ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 440657
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
塩見・赤石・聖

【聖岳】なりゆきで日帰りピストン、Hスタイルで

2014年05月04日(日) [日帰り]
 - 拍手
体力度
6
1~2泊以上が適当
GPS
11:44
距離
17.5km
登り
2,371m
下り
2,370m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

4:56便ヶ島登山口-5:35西沢渡-7:58苔平-9:15薊畑9:56-11:00小聖11:10-12:31前聖12:58-13:26小聖-13:55薊畑14:12-14:47苔平15:04-16:06西沢渡16:16-16:49便ヶ島登山口
天候 晴れ!
ぽかぽか陽気で風も穏やか
過去天気図(気象庁) 2014年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
飯田ICから便ヶ島まで約2時間(私は4時間^^;)
行きは渋滞と道迷いで八王子から8時間半
帰りは渋滞で家に着いたのが午前1時半(泣)

◆聖光小屋駐車場 
車中泊のみ500円 駐車のみなら無料
車中泊用の駐車場は道をはさんで小屋の反対側 
駐車のみは小屋前の駐車場
キャンプ場施設を兼ねていて水洗トイレ、水道、屋根つきのテーブル、イスなど、快適な車中泊をお約束
寂しいときは小屋犬のハチが遊び相手になってくれる
コース状況/
危険箇所等
【便ヶ島-西沢渡】
登山口からトンネルまで少し登った後は約2.5kmのほぼ水平の遊歩道が西沢渡まで続いていて、何にもなければ楽なパートなのですが、写真のように途中10箇所くらい土砂が崩れて歩道を埋めています。それほど危険じゃないところからなかにはかなり緊張を強いられるところもあり、特に疲労が蓄積した下山時には注意が必要です。ネットの記録を見る限り少なくとも4年前からこのままのようですし、今後もっとひどくなって通れなくなる可能性もあるかも。
とくに大雨や台風の後は要注意です。

【西沢渡-薊畑】
ひたすら急登です。
大ガレの付近はロープがついた道が崩れかかったところがあります。
苔平から上はほぼ雪に覆われ登りの時間帯はそれほど腐っておらずアイゼンなしでも歩きやすかったですが、トレース部は凍っていたのでトレースを外して進みました。下山時はかなり腐ってきて踏み抜き多発。また倒木や藪にさえぎられてトレースを見失いがち。テープもまばらなところがありルートから外れることしばし。ルートを見失っても尾根筋をたどれば問題ありません。

【薊畑-小聖】
2478mピークから小聖までの樹林帯は藪っぽい感じで枝がザックに絡んで鬱陶しい。
雪質は登りは表面が緩んでいるくらいで踏み抜くことはありませんでしたが、下山時は腐って踏み抜き多発。足をとられて転倒しまくり、木に顔面を強打してしまいました。疲れた体にはかなり堪えました。踏み抜きはせいぜい股まで。

【小聖-前聖】
小聖からしばらく痩せ尾根の緩んだナイフリッジで雪面には多数のクラックが目に入り緊張します。雪庇の上を歩く箇所もありました。痩せ尾根の後は約45度の多少腐った雪面を、途中夏道を少しばかり挟んで、ほぼ直登しました。緩んだ雪でアイゼンは効かず、キックスッテプを地道に刻みここまでの疲労も重なってかなり疲れました。下りはさらに緩んでズリッと滑ること頻回、一度滑落しましたが、幸い制動が効いてくれたので事なきをえました。
今回のルートでは一番きついパートでした。


