葛藤を手放して。。残雪の西穂高岳ソロ 雷鳥サプライズ!
- GPS
- --:--
- 距離
- 7.6km
- 登り
- 843m
- 下り
- 841m
コースタイム
14:13 西穂高口出発
15:19 西穂山荘到着
[2日目]
05:25 西穂山荘出発
05:40 丸山
06:17 雷鳥撮影会
06:28 独標(小休憩)
07:01 ピラミッドピーク
07:47 西穂高岳山頂(休憩18分)
08:05 下山開始
08:46 ピラミッドピーク
09:10 独標到着(年配女性と歓談)
09:20 独標出発
09:46 丸山
09:53 西穂山荘到着(味噌ラーメン♪)
10:35 西穂山荘出発
11:11 西穂高口到着
天候 | 曇 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
新宿よりスーパーあずさ→松本 松本よりアルピコバス→平湯温泉 平湯温泉より濃飛バス(2日有効往復割引1540円)→新穂高ロープウェイ ロープウェイ往復はモンベル会員割引10%+荷物券300円(11kg) [復路] 新穂高ロープウェイより濃飛バス→平湯温泉 平湯温泉より高速バス→新宿 |
コース状況/ 危険箇所等 |
[危険箇所] ●10峰直下(山頂側)と、PP直下(山頂側) ナイフリッヂ。 階段状にトレースあり、ゆっくり行けば大丈夫。 歩いてみると上から見るほど怖くない。 ●PP〜山頂間の壁面 すごい急傾斜。付いてるステップ通りに行く。 下りは半ばまでクライムダウンした。 踏み外さないよう、一歩一歩確認しながら。 それでも、ここが一番怖かった。 ピッケル刺さらない場所は、既存の穴を利用。f(^^; ●山頂直下 トレースは2手に分かれている。 右側の方が歩き易い。下りはこっちからにした。 左側は…例の滑り台みたいな傾斜に1人分のキックステップ跡。 アイゼンの爪先だけで登ったが、かなりキツくて後悔した。 ここもピッケル刺さらない場所あり。 露出した岩より上(山頂まで数歩の所)は普通に立って歩ける。 [山荘について] ●熱湯(300円)購入可能な時間は限られている。 早朝出発の場合は、前日夜19:00までに売店へ。 山専ボトルならば保温力が高いためOK!! 19:00以降は保温ポット内のお湯になるそうだ。 あとは翌朝5:45にならないと売店は開かず 火元も落としてしまうので購入できない。 [LTEデータ通信]※追記 ●山頂 ラインが繋がったのには驚いた! 基本的に山ではデータ通信を切っておくが、 到着後に繋いでみたら画像が送信可能。 docomoすごい。(°Д°) ●山荘内 場所によって変化があった。 |
写真
感想
積雪期の西穂高岳登頂。
誰に強制された訳でもないけれど、
以前から目標のひとつだった。
思い起こせば、makasio さんの
『羊羮で男泣き』が発端かもしれない。
とても感動し、PCの前で私も泣いた。
とはいえ、厳冬期にはとても手が出せない。
去年はちょうど4月下旬に独標まで登り、
ここより先は到底無理と悟る。
秋に山頂まで登れた時は嬉しさひとしお。
雪の少ない今なら、行けるだろうか。。。
ありがたいことに、今月は2回も
上司より棚ぼたの連休を頂いていて
18‐19に計画をしていた。
なのに何故かテンションが上がらず
パッキングする気も起こらない。
珍しく嫌な予感がして行くのを止めた。
西穂以外の選択肢はピンとこなかった。
無理だよ、という諦めも不思議とない。
独標まで行ってみて決めようか。
何ソレ?絶対に登りたいんじゃなかったの?
本心に従うことに決めた。
それでも葛藤はある。
滑落したら終わりだよ。止めといたら?
