みすぎ山（唐櫃越えと保津峡に突き出した鉄