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Yamareco

記録ID: 4469547
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
飯豊山

飯豊連峰 北股岳周回(↑石転び↓丸森)

2022年07月08日(金) ~ 2022年07月09日(土)
 - 拍手
体力度
7
1~2泊以上が適当
GPS
13:04
距離
28.8km
登り
2,741m
下り
2,747m
歩くペース
とても速い
0.60.7
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
6:50
休憩
0:22
合計
7:12
5:26
35
6:01
6:03
6
6:24
6:26
132
8:38
8:56
222
2日目
山行
5:20
休憩
0:32
合計
5:52
5:10
23
5:33
5:40
38
6:18
6:20
1
6:21
6:31
27
6:58
6:59
25
7:24
7:32
14
7:46
7:47
23
8:10
114
10:04
10:05
3
10:08
6
10:14
10:16
5
10:21
41
11:02
ゴール地点
倉手山駐車場から飯豊山荘まで50分くらい。日陰もあまりなく、アップダウンあり。
雨が降っていなかったので、往復ともにアプローチシューズとしてサンダルを利用しました。
天候 7/7晴れのちガスのち晴れ、7/8晴れ時々曇り
過去天気図(気象庁) 2022年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
倉手山登山口駐車場から先が先日の豪雨のため通行止め。★7/13より原則歩行も不可、歩行のみ特定日可能になったようです。(詳細は小国町ホームページ参照)
倉手山登山口駐車場は仮設トイレあり。
コース状況/
危険箇所等
【石転び】
・梶川出合も含めて石転びの出合まで全て夏道利用(梶川出合の高巻きは高低差あり)
・本石転びの出合手前に幅5-60cm、深さ4-5mの亀裂発生中(残雪の幅のかなりを占めて発生しています)
・草付き上部からのトラバースはまだまだ残雪あり
・トラバース先から小屋までも残雪あり

【主稜線(梅花皮小屋−地神北峰)】
・特に危険個所なし
・きれいに刈り払いされています(感謝!)

丸森尾根:
・深く削れている箇所が数か所
・刈り払い作業中(感謝!)
・飯豊山荘の手前の標高差400mほど、日当たりが良い尾根のため夏場は下りでも熱中症注意

【水場】
・ぶなしずく(天狗平):赤い橋の手前、冷たい湧水、豊富
・ブナしずく(温見平):冷たい湧水、そんなに多くない
・うまい水:冷たい湧水、豊富
・梅花皮小屋:冷たい、ホース引水、豊富
・門内小屋:融雪水が少ないがとれるとのこと(管理人さん情報)
・夫婦清水:一応湧水、豊富、あまり冷たくない

