戻ってくるのが見えた。
全く踏み跡のない北陵へ向かって進む。
金曜日までの暖かさのせいか下の雪質は硬く、その上に今朝までの降雪で30-40cm程の新雪。
この程度の新雪でも尾根を下から登るともっと深く感じるもの。
きっと後ろから先ほどの3人パーティーが追い付いてくるものとラッセルの交代を期待しながら登る。
最近特に体力の低下を感じていて直ぐに疲れてしまう情けない昨今なのです。
ところが、期待した後続はいつまで経っても追い付いて来ない、と云うより本当に北陵に来るのだろうか?
ほとんど視界が効かない中を独り寂しく急登を続けて、ようやくジャンクションピーク。
一瞬だけ北西陵が見えたが、自分が登っている北陵の上部は全く見えず。
初めて来る人ならば本当にこの尾根で間違いないのだろうかと不安に思うだろう。
北陵の核心部である岩稜部の手前、灌木がまばらにある急な雪面をダブルアックスで息絶え絶えで登る、
二度、三度とダケカンバに寄りかかり呼吸を整えながら。
そう云えば昨年もここはきつかった事を思い出す、一昨年はなんてことなくサクサクと登れたが・・・
なんて事を考えながら岩稜部の取り付きに到着し、直ぐ登る気にならず、
ピッケルのブレードで雪面を削り、座るスペースを確保し小休止、水分・栄養補給。
一昨年登った一番下のフェース左より取り付くが二手ほどで詰まってしまった。
それ程難しくはなかった筈だが、今朝までの降雪でホールドが雪で覆われている。
雪を払ってみると下は氷が付いていて掴めない。
ロープなしのフリーで登っているので、もし指がツルッといけば終わり。
下は斜度の強い雪面なので沢の下まで滑落するだろう・・・、「や〜めた」と決めて下りようとしたが、
たった二手を下りるのに苦労した。 アイゼンの前爪部分だけでスタンスを取っているので両足の脹脛がプルプル。
ようやく下りて約5mほど先のもっと易しいところへ取り付きました。
しかし、ここも先ほどと同じくホールドは雪が被っていて下は氷の状態、これは安易には登れないと再認識。
インナー手、ウールの厚手、オーバー手と重ねているので小さなホールドが滑りそうで上手く掴めない。
あと二手で楽になるってところがうまいホールドが見つからず必死でした、
結局、歯でオーバー手とウールの厚手を片側づつ外してインナー手で何とかクリアしました。
あそこであんなに手こずるとは考えてもみなかった。
岩を過ぎた先はお決まりのナイフリッジですが、雪が大してついてなく、ナイフリッジの上を歩いて渡れない。
側面に取り付いてアイゼンの前爪とピックでカニさん歩き。
最初の部分は雪の下が岩になっておりちょっとばかり気を使います。
ナイフリッジを渡った先の斜面で雪面を掘り腰をかけて暫し物思いに耽ります。(単に疲れただけか・・・)
上空に青空が見え始めてテンション激上がりで山頂へ向かってエッサホイサと登り詰めます。
山頂に着く20-30m手前辺りから空が真っ青になりました嬉しかったなぁ。
山頂から赤岳や権現は見えないけど、誰も歩いてない南陵のスカイラインがくっきり。
阿弥陀を独り占めしてるごく僅かな時間だけだが晴れてくれた、ありがとう。
中岳のコルに向けて下山を開始して間もなく視界が全くなくなり雪も混じってプチ吹雪となる。
ここも何度も通ってるからいいけど、初めての人だと視界が全くないと下りて来られないかも。
直ぐ前にある中岳も見えず、歩いてる下の稜線すら分からない、僅かに自分の前20m程だけしか見えない。
中間部の岩場に沿って下りましたが今朝までに降った雪の下には岩があり、歩きにくいったらありゃしない。
下部の急な雪面はいつもと同じくクライムダウンで下ります。
そろそろ飽きたなぁ〜と思った頃に下の梯子が見えてきましたよ。
コルから中岳まではナイフのようになってる雪庇の脇をラッセルでした。
