八経ヶ岳（双門ルート→八剣谷）

2022年05月29日(日) [日帰り]

• GPS: 10:44
• 距離: 21.3km
• 登り: 2,293m
• 下り: 2,288m

コースタイム

日帰り

• 山行: 9:22
• 休憩: 1:20
• 合計: 10:42

4:18 熊渡
4:42 4:43 金引尾根・弥山川分岐
4:54 4:54 釜滝
5:56 6:09 吊橋
7:11 7:21 仙人�瑤離謄薀�
9:05 9:06 河原小屋
10:19 10:23 狼平避難小屋
11:39 12:26 大峰山
12:39 12:41 明星ヶ岳
13:01 13:01 細尾山
13:09 13:09 日裏山
13:20 13:20 高崎横手
13:31 13:31 頂仙岳
13:41 13:41 ナベの耳
13:59 13:59 カナビキ尾根分岐
14:36 14:36 金引橋
14:58 15:00 熊渡
15:00 ゴール地点

天候

快晴

アクセス

利用交通機関：

自家用車

熊渡の橋前の路肩へ。最大7台程度。早朝4時過ぎには埋まってました。
上北山村側の路面崩落により、熊渡へは天川村（みたらい渓谷）側からしかアクセス出来ませんのでご注意を。

コース状況／危険箇所等

【双門ルート】初見で歩かれる場合は経験者の方との同行をおすすめします。多数のハシゴにきわどいトラバース、沢の渡渉やヘツリ、ルート不明瞭だったり紛らわしいテープも多数あったりと転滑落や道迷いの要素が多分にあります。今回は前後に経験者のパーティーが居て色々アドバイスを貰ったおかげで何度も迷いながらも何とか突破した感じです。一ノ滝から仙人テラスの間は垂直ハシゴの連続ですが、旧河原小屋跡へ降り立ってからも巨岩が転がる沢の遡行で狼平に到着するまで気が抜けません。
【八剣谷〜八経ヶ岳】狼平から先も沢沿い（八剣谷）を遡行しましたが、双門ルートと比べると沢の水量も少なくて比較的歩きやすい。二俣に行き当たると右手の沢を遡行し詰めの手前で左側の尾根に乗ってダイレクトに八経ヶ岳山頂へ。この区間にマーカーはほとんどないのでルート判断は慎重に。
【八経ヶ岳〜明星ヶ岳〜高崎横手出合】一般ルートにつき踏み跡明瞭で危険は少ない。
【高崎横手出合〜頂仙岳〜金引ルート出合】この区間も一般ルートにつき問題なし。頂仙岳は山頂西側をトラバースするのが本来ルートだが今回は山頂を経由した。山頂付近は踏み跡が薄いのでご注意。
【金引尾根ルート】マーカーもしっかり設置されているのでルートは判りやすい。

その他周辺情報

【温泉】
天の川温泉。休憩室あり。温泉利用で90分駐車無料。
その他村内に洞川温泉センター、みずはの湯もあり。
http://www.vill.tenkawa.nara.jp/tourism/leisure/hotsprings/
下記道の駅にも黒滝の湯が併設されている。
【道の駅】
道の駅吉野路黒滝。国道309号線沿い。物産販売所、食事処、コンビニ、日帰り温泉施設が併設。
https://www.morimonogatari.com/sa/

写真

5/29 4:19

4時過ぎに熊渡からスタート。林道入ってすぐにある双門ルートの看板。オドロオドロしい！

5/29 4:23

ここが去年の崩落復旧箇所ですか。

5/29 4:23

早速巨岩が転がってるし…恐ろしや。

5/29 4:40

30分弱林道を歩いて金引橋の手前で左手へ下っていきます。この辺りは予習通り。

5/29 4:47

すぐに白川八丁という広い河原へ降り立ちます。

5/29 5:15

伏流して水が無い河原を素直に遡行すると釜滝へ突き当ります。GPSに入っている地図が古くて高巻きルートを示していたのと、ちょうどその辺りの斜面にニセテープが見えたので、早速右往左往してしまった…