【下山後の温泉】
神楽の湯 ナトリウム・カルシウム塩化物泉 pH8.51 600円
情緒はないが入浴施設としての機能は十分。
泉質もよし。
左から悪沢、赤石、聖。
南ア南部ビッグ3を眺めながらテンションがだだ下がりなのはここがシラビソ峠で時刻が10時だから。
ナビに騙された(泣)。
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左から悪沢、赤石、聖。
南ア南部ビッグ3を眺めながらテンションがだだ下がりなのはここがシラビソ峠で時刻が10時だから。
ナビに騙された(泣)。
それにしてもいい眺め。
こちらは聖→上河内岳→光岳。
それにしてもいい眺め。
こちらは聖→上河内岳→光岳。
もう今日の登山はあきらめてのんびり便ヶ島へ向かいます。
途中にある天空の里とよばれる下栗の里。
むこうに聖岳が望めます。
日本のチロルというのもうなずけます。
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もう今日の登山はあきらめてのんびり便ヶ島へ向かいます。
途中にある天空の里とよばれる下栗の里。
むこうに聖岳が望めます。
日本のチロルというのもうなずけます。
こんなところによくぞ家や道を作ったものです。
ここで生活を営んでることに感動。
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こんなところによくぞ家や道を作ったものです。
ここで生活を営んでることに感動。
対向車とすれ違えないせまい道を延々1時間。
見えているのは上河内岳。
1
対向車とすれ違えないせまい道を延々1時間。
見えているのは上河内岳。
こんな落石はいたるところに。
こんな落石はいたるところに。
北又渡発電所をすぎるとさらに路面状況は悪化。
車高の低い車は要注意です。
北又渡発電所をすぎるとさらに路面状況は悪化。
車高の低い車は要注意です。
自宅を出て8時間、やっと便ヶ島の聖光小屋に到着。もう登り始めるには遅すぎるので「Hスタイル」で車中泊に切り替え。
小屋の向こうの車中泊用の駐車場に移動します。
自宅を出て8時間、やっと便ヶ島の聖光小屋に到着。もう登り始めるには遅すぎるので「Hスタイル」で車中泊に切り替え。
小屋の向こうの車中泊用の駐車場に移動します。
ここは車中泊用の駐車場ですがキャンプ場も兼ねてる?
中央がトイレ、三角の屋根が炊事棟、その左が広いダイニング棟。
左の車はこの後下山してきた方のですぐ帰られましたから、この設備を1人で贅沢につかわせていただきました。
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ここは車中泊用の駐車場ですがキャンプ場も兼ねてる?
中央がトイレ、三角の屋根が炊事棟、その左が広いダイニング棟。
左の車はこの後下山してきた方のですぐ帰られましたから、この設備を1人で贅沢につかわせていただきました。
電源ケーブルが雪で切断されて使えなくなった自販機。残念。
電源ケーブルが雪で切断されて使えなくなった自販機。残念。
駐車場すみの祠で明日の安全祈願。
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駐車場すみの祠で明日の安全祈願。
登山口です。ポストもあります。
することがないので荒れているという噂の「遊歩道」を偵察に。
事前の偵察、これぞ「Hスタイル」。
登山口です。ポストもあります。
することがないので荒れているという噂の「遊歩道」を偵察に。
事前の偵察、これぞ「Hスタイル」。
30mほどあがると「遊歩道」に出て、すぐにトンネル。
1
30mほどあがると「遊歩道」に出て、すぐにトンネル。
トンネルを抜けると上河内岳。
2
トンネルを抜けると上河内岳。
崩れてなければこんな感じの遊歩道ですが。
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崩れてなければこんな感じの遊歩道ですが。
これは...
想像以上にひどい。
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想像以上にひどい。
ここが一番危険。
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ここが一番危険。
ここはロープがあるのでなんとか。
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ここはロープがあるのでなんとか。
まだあります。
ちょっと休憩。
名前調査中。
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ちょっと休憩。
名前調査中。
まだあるの?
もうかんべんして。
もうかんべんして。
大きなところで10カ所くらい、危険のない小さいのをあわせるとその倍以上の崩落個所を越えて、
ようやく西沢渡に到着。
大きなところで10カ所くらい、危険のない小さいのをあわせるとその倍以上の崩落個所を越えて、
ようやく西沢渡に到着。
これがウワサの「ロープウェー(手動)」
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これがウワサの「ロープウェー(手動)」
これは初代?
ここで飛び石渡渉できました。
ここで飛び石渡渉できました。
でもやはり体験したいのが人情。
ウワサ通り空身でもめっちゃ疲れます。
ここでの体力消耗はばかにできないかも。
空身で所要時間10分。
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でもやはり体験したいのが人情。
ウワサ通り空身でもめっちゃ疲れます。
ここでの体力消耗はばかにできないかも。
空身で所要時間10分。
なんとなく好きなマムシ草。
茎の模様がその名の由来だとか。
なんとなく好きなマムシ草。
茎の模様がその名の由来だとか。
偵察から帰ると小屋のおやっさんが賞味期限が数日きれたノンアルをわざわざ持ってきてくれました。
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偵察から帰ると小屋のおやっさんが賞味期限が数日きれたノンアルをわざわざ持ってきてくれました。
まだ晩じゃないけど晩酌。
これもHスタイル。
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まだ晩じゃないけど晩酌。
これもHスタイル。
