登ったぞ、涸沢岳西尾根!
- GPS
- 32:44
- 距離
- 16.6km
- 登り
- 2,065m
- 下り
- 2,067m
コースタイム
深山荘前登山者専用無料駐車場 05:12 → 05:21 登山指導センター 05:30 → 穂高平小屋 06:25 →
07:15 白出沢出合 07:25 → 標高2,460m 12:19 → 12:31 幕営地(標高2,360M)へ戻る
2日目(4月27日)
テント 03:56 → 蒲田富士 05:10 → 06:44 涸沢岳 07:20 → 蒲田富士 08:46 → 09:38 テント撤収 10:18 →
11:54 白出沢出合 12:13 → 穂高平小屋 12:54 → 13:43 登山指導センター 13:48 → 13:56 駐車場
天候 | 両日共に晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・新穂高〜白出沢出合〜涸沢岳西尾根分岐 白出沢出合まで右俣林道を歩くが、穂高平小屋までは所々雪の上を歩く。 穂高平小屋より5分位進んだところで完全な雪道となる。 4年連続でGW時期に歩いているが、今年が一番雪の量が多いようだ。 ・分岐〜幕営適地(凡そ標高2,360m) 白出沢を過ぎて直ぐ右に分岐し涸沢岳西尾根に取付く。 尾根下部は雪がほとんどなく、標高1,800m辺りまで笹薮漕ぎとなる。 その上、2,000m過ぎるまで踏み抜き地獄となる。 幕営適地はここしかないって感じで直ぐ分かる。 しかし、ここだなと思いつつも、高度計に110m程の誤差があり(あとで分かった)、 実際には標高2,460m程まで登ってしまい、戻る羽目になった。 ・幕営地〜涸沢岳 蒲田富士基部まで雪庇の縁を登る事になる。 蒲田富士直下はちょっとした岩と雪の壁を登る、結構厳しい状況にあり。 蒲田富士の先は凡そ200mに亘りナイフリッジが続く。 風が強いと結構勇気が要る。 F沢のコルより最初のルンゼを登下降した。 上の稜線に出ても偽ピークが幾つか続き、ギザギザの稜線沿いに歩くので集中力が途切れないように。 ・登山ポスト 新しく完成した登山指導センターの登山ポストを利用。 |
写真
感想
60歳になる前に行っておきたかったルートのひとつ、2週間前の西穂西尾根に続き涸沢岳西尾根に登りました。
今回も天候に恵まれ、好天のお蔭で登れたようなもんです。
涸沢岳西尾根、距離は短いですがその分尾根下部よりずっと急登の連続で結構厳しいです。
特に西尾根取付き部より標高1,800m辺りまでは急な上にプチ笹薮漕ぎもあるし、雪は腐ってて踏み抜く、
かなり心が折れる尾根でした。
この尾根はドMな方向きかもしれません、私は苦手な部類です(笑)
幕営適地を通過した際、ここなら・・・と思ってたのですが、出発前に高度計を合わせてなく、
手元の高度計は後で分かった事だが、実際よりも約110mほど低く表示されていた。
その為に幕営地はもっと上と信じ込み、自分の高度計が2,400m弱を示すまで頑張って登ったが、
行ってみると森林限界が直ぐそこに見え、蒲田富士への急登近い事から高度計が合っていないと判断。
結局は約100mほど下りた場所、通過時にここならと思った場所が適地でした。
翌朝の山頂アッタックは午前4時行動開始と決め、日頃の寝不足を補うべく、ウイスキーを煽って早寝。
暗い中をヘッデン頼りに登りました。
蒲田富士の直下、思ったより急で真面目に登らないと痛い目に逢いそうです。
その先は前から歩きたかった長〜いナイフリッジ、雪庇の脇をハラハラドキドキしながら通過。
F沢のコルより先は標高差約140mの壁のように急なルンゼ登りです。
左の岩場を稜線伝いに登ってもいいのですが、今回はこのオープンバーンを登るつもりで来ました。
しかし、ここの登下降では足が攣るかと思いました。
この稜線では偽ピークが幾つかあり、山頂はまだかまだかと思いながら歩きました。
時間的には予想より早く、3時間かからずに涸沢岳に登れたのはラッキーでした。
ただ、その先の奥穂までピストンするつもりでいたのですが、足が出ませんでした。
と云うより、奥穂までの往復3時間近いおまけで足は疲れ、帰りのルンゼ下降時、安全に下れる自信がなかった。
実際、ルンゼ中盤より下、斜度の強い部分をダガーポジションで下降中、
「絶対に滑落しない、絶対に家に帰る」って口ずさみながら下りて来ました。
テントに戻った時はちょっと物足りない気持ちもあり、テント撤収後、後ろ髪引かれる思いで下山しましたが、
これで良かったんだと思ってます、私の力量ではこれが精一杯なのでしょう。
それにしても達成感・充実感あるなぁ〜
noboさん おはようございます。
前回といい、今回も素晴らしい山行でしたね。
ここの19枚目写真が前回にアップされていた時、オーラが出てましたよ。やっぱり、行かれましたね。
来シーズンは、繋げるのかな?