【その他】
・門内小屋の修理が7/19から始まる予定とのこと(管理人さん情報)
・(7/10追記)【飯豊朝日連峰の登山者情報】で、先週の雪塊崩落の残りが数日中に落ちそうとの情報書き込みがありました。
その他周辺情報 普段は飯豊山荘の風呂を利用するのですが、通行止めの関係で梅花皮山荘を利用しました。500円。
倉手山登山口駐車場の先、車両通行止め。
登山者や釣り人は徒歩で。
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倉手山登山口駐車場の先、車両通行止め。
登山者や釣り人は徒歩で。
駐車場全景。最奥が仮設トイレ。
駐車場全景。最奥が仮設トイレ。
道路崩落個所。
ソーラーパネルでの交互通行標識設置中。
ソーラーパネルでの交互通行標識設置中。
ガードレールぶらぶら。
ガードレールぶらぶら。
歩きならではの発見がありました。
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歩きならではの発見がありました。
行きも帰りも(特に帰り)お世話になりました。冷たくておいしいです。
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行きも帰りも(特に帰り)お世話になりました。冷たくておいしいです。
ようやく飯豊山荘到着。臨時休業中とのこと。バスも来ていません。
ようやく飯豊山荘到着。臨時休業中とのこと。バスも来ていません。
車が1台もなくひっそり。
車が1台もなくひっそり。
登山届提出。
いざ、石転びへ。
いざ、石転びへ。
温見平到着。
山形 里の名水100選とのこと。
山形 里の名水100選とのこと。
砂防ダム到着。ここでサンダルから登山靴に切り替え。
砂防ダム到着。ここでサンダルから登山靴に切り替え。
うまい水。ここまで水場が3か所あるのでお好みで。
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うまい水。ここまで水場が3か所あるのでお好みで。
梶川の渡渉ポイント。ここまでに高巻きあり。
梶川の渡渉ポイント。ここまでに高巻きあり。
渡渉後、雪渓の際を歩いて夏道へ。
渡渉後、雪渓の際を歩いて夏道へ。
振り返って梶川出合。崩壊がひどく高巻きの理由がわかりました。
振り返って梶川出合。崩壊がひどく高巻きの理由がわかりました。
石転び最上部。
雪渓の末端。のらずに忠実に夏道を選択。
雪渓の末端。のらずに忠実に夏道を選択。
末端のアップ。昔、前の人が通れて次の人で崩れたとかもありました。
末端のアップ。昔、前の人が通れて次の人で崩れたとかもありました。
石転び沢の全貌。
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石転び沢の全貌。
出合到着。12本爪アイゼン、ヘルメット、手袋を装着。風が強い日は手袋必須。この日はかなり肌寒かったです。
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出合到着。12本爪アイゼン、ヘルメット、手袋を装着。風が強い日は手袋必須。この日はかなり肌寒かったです。
梅花皮小屋。
前半は傾斜ゆるめ。
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前半は傾斜ゆるめ。
岩!(1)こんなのが落ちてきたら。。。
岩!(1)こんなのが落ちてきたら。。。
少し急になってきました。このあたりでダブルストックからピッケルに交換。
少し急になってきました。このあたりでダブルストックからピッケルに交換。
岩!(2)
ブラシ! どこからきた?
ブラシ! どこからきた?
側壁のお花畑。
トンボも仮死状態。
トンボも仮死状態。
本石転び沢出合。
本石転び沢出合。
左岸側の端から切れ目が入っています。飛び越える勇気はなく、本石転び沢の合流点近くの右岸側を通過。
左岸側の端から切れ目が入っています。飛び越える勇気はなく、本石転び沢の合流点近くの右岸側を通過。
幅5-60cm、深さ4-5m。単独行で落ちたら助からないと思う。
幅5-60cm、深さ4-5m。単独行で落ちたら助からないと思う。
本石転び沢出合の向い側の水場。落石が比較的少ないと紹介されていますが、怖いので寄らず。
本石転び沢出合の向い側の水場。落石が比較的少ないと紹介されていますが、怖いので寄らず。
北股沢出合。一瞬斜度が緩みますが。。。
北股沢出合。一瞬斜度が緩みますが。。。
またすぐ急になります。
またすぐ急になります。
広角レンズのおかげで斜度の雰囲気でてます。
広角レンズのおかげで斜度の雰囲気でてます。
狭いところぬけた左側が草付き。
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狭いところぬけた左側が草付き。
北股沢上部。
なかなか着かない。。。このあたりかなり急で永久につかないのでは と思ってしまう。
なかなか着かない。。。このあたりかなり急で永久につかないのでは と思ってしまう。
ちょっと気分転換。
ちょっと気分転換。
ようやく草付き到着。いったんアイゼンを外します。
草付きがかなり大きくなっており、草付きをアイゼン無しで歩いた方が楽です。
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ようやく草付き到着。いったんアイゼンを外します。
草付きがかなり大きくなっており、草付きをアイゼン無しで歩いた方が楽です。
草付き上部を見上げます。雪はなくても急です。
草付き上部を見上げます。雪はなくても急です。
こんな斜度。
このあと、草付きの広場のトラバースがあるのですが、ガス&斜度で写真をとる余裕なし。なお、トラバース箇所は最大斜度のためアイゼン再装着必須!
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こんな斜度。
このあと、草付きの広場のトラバースがあるのですが、ガス&斜度で写真をとる余裕なし。なお、トラバース箇所は最大斜度のためアイゼン再装着必須!
トラバースの分かりやすい写真が撮れていたのでコメント入りで追加します。右上の雪塊に今後注意が必要です。
(7/2のtacasicaさんのレコを参考に写真を入れ替えました)
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トラバースの分かりやすい写真が撮れていたのでコメント入りで追加します。右上の雪塊に今後注意が必要です。
(7/2のtacasicaさんのレコを参考に写真を入れ替えました)
トラバース後の地面を直登すると突然小屋が見えてきました。見えるとほっとします。
トラバース後の地面を直登すると突然小屋が見えてきました。見えるとほっとします。
小屋到着。やっと緊張感から解放されました。
小屋到着。やっと緊張感から解放されました。
本日の主役たちに乾杯!
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本日の主役たちに乾杯!
夕方になってようやくガスが晴れてきました。
大日岳。存在感、ハンパないです。
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夕方になってようやくガスが晴れてきました。
大日岳。存在感、ハンパないです。
残照の北股岳。
明日、期待できそう。
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明日、期待できそう。
バックの雲はいいかんじ。
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バックの雲はいいかんじ。
雲がおおく、いまいち染まらず。
雲がおおく、いまいち染まらず。
朝日に輝く大日岳山頂。
朝日に輝く大日岳山頂。
北股岳。
石転び沢。
大日岳。
アップで。
お花。珍しく数をとってみました。
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お花。珍しく数をとってみました。
北股岳への登り。
北股岳への登り。
本山が見えてきました。
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本山が見えてきました。
飯豊主稜線。
北股岳山頂。
これから歩く山々。
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これから歩く山々。
朝日連峰の奥に鳥海山。
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朝日連峰の奥に鳥海山。
影北股岳に遠く二王子岳。
影北股岳に遠く二王子岳。
ニッコウキスゲはこれからがピーク。
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ニッコウキスゲはこれからがピーク。
門内岳と胎内山。
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門内岳と胎内山。
この角度だと烏帽子岳が迫力あります。
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この角度だと烏帽子岳が迫力あります。
門内岳山頂。
2000m峰競演。
このコースでは門内岳−地神山間が多め。
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このコースでは門内岳−地神山間が多め。
ブロッケンいただきました。
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ブロッケンいただきました。
ここで梶川尾根と分けます。天気が良いので丸森尾根でおりることに。
ここで梶川尾根と分けます。天気が良いので丸森尾根でおりることに。
地神山手前。
地神山山頂。
発電所。ここまで来ると海が近い。
発電所。ここまで来ると海が近い。
北飯豊。また今度。
北飯豊。また今度。
地神北峰で丸森尾根へ。
地神北峰で丸森尾根へ。
主稜線も見納め。
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主稜線も見納め。
丸森峰。劇下りスタート。
丸森峰。劇下りスタート。
向いの梶川尾根も劇下り。
向いの梶川尾根も劇下り。
1100m付近の巨木。
1100m付近の巨木。
丸森尾根登山口に無事下山。出だしは梶川尾根と同じくらいのキツさでした。
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丸森尾根登山口に無事下山。出だしは梶川尾根と同じくらいのキツさでした。
影の主役、アプローチサンダル。
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影の主役、アプローチサンダル。
駐車場到着。
梅花皮山荘の顔出しパネル。
バックが飯豊!
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梅花皮山荘の顔出しパネル。
バックが飯豊!