足りない頭で熟慮の結果行けるとこまで聖を目指すことに決定し、明日に備えて20時に就寝。
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足りない頭で熟慮の結果行けるとこまで聖を目指すことに決定し、明日に備えて20時に就寝。
翌朝。
前置きが長くなりましたが、ようやく出発です。
果たして登頂は果たせるのか?
私にとっては無謀ともいえるミッションの幕開けです。
翌朝。
前置きが長くなりましたが、ようやく出発です。
果たして登頂は果たせるのか?
私にとっては無謀ともいえるミッションの幕開けです。
危険な「遊歩道」をクリアし、
危険な「遊歩道」をクリアし、
西沢渡も飛び石渡渉で体力、時間を節約。
昨日の偵察の賜物です。
西沢渡も飛び石渡渉で体力、時間を節約。
昨日の偵察の賜物です。
造林小屋跡の右側を捲きますが、実は左にショートカットがあるのを下りで発見。
造林小屋跡の右側を捲きますが、実は左にショートカットがあるのを下りで発見。
アセビ...違うな...
1
アセビ...違うな...
急登に耐えて標高をひたすら稼ぎます。
急登に耐えて標高をひたすら稼ぎます。
樹間からの聖に誘惑されます。
「待ってるわ、早く来て、うふ♡」
は〜い、今行きま〜す!!
4
樹間からの聖に誘惑されます。
「待ってるわ、早く来て、うふ♡」
は〜い、今行きま〜す!!
200m毎の標識は1200と2000がなかったような...
見落とした?
1
200m毎の標識は1200と2000がなかったような...
見落とした?
ここはちょっと嫌らしいところ。
ここはちょっと嫌らしいところ。
「ガレの上」
上河内岳の横から、一応「ご来光」
上河内岳の横から、一応「ご来光」
ここが「大木の広場」?
ここが「大木の広場」?
2000mあたりから雪が出てきます。
2000mあたりから雪が出てきます。
ようやく苔平。
苔平から先は雪と倒木とちょい藪でペースが落ちます。その上序盤のオーバーペースがたたって脚もヤバくなってます。
苔平から先は雪と倒木とちょい藪でペースが落ちます。その上序盤のオーバーペースがたたって脚もヤバくなってます。
兎岳から元気注入。
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兎岳から元気注入。
雪はまだ適度に締まっていて歩きやすくまだアイゼンはつけませんでした。
しかし踏み跡は凍っていて滑るのでトレースを外して登ります。
雪はまだ適度に締まっていて歩きやすくまだアイゼンはつけませんでした。
しかし踏み跡は凍っていて滑るのでトレースを外して登ります。
薊畑に到着。
予定より早くつきましたが、かなり足にきています。
1
薊畑に到着。
予定より早くつきましたが、かなり足にきています。
薊畑からの眺め、上河内岳。
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薊畑からの眺め、上河内岳。
右笊ヶ岳?
そして目標の聖。
遠い...
そして目標の聖。
遠い...
デポされたザックがたくさん。
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デポされたザックがたくさん。
さて小聖へ行きますよ!
さて小聖へ行きますよ!
表面は緩んでますが潜ることはありません。
これならなんとか...
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表面は緩んでますが潜ることはありません。
これならなんとか...
富士山が見えてきてテンションは上がりますが、ペースは上がらない。
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富士山が見えてきてテンションは上がりますが、ペースは上がらない。
兎岳ってこんなに立派だったのか。
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兎岳ってこんなに立派だったのか。
まだそれほど腐っていないので潜ることはありませんでした。
まだそれほど腐っていないので潜ることはありませんでした。
聖まではまだ遠い。
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聖まではまだ遠い。
小聖までもう少し。
小聖までもう少し。
ヘロヘロで小聖着。
ここから先の脚は残ってるんだろうか...
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ヘロヘロで小聖着。
ここから先の脚は残ってるんだろうか...
小聖から富士山。
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小聖から富士山。
小聖からはヤセ尾根を歩きます。
雪庇が張り出してますが、
小聖からはヤセ尾根を歩きます。
雪庇が張り出してますが、
その雪庇の上を歩きます。
ヒヤヒヤしながら通過。
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その雪庇の上を歩きます。
ヒヤヒヤしながら通過。
いたるところにこんなクラックが。
いたるところにこんなクラックが。
雪庇を乗り越える。
雪庇を乗り越える。
ここのトラバースもヤなところ。
雪が腐ってきているのでズリッとします。
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ここのトラバースもヤなところ。
雪が腐ってきているのでズリッとします。
ヤセ尾根を通過して振り返ったところ。
離れてみたほうが恐い。
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ヤセ尾根を通過して振り返ったところ。
離れてみたほうが恐い。
ここからは雪面をひたすら直登。
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ここからは雪面をひたすら直登。
夏道をはさんで
また雪面を登ります。
また雪面を登ります。
振り返るとこんな感じ。
滑落したら制動できるかな...
振り返るとこんな感じ。
滑落したら制動できるかな...
Hスタイルの象徴的な絵。
斜度がわかるでしょ?
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Hスタイルの象徴的な絵。
斜度がわかるでしょ?
山頂まであとどれくらいかわからない。
少し歩いては立ち止まる。
