鈴鹿山系縦走 鈴鹿峠〜藤原岳
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- GPS
- 80:00
- 距離
- 48.2km
- 登り
- 4,411m
- 下り
- 4,631m
コースタイム
5/3 小岐須峠04:50→水沢峠06:50→鎌ヶ岳08:50→武平平09:50→11:00御在所岳12:20→国見岳13:10→根ノ平峠14:10→17:30猫岳手前
5/4 猫岳手前05:40→釈迦岳06:30→八風峠06:50→09:15石槫峠09:35→11:15竜ヶ岳11:30→治田峠14:15→藤原岳16:50→17:30藤原山荘
5/5 藤原山荘05:15→大貝戸登山口07:00→西藤原駅07:15
天候 | 5/2〜5/4 晴れ 5/5 雨 |
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過去天気図(気象庁) | 2014年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 タクシー
|
コース状況/ 危険箇所等 |
鈴鹿峠から安楽越の道ははっきりしています。 臼杵岳からの道は若干不明瞭です。 治田峠から藤原岳の道で孫太尾根分岐から藤原岳直下は崩壊箇所もあり、通過十分に注意(特に逆の下りのケースは急な下りとなり、足元かなり危ないです)。 |
写真
感想
鈴鹿山系の縦走に行って来ました。
水場がほとんどない縦走、結構きつかったです。
水を5リットルぐらい持ちながら、バテバテでしたが、4日間中3日は晴天で天候にも恵まれた良い山行でした。
課題はやはり重荷になると極端なカタツムリ山行となります。
それにしても、鈴鹿山系のアルペン的な感じもあり、なかなか良かったです。
詳細は以下のとおりです。
赤線山行の続きで鈴鹿山脈を縦走する計画をたてる。二泊三日程度と考えたが、鈴鹿山脈かなりのもの、南北五十キロ、しかも水場がほとんどない!これはハード山行になりそう。
前日、ライダー向きの石垣屋に泊まる。寝袋持参だと格安の宿だ。ライダーは酒飲みが多い!酒の夜はふけていく…
翌朝、タクシーで鈴鹿峠迄。ここから歩き出すが荷物が重い。水を明日の分迄の水を用意したので、5リットルはある。山小屋もないので当然、テント縦走のスタイル。
鈴鹿峠より三つ子山というマイナーな山に向かう。道はしっかりとしているが小さなピークを丹念に辿るのでアップダウンで結構疲れる。安楽越に着いた時は十分に疲れていた。
ここより、仙ヶ岳に向かう。途中より破線の道となっているのが少し心配。カモシカ平の少し先に水と書いた不思議な木を発見。果たして水はあったが、水場という感じではない。その後もこの謎の水と書いた木が続く。
臼杵岳迄は東海自然歩道と重なるが、そこから先はまた県界尾根の縦走路。道は多少わかりづらいが、迷うほどではない(雨天時は別)。
だんだん、仙ヶ岳が近づいて来た。今日は何としても仙ヶ岳は越えたい。登りに力を絞って午後遅く仙ヶ岳到着。好展望の山頂だが、今はそれより水をどこで確保出来るかが気になる。
山頂での休憩も早々に再び歩き出す。一旦下って宮指路岳に登り返す。もう夕方。気持ちが焦る。小岐須峠に着いた時は既に日が傾いていた。
水を確保する為に、谷に下る。5分ぐらい下って、チョロチョロ水を発見。これも二三日前に大雨が降ったおかげだと思う。とにかく、水を確保して一安心し、峠に戻り、峠の少し先で、テン泊。下がふかふかの落ち葉で快適な一夜を過ごした。
2日の朝、今日も天気がいい。今日は先ず、水沢峠に向けて歩き出す。水沢峠迄はほぼ広い尾根をゆっくり歩くという感じで気持ちいい。ところが、水沢峠に近づくとどんどん高度を下げて、目の前に水沢岳がそびえたっている。