5/29 5:16

釜滝の左手の斜面を登ります。奥に鉄ハシゴが見えているのでそちらへ向かう。

5/29 5:19

こんな鉄ハシゴは数えきれないほど通過します。

5/29 5:22

弥山ダムという堰堤。

5/29 5:25

朽ちたハシゴは極力迂回する。

5/29 5:29

滑りやすいトラバースを通過。クサリは設置されていますが慎重に。

5/29 5:35

一見しっかりしてそうな鉄桟道ですが…

5/29 5:35

手すりの手元はこんな感じなんで力の掛け過ぎは禁物です。

5/29 5:47

時々見えるエメラルドグリーンの水の色に癒されます。

5/29 5:56

地獄のトラバース地帯をクリアすると今度は巨岩ゴロゴロの沢登り。

5/29 6:06

こんなところどうやって登るん！？というところもルートを探して登っていきます。

5/29 6:06

人工物があったらとりあえず正解か。

5/29 6:12

突然目の前に現れた一の滝。かなりの落差です。

5/29 6:14

一の滝の前に架かっている吊り橋を渡る。

5/29 6:14

一の滝の上段。これが二の滝なんだろうか？

5/29 6:16

一の滝から先は垂直ハシゴのオンパレードです。

5/29 6:30

岩小屋のトンネルを抜ける。

5/29 6:34

これまた長ーい垂直ハシゴ。

5/29 6:36

ハシゴの途中でイワカガミを眺めて癒される。

5/29 7:02

これまた長いハシゴの途中のテラスで稲村ヶ岳と大日山が見えた。

5/29 7:03

シャクナゲが咲いてます。

5/29 7:13

長いハシゴを登って尾根を乗り越して一旦鞍部へ下ってほっと一息。ここが仙人�瑤離謄薀后Ａ侈臑臑譴叛膺吏瑤療庫沼罎任后�

5/29 7:14

足元が断崖絶壁なんでぎりぎりまで寄るのが怖いのですが、双門大滝を遠目で眺める。

5/29 7:18

全貌はなかなか見づらいのですが相当な迫力です。向かい側の仙人�瑤發垢瓦ぁ�

5/29 7:30

仙人�瑤離謄薀垢�ら登り切った辺りで左手に踏み跡あり。ここで左手に進んで巌の双門へ寄っていく。

5/29 7:41

しばらくトラバースしてから少し下ると巌の双門。

5/29 7:43

この迫力は写真じゃ伝わらないなあ。せっかくなんで下へ降りてみる。ガラガラと岩くずが転がっているので落石には注意。

5/29 7:48

双門の底から入口を見上げる。光が差し込んで神秘的な光景。

5/29 7:51

ここは天国ですか？

5/29 7:56

入口へ復帰。やっぱり迫力が伝わらない。

5/29 8:12

あの山影は金剛山かな？

5/29 8:12

尾根を登り切ったら今度は下る。

5/29 8:12

とりあえずトラバース。

5/29 8:27

ギンリョウソウがワサワサ。

5/29 8:36

双門大滝の上にあたる河原に降り立った。

5/29 8:51

斜度が緩んでひと息つけるかと思いきや沢登りが始まる。

5/29 8:59

かなり大きな岩がゴロゴロしてます。

5/29 9:04

大規模崩落があった模様。

5/29 9:08

淵に行き着いたら、右岸か左岸を高巻きする。ここら辺りはニセテープも多いので慎重に判断を。

5/29 9:15

こんなところも周囲をよく見てルートの痕跡を探す。

5/29 9:52

ここも中央突破！

5/29 9:52

ふと岩棚に目をやると、これがオオミネコザクラですか！

5/29 9:54

これがいわゆる空中回廊というやつですか。これを渡り切ったところで高巻きし過ぎてしまった。

5/29 10:18

狼平手前で見覚えのある吊り橋が見えてホッとする。

5/29 10:18

まさかこれを下からくぐることになるとは。

5/29 10:19

抜群のロケーションに建っている狼平避難小屋。

5/29 10:19

ログハウス風で綺麗な小屋です。いつか泊まってみたい。

5/29 10:20

時刻は10:20。双門ルートでは色々と手間取ったけど体力と気力はまだ残っているのでそのまま八剣谷を遡行する。

5/29 10:24

双門ルートの狼平直前と比べたら、かなり歩きやすい。

5/29 10:40

沢が二俣に分かれている場所では右側の沢へ入る。

5/29 11:03

かなり源流に近くなってきた感じです。

5/29 11:14

左手側の斜面の樹木が低くなってきたので…

5/29 11:14

ここら辺から尾根に取り付く。最後まで沢を詰めると八経ヶ岳と明星ヶ岳の鞍部に行き当たるので、ダイレクトに八経ヶ岳の山頂を目指す。

5/29 11:19

モフモフして登りやすい斜面。