1
山頂まであとどれくらいかわからない。
少し歩いては立ち止まる。
かなり脚にきていますが、富士山からパワーをもらいます。
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かなり脚にきていますが、富士山からパワーをもらいます。
立ち止まることがだんだん増えてきます。
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立ち止まることがだんだん増えてきます。
あともう少し...なのか?
あともう少し...なのか?
ついに山頂!
いやっほー!!
制限時間内になんとかたどりつけました。
よくやった自分!
ここでドライが正しいHスタイルですが、そこはなんちゃってですから。
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ついに山頂!
いやっほー!!
制限時間内になんとかたどりつけました。
よくやった自分!
ここでドライが正しいHスタイルですが、そこはなんちゃってですから。
迫力の赤石岳。
あんたはでかい!!
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迫力の赤石岳。
あんたはでかい!!
山頂から上河内岳。
6
山頂から上河内岳。
富士の左が笊?
光岳。
来年の候補に決定。
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光岳。
来年の候補に決定。
昨年のGWに登った塩見岳。
しみじみ。
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昨年のGWに登った塩見岳。
しみじみ。
夏はあまりのつらさに捲いてしまった大沢岳。
ここも行かねばなるまい。
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夏はあまりのつらさに捲いてしまった大沢岳。
ここも行かねばなるまい。
山頂から南方面。
山頂から南方面。
中央アルプス。
ところで山頂はこれ?
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ところで山頂はこれ?
それともこれ?
山頂標識が完全に雪に埋もれてしまっています。
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それともこれ?
山頂標識が完全に雪に埋もれてしまっています。
山頂候補西側の雪庇。
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山頂候補西側の雪庇。
奥聖は時間がないのでパス。
奥聖は時間がないのでパス。
途中で追い抜いた2人組が上がってきたので
途中で追い抜いた2人組が上がってきたので
撮っていただきました、が...赤石とかぶってる...
6
撮っていただきました、が...赤石とかぶってる...
上河内岳とのショットもお願いしちゃいました。
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上河内岳とのショットもお願いしちゃいました。
さて天国の時間はおしまい。
これから緊張の下山。
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さて天国の時間はおしまい。
これから緊張の下山。
ここも越えなければならないのね。
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ここも越えなければならないのね。
帰りの雪庇の上は踏み抜くんじゃないかとヒヤヒヤ。
帰りの雪庇の上は踏み抜くんじゃないかとヒヤヒヤ。
小聖-薊畑の樹林帯は藪っぽい上に帰りは雪がさらに腐って踏み抜きまくり。疲れた脚に堪えます。
小聖-薊畑の樹林帯は藪っぽい上に帰りは雪がさらに腐って踏み抜きまくり。疲れた脚に堪えます。
薊畑に帰還。
ここまでくればもう大丈夫。
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薊畑に帰還。
ここまでくればもう大丈夫。
聖岳を最後に目に焼き付けます。
聖岳を最後に目に焼き付けます。
苔平までの下りでルーファイにちょい難儀。
苔平までの下りでルーファイにちょい難儀。
登山道に目立つ赤いチャート。
さすが赤石山脈。
2
登山道に目立つ赤いチャート。
さすが赤石山脈。
バリルートのような一般登山道。
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バリルートのような一般登山道。
立派な大木ですが樹皮がめくれていて弱っていそう。
立派な大木ですが樹皮がめくれていて弱っていそう。
「大ガレ」
ここが造林小屋左手のショートカットの入口。
ここが造林小屋左手のショートカットの入口。
帰りも飛び石で。
疲れていたのでけっこう緊張しました。
帰りも飛び石で。
疲れていたのでけっこう緊張しました。
日帰りなのに70Lザック。
これもHスタイル。
あと30分ぐらいですが西沢渡でしっかり休憩して心身を整えます。
なぜって?
6
日帰りなのに70Lザック。
これもHスタイル。
あと30分ぐらいですが西沢渡でしっかり休憩して心身を整えます。
なぜって?
危険な「遊歩道」が待っているからですよ。
危険な「遊歩道」が待っているからですよ。
トンネル手前で名残惜しげに上河内岳を一瞥。
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トンネル手前で名残惜しげに上河内岳を一瞥。
明るいうちに無事に帰って来れました。
もうぐうの音も出ません。
自分で自分をホメてあげたい。
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明るいうちに無事に帰って来れました。
もうぐうの音も出ません。
自分で自分をホメてあげたい。
帰路下栗の里から上河内岳。
あそこもそのうち...
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帰路下栗の里から上河内岳。
あそこもそのうち...
下栗の里は花桃が咲き誇っていました。
山村の春はいいものです。
5
下栗の里は花桃が咲き誇っていました。
山村の春はいいものです。
下山後のかぐらの湯。
かぐらとは神楽のこと。
3
下山後のかぐらの湯。
かぐらとは神楽のこと。

