涸沢岳西尾根〜奥穂高岳
- GPS
- 32:00
- 距離
- 16.6km
- 登り
- 2,318m
- 下り
- 2,301m
コースタイム
8:00新穂高温泉−9:40白出沢出合−15:30蒲田富士山頂(幕営)
4/28(日)
4:50幕場−6:40涸沢岳山頂−8:10奥穂山頂−9:10穂高岳山荘−11:00幕場撤収11:30−13:40白出沢出合−15:00新穂高温泉
天候 | 4/27(土)晴 4/28(日)晴のち曇 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
涸沢岳西尾根は初級ルートとして上げられることが多い気がしますが、チャレアルでも中級となっており、ナイフリッジでは斜面の状況によってはかなりの緊張を強いられます。 滑落事故もよく発生しているルートなので、しっかりとしたアイゼンワークを身に着けてからでないと厳しい部分も多いです。 |
写真
感想
4/27(土)
8:00新穂高温泉−9:40白出沢出合−15:30蒲田富士山頂(幕営)
前夜発で新穂高温泉へ。改装により幾人もの山屋を松本方面へUターンさせた新島々のセブンも、大型連休に合わせてようやく新装開店した様だ。
開所したばかりの真新しい穂高センターで水を汲み出発。眼前にはこれから登る蒲田富士が春霞の中ぼんやりと浮かんでいる。
白出沢から涸沢岳西尾根の末端に取りつく。本日は標高差にして約1200mアップの予定。グサグサ雪に足を取られながら、無心で標高を上げる。
今回の様な濡れやすい環境では、テムレスが大活躍。手蒸れがレスなので不快感もない。今回は終始これで行動した。
単独行の方が幕営している横を通り、森林限界を超えると蒲田富士の姿。休憩していると上空をラジコン飛行機が周回して行ったが、どこから操作しているのだろうか。
岩場の混じる雪壁のトラバースと急登を緊張しながら登ると、やがて蒲田富士山頂の細長い稜線に飛び出す。本日はここで幕営。眼前には穂高西面の岩峰、振り返ると笠ヶ岳の素晴らしいマウンテンビュー。
テントの外でワインを飲みながら上質なひとときを過ごす。
日中は無風だったが、日が暮れるとやまおろしの風が強く吹き付ける。明日のアタックに向け、早めの就寝。
4/28(日)
4:50 幕場−6:40 涸沢岳山頂−8:10 奥穂高岳山頂−9:10 穂高岳山荘−11:00 幕場撤収11:30−13:40 白出沢出合−15:00 新穂高温泉
3:30起床。各人で朝食を摂り、日の出に合わせて4:50に出発。
いきなり嫌らしいトラバースからのスタート。F沢コルの先の岩稜は、右側のルンゼを登る。フリーでも行けなくはなさそうだが、朝一でカリカリなので念の為ロープ。T橋さんが一ピッチ引いて稜線へ。周りでは少し斑の付いたライチョウが岩陰を走り回っている。
ここからは一時的に簡単になるが、標高が上がるに連れてナイフリッジ気味になり再び緊張感が増す左手には滝谷が威圧的に聳え立っており、アルパイン気分を盛り上げてくれる。
ロープも出しつつで、蒲田富士から二時間弱で涸沢岳に到着。快晴無風のこれ以上はないというぐらいの好条件。これなら奥穂高岳山頂への往復も問題なさそうだ。
穂高岳山荘横のハシゴから上はかなり斜度があるので、念の為ロープを出して登る。そこからはアイゼンを効かしながらの稜線漫歩。8時過ぎには奥穂山頂の祠に到着。槍、明神、ジャンダルムとお馴染みの景色。眼下には奥穂高岳直登ルンゼが誘惑するかの様に広がっている。
先に山頂にいたボーダーの方に集合写真を撮ってもらって下山開始。ハシゴ上の雪壁は懸垂下降で降りる。この時間帯になると涸沢からの登山客も一気に増えてくるが、たまに怪しい装備で登ってくる人もいて見ていてドキドキする。
涸沢岳西尾根の下りは、雪も緩んできてそこまで緊張せずに下れた。行きでロープを出した雪壁もクライムダウンで問題なし。11:00に蒲田富士山頂のベースに戻り撤収。
ここからはひたすら無心で下るのみ。登りの時以上に緩んだグサグサ雪に足を取られながら、約二時間で白出沢出合に到着。達成感に浸りながら、新穂高までの林道を足早に下った。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する