Bochiさん、忘年会以来のご無沙汰、恐縮です。
涸沢岳西尾根、ここもようやく念願叶って行く事が出来ました。
好天が登らせてくれたって言い方が正しいのですが。
まだまだ行きたいところは沢山あるのですが、時間と〇〇が厳しくて・・・
超カメレスでした、ごめんなさい!
天気に泣かされたり途中撤退を余儀なくされたりして
欲求不満になってたのではと思われる今日この頃
ついに満足のいく山行を敢行されましたね〜〜〜
>>それにしても達成感・充実感あるなぁ〜
この一言に尽きる感じですかね。
こんなスゴイ山をやれるnoboさんって・・・
やっぱスゴイと思います
teku姐さん、こっちの方も亀レスでごめんなさい。
3月の谷川は天気に泣かされたけど、4月に入ってから段々良くなる法華の太鼓です。
今まで狙っていながらも中々機会が無かった幾つか、ようやく行く事が出来ました。
60歳以降はのんびり山行に切り替えようと思ってるので今年だけちょっぴり頑張ってみます。
noborundaさん
涸沢岳西尾根で御一緒しました山岳会(三人組)の者です。
先日は本当に最高のコンディションでしたね。
素晴らしい写真の数々に、改めて当日の興奮が蘇ってきました。
それにしても、60歳手前でこのルートを単独とは恐れ入ります。。
モチベーションは常に高くありたいものですね。
tianshanさん、こんばんは。
涸沢岳は単なる通過点ですぐさま奥穂に向けて歩かれて行く後姿を羨ましく思ってました。
私も奥穂までと思っていたのですが、
F沢のコル以降のルンゼを安全に下りるには涸沢岳よりピストンとしました。
テント撤収しながら、未練たらしく、
奥穂まで行けたかも・・・なんて女々しく思ってたんですよ。
それにしても皆さん、カッコ良かったですよ〜
登るんださん
おはようございます。(^-^)/
前回の記録も拝見してました。
あまりにも凄すぎて
画像見ただけで電流走りました。。。
カッコ良すぎ!
コメントせずにいられず、
突然失礼しました。m(__)m
sionさん、コメントありがとうございました。
このところ、仕事→山→仕事→山の繰り返しで仕事のツケが回って来て大変な事になってます。
自分のレコをアップするのが精一杯で他の方達の記録も日記も最近は見に行けてません。
もっと気持ちの余裕を持ちたいところですが・・・。
sionさんも山、楽しんで下さいね。
すごい斜面、雪庇の踏み抜き、長いナイフリッジ・・・
緊張の連続だったと思います。
でも、積雪期のほうが上がりやすいでしょうか?
>「絶対に滑落しない、絶対に家に帰る」って口ずさみながら下りて来ました
これですね。昨今の遭難事故には、これが足りないのではと思います。
家に帰るまでが登山です お疲れさまでした
BBCさん、お久しぶりです。
このルート、やはり積雪期に登るルートだと思います。
特に尾根の下部、笹がかなり煩そうです。
長いナイフリッジも雪があるからこそ楽しいのでは?
F沢のコルの先、急なルンゼも雪があるからオープンバーンで行けます。
もっともここは岩で行く方は左の岩稜帯を登りますが、
ここは冬でも雪の付き方が少なく露岩が多いような気がします。
全体的には雪がある時の方が格段歩き易いようです。
家に帰るまでが登山、まさにその通りですね。
しかし、帰りの渋滞には毎度泣かされます、やはり全行程の中、渋滞が核心部なのかも。
ご無沙汰しています。
久しぶりにヤマレコ開いたら、noboさんの記録をみつけてしまい
読みふけってしまいました。
涸沢岳西尾根、良いなぁ〜
去年、自分は時期が遅すぎて登れなかっただけに羨ましい
来年こそは、早めの時期にトライしよう!
daizさん、ありがとうございます。
確かにこの尾根はちょっと時期が遅くなると下部の雪解けが進み
笹薮漕ぎになるので取り付きにくいですね。
来年、ベストシーズンで挑戦される事を願ってます!
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