感想

やっちまった...
雄大な南アルプスを眺めながら最悪の気分でシラビソ峠にぼーぜんと佇むワタシ。
ナビにだまされこんなところにいるマヌケなワタシ。

今年のGWは終わったな。
暗澹たる思いで来年の下見にと、とりあえず便ヶ島へ。
朝4時半に家を出て登山口に着いたのが13時近く。
移動になんと8時間半。
GWの渋滞を甘く見たのと、道迷いが原因。
去年はそうでもなかったのにこの日は5時前で八王子ICはすでに渋滞してました。

聖光小屋の駐車場でしばし試案。
ここに泊まってこの辺の日帰りできそうなところ、もしくは実家に帰って北アのあそこにするか...
ダメもとで小屋に泊まれるかおやっさんに聞いてみたところ、体調を崩されて今日は営業してないとのこと。
お話している間にも、
「ちょっとごめんね」といいつつしゃがみこむご主人。はた目にも具合悪そう。
とりあえず、なんのプランもなく勢いで車中泊の申し込みをしてしまいました。

時刻はまだ13時。
来年のためにと西沢渡まで歩いてみることにしました。
事前情報で気になってた遊歩道の状況を確認するためです。
おやっさんから「かなりひどいよ」と教えられていたのですが、想像以上にひどい有様は写真の通り。
「飯田市が何もしてくれねえんだよ」とおやっさんがぼやいてました。
ウワサのロープウェーも確認。ここは飛び石で渡れることも確認。

車に戻って明日のプランをたてます。
聖岳ピストンはちょっとなあ...光岳ならいけるかなとコースタイムを計算してみると、なんと聖よりも長いじゃないですか!
むむむ...
行き詰った。
コースタイム的には聖は行けそうなんだけど、それは夏道の場合。
雪が腐ってるときついかな。
さきほど下山してきた方の話では通った時間が早かったので昼近くの雪の状況がわかりませんでした。
それでも早出すればギリギリ届くかもしれない。
ほかに妙案も浮かばないのでリミット13時に設定し行けるとこまで行くことにしました。