中岳山頂直下で上から4人が下りてきたので、大急ぎで一番美味しいところにトレースを付けさせてもらいました。
北陵への取り付き部を間違ってしまい、結局は中岳と文三郎尾根の間の沢を詰め、
中岳東側の岩稜帯を登って来られたようです。
阿弥陀経由で美濃戸口へ下りられるのでしょう。
中岳より文三郎分岐方面へ歩いている時、短い間ですが視界が開け、文三郎尾根を歩いてる人達が見えました。
分岐より200m程行者小屋へ下りたところにあるクサリ場、岩を巻くように下りるところですが、
下山中の7-8人が順番にクライムダウンで下りてるのが見えました。
その直後、2番手か3番手の赤いウエアーを着てた方が滑落しました。
それ程落ちずに止まったようで同行者とおぼしき方達が駆けつけて大事には至らなかった様子。
で、もっとびっくりしたのは、そのクサリ場の下の方、沢の下からとんでもないルートで登ってきてる人がいました。
かなりの急登ですが、よく見るとしっかりした踏み跡があるようです。
あとで行者小屋まで下りて分かった事ですが、
どうやら今朝一番で阿弥陀北陵に向かい間違って沢筋を直進したパーティーのトレースに、
次々と後続が入ってしまい、その一部の方達が無理やり尾根に上がってきたトレースのようでした。
まるっきりのバリ・ルートが出来上がってしまった訳です。
次の降雪で消えるでしょうが、とても危険なルートですので早いところ消滅して欲しいものです。
文三郎分岐辺り差しかかった頃には風雪共に強くなり、赤岳山頂を目指していた方達が撤退を始めました。
予報より早く天候が悪化している事と先のトレースが顕著ではない為、自分のレベルでは無理と判断したそうです。
私の後を歩いてソロの男性もいつの間にか撤退したようで見えなくなりました。
本当は赤岳南峰リッジを登るつもりでしたが、朝からのラッセルで足はガクガク、ヘロヘロの状態。
南峰リッジを登った方が一般道経由より早く山頂に上がれるのですが、
疲れてるし、天気も崩れてきているので一般道より登りました
山頂直下の岩場では大量の雪が張り付いており、岩が全く見えなく単なる雪の壁状態となっていました。
例年今頃になると露岩があちらこちらにありクサリに沿って岩に掴まりながら歩く事が多いのですが。
上から下りて来る方何名かとすれ違いましたがみなさんクライムダウンでした。
今朝4時半に出合小屋を出発し、大・小天狗を通ってきクライマーさんカップルと一緒にピークハント。
僅かの間にお互いの写真を撮り、左右に別れました。
彼らはこれからキレットを下りツルネの東稜を下って出合小屋まで帰るそうです。 パワーあるなぁ〜。
天望荘への下り、視界が全くない中、山頂直下でルートミスしました。
えらい急な斜面だなぁ〜って思って立ち止まるとどうも雰囲気が違う、どうやら最初のクサリ場を過ぎたあと、
間違えて西側(赤岳主稜寄り)へ下りてきたようです。
疲れた足に鞭を入れ、僅かですが登り返して正常なルートに戻り下山してきました。
山頂近辺にはもう誰も居ません、天望荘も営業してないのでこの時間上に居るのは自分だけです。
吹雪の中での孤独感をちょっぴりと味わいました。
横岳・硫黄岳への周回はなしです、疲れてるしこの天気では単なる苦行でしかないので地蔵の頭より下りました。
ナイフリッジを過ぎ、クサリ場を過ぎる頃には高度も下がってきて風も当たらず、樹林帯に入ると雪山ハイクです。
行者小屋に下りた時、文三郎側の山頂直下ですれ違い一言、二言交わした方が急ぎ足で赤岳鉱泉方面へ。
聞くと、途中撤退されたソロの男性が登山道より200mほど滑落したので鉱泉に救助要請に向かうとの事。
この後、私が赤岳山荘の駐車場に戻り、身支度を整えて車を発進させようとした時、
長野県県警の救助隊にレスキューされた彼が軽トラックの荷台で横たわって毛布で包まり、
救助隊の方達と無事に戻ってきました。 良かった良かった。
しかし、どうしてこんなに早いんだろう?
