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記録ID: 428801
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
尾瀬・奥利根

小豆温泉-三岩岳-会津駒ヶ岳-駒ヶ岳登山口-小豆温泉

2014年04月12日(土) ~ 2014年04月13日(日)
 - 拍手
tg327 その他1人
GPS
32:00
距離
23.0km
登り
1,551m
下り
1,551m

コースタイム

day1 小豆温泉9::02-13:23登山道順路復帰-16:00幕営場所
day2 幕営場所7:10-8:00三岩岳-11:08会津駒ヶ岳-14:13駒ヶ岳登山口-16:19小豆温泉
天候
過去天気図(気象庁) 2014年04月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 自家用車
コース状況/
危険箇所等
小豆温泉から黒檜沢のルートを選択。急峻な左右の斜面から雪崩跡のデブリが所々に。雪崩が削った山肌が見えているところも。この時期は大変危険。尾根の登山道が適切。
山スキーの跡が多数。登山者は惑わされないように。スキーヤーがスキーを脱いでできた踏み跡の可能性もあります。
三岩小屋近辺で幕営を予定していましたが、避難小屋は見つけられず。翌日テント撤収後、三岩岳に向かう途中で見つけましたが、埋もれていました。中に入るのは困難な様子。
三岩岳-会津駒ヶ岳間では雪庇に注意。稜線上と思っても、雪庇の上の可能性があります。
下山口直前の沢沿いに入る下りで、谷を歩けばいいものを尾根を選択したところ、これが間違い。夏道を知らないと、判断を誤りやすいので注意。
沢の隙間から三岩岳。左右の斜面が崩れてデブリがあちこちに。
2014年04月12日 09:55撮影 by  DMC-FH10, Panasonic
4/12 9:55
沢の隙間から三岩岳。左右の斜面が崩れてデブリがあちこちに。
雪渓になっているので踏み抜きにも注意します。
2014年04月12日 10:05撮影 by  DMC-FH10, Panasonic
4/12 10:05
雪渓になっているので踏み抜きにも注意します。
こちらも雪崩跡
2014年04月12日 10:22撮影 by  DMC-FH10, Panasonic
4/12 10:22
こちらも雪崩跡
雪崩が山肌を削ります。
2014年04月12日 10:26撮影 by  DMC-FH10, Panasonic
4/12 10:26
雪崩が山肌を削ります。
ようやく登山道復帰
2014年04月12日 13:23撮影 by  DMC-FH10, Panasonic
4/12 13:23
ようやく登山道復帰
急登を登ります。
2014年04月12日 13:43撮影 by  DMC-FH10, Panasonic
4/12 13:43
急登を登ります。
窓明山稜線の雪庇
2014年04月12日 14:14撮影 by  DMC-FH10, Panasonic
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4/12 14:14
窓明山稜線の雪庇
結構この登り、堪えました。
2014年04月12日 14:15撮影 by  DMC-FH10, Panasonic
4/12 14:15
結構この登り、堪えました。
だんだん風が強くなります。
2014年04月12日 15:13撮影 by  SC-01F, SAMSUNG
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4/12 15:13
だんだん風が強くなります。
樹林からの隙間ですが。
2014年04月12日 18:09撮影 by  SC-01F, SAMSUNG
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4/12 18:09
樹林からの隙間ですが。
ホテル三岩岳
2014年04月12日 18:10撮影 by  SC-01F, SAMSUNG
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4/12 18:10
ホテル三岩岳
東面が赤くなりました。
2014年04月13日 05:37撮影 by  SC-01F, SAMSUNG
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4/13 5:37
東面が赤くなりました。
避難小屋発見
2014年04月13日 07:14撮影 by  SC-01F, SAMSUNG
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4/13 7:14
避難小屋発見
三岩岳に向かう道。
2014年04月13日 07:25撮影 by  SC-01F, SAMSUNG
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4/13 7:25
三岩岳に向かう道。
たとえばこんな風景
2014年04月13日 08:21撮影 by  SC-01F, SAMSUNG
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4/13 8:21
たとえばこんな風景
たとえばこんな風景2
2014年04月13日 08:25撮影 by  SC-01F, SAMSUNG
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4/13 8:25
たとえばこんな風景2
この雪庇は三岩岳側からは見えませんでした。通過後、会津駒ヶ岳側から確認して気づきました。
2014年04月13日 09:13撮影 by  SC-01F, SAMSUNG
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4/13 9:13
この雪庇は三岩岳側からは見えませんでした。通過後、会津駒ヶ岳側から確認して気づきました。
来し方を望む
2014年04月20日 14:10撮影 by  SC-01F, SAMSUNG
4/20 14:10
来し方を望む
下山口の直前。間違った尾根に上ったところ。
この尾根を降りるところと、谷側への下降に苦労しました。
2014年04月13日 13:20撮影 by  SC-01F, SAMSUNG
4/13 13:20
下山口の直前。間違った尾根に上ったところ。
この尾根を降りるところと、谷側への下降に苦労しました。
綿帽子
2014年04月13日 14:01撮影 by  SC-01F, SAMSUNG
4/13 14:01
綿帽子
林道にて。車で通り過ぎると一瞬ですが、歩いても素敵な風景です。
2014年04月13日 15:47撮影 by  SC-01F, SAMSUNG
4/13 15:47
林道にて。車で通り過ぎると一瞬ですが、歩いても素敵な風景です。
あっ。
2014年04月13日 15:47撮影 by  SC-01F, SAMSUNG
4/13 15:47
あっ。