感想

自分にとって飯豊山行はいまでも特別な存在なのですが、その中でも”石転び”は別格。
ここ数年の登山復帰後もなかなか行けなかった石転び沢。
今シーズンの残雪の多さから3週間前は踏ん切りがつかず(結局朝日に)、ここにきてようやく自分のなかで行けるかなと思えるタイミングになりました。

天気予報とにらめっこし、マストアイテム(12本爪アイゼン、ピッケル)に、GPS(ヤマレコアプリ)、ヘルメット、手袋を準備(どれも持っていって正解)。
食事も軽量化(酒は。。。減ってない😄)

本石転び沢出合付近から緊張感のある歩行となり、最難関の草付き上端からの40度トラバースはガスで上陸先(次の草付き)が目視できず😰、GPSで角度を決めるも、地面から3mほど下についてしまい、ピッケルをぶっ射して、集中と声を出しながら歩をすすめ上陸成功。最後ガスが晴れて小屋が見え、20mほど直登して2001年以来、実に21年ぶりの石転びを無事完登することができました。

この日小屋は8人で、縦走4人、石転び3人、本山ピストンの連泊1人。
同宿者の皆様、楽しい時間ありがとうございました。

翌日は天気が良かったので丸森にコース変更。主稜線、丸森(刈り払い中)共にきれいに整備してあり感謝。いつもありがとうございます。

丸森の劇下り(後半こんなきつかった?梶川と変わんない!?)のあと、さらに駐車場まで40分のおまけつき。そのためか山の中は非常に空いていました。今日スライドは、主稜線でトレランの方1人に、丸森で1人、駐車場からの道で1人 + 丸森でお猿さん一匹でした。

水場がまだ不安定(自分が把握できたとこだけ載せましたが)なので、雪渓の情報とあわせて最新情報をご確認を。

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コメント

こんにちは!
レポとても参考になりました。
石転び興味深いです^^
登山口から標高差1600mも登りごたえあっていいですね。
ただ1mを超える落石や深いクレバスなど細心の注意が必要と思いました。
2023/4/5 22:53
yamakikoさん、昔のレポへのコメントありがとうございます。
単独行での初山小屋が朝日連峰だった自分にとって、飯豊連峰、特に石転びへのチャレンジは当時の最大の目標でした。初めて石転びを踏破したときの達成感は今でもはっきり覚えています。

石転びへのアプローチですが、飯豊山荘までは毎年5月末に開通しています。それ以前はこの山行のように倉手山駐車場から徒歩や自転車でBCスキーする方がいます。例年、早い時期は梶川出合あたりから雪渓にのれるので標高差1000m以上のコースになります。時期が早い方がスプーンカットが小さいのでBCスキーの方は5末〜6中で計画する方が多いようです。
今年は雪解けが早いので早めに開通するかもしれませんね。
2023/4/6 21:47
プロフィール画像
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