小同心クラック
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- GPS
- 10:07
- 距離
- 16.5km
- 登り
- 1,311m
- 下り
- 1,311m
コースタイム
- 山行
- 4:55
- 休憩
- 5:13
- 合計
- 10:08
天候 | はれ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
山名: 八ヶ岳 横岳 小同心 クラック
日にち: 2022年6月4日 土曜日
参加者: 加藤(CL)・金武・田中・東明(文責)
チーム編成: チーム1 東明&田中 チーム2 金武&加藤CL
タイムライン
S 赤岳山荘05:01 - 06:23赤岳鉱泉06:34 - 06:37大同心沢(大同心ルンゼ)分岐 - 07:30大同心基部 - 07:46小同心取り付き登攀開始 08:00 - 10:30 横岳山頂11:22 - 11:57硫黄岳12:20 - 13:23赤岳鉱泉 - 15:05美濃戸山荘G
ルート概要
今回のルートは ‥俘汽襦璽箸比較的用意 であり、∩完がリード希望 であったので、4名を2つのパーティに分けて登った。全行程をツルベで登攀。チーム1: 東明&田中、チーム2 金武&加藤CLの構成とした。本報告書は、東明により書かれおり、チーム2の行動に関しては推測の域を出ない部分もあることはご容赦頂きたい。
美濃戸山荘から唐沢鉱泉を経て、大同心基部に登りあげると小同心取り付きまでの明瞭なバンドがある。一般道同様に整備されているので、取り付きまでは迷う心配はない。ただし、大同心稜は急登であり滑りやすいため注意が必要。またバンドに関しては、積雪期は氷雪のトラバースとなるため、この移動が核心となるとのこと(加藤CL談)。無雪期は問題なし。
登攀は4ピッチ。3-4ピッチ目の間は、小同心の頭からのコンデでの稜線移動し4ピッチ目の基部に至ることとなる。4ピッチ目の終了点が横岳の山頂である。このルートの素晴らしいところはトップアウトしたところが横岳山頂であり、多くのギャラリーに見守られるなか、登攀が完了するところだ。ミーハー心に火が付き、山頂で写真を撮っている山ガールと簡単にお友達になれるのが素晴らしい(東明談)。
各ピッチ終了点には立派なペツルが打たれている。中間支点は古いハーケンなどが打たれているところもあるが、あまり多くない。岩角やピナクルを多用しつつ登攀を行った。
行程
1P 目:東明&金武リード(田中&加藤Lセカンド)。左側に斜上しながら登る。岩は堅牢で、ガバホールドだらけなので難しいところはなかった。最後のルンゼ状に入るところでバランスの取り方に逡巡するが問題とはならなかった。
2P目はルンゼ状、田中&加藤CLリード。ルンゼの奥深くに入り込むと身動きが取れなくなるので、「ステなんたら(ステアリング??運転みたい)」という登り方で表面に近いところを登っていくのがよいらしい。最後がかぶり気味になっているが、持ち手が豊富なので問題なし。
3P目: 東明&金武リード。チーム1 東明は、左上するべきところを右上し、5分くらい登ったところで広々としたテラスに出てしまった。終了支点まではテラスをポコポコ歩いていけるところであったので、肩絡みで田中を引き上げ、二人仲良くお散歩して支点に到着した。とても損した気分。金武は正規ルートで登りきり、満足げで羨ましかった。
3P終了点〜小同心の頭: 田中・金武リード。3P の終了点からはすぐに小同心の頭にでる。
小同心から4P目の移動: なだらかな一般道のような道が続くので、コンテで進む。小同心の頭このあたりから、山頂ギャラリーの熱い視線を浴びることとなる。
4P目: 田中&金武リード。4P目は横岳山頂に突き上げる最高のピッチだと思う。ここは、チーム1は先輩に花道をふませてあげることとした。山頂では若い女性たちの黄色い声と拍手の中で登攀を終了し、天に登るような気分であった(田中談)。難しさはないが、山頂に確保支点がないので、岩角にスリングをかけてセカンドをビレイする必要である。
4ピッチを無事終了し、山頂での時間を満喫した後に硫黄岳を周回して下山した。ロープワークには習熟の余地がまだまだあるが、今回はツルベで速やかに動くことができ、スムースでスピーディな登攀ができた。
反省点:
コンテの際のロープの持ち方がよくわからなかったが、コイルにして肩にかけるのが正解とのこと。ここは勉強が必要なところである。
4ピッチ終了点(山頂)でセカンドをビレイの際の支点の作り方を堅牢にするべきであると加藤CLよりご指摘頂いた。ピナクルでの支点構築を学び直す必要があると感じた。
総論:
本ルートは、小同心という知名度の高さ、また終了点がギャラリーだらけの横岳山頂であり、気分はもう最高。この日はお天気もよく至れり尽くせり。
高度感はあるものの、ルート上特筆して難しいところがないため、ラテルネのメンバーであれば誰でもリードで登れると感じた。セカンドであれば岩場の初級者でも大丈夫と思う。
夏であれば、我々がリードとして山岳会の山行企画で初級者を連れて行くのに、ロケーション・難易度ともに最高のルートであると感じた。
ただし、八ヶ岳の西面に当たるので、冬は一転して厳しさが増すだろうと思う。こたつくらいを引き上げたい気分になるだろうなぁ。
以上
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