水沢岳への登り返しはかなり急でしかも花崗岩の砂礫化しており滑り落ちそう。注意深く登る。たどり着いた水沢岳は反して平坦な頂上部分だが、その頂上部分を過ぎるとまたダイナミックにザレ場を下る。視界が悪いと迷いそうな感じ。幸い、天気もいいので迷う事もなく、歩く。岩山を登ったり下ったりして、ようやく鎌ヶ岳の鞍部に着く。鎌ヶ岳はかなりピラミダルな形でまさしく鈴鹿の槍という雰囲気。当然、バテバテになりながらの登りとなる。
鎌ヶ岳に着いた時は既にヘトヘトとなっていた。
展望はいうまでもなく素晴らしいが、悲しいかなヘトヘト。今回の山行はテントを担いでいる為かヘトヘトになるのがとても早い(笑)。
山頂でしばし休んでいるとなんと武平峠への巻き道があるとの事。喜んで、この巻き道を使って下山する。
武平峠への道は人がいっぱい。鈴鹿もこの辺りが人気の山域のようだ。武平峠からは御在所岳へ当然登りとなる。
ちなみにどれぐらいヘトヘトかというと小さな子供以外には全て抜かされるぐらいヘトヘトだった。それでも、なんとか、御在所岳に登りきった。
山頂部は園地となっており、ロープウェーで来る観光客もいて、ここだけ別天地のようだ。山頂の三角点を往復してから、レストランを目指す。目指すはビールではなく、ジュース。山に入るとやたら甘いものが欲しくなる。自販機でジュースを買って大休憩に入っていると隣の仲良し登山グループの方から、お昼のお裾分け♪横浜から来たと言ったら目を丸くしていました(ありがとうございます)。
大休憩の後、国見岳に向かって歩き出す前に、水の補給をしようとしたが、水道らしきもののどうやら下のダムからのものらしい。聞くと殺菌はしていないとの事だったが、仕方なくこれを水として詰める。
さて、国見岳に向かって歩き出す。相変わらず、足取りは重い。天気もガスって来た。国見岳山頂では御在所山頂がガスに包まれていた。
ここから、根の平峠に向かって歩き出す。国見岳迄は人が多かったが、また静かな山に戻る。ほぼ下りが続いて根の平峠到着。天気は相変わらす寒いぐらい。ゆっくり休む気もせず、ハト峰峠に向かって歩き出す。
一山越えハト峰峠に到着。広々とした気持ちいい峠だ。峠から滋賀側に少し降りたところに水も流れており、テン場としてちょうどいい。しかし、明日の日程を考えるともう少し先に進みたい(この時点で明日は藤原山荘迄歩きたいと考えていた)。
釈迦ヶ岳に向かって出来るだけ歩いておきたい。夕暮れの中、釈迦ヶ岳に向かって歩き出した。
釈迦ヶ岳の手前にある猫岳に登り出す手前の鞍部で風が弱いところを見つけ、テントを張る。
2日目も頑張った。自分におやすみ♪
テン場は若干斜度があり、身体が滑り、熟睡とはほど遠かった。加えて寒くて4時前に起き出す。テントを撤収しようとしてフライを見てびっくり!凍ってる。どおりで寒い訳だ。
急いで、テントを片付け釈迦ヶ岳に登る。最高点と三角点が異なる為、念のために両方に登る。
釈迦ヶ岳より石槫峠に向かう。
基本的には下りなのだが、細かいアップダウンがあり、早くもバテ気味。
竜ヶ岳のそびえ立つ姿が近づいて来ると石槫峠に着いた。
着いたらびっくり!車がいっぱい止まっていた。三重側は噂通り、コンクリートブロックで道幅を狭め、チェーンで閉鎖。
それはともかく、水場を探す。車で来る人は関係ないようで皆知らなかったが、三重側に少し歩いたところに水場はあった。水場で大休止。
ゆっくり休んでから、いよいよ竜ヶ岳に登り出す。しょっぱなから急な登りが続く。あれだけ休んだのにバテバテでカタツムリ状態で登る。
やっとの思いで山頂に到着した時は思わず、寝転がってしまった。竜ヶ岳の山頂は広々とした草原だが、もう限界状態だった。
しかし、時間が気になる。休憩もそこそこに峠に向かって出発。人気のある山のようで何人の人とすれ違う。何にも考えずに歩いていたら、道を間違えて危うく、下山しそうになり、慌て、気を取りなおして戻った。
竜ヶ岳山頂から見たら、素敵な縦走路だったが途中から2つのピークをかすめるように進む。てっきり巻き道と思っていたが、結構登らされるので辛い。登りも下りも辛くなって来た。
ほうほうの程で治田峠に着いた。
さあ、今日は藤原山荘迄行きたいと考えているから、最後の難関、藤原岳への登りだ。