あの天気ではヘリは飛んでなかった筈だし、ヘリならばこんな所には下山して来ないし、不思議だなぁ〜
車で美濃戸口まで戻った頃から水っぽい霰が降り始め、小淵沢のセブンに着いた頃には激しい雪となりました。
高速も激しい雪で前方が良く見えなくスピードを落として走行。
横岳・硫黄岳に周回せず早く下りて良かったです。 あのまま突っ込むんでたら稜線ではとんでもない状況だった筈。
今回は阿弥陀北陵だけで赤岳南峰リッジには行けず、横岳・硫黄岳への周回もせず帰って来たけど、
その割には疲れたなぁ〜。
こんなんでは次週のお山、想ってから3年目になる〇〇尾は登れないかも・・・、はぁ〜
noborundaさん、こんばんは。
阿弥陀岳から中岳への雪稜の美味しいところを、noborundaさんに先に踏まれて悔しい思いをした、途中すれ違った4人の1人です。
いえいえ、本当のところは、悔しい思いどころか、わたしはトレースがあって逆にホッとしたぐらいでした(笑)。
一緒にいた他の3人は違うと思いますが、私は夏の阿弥陀岳さえも登ったことがありませんでした。今回はじめて、知り合いの山岳会の方に連れてきてもらった身分(私は山岳会は未所属)ですので、noborundaさんの阿弥陀岳の山頂からのトレースは、私個人としては逆に有り難かったというのが本音です。
なんてったって、この日は真冬並に雪が多く道が分かり辛い上に、視界も良くない状況でした。歩き始めから、行者小屋からの誤ったトレースに私たちも引き込まれてしまい、阿弥陀岳の北稜に行くつもりが、いつの間にか中岳の尾根を登ってしまいました。急斜面を登って、やっと北稜のジャンクションピークに着いたと思ったら、実際は中岳の山頂だった(笑)という大失態に気付いたすぐ後のことでしたので、トレース大歓迎という心境でした。
noborundaさんが、「しかし、どうしてこんなに早いんだろう?」と不思議に思われた遭難救助の話ですが、それは、あの日、赤岳から滑落した人は、1人だけでなく、2人いたからだと思います。
一人目は、地蔵尾根から滑落して、山岳警備隊に救助された、noborundaさんが見た、軽トラックの荷台で横たわって毛布で包れた方だと思います。
実は、それとは別に、文三郎でも沢に滑落した方がもう一人いました。こちらも、滑落時には警察に遭難救助要請をしていたようですが、こちらの方は、救助隊により救助されたのでなく、現場に居合わせた他の登山者に助けられて自力下山しました。noborundaさんが行者小屋前で見た赤岳鉱泉に救助要請に向かった人は、この二人目の方の救助要請のためだと思われます。
この救助にあたり、私はほとんど何も出来ずそばで見ていることしか出来ませんでしたが、飯田山岳会の方や京都大学医学部登山会の学生が協力して、何とか滑落した方を安全な場所まで下ろしました。滑落した方は大きな怪我もなく何よりだったのですが、その方は、あの状況でピッケルなしで4本爪のアイゼンしか履いていませんでした。そのため飯田山岳会の方が自分のアイゼンを外して、その方に履かせ、自分はアイゼンなしでグリセードとピッケルによる滑落停止を繰り返しながら、文三郎の急な雪面を降りていきました。傍で見ていましたが、あんなこと私には出来ません。ひとつ間違えれば自分が滑落してしまいますから。
すみません、あの日はホントに色々なことがあったので、つい長々と文を書いてしまいました。
noborundaさんが、雪稜ですれ違うときに「ヤマレコ載せます」と言ってらしたので、そういえばアカウント少し前に作ったかもということで、ちょっと立ち寄ってみました。
また、山で会うことがありましたら、声をお掛け致します
今更の超・超カメレスで大変申し訳ありません。
せっかくコメントをいただいておきながら多忙を理由に筆を取らずにいました。
週末の山の為に時間を確保しようとすれば平日はそれなりに激務となり、
自分のレコのアップが精一杯、みなさんの山行記録を訪問する事が中々出来ないのが実情です(これ、結構辛いのですが)。
中岳ですれ違った時から既にひと月以上時間が経って、
きっと今頃の中岳には雪はほとんど無いかもしれませんね。
雪庇に沿ってダブルアックスでカニさん歩きしたのも懐かしい残雪期の想い出です。
あの日は地蔵尾根・文三郎尾根、それぞれで滑落者が出たようですね。
お互い、安全山行に努めて楽しみましょう。
コメント、ありがとうございました。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する