大それたことしようとしてるんじゃないの?(笑)
でも、いつも心がけているように
次々湧いてくるマイナス感情を手放すことに。
登頂できた時、誰もいないのをいいことに
何度も大声で叫んでしまった。
「うわー!!ヤッター!!登れたーっ」
ただただ嬉しくて。
「でも、登ったはいいけどどう下りんの?」
正直そう思った。(汗)
夕食時にお話をした上品なオジサマ。
75歳で登山歴60年と言うのにびっくり。
「昔は危険なこともやったけど、年寄りの単独じゃあ
何言われるかわからないから独標までにしておいたよ(笑)」
話が盛り上がり、気がついたら食堂で2人きり。(^-^ゞ
同室だった四国から来たというオジサマ。
私が山頂から下りて行く途中
若い男女2人を連れアンザイレンで登って来られた。
「山頂、行って来たね?」と笑顔。
一度帰ってまたGW中、赤岳から硫黄まで縦走すると。
パワフルだなぁー。(゜O゜;
独標で写真撮影を頼まれた年配女性。
若い頃は西穂から奥穂まで縦走したという。
「えっ!ひとりで山頂登ってきたの?」
単独ということに共感してくださって。
私のことを20代かと思ったなんて、恐れ入ります。f(^^;
そして、帰りのロープウェイ。
窓から西穂高岳の姿が見えたその一瞬。
思わず涙が溢れる。予想外で慌ててしまった。
さっきまであそこにいたんだ。とても信じられない。
無事に戻って来られた安堵感が今頃。。。
積雪期に登頂させて頂けたこと。
それは素直に嬉しい。
熟練者にガイドして貰えば誰でも可能だろう。
でも、私にとってはそれじゃ意味がないのだ。
独りで登れないのなら、自分の登山ではない。
天気の崩れもなく、風もそんなになく寒くない。
思いがけなく雷鳥サプライズまで。
また、山での楽しい出会いが沢山。
全て万物のお陰。皆に守られ。本当に感謝です。
ありがとうございました!\(^o^)/
[使わなかった装備品]
ヘルメット、オーバーグローブ、バラクラバ、
ゴーグル、フリース、ヘッドランプ
そういえば装備品にも感謝だわ。。。(*´-`)
[行動食]
おにぎり2個、ハムカツサンド、煮玉子、パウンドケーキ、
カシューナッツ+アーモンド、柿の種、あずきキャラメル
(チョコ、懐中しるこは食べなかった)
粉末飲料数本、水分合計1.9L+購入したお湯500ml
(ハイドレ水の残250ml以外は帰宅までに全量摂取)
写真見ました。独標手前で雷鳥撮影一緒にしていた男性です。
今回はとても満足の登山でした。可愛い雷鳥さん会えたし、あなたという可愛い女性に会えたしね! お互い無事に帰れたことが何よりです。これからも自然を共感しましょう!
今度どこかでまた、出会えたりして…(*^_^*)
ryok0528 さん
本当ですか!w(゜o゜)w
その節はお世話になりました。(^-^)/
サクサク下りられて来たので
きっとベテランさんなんだろうなー
と思ってました。
私ごときが、無事に下りて来られたこと。
いつものように通勤電車に乗っているのが
信じられません。f(^^;
早朝で、あの時間にいられたから
雷鳥さんにも会えたんですよね。
どこかの山でお会いできたら
またお話してくださいね!\(^o^)/
ご訪問、コメントありがとうございました。
sionさん、はじめまして
冬季西穂高岳、初登頂の充実感は、自分も計り知れないものがありました
レコ読ませて頂いて、自分も、眼がしらがジーンときてしまいました
これからも、より困難な山に、ステップアップされると思いますが、どうかお気をつけて下さい
登頂おめでとうございました
SHIBAWAN さん
はじめまして。(^-^)/
コメントありがとうございます。
厳冬期に登られたんですね。
すごいです!
タイトルの表現そのもの、私も同じこと思いました。(^-^ゞ
ただ、山荘出発時から「今日はイキマッセ!」
なんて思ったりもして。(笑)
(何でそこだけ関西弁だったのかな?)
無事に下りて来られたから笑っていられる。
本当にありがたいです。m(__)m
温かいお言葉に感謝します。
SHIBAWAN さんも、よい山を。\(^o^)/
西穂登頂おめでとうございます、登った人しかわからない絶景を堪能され羨ましいです。
先日、テレビで海洋冒険家の方が登頂され、いつかは自分もと思ってますが、山友には独標から先は怖いよと言われ、貴殿の写真を拝見するだけでも恐怖感が伝わってきました。
(50,61,65あたり)
いつ足が向くかはワカリマセンが、何処で挑戦してみたいです。
ryuken さん
はじめまして。(^-^)/
コメントありがとうございます。
仕事だったので亀レスごめんなさい。m(__)m
確かに、あんなとこよく歩けたなぁー
と自分でも思います。f(^^;
画像で見るより実際には簡単だった所と、
逆に想像以上に大変な所がありました。
私の場合、技術も何も持っていないのに
好奇心と度胸だけは人一倍あって。
抑えが利かないと言いますか。。。(>.<)
プロフ拝見しました。
ryuken さんも、まずは夏道から
挑戦してみてくださいね。
槍穂もぜひ!応援します!\(^o^)/
雷鳥、見られたんですね。
若干曇り気味だったので見られるかと期待してたのですが、残念ながら・・・
自分は独標から先へは下りられなかったので、単独なのにすごいですね。
cairn24 さん
はじめまして。(^-^)/
コメントありがとうございます。
あの同じ景色を見ていたんですね!