ほかにすることもなく聖平で飲むはずだったモルトをちびちびなめてると、遊びに来ていた小屋のおやっさんの友人の娘さんが小屋犬のハチに引っ張られてたびたび訪問してくれました。
モテる男はつらい。
ハチはとにかくテンションが高い。
駐車場に着いた時も一目散にこちらに向かって走ってくるし、
「お手」というと両足で交互にパンチを連打してくれます。
その上勢い余ってワタシの股ぐらを執拗に攻撃してくるので、いたいけな女の子が見てるのに教育上甚だよろしくない。
穏やかな時間を過ごし、だだっ広い駐車場で人生初の車中泊を経験しましたが、思ったよりも快適で今後の参考にちょいちょい利用しようかしらん。

翌朝珍しく予定通りに起床しましたが、もたついて出発時間がちょっと遅くなります。
問題の崩落個所の一つを通過するとき上から小石がパラパラと落ちてきました。
すわ落石か?と急いで引き返して上を見上げるとシカが2頭。
こいつらが落石起こしたのか。シカに殺されちゃたまんないよな〜。
それ以外は昨日の偵察のおかげで西沢渡の渡渉まで順調にこなし、急登にとりつきます。
この日はまずまずのコンディション。
序盤は抑え気味のセオリーは無視してバテても構わないつもりで初めから飛ばします。
そうしないと達成できそうにないからです。

苔平を過ぎたあたりで最初の下山者と会います。
日帰りと話すと
「えー!?それはどうかな〜、ヘッデン下山ならいけるかもしれないけど」
このおっさん何たわごと言ってんの?みたいな感じで言われてしまいました。
すでに雪が緩み始めていて薊畑から山頂まで3時間は見積もったほうがいいとのこと。
なぬっ?やはり上は厳しいのか?
「いや〜、もともとダメもとなんで、13時には引き返しますよ」
という言葉とは裏腹にぜったい登頂して明るいうちに帰ってやる!と精神年齢が幼いワタシは反骨心をメラメラと燃やすのでした。

薊畑に予定時刻よりも早く到着したのはいいもののオーバーペースがたたりかなり足にきているのを感じていました。
ここでしっかり休憩を取り足の攣りの気配があったので芍薬甘草湯を投入。
さらにビバーク装備をすべてデポし荷を軽くし、準備万端。
いざ聖へと向かいます。
しかし小聖手前の樹林帯で早くもグロッキー。
しんどいことこの上ない。
ペースがガタ落ち。
それでもCTよりも若干のオーバーで小聖にたどり着き、いよいよ聖の斜面へと取り付きます。
前方に2人組。
この時間登っているのは私と彼らだけでした。
ほかにも登っている人がいると励みになるものです。
痩せ尾根のリッジを通過し45度の雪面に取り付いたときにはさらに足が重くなっていて、進む時間よりも休む時間のほうが長くなっていました。雪はやはり腐ってきていてアイゼンが効かず、キックスッテプを刻んでいきます。
休憩中周りを見渡すと絶景。下を見るとお尻がきゅん。
それでもすこしづつ足を運んでいくと不思議なものでついに山頂に立ちました。
この時の達成感はかなりのものでした。
山頂からの赤石岳をはじめとする南アの山々、遠くに富士山、北ア、中アの絶景は文字通り疲れがふっとびました。
だれもいない山頂でこの景色を独り占め。こんな幸せなことはありません。
究極の自己陶酔。
少しして途中で追い抜いた2人組が登ってきて感動を共有。
この2人組、昨日偵察のときにお会いした方たちであのとき遅い時間に入山してきて「今日は行けるとこまで」と言ってましたが、標高1900mあたりでビバークしたとのことでした。

しばし景色を堪能して下山します。聖からの下山は腐った雪で滑りやすく一度滑落。緊張を強いられました。
小聖からの樹林帯は枝と踏み抜きに体力をさらに奪われ薊畑に着いた時にはガチでヘロヘロ。

疲労で転倒滑落しないように注意しながら西沢渡に着いてもまだ安心できません。
あの恐怖の遊歩道歩きが待ってるからです。
ここで滑落してはシャレになりません。
できるだけ慎重に通過し、無事明るいうちに駐車場に帰還。

