残雪の八ヶ岳 雲上の秘湯に浸り硫黄岳と天狗岳を周回
- GPS
- 16:10
- 距離
- 18.0km
- 登り
- 1,748m
- 下り
- 1,736m
コースタイム
-13:15夏沢峠13:45-14:55硫黄岳15:10-15:55夏沢峠16:05-17:05本沢温泉(泊)
5/4 本沢温泉7:20-8:20夏沢峠8:35-9:25箕冠山-9:40根石山荘10:00
-10:10根石岳10:20-11:00東天狗11:15-11:415西天狗12:00
-12:25東天狗(昼食)13:15-14:00根石岳-14:25箕冠山-15:00オーレン小屋(泊)
5/5 オーレン小屋6:30-7:10夏沢鉱泉7:20-7:55桜平
天候 | 5/3 晴のち曇 5/4 晴 5/5 曇 下山後中央道は雨 |
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過去天気図(気象庁) | 2014年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
恵那峡SAまで走り、 女性2名は車内泊、オヤジ二人はSA隅の緑地で幕営。 さすがはGW。深夜もSAは車であふれています。 翌5/3はゆったりと朝食をとり朝6時出発。 1時間半もあれば桜平に着くつもりが、さすがは4連休の初日。 事故渋滞でたっぷり足止めされてしまい、まさかの9:45着(^^; 桜平に70台の駐車場あり。 と見聞きしていたのですが、林道最奥部の駐車場は10台位がやっと。あれ? 夏沢鉱泉分岐のゲート手前あたりから林道脇に駐車可能なスペースが点在しているので、 これらを合せて70台ということでしょうか? ということで、終点の駐車場よりゲートに近い路側の方が便利です。 ゲートと駐車場の中間に残雪の急坂があって、何度も何度もスタック。 苦労して突破したのは何だったのでしょう(笑) 登山ポストは夏沢鉱泉にあります。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
桜平〜夏沢鉱泉:鉱泉の宿泊者送迎雪上車が通る林道です。一部雪も残っていますが、 特に危険はありません。 夏沢鉱泉〜夏沢峠:雪道ですがはっきりした道で、迷うような箇所もありません。 オーレン小屋あたりで積雪は1mを越えますがアイゼンは不要です。 夏沢峠〜硫黄岳:峠からしばらく登ると傾斜がきつくなりアイゼンを装着しました。 ただし、中腹から上は強風で雪が飛ばされて岩礫地帯になります。 夏沢峠〜本沢温泉:雪が深く斜度もあるため下りはアイゼン必携でしょう。 朝は雪が締まっていてアイゼンはつけずに登りました。 夏沢峠〜根石山荘:雪はたっぷりで一部氷になった所もあります。踏み跡をはずれると、 腿まで踏み抜きます。アイゼンは装着しませんでしたが、箕冠山からの 下りはつけた方が安心かも。 根石山荘〜東天狗:雪はなく岩稜帯です。岩場も難しいところはありませんが、アイゼンを つけたまま登っている人がいて、これは危なそうでした。 東天狗〜西天狗:鞍部から西天狗の山頂までべったりと雪がついています。 傾斜もありますが、しっかりトレースがついているので、 アイゼンはつけなくても不安はありませんでした。 箕冠山〜オーレン小屋:樹林帯の中深い雪の中ですがトレースはしっかりしています。 アイゼンも特に必要ありません。 |
写真
感想
前から行きたかった雲上の秘湯本沢温泉。
一昨年行きそびれた人気のオーレン小屋。
この二つをつなぐ山行計画に、
どこでも行きたいN田さんと本沢温泉宿願のM田氏が乗っかり、
賑やかな山行となりました。
普通に考えれば1泊2日のコースですが、
2泊3日にすることで、山での時間をたっぷりとれるし、
本沢温泉や山小屋自体もしっかり楽しもうという魂胆です。
余裕の3日目は、下山後に温泉や蕎麦を楽しんだり、霧ヶ峰あたりに登っていくのもいいかも。
天候次第では初日の硫黄岳の予備日にもなります。
なにより、GWの渋滞を避けるにはこれしかないかも。
ということで、
5/2(金)仕事を終えて出発したのですが、
17時から会議が入るという不幸に見舞われ(笑)出発が遅れ、
駒ケ岳SAまで走る予定が恵那峡SA止まり。
缶ビールを用意したクーラーボックスを忘れてしまったのですが、
高速に乗る前に気づいてコンビニに立ち寄れて、無事にプチ前夜祭できました。
いつもの車内泊は女性陣に譲り、オヤジ組はM田氏のテントを緑地の隅っこに張って幕営。
狭いかなと思ったのですが、なかなか快適でした。
翌朝は桜平まで100劼發覆い里如△罎辰り朝食をとって出発したのですが、
運悪く、事故渋滞につかまり諏訪SAまで2時間もかかる大誤算。
さらに、桜平駐車場手前の急坂で圧雪にスタック。
苦労してクリアしましたが重ねて時間と体力を消耗。
ようやく出発しようとしたところで目が点。
靴の中敷がない!! 忘れた?