5/29 11:19

振り返ると金剛山。

5/29 11:27

立ち枯れの木が多くなってくると山頂が近い。

5/29 11:36

山頂すぐそばの一般道にひょっこりはん。山頂看板見えてます。

5/29 11:39

11:37。山頂到着！やりました〜！

5/29 11:37

年明けに来てるんで本年2回目です。

5/29 11:38

錫杖も変わらず立ってます。

5/29 11:39

南東側には大台ケ原。

5/29 11:39

弥山。弥山小屋も賑わっていることでしょう。

5/29 11:40

明星ヶ岳。帰りは向こうを廻って帰ろう。

5/29 11:40

明星ヶ岳の先には釈迦ヶ岳ですね。大峰奥駈道がずっと続いている。

5/29 11:48

今日のお弁当。流石に今日は荷物を軽量化するためにコンビニ弁当です。山で食べたら何でもウマい！

5/29 12:29

お弁当食べて満足した所で明星ヶ岳へ。あとは帰るのみ。

5/29 12:34

10分かからず分岐に到着。

5/29 12:37

少し登ればそこが明星ヶ岳です。

5/29 12:39

明星ヶ岳だけに、Mt.Venusなるほどね。

5/29 12:37

本日双門ルートの最初のほうから抜いたり抜かれたりとずっと一緒だった健脚なお二人。双門ルートを何度も歩かれているとのことで色々と情報をいただきました。この後も下山するまで前後しながら何度も言葉を交わしました。

5/29 12:42

帰りは日裏山経由で高崎横手へ向かいます。

5/29 12:49

まあ何と歩きやすい道。

5/29 13:07

日裏山のプレート。

5/29 13:07

どんどん行きます。

5/29 13:15

高崎横手に着きました。狼平方面との三叉路。

5/29 13:28

頂仙岳もトラバースせずに直登。

5/29 13:28

ちゃんとプレートも設置されていて一安心。

5/29 13:28

山頂には三等三角点。点名「朝鮮岳」標高1717.61m。
えーっ！調べてみたらビックリな点名でした。

5/29 13:28

とりあえずタッチ♪

5/29 13:29

頂仙岳の北側にはシャクナゲが沢山咲いていました。

5/29 13:30

この辺りだけやたら咲いています。

5/29 13:30

赤が濃ゆい！

5/29 13:58

金引ルート分岐から金引尾根へ。

5/29 14:19

後は惰性で下れる感じです。

5/29 14:33

14:30。金引橋へ着陸。林道を残すのみ。

5/29 14:35

今朝下りて行った双門ルートの入口へ戻ってきた。

5/29 14:49

崩落復旧した路面に戻ったら林道入口はすぐそこ。

5/29 14:56

暗い中でみたらおどろおどろしかった看板も明るければ何ともない。

5/29 14:56

登山ポストはこちらにありました。

5/29 14:58

橋を渡ってゴール！

5/29 14:58

駐車スペースはこんな感じです。手前の空きスペースも含めるとキャパはせいぜい7台程度かな。

5/29 15:27

帰り道。天川村ふれあい直売所 小路の駅「てん」に立ち寄る。

5/29 15:27

天川村の郷土料理「いもぼた」を購入。
焼きたてで香ばしくて優しい甘さで美味しい！

撮影機器：

PENTAX K-70 ボディ ペンタックス

Galaxy S8 SCV36 au サムスン

装備

個人装備

Tシャツ ズボン 靴下 グローブ 防寒着 雨具 日よけ帽子 靴 ザック ザックカバー 昼ご飯 行動食 非常食 飲料 ヘッドランプ 予備電池 ファーストエイドキット 常備薬 携帯 時計 ツェルト カメラ GPS モバイルバッテリー

感想

tonzablow

以前から気になっていた双門ルートで八経ヶ岳へ。関西最難関と言われるコースだけあって、体力、歩行技術、ルートファインディング力と全てが揃っていないと厳しいルートでした。私自身も何度もルートを探して右往左往した場所もありましたが、幸い前後にいた経験者の方にフォローしてもらいながら何とか突破という感じです。なるべくなら初見でソロは避けた方が良さそうです。

コメント

tati87

すご！双門ルートは大変危険なとこなんですね。
私が八経行った日に2件も事故があったのでその名を覚えています。双門抜けてきたお姉さまを車に乗せたことも。お疲れさまでした!

tonzablow

tati87さん、こんにちは。
そんなことがあったんですね。確かに双門ルートは毎年のように事故が起きているだけあって気の抜けないタフなルートでした。あのルートを抜けてきたら気力体力共にかなり消耗するので、そのお姉さんもすごく助かったのではないかと思いますよ。