感想

今回の種本は、山と渓谷社のワンゲルガイドブックス09「雪山エントリーコース」。

小豆温泉から登山道へ。ここでガイドブックの紹介する尾根道を歩かずに、黒檜沢沿いを選択。登山口から積雪有り。沢は雪渓となっているので踏み抜きにも気を使います。両岸の斜面から山肌を削りながら雪崩れた雪がデブリとなってあちこちに堆積しています。万一のため、パーティーが全滅しないように相方と距離をとって歩きます。

登山道はやがて沢から離れ、北の尾根につながるのですが、道は雪の下。両岸の斜面と雪渓を観察して、そろそろ沢から離れる地点と見当をつけて北の斜面に取り付きます。アイゼンの前爪を効かせながら急登。雪がクラストしているので、しっかり蹴りこみます。尾根の登山道に合流する道がよく分からず、とりあえず目の前の痩せ尾根に乗り込んでさらに高度を上げていきます。

正面は三岩岳方面で、西へ進路をとっているので、どこかの地点で真北に向かい黒檜沢分岐で尾根の登山道に合流するはずでしたが、そこを越えて高度を上げてしまい、山頂を左にして斜面をひざまで埋まりながら横切。黒檜沢分岐をはるか下に見下ろすところで尾根の登山道に合流。ここまでは「エントリーコース」のレベルではない印象。沢沿いのルートを選択したために、難易度がやや高くなっています。

後はきつい尾根を登ると、会津駒ヶ岳から続く稜線上にでます。そして予報どおり風はきつめ。避難小屋を探しますが、このあたりの稜線は広くてなだらかなので、雪に埋まると見つけられません。風も強く、体力を消耗するので適当に幕営地点を定めて、本日のお宿作成。強風のため相方と二人で協力しながらの設営でした。

朝、テントを撤収し、山行を開始すると、避難小屋発見。屋根だけ出して、ほぼ雪に埋没していました。中に入れるものか怪しい状態。高度を上げて、三岩に到着。快晴、無風。稜線歩きにはこの上ない天候です。気をつけなければいけないのは雪庇。木の作る吹き溜まりがアップダウンになり少々うっとおしいですが、雪の稜線から風景を見渡したいのをぐっとこらえて樹林側を意識して歩きます。大戸沢岳はたいした標高差ではないのですが、楽な方優先でショートカットし、今回の目的地、会津駒の登りにとりつきます。山頂では燧ヶ岳の存在感が圧倒的。日光連山、他全部見えます。稜線上では他の登山者にあうことはありませんでした。

ここからはややにぎやかな道です。下山を開始し、駒の小屋を右手に遠く見ながら雪面をショートカットし樹林帯に入ると、ピンクのリボンが導いてくれます。延々と続く下山道。すれ違った方はこれを登ってきたのですね。そりゃ疲労困憊した表情が多いわけだ。私たちはリボンを目印に快適に高度を下げます。
かなり標高を落とし、沢に合流する直前でしたが、乗り込んだ尾根にひとつだけリボンがあり、正しい道かと思い進みましたがこれが大間違い。融けかかった雪とその下の落ち葉や浅い藪。雪そのものや、雪と地面の境目で足元が突然崩れます。ピッケルが大活躍。ところが握りの甘い時に足元が突然崩れ、自分の体をコントロールできないまま数十M滑落。藪や木の枝のおかげでたいした加速もつかず、たまたま止まりましたが、一度手からはなれたピッケルはリーシュをつけていても滑落中は握りなおすことができません。また、リーシュに引っ張られて自分の背後に落ちてくるピッケルは、ある意味刃物でもあります。ピッケルを使いこなすには、危険を予知してしっかり握ることが大事と強く感じました。ひやひやしながら谷の道に復帰し沢沿いに。

後は会津駒ヶ岳の登山口に到着。
バスの予定には間に合ったのですが、ここからアスファルトを歩いて小豆温泉に行くことにしました。車で行くと一瞬で通り過ぎる沢の風景にもいいものがあります。カモシカともご対面。最後は小豆温泉に裏からつながる吊橋が雪に通せんぼされていましたが、そこを強引に渡って、今回の山行はおしまい。

登りは沢沿いの道から尾根の登山道合流まで、下りは間違い尾根への乗りんで谷の道への復帰まで、と核心部というか反省点というか、初心者パーティーには楽しい展開がありました。夏道が分からないので、いまだにどこをどう迷ったのか明確には分かりません。

この山行で会った人の7-8割くらいは山スキーの人たちでした。踏み後やスキーの跡に、時に助けられ、時に惑わされました。小豆温泉に戻る途中、登山口でもないのに車を止めて帰り支度をしている方がいたので、声をかけたところ、山スキーに来ていたようで、xxのところからxx沢に向かって、xxxxx、とのこと。すごいということは分かるのですが山歩きの人には理解できないルートで覚えられませんでした。還暦を過ぎているそうですが・・・。ただただ、すげぇ・・・。

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