到着した時の疲労感はこれまでの山行で一番だったかもしれません。
なりゆきで思ってもみなかった聖の日帰りピストン。
達成はできたものの、これが私の限界かな、と思います。

今回の山行にあたってはhottenさん、Evergreenさんのレコを参考にさせていただきました。
HスタイルのHとはもうおわかりだと思いますが、hottenさんのことです。
よい子はまねしちゃいけません。






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コメント

前昼泊?して
こんなに長い距離と標高差を日帰りとは、さすがです!

もう歳も歳なんですから、あまり無茶しないでくださいネ。
それともネタづくりのため、わざと?
2014/5/7 6:42
はじめての車中泊?
突然の事態にHスタイルシフトでの聖、お疲れ様でした!

車中泊がはじめてというのが意外でした
犬のハチにもシカにも愛され、いやもてあそばれ?、それでも 何やかやと言いながら山頂まで登ってしまうところが、kanosukeさんですね~
この時期の聖の日帰りピストンだけでもさすがです。お疲れ様でした!

zucchi
2014/5/7 7:33
Re: はじめての車中泊?
そうなんですよ、zucchiさんはもう当たり前のようですけど。

なんか熟睡できない気がして避けてましたが、ばっちり熟睡できましたし、早朝眠気と戦いながら高速を運転するよりはいいかもしれませんね

子供からも動物からも好かれる(いじられる)のは人徳ですかね〜
困ったもんです

zucchiさんは聖まだでしたっけ?
zucchiさんなら無雪期なら日帰りで余裕ですよ、どうですか?
2014/5/7 18:54
Hスタイル?はて?
パチパチパチパチ...すばらしい
往路のつまずきにもめげず、臨機応変になんとかスタイルで山頂に立ってしまうところがさすがですね〜

私も一昨年かな、同じ時期に日帰りしましたので、懐かしく拝見しました。
最後の聖の登りはきついですよネ
あと山頂までどのくらい歩けばいいのか判らない
聖の下りでは雪が腐り、アイゼンは団子状態で二度仰向けに滑落しました。

無事のご生還ほんとうに何よりでした。
でもご褒美ですネ、写真がきれいだわ、富士山もクリア
お疲れ様でした
2014/5/7 10:32
おかしいですね?
なんとかスタイルはよくご存じのはずですが 、hottenさん

本当はあとキュウリも必要でしたが前の晩の晩酌で食べちゃったので
あとワカンも装備しないといけませんでしたね。
中途半端で本家に申し訳ない気持ちでいっぱいです

一昨年のhottenさんのレコは事前によく読ませていただきました。
最初読んだ時もこんなハードな行程ありえないと思ってましたが、まさか自分がするとは思いませんでした
達成できたのは体調と条件に恵まれてたまたまだと思いますが。
残雪期の日帰りだとやはり山頂直下に取り付くのが雪が腐る時間帯になってしまうのでここが一番つらいですよね。

かなりしんどい山行でしたがその分たくさんご褒美がいただけたのでよかったですよ。
でももう背伸びしてHスタイルはやめときます
2014/5/7 19:03
遊歩道、こんなに埋まってるの
カノスケどん、まいど。
この遊歩道、かつて、よく歩きましたよ。
便りヶ島までも、遠山川ぞいの林道で、流星号が何度パンクしたことか・・・
聖岳へのアプローチとして、登り降りしたこともありましたが、
もっぱら、某沢へ渓流釣りに行くためでした。
ここは昔の軌道跡で、以前はとても歩きやすかったのに・・・
(軌道は便りヶ島で、円を描いて標高をかせいでいた)

しかし、登りのほうはナイス・パフォーマンスです。
ちゃんとサミットしているところも、すばらしいですね!
Hスタイルというのが、もっと別の意味かと?
期待をもたすレポートもなかなかなものでした。

クマ
2014/5/7 12:18
めちゃくちゃ荒れてました
クマさんは便ヶ島はよくご存じなのですね。
昔を知っているとなおさら現状をみるとびっくりされると思いますよ。

