岩薮魂!!両神山 西岳新道!!
- GPS
- 08:44
- 距離
- 11.4km
- 登り
- 1,418m
- 下り
- 1,404m
コースタイム
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
【西岳新道入口〜夢見台】 ・ 鉄塔巡視路を使い標高を上げる。 ・日窒鉱山の古いケーブル跡なので踏み跡あり。 ・各所に廃屋、廃鉄塔あり。 ・とくに危険箇所はない 【夢見台〜西岳】 ・ 夢見台より先 急登となり地図上の岩崖記号にあたると西側から巻くように登るのだが腐り木に注意。 ・舟ガババへ降りる鎖は下りには使用は控えたい。中段部から10m懸垂下降。その後は70°くらいの斜面を樹間を縫って登る。 【八丁尾根】 ・ 鎖が完備。 ・下り方向時は足元に注意。 【坂本登山道】 ・中間辺りまで雪渓でルート不明瞭。 ・下部は崩落で登山道が絶たれている。 ・大岩から林道に逃げられる。 上落合橋には通行止めで行けない。大分手前から林道歩きになる |
写真
感想
いつものパートナーと久々に休みがあったのでまだ未踏破の両神山西岳新道へ行ってきました!
西上州がホームのとらさんも話に乗ってきて珍しく3人パーティ!
さて。先ず言わなければならないのは
『西岳新道は廃道になっていて今は登山者も稀なバリエーションルート』
となっていると言うこと!
早い話が自立した登山者以外は来てはならないルートであると言うこと。
今回のようなコースに他人任せ、他人頼りの登山客はお断り!ということです!
ふれあい館の駐車場から橋詰の集落へ移動し、鉄塔巡視路から入山。
少し急な尾根を登っていくと停車場の廃屋に辺り そこらからは東と南側が開けている。
さらに一登りで鉄塔にでるが休憩に適した広さは確保出来ない。
アカヤシオが咲くなだらかな両神らしからぬ尾根を進みピークを巻くように踏み跡が伸びる。
その部分が夢見台となるのだろう。ピークに上がると稜線が間近に迫ってきていた。
屏風状に削られた鉄塔跡からは両神らしい岩と薮の道となる。岩薮魂に火がつき始める。
とくにもっさんが生き生きとし始めた!三( ゜∀゜)
急な岩混じりを進んでいくと地図上の岩崖にあった。切り立った崖の横にスラブ状の岩場がのびている。
( ̄▽ ̄;)さすがにこれは登れやしない…。
踏み跡はスラブ状のさらに右にあり樹間を縫うようにピークへ上がっていく。
ピークの西に唯一の鎖場があるのだが支点がなんと!20cmくらいの立木なのだ。
巻かれた頃はもっと細かったのだろう。鎖が幹に食い込んでいる。鎖は北の沢方向へ伸びている。
うん(^_^;末端が見えない。
トラバース5mから下方へ15mくらい下るようなのだが着地点が見えない。さて、どうしたものか。
先行していたMさんがザイルを出すと言うので私も状況を確認してみる。
あかん。中段まで降りても着地点が見えない。
こらぁクライムダウンはリスクがあるなぁ。ミスったらば沢を転げ落ちていってしまう。
Mさんが鎖をなぞってザイルを繰り出そうとしている。
どうにも私の位置からは着地点の状況は良くないように見えるので
コルへ直接降りられるラインで降りようと提案し それで下る。
とらさんはハーネスも下降器もないのでスワミを作り、プルージックをかけ
ザイル便りで下ってもらい、続いて私が降りる。
舟ガババからは急登を登ることになる。尾ノ内沢のキンササゲのような両手を使って登る斜度だった。
70度 部分的には80度くらいにはなっているのだろうか?ぐんぐんと高度を稼ぐ。
八丁尾根を登る登山者の声が聞こえてくると西岳の山頂へと飛び出した。
快晴。青空が広がり穂高や槍、鹿島、白馬などもよく見えた
日は高く昼ごろとなっていた。山頂の登山道から外れたところで休憩をし
太陽のぬくもりを身体いっぱいで浴びながら体力を回復させる。
八丁尾根からは一般路となる。
とはいえ、鎖場で有名な八丁尾根。鎖が連続し慎重にクライムダウンしていく。
八丁峠ではどこかの山の会の方々が休憩していた。
話を聞くと上落合橋へは林道が通行止めで通れず坂本から登ってきたのだと事。
登りで4時間かかったとか。
私たちは初めから坂本コースで下山の予定だった。下っていくと沢が近づいてきた。
沢は雪で埋め尽くされ雪渓となっていてルートが不明瞭となっていて道を迷わないように注意が必要である。
大岩までは道が不明瞭な部分が度々出てくるので注意して歩いていきたい。
大岩にはベンチがあり、すぐそばに林道が通っており林道へ逃げることもできる。
大岩からは道がはっきりとしてくるのだが2か所ほど崩落がひどい場所がある。
そこは通れるところから巻くように躱して進むしかない。1時間ほどで浄水施設に出る。
浄水施設からは国道を両神神社まで延々と歩くことになる。通行量が多いので注意して帰りたい。
両神のバリエーションの中では優しい方の西岳新道。
それでも読図や備えのザイルを使える技術はもっていなければ入山するべきではない。
てゆーか、人をGPS内臓みたいに言わんでやwwww
『西岳新道に行く!』というyukiちゃんのつぶやきを見て、これはチャンス!と思いました。
早速参加をお願いすると、快くOKの返事が♪ (o・∇・)o ヤッタ!