数年前、台高の迷岳で同じ失敗したとき、
なんとかなるだろうとタカをくくってそのまま登ったら、
まるで木靴を履いているような固さ。
強まる激痛に地獄のような思いをして、よたよたしながら下山した後は完全にダウンでした。
モンベルのアルパインは、中底に布すら貼ってなくカッチカチです。
仕方なく、スニーカーの中敷きを敷き、予備の靴下を出してインナー含め3枚履きでトライ。
ということで、想定外の10:20出発。2時間は遅れています(**;
林道をしばらく行くと、
まもなく雪が現れだんだん厚くなっていき、テンションが上がっていきます。
そのうち、夏沢鉱泉の雪上車が登ってきて追い抜いて行きます。ん〜、乗ってみたい。
行き合わせたオーレン小屋の荷揚げ中の方たちに、
明後日お世話になるご挨拶をしながら歩いている内に夏沢鉱泉に到着。
さっそく、ダメもとで中敷き売ってないか訊いてみますが、やっぱりダメでした。
ここからは本当の山道、雪も増えてシラビソやダケカンバの中を登って、
12:00オーレン小屋着。
靴下3枚履きで覚悟したほどではないけれど、やはり足が痛み始めています。
相方の発案でレジャーシートを切り抜いて即席の中敷きを作成。
これが意外と優れもので、救われました。
オーレン小屋から赤岩ノ頭へ登り硫黄岳に向かう予定でしたが、
下りてきた人から、雪が腐っていて腰のあたりまで抜けるという情報を得て、
さらに時間も考え断念。
夏沢峠で荷物をデポって、サブザックを担ぎアイゼンを装着して硫黄岳を目指します。
中腹から上は強風で雪が飛ばされ岩礫帯。
いつのまにか雲が広がり、頂上からの横岳、赤岳の展望は鉛色でした。
強風をかわす場所もなく早々に退散。
夏沢峠からは深い雪の樹林帯を激下り。
ようやくたどり着いた本沢温泉は古めかしくていい感じの山小屋でした。
夕食後、M田さんと日本一高所の野天温泉雲上の湯に。
硫黄岳の爆裂火口を見上げる素晴らしい景観の白濁の湯です。
ですが、ぬるすぎてなかなか出られない。
山中2日目は快晴。
天狗を目指しますが白砂道は雪の中。夏沢峠に向かいます。
夏沢峠からは、雪の中の樹林帯を登りますが、
高度が上がるにつれて、南八ツやその向こうに北岳、甲斐駒、仙丈が見えてきて、
左手には中央アルプス、右手はスパッと切れ落ちた絶壁。
根石山荘から先は岩の稜線。
根石岳から行く手の東西天狗と振り返る硫黄、横岳、赤岳の展望を楽しみ、
いよいよ東天狗。
さらに雪の西天狗に足を伸ばし、北アルプスや北八ツも加わった大展望を満喫。
東天狗に戻り、ゆっくり昼食を楽しみました。
今夜オーレン小屋泊りなので、時間もゆっくり流れるような気がします。
オーレン小屋の夕食は桜鍋。
信州名産の馬肉のすき焼き風。美味でした。
写真撮り忘れましたが、広い個室にきれいな寝具で快眠しました。
最終日はどんよりと絵にかいたような曇天。
これから登る方には申し訳ありませんが、一向に気になりません。
雪の山道を下り、桜平の手前でびっくり。崖が崩れて林道がふさがれています。
下山後は尖石温泉縄文の湯へ。
朝9時の開場を待って入浴。今日は子供の日で、小学生以下は無料だとか。
yosは精神年齢は7歳くらいなのですが無料にはなりません。
さっぱり汗を流した後は、尖石遺跡を散策し、M田氏がスマホで見つけた4ツ星半の蕎麦屋へ。
着いてびっくり。人があふれ受付はしたものの2時間待ちと聞いて断念。
高速に向かう途中で別の蕎麦屋へ。
誰も感想を口にすることなく帰路につきました。
本沢温泉まで下って登りなおすとは。
このコースおもしろそうなので、いつの日か使わせていただきます。
お気に入りに登録させていただきました。
連休中の遠征お疲れ様でした。
天気にも恵まれたようでよかったですね。
最初に考えた計画では、オーレン小屋から赤岩ノ頭を通り硫黄岳に登り、
本沢温泉からは白砂新道を登りたかったのですが、
前者はともかく、後者はまったく雪に埋もれこの時期には無理でした。
まあ、山小屋に泊まることありきで組み立てたルートなので、違和感あふれてますね。
でも、思った以上に楽しいコースでした。
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