疲れきっているが、歩き出す。孫太尾根分岐迄はまだ歩き易かった。途中で三人のバーティとすれ違い、水場の情報や藤原山荘を教えてもらう。ショックだったのは藤原山荘が避難小屋という事。自分はてっきり営業小屋と思い込んでビールを期待していたのだ(笑)。そして、もう一つのショックは水が無いこと。こちらはかなり深刻だがともかく進むしかない。
孫太尾根分岐からはかなり道が悪くなる。巻き道だが、歩き出してすぐに道が崩壊している。崩壊箇所を過ぎるとだんだん登りがきつくなる。ほとんど直登といった感じ。道もあまりはっきりしていなくて下りだと滑り落ちそうで怖い感じ。
そこをよじ登るといった感じでなんとか登りきった、ほぼ倍近く時間がかかった。
藤原岳山頂に着いた時は完全に曇りとなっていた。やはり、明日は雨のようだ。
後は先に見える藤原山荘に行くだけだ。足を引きずるようにして進む。藤原山荘にやっと到着。やはり、藤原山荘は避難小屋だった。中にいた人に水場を聞くがこの辺りにはないという事。手持ちの水でまだしばらくは大丈夫そうだ。
明日の朝、御池岳に向かうか、下山するか思案のしどころ。普段なら御池岳迄楽勝だが、この状態は不安。ましてや、明日も天気は悪そうだ。
とりあえず、今日はこの避難小屋で泊まる事にして明日に決める事にした。
4日目の朝、今までの天気とは打って代わり、早朝、既に小雨が降っている。実はもう気持ちは下山する事にしていた。
大貝戸への道を降りる。非常に歩きやすい道だ。
ゆっくり歩くが、それでも順調に下り、この山行で初め、コースタイムより早く大貝戸登山口に着いた。
後は駅迄歩くだけ。少し歩いて、駅に到着。これで今回の山行は終了。
駅では普段飲まない甘いジュースを自販機で買って一気に飲み干した。
コメント
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momohiroさん 初めまして、そして鈴鹿の山はどうでしたか?
伊勢湾から琵琶湖の間に広がる南北約55km山域を一気の縦走、
お疲れ様でした。
南部から北上するにつれ花崗岩の山から石灰岩の山に変わっていく
山容の違いを味わっていただけましたか。
縦走路には小屋も水場も恵まれませんが、愛するホームグランドを
訪れていただきありがとうございます。
関東の方にも鈴鹿の良さをPRして下さい。
早速のコメントありがとうございます。
鈴鹿の山、本当にいいですね!
関東にも奥多摩や丹沢が有名ですが、鈴鹿もすごくいい感じがします。
岩あり、花あり、草原あり!で大満足でした(歩いている時はヘトヘトでしが)。
まるで2000メ-トル級の高山を歩いているような感じでした。
今回は藤原から御池にかけて歩けなかったので、近いうちに再訪したいです。
momohiroさんご無沙汰しております。ちょこっと覗いてみたら、やはり相変わらずアグレッシブな山行ですねぇ〜。私はその後、とんと山から遠ざかっとりますが、是非また行きましょうね。ただ、イージーハイキングでお願いします。
ご無沙汰です。morochaさんもぼちぼち行かれているようですね。鈴鹿はアグレッシブ登山ですがかなりバテバテでした。多分、一時間1.5舛阿蕕ぁちょっと体力減を感じてます。
イージーハイキングも、最近、コミュの仲間といってます。是非、また、ご一緒しましょう。
どうも初めまして、「かもしか平」を検索してたどり着きました。
鈴鹿をホームとして色々と行っていますが未だテントを持って歩いたことはありません。
大変だったでしょうね、今更ですがお疲れ様でした。
文章がおもしろく引き込まれるように読みました。
水場の問題はよくわかります、この辺り本当にネックですね
しかしそれもですし、厳しい道のりも程よい刺激となり思い出に残る良い山行になったのではないかなと思います。
すごく勉強になりました、ありがとうございました。
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