取り付きは東電の巡視道を利用させてもらいました。
尾根まではイマイチはっきりしない歩きにくい道でちょっと大変でした。
ところが尾根に上がると全く藪っぽくもない明確な道が続き、とても快適でした♪
もっとも全ルート藪々だったら、とても日帰りでやれないでしょうけど(;´▽`A``
途中には廃屋があったりして、廃墟好きの私はとても楽しめました(笑)
鉄塔を過ぎてからは自然林の中の道となり、本当に気持ちよかったです(*^^)
時々少し急な登りもありましたが、今日はまったりハイク?と思えるほどでした。
しかし!途中から尾根の先を見渡すと、新緑のなだらかな尾根の先に、
そこからガラッと植生が変わり濃い緑色に覆われた壁が見えていました。
取り付きから約3時間、いよいよ西岳前衛峰への登りが始まりました!
2人はここで装備を整え、岩場の下降に備えます。
登りは大したことはなかったのですが、どんどん下らされていきます。
ピークから西方向に下っていくと、やがてルートは南向きに変わりそして。。。
白いロープが見えました!どうやらここが西岳新道最大の難所のようです。
※ここでこの記録を読んで西岳新道をやってみようと思っている方に念のため注意を!
※この場所の下降にはしっかりとした装備必須です!
※西岳山頂まで上がる予定で入るなら、装備なしでは入らないでください!
トラバース箇所に張られた白いロープは、立木を回され、そこから下に伸びていました。
そしてその立木から相当な年代モノと思われる鎖が垂れ下げられていました。
2人は早々と危険と判断し、懸垂下降の準備を始めました。
その隙にとりあえず一段下へ(笑)そして更にもう一段下へ。。。
そこからは一番下の段、更に下り立つべきコルも見えていたのでよ〜く観察してみました。
え〜と、こんなことを書くと同行者たちに怒られてしまうと思いますが。。。(;´▽`A``
古い鎖を補助程度に使えば、装備が無くてもあそこは降りられると思います。
もしここに単独で来てしまっていたならば、迷わず下ったと思います。
が、もちろん今回は有難くザイルを使わせてもらって降りました♪
より確実に!より安全に!それが登山者のあるべき姿だと思っていますから!
→私が言ってもあまり説得力がないですよね_(^^;)ゞ
核心を抜けると後は楽々な感じでした。
いえ、嘘です。岩場は少ないものの立木を頼りに這い上がる藪の急登は難儀しました。
ようやく西岳山頂に着いた時には達成感と満足感いっぱいでしたヽ(=´▽`=)ノ
よく整備されていてとても歩きやすい八丁尾根を進み八丁峠へ。
坂本コースも今回初めて歩くルート。
かなり崩壊箇所や倒木が多く酷い道になっていると聞き、覚悟し過ぎて歩いたので、
確かに荒れてはいましたが、それほど悪くないなと思いながら歩くことが出来ました(笑)
でも山地図に赤実線ルートなっていますが、そこから想像してしまういい道ではないです。
赤破線にすべきルートだなとは思いました。
もっさん、yukiちゃん、
今回はめんどくさがり過ぎるいい加減なハイカーを同行させてくれてホントありがと♪
天気も最高だったし、楽し過ぎる1日を一緒に過ごせて本当に嬉しかったです♪
懲りずに次回も連れてってくさいね〜ヽ(=´▽`=)ノ
って。。。 装備を整えないと断られちゃうんだろうな〜(;´Д`A ```
今回は今後の山への取り組み方について考えさせられる山行でした。
信頼できる仲間との山行、素晴らしい1日でした。山の友に感謝!