曇りでしたが、気力満々でしたので(笑)
稜線を歩けるだけで幸せ感じました。
雷鳥さんは、期待もしないところに突然。
だからなおさら嬉しくて。
むくむく具合がとても可愛い!(*^^*)
早起きしてよかった♪
と思えた瞬間です。\(^o^)/
11月24日に美濃戸山荘のベンチに同じ時間にいたowb1957です。
相変わらず皆さんのレコをロムっているだけです。
雪の西穂登頂素晴らしいです。先を越されたって感じです。
私も昨年の4月19、20日に独りテント泊(ほとんど独りです)であわよくば
西穂を目指しましたがPPで満足してしまいました。
PPで満足したというか西穂まで行く度胸がなかったということです。
どうしてもコメントせずにはいられなく失礼しました。
owb1957 さん
こんばんは。(^-^)/
コメントありがとうございます。
覚えてますよ!
今でもあの時の寒さや情景を
思い出したりしますもん。
そう考えると不思議なご縁ですよね。
あのベンチに座らなければ、こうして
お話することもなかったでしょうから。。。
去年の4月に西穂にいらっしゃったんですね。
私はテント泊するのが夢なので。(^-^ゞ
いいなあー。すごく憧れます。
ピラミッドPまで行ったなら
owb さん、大丈夫だと思いますよ!
因みに、私は運動が苦手で体力もありません。
何故こんなことしてるのか不思議です。(笑)
またチャレンジしてくださいね。
楽しみにしています。\(^o^)/
昨年夏の奥穂といい!
結構怖いもの知らずですねぇ〜(笑)
その度胸の半分でも分けて欲しいですよ。
代わりにスタミナ半分分けて差し上げますから。
niini さん
こんばんは。(^-^)/
コメントありがとうございます。
エヘヘ。(^w^)
それを取ったら、私じゃなくなる。
頭で考えたら絶対行けないですよね。
と言いますか……
どこからそんな野心が湧き出てくるのか
私自身も未だにわからないのです。σ(^_^;)?
継続して調査中。。。
こんばんは。sionさん。
西穂登頂おめでとうございます。
西穂頂上からの絶景は感無量ですよね。ご無事で何よりでした。
頂上でカフェオレは旨いでしょうね。「勝利の味」
お疲れ様でした。
BlueSky さん
おはようございます。(^-^)/
コメントありがとうございます。
BlueSky さんが行かれたのは
まさに厳冬期真っ只中でしたもんね!
今よりずっと難易度が高かっただろうと
想像ができます。
あの記録を見て、益々行きたくなったのは
言うまでもありません。
でも、まさかこんなに早く実現するとは…
自分でもビックリしてるところです。\(^o^)/
今回のベストオブシオン節はこれに決定。
いやあ、正直驚きました。
残雪期とはいえ、まだまだ危険な雪山のアルプス。
でも行ったんだね。
俺も去年の感動、ずっと忘れません。
山頂で涙ぐんだのは初めてだった。(栗ようかん持ってね笑)
泣きそうなくらい怖くても自分でできることは自分でしたい。
自分だけでできないことは人の手を借りる。
夏、山に帰るのが楽しみになってきました。
積雪期西穂単独おめでとう。お疲れ!
maka さん
コメントありがとうございます。(^-^)/
去年は雪で真っ白だった部分が露出していて
「あれ、こんなに夏道が出てるなら
もしかしたら大丈夫じゃない?」「行ける!」
独標から先を見た時もそう思いました。
ところが、先へ先へと進むうち
とんでもない考えだったと思い知りました。
でも、その手応えを感じながら行ってしまった。
よく行けたな。正直、思います。
不思議だけど、撤退の気持ちは全然なかった。
最初から最後まで「イキマッセ!」って。
一度行くと決めたらもう戻れないんだ。
ある意味、maka さんと同じ。
足は引き続きお大事に。
そしてmaka さんの今年の山、期待してます。\(^o^)/
そうそう!誰かが作った雪だるま@@)
犯人は私です。(*^_^*)大きい雪だるまはヘリのために撤去したからね!