便ヶ島は本当に山奥で、道も悪いし、アクセスが大変というのがよくわかりました。
山でお会いした人も以前ここでパンクしたことがあると言ってましたね。
パンクは想定していかないと大変なことになるかもしれません。

もう勢いだけで突っ込みましたので結果オーライな感じでそんなに褒められたもんじゃないと思いますが、達成感だけは凄いものがありました

Hスタイルについてはご期待にそえる内容じゃなくて本当に申し訳ございやせん
次にご期待を!警察に捕まってなければですが。
2014/5/7 19:12
な〜んだ
kanosukeさん、お疲れ様でした。

Hスタイルって・・・
「Hentai」のHだと思って読み進めてましたよ

それにしても、こうやって見ると南ア もいいですね。
聖か....聖と言えば『完全なる飼育』.....

衝撃的でしたね
2014/5/7 18:23
あってますよ?
さすがronさん、ヘンタイはヘンタイを知る。
Hスタイルとは、とある「Hentai」さんのユーザー名のダブルミーニングですからその解釈で間違いありません

聖から『完全なる飼育』を連想するのはronさんぐらいですよ〜
ヘンタイもほどほどに

そんなことより花の名前わかってたら教えてくださいよ〜
2014/5/7 19:21
わざとです(ウソ)
geraさんいつも温かいコメどうもです。

前昼泊はまったりのんびりできていいんですけど、酒量が増えていけませんね
これまで車中泊は敬遠してきましたが、やってしまうとこっちのほうが体に楽かも。

おっしゃる通りもう無理ができる年齢ではないですね
出発前は日帰りなんてとんでもないと思ってたのに勢いとは恐ろしいものです
次はGスタイルでいきます。
あ、でもヒイヒイいいながら残置無視のクライミングでヘッデン下山だからやっぱやめときます
2014/5/7 18:47
あれ
kanosukeさん、こんばんは。

てっきりGWはお山に行けないのかと思っていたのですが、聖、行かれてたんですね。
しかも日帰りで
前々から思っていたんですが、実はその気になれば、日帰りロングやハードなお山も余裕なのでは。流石でございます

いい天気の中、ハードな山行お疲れ様でした。
私も、来年は目指してみようかな
2014/5/7 23:48
Re: あれ
今年のGWはあきらめてたんですけどね
なんとか2日間捻出したんですよ
それなのに日帰りになるなんて!!

今年はみなさん後半4連休に集中したみたいで例年より高速の渋滞がひどかったようです。
そのへんの読みが甘かった〜

余裕どころか全てを出し尽くしてカスも出ない有様で、次からはまた身の丈にあった山行を楽しみたいと思います
ナイトハイクつきウルトラロングのCスタイルなんて、とてもとても

ところでこの時期のこのコース日帰りはcirrusさんにはピッタリ。
ぜひ来年試してみてください。
ピストンじゃつまらないでしょうから、易老渡⇒光⇒上河内岳⇒聖⇒便ヶ島の日帰り周回もCスタイルなら十分可能かと

シロヤシオのお山はまた連絡しますね〜
2014/5/8 21:23
癖に成っちゃうかも?
kanosuke さん こんばんわ

何だ 凄くいい景色の南ア ヤバイ-ハイキングコース 前泊ノリノリで
いい経験して 人徳でましたね
車中泊も癖に成りそう
アルコールの入りが 悪いと眠れないかも?
でも このコース 日帰りは 苦難の道程か?
でも 綺麗な写真だな
技術も必要そうで  夏道見えたら 今年行ってみたいなぁ と
思います
無事帰還 お疲れ様でした
2014/5/11 20:45
わかります?
soarさん、コメありがとうございます。
人徳!さすがわかる人にはわかっていただけますね

私にはちょっと背伸びした行程でしたが、夏道ならsoarさんの足をもってすれば朝メシ前でしょう
是非トライしてみてください。
物足りなければそのまま光まで行っちゃうのも手かと
晴れてれば南アの絶景がお待ちかねです

朝の絶景が拝めなかったのは残念でしたがしっかりアルコールを入れれば車中泊も快適に眠れることがわかって収穫でした。
今後車中泊の選択肢が増えそうな予感がします。
2014/5/12 14:17
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