記録ID: 442561
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
東海
不動岳(南アルプス深南部)
2012年05月12日(土) ~
2012年05月13日(日)
体力度
8
2~3泊以上が適当
- GPS
- 14:54
- 距離
- 25.3km
- 登り
- 3,335m
- 下り
- 3,315m
コースタイム
5月12日16:36戸中川ゲート発-18:51不動岳登山口付近(230m程手前)着。テント設営、宿泊。
5月13日5:52不動岳登山口付近(少し手前)発-5:57不動岳登山口-6:45造林小屋着-10:38縦走路T字分岐着-10:43鎌薙ノ頭着-11:32鹿の平着-12:49不動岳着、13:03不動岳発-14:11縦走路T字分岐着-15:58造林小屋着-16:19不動岳登山口着-16:27テント設営場着、16:50テント設営場(自転車にて)発-17:23戸中川ゲート着
(※私は体力がありませんので、全体にかなりゆっくりめ(通常4時間かけるところを6時間かけている感じ)です。)
5月13日5:52不動岳登山口付近(少し手前)発-5:57不動岳登山口-6:45造林小屋着-10:38縦走路T字分岐着-10:43鎌薙ノ頭着-11:32鹿の平着-12:49不動岳着、13:03不動岳発-14:11縦走路T字分岐着-15:58造林小屋着-16:19不動岳登山口着-16:27テント設営場着、16:50テント設営場(自転車にて)発-17:23戸中川ゲート着
(※私は体力がありませんので、全体にかなりゆっくりめ(通常4時間かけるところを6時間かけている感じ)です。)
天候 | 5月12日晴れ、5月13日晴れ・午後から薄曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
自転車
水窪湖からの未舗装林道は、戸中川ゲートまで自動車で行くことができますが、道は良いとは言えません。時速20km以下程度でゆっくり走行するのがおすすめ。 登山届提出ポストは戸中川ゲートにあります。 駐車スペースは広くはありませんが、入ってくる車があまり多くないので、あまり困る事はないでしょう。 戸中川ゲートからは、7キロ弱に及ぶ、長い徒歩になりますが、自転車なら持ち込む事ができます。もっとも、登りではその効果は期待できず、ほとんどお荷物となりますが、帰りの下りにおいては、効果絶大です。ただ途中、倒木や重機が道を塞いでいて、通過に手間取るところもありました。 自転車で林道を下る場合は、注意を怠らないこと。スピードの出し過ぎや、石へ乗り上げて転倒したり、注意力が散漫であると、崖から転落しそうな危険箇所がいくつもあります。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・戸中川林道沿いでは、水は容易に得ることができますが、一旦稜線に取り付くと、この山域は水場がありません。水は十分量を持っていきましょう。 ・不動岳登山口の少し手前、掘建て小屋のある場所のすぐ山側に、ホースが出ており、汲みやすい水場となっています。 ・この山域・ルートの難所は、麓寄りに集まっている感じがします。 ・不動岳登山口(標高1100m)は、初めのうちこそ、丸太を敷いた明瞭なルートが誘導してくれますが、この丸太道はすぐになくなり、途端に判りにくい山肌の急登となります。赤テープ等のマーキングを頼りとしますが、これとて十分とは言えず、地図付きGPSで現在位置と目標を確認しながらの登りとなります。 ・登り切って、緩やかになると、小さな山小屋が見えます。(標高1270m)(造林作業用と思われますが、一般者も使えそうです。定員2〜4人程度の狭い小屋ですが、ベランダがあったり、窓が大きかったりで、意外に明るい感じがします。) ・山小屋を左手後方にし、東に向かって尾根筋を登っていきます。(マーキングは必要十分にあるように思われます。) ・やがて尾根筋は次第に不明瞭になりながら、向かって右手下から左手上へと上がっていく尾根筋に合流しますが、この合流地点(標高1500m)直前で小さなガレが発生していて、踏み跡が消えているので、あらためてマーキングを探すなどして、ルートファインディングをする必要があります。 ・この尾根筋に上がったら、踏み跡とマーキングを忠実にたどれば順調に高度を稼げるでしょう。展望が少しづつ良くなり、丸盆岳、黒法師岳、バラ谷山などが望めるようになります。 ・標高2050mを超えると、T字路に到着します。道標はありませんが、赤テープで沢山マーキングされているので気が付きやすいです。 ・右折して2〜3分も行くと、「鎌崩の頭」の頂に立てます。笹原と樹林帯の落ち着いた場所で、休憩に好適でしょう。 ・鎌崩の頭からは、不動岳に向けて、細い踏み跡とマーキングを頼りに、縦走路を下降します。下降するにつれ、踏み跡は稜線の左端(西端)になっていきます。(無理に稜線中央を進もうとすると、深い藪で動けなくなる場所もあります。) ・最低鞍部を登り返すと、「鹿ノ平」に到着します。あたり一面、笹原の草原なので、マーキングが付けられなく、ついていません。代わりに細い踏み跡が明瞭についているのでそこをたどります。 ・しかし・・・おかしい。踏み跡の行き先が意図する方向に行かないのです。「いったいこの道、どこに行くために付けられたものなのか?」疑問が生じます・・・この辺りの道は皆、鹿が付けた「けもの道」だったのです! ・それを理解し、使えるところだけを歩き、適当なところで切り上げて、笹藪を漕いで、また「けもの道の使えるところ」だけを歩く。・・・を繰り返して、不動岳への稜線へと入っていきます。 ・稜線上の明瞭な踏み跡も、けもの道。証拠とばかりに鹿の角が落ちていたりしました。「もうすぐ山頂だというのに、何故踏み跡が、稜線から外れていくんだろう?」と思っていると、右手の山肌の高みに、標識のようなものが。・・・登ってみると、不動岳山頂でした。 ・下りは、来た道を引き返します。踏跡は、やはりはっきりしませんが、展望が利くのと、GPSが足跡をプロットしてくれているので、不安は感じません。 ・ここから先の下りでの注意ポイントは標高1500m付近で、「ガレがある、右の枝尾根へと降下するところ」をしっかり特定できれば、ここは難なくクリアできます。 ・しかし!山小屋を通過し、戸中川林道まであと、標高差にしてわずか100m程度というところで完全に道を見失ってしまいました。GPSが示す往路と同じところまで来ているのに、道が見つからないのです!不安に駆られながら探し回ったところ、何とか見覚えのある、丸太を敷いたルートをやっと見つけ、下山しました。 ・ただ、もしこの辺りで、完全にコースを見失った場合でも、南西方向に山肌を注意深く下って行けば、必ず戸中川林道に出られるので、遭難の心配はないかもしれません。 ・この辺りに踏み跡が残りにくい理由は、登山者が少ない他、山肌が非常に崩れやすい性質の為だと思われます。 マーキング(赤テープ)がもう少し多ければ、と望まれるところでもあります。 |
写真
感想
不動岳は、アプローチ・雰囲気共に、丸盆岳によく似た印象を受けます。それでいて、難易度、高度、展望の広がりがワンランク上、という感じがします。
ですから、初めて不動岳にトライしようとする方は、戸中川林道6kmポスト付近から伸びる、等高尾根道から丸盆岳を往復しておくと、登りやすいかもしれません。
なお、この計画を立てるにあたり、以下の方々のサイトを参考にしました。
http://www5b.biglobe.ne.jp/~ginamura/mtbekkan/Mpfudodake/pfudodake1.htm
http://walstone.sub.jp/mtwalk3/fudo.html
http://www.geocities.jp/yamanikki1/100919fudo.html
http://walstone.sub.jp/mtwalk3/fudomap.html
以上の情報を公開された方々に感謝申し上げます。
お気に入りした人
人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:3108人
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する