入山地点は国道299号線、橋詰集落先の送電巡視路「安曇幹線2号線243-245号に至る」
という黄色い標柱から送電巡視路を尾根に乗り上げます。尾根までの踏み跡は落ち葉で
埋もれて判りにくく注意が必要です。
尾根に乗ってから暫くP1266付近までは奥武蔵のハイキングルートの様な両神山
らしからぬ歩きやすい尾根が続きます。
西岳前衛峰P1489がこのルートの核心となると思いますが、登りは正面の岩壁を避け、
北側に回り込むようにルートを求めます。P1489直下に教+程度の岩場が有り、
これを登るとP1489となります。P1489上には標識等はありません。ここから西岳とのコル
「舟ガババ」へは一旦南東側へ降りてから西側へ向かいます。鎖は白いロープの張られた
先にあります。
この鎖は以前の八丁尾根の行蔵坊ノ頭、最下段の鎖と同じ細い物で、直径20cm程度の
立ち木に直に巻きつけられており、木の成長により鎖が食込んでいます。その様子から
長期間放置されている事は明らかで、これに頼っての下降はお勧めできない状態です。
また、白いロープは中途半端な長さで切れています。
鎖の下降方向を上から見た限りではスラブ状の岩でホールドが乏しく、鎖に体重を
掛けずに下降できるか怪しいのでロープを出し懸垂下降しました。下降距離は支点の
位置に寄り15m〜10m程度です。また、ロープは鎖の方向にではなく、左手の岩から
コルに向けて出すのがベストです。
舟ガババから改めて鎖場の着地点を見ると安全な位置まで鎖は届いておらず、一段上の
細い倒木の上にに降り立つ様になっており、この倒木が腐ってしまうと一層危険な
状態になると思われます。また、この倒木を踏み外すと北側の沢に滑落する可能性が
有ります。
西岳から八丁峠まで、八丁尾根の鎖は部品交換がされており良く整備されている
様子です。ちなみに両神山のバリエーションを楽しむ目安としては、ロープ等を
必要に応じて使えることと、八丁尾根を山頂まで鎖に触らず往復できる程度が
目安になるかと思います。
坂本ルートは山と高原地図では実線ルートですが荒れており、場所により一般ルート
レベルを超える難しさになっています。初見で下りに使うのはリスクがあると思います。
とらさん、素敵な山行をありがとうございました。また是非ヨロシクお願いします!
メットハーネス姿期待してますよ〜。
ゆきさん、GPS内蔵で無いなら、どっかに隠し持ってる?ちょっと読図技術が普通じゃない。
行ってみたかったルートです。。
何ヶ所かちょっとした岩場はあったけど、
メインディッシュは前衛峰からの下降だけだよ
ほとんどは立木を頼りに登る藪っぽい急登 ≧(´▽`)≦アハハ
赤岩岳直登をあっさりやっつけたやまちんには物足りないかと。。。
やまちんにはここよりも毘沙門山の松の木のピークから続く岩尾根がオススメだよ
ゆき氏、我が家で君が寝ている間に、GPSを頭に組み込んでおいたのだ。
危険な山に行ってもちゃんと帰って来れるようにね。
組込んだ場所が満腹神経の近くだったから、最近体重が増量してしまったのかも(笑)
とらさん、メットは好日山荘@浦和で買いましょうね♪
うーん。行っていけないこともないだろうけど 大分リスクは高いと思うよ。
感覚的には赤岩よりも簡単なんだけど赤岩よりもルートが確立されていないから状況判断力が必要。はせさん ツッコんでいっちゃう時があるから それが怖い。
なかなかおもしろそうなルートですね。
とても参考になりました、ありがとうございます。
DIYさん、ご訪問&コメントありがとうございます♪
両神本峰に辿り着くまではヤブもほとんどなくまったり楽しめるルートです。
まだでしたらぜひ行ってみてくださいね〜!(*´∇`*)
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