せっかく会いにいったのに・・・(TΛT)
代わりにさみしいから作っちゃいました
そういえば、、、
私がちょうど山荘に着いた頃
雪だるまの雪を固めてた方が
お2人いらっしゃいましたが
あれはryok さんでしたか!
だんだん融けてしまっても
顔がなくなっても、
姿がないのは、やはり寂しかったです。
作ってくださって
ありがとうございます。\(^o^)/
西穂山荘の前に雪だるまを作ったもう一人の者のです(^^*)
今年も山荘の雪だるまに会えるのを楽しみにしていたのですが数日前に撤去されてて・・・昼食後の時間つぶしに作ってみました♪初めは一体だったのですがさみしそうだったのでちびだるまも
と
28日のご来光帰りに丸山から下山時の途中ですれ違った方かなと・・・
男性と書かれてるので違ってたらごめんなさい(^^;)
Yu-chan さん
コメントありがとうございます。(^-^)/
丸山にいらっしゃった女性ですね。
思い出しました。
忘れててごめんなさい。f(^^;
丸山よりもっと先で、明らかに山頂から
下りて来たと思われる男性とは
挨拶だけして、すれ違いました。
わざわざご訪問頂き、
ありがとうございました。(*^^*)
早速のコメントのお返事ありがとうございました(*^^*)
連れに山頂で雷鳥に会ったと聞き、私も山頂まで行きたいのですが
高山病がでてしまいどうしても丸山が限度で(T▽T)
高山病を少しずつでも克服して
sionさんのようにいつかは登ってみたいと思います( ̄。 ̄;)>
お疲れ様です
ぴゃ〜!ヤンチャなコースを行かれましたね!!
う〜ん・・・尻に隠れたブラックホールがムズムズしそうな高度感ですね〜〜
前々から天気が悪くて回避していたお山ですかね!?
でも、キッチリ登ってしまうのはsionさんらしい感じですね〜!
貧乏セットが全く貧乏セットでないところが気になるところですが、これからもモリモリ楽しい登山を続けて下さい!
私もヒッソリと後に続きたいと思います\(*´3`)/
アッチさん
コメントありがとうございます。(^-^)/
そうなんですよ!
断念せざるを得なくて。
こちらが暴風だと他も大体NG。。。
今回は、西穂への想いが強く
一途に貫かせて頂きました。
どうしても行ってみたい山には
できる限りチャレンジしたい と
私も思っています。\(^o^)/
もしかしたら自分のレコがマイナスの感情の一部だったかもしれませんが(笑)
素晴らしいレコを読ませて頂きました!!
頂上でのカフェオレか・・・まだ自分もやり残した事があったようです(笑)
また来年挑戦しますよ!!
夏山何処かでお会い出来るといいですね。
kazusanpo さん
いらっしゃいませ!
コメントありがとうございます。(^-^)/
マイナスだなんてとんでもありません。m(__)m
何というか、感動してしまって。。。
しかも冷静に記録をアップしてるところに
とても好感を持ちました。
少し状況は違いますが、
危ない思いをしたことがあるので
私には痛いほどわかります。
体力もあり精神的にもタフな
kazusanpo さんを尊敬します。
どこかでお会いできますように。
ご訪問、大変ありがとうございました。\(^o^)/
とうとう、行かれたんですね。
やっぱり行動力がありますよね。
葛藤はありますよね。落ちたらおしまいってとこにわざわざ行くんだから、なにやってんねんと言われてもしょうがないところだしね。
葛藤を振りきって、でも自分で安全を確保して山頂に行って下山できたんだから、それはすごいことですよね。
おめでとう。
俺も、一歩一歩進みます。
ryu さん
温かいお言葉ありがとう。(^-^)/
仰る通り。f(^^;
でも、少しずつでいいから前に進みたい。
去年よりステップアップしたい。
心の中の何かに突き動かされる。
夜、無事に帰宅したら家族より
「何でいるの?」と言われました。
今度こそ帰って来ないかも…と思われてた。(笑)
去年みたいに恐怖を感じたら行ってません。
今回は自分なりに行けるという判断で。
登りより下山がちょっと怖かったけどね。
GWは普通に仕事なので、
また時間を作ってチャレンジしたいです。
ryu さんもよい山をー!\(^o^)/
やっぱ、sionさんは、雪山が似合うね〜♪
naminori さん
コメントありがとう。(^-^)/
今回は特に、、、時間的なことも含め
頭の中でシュミレーションを繰り返して
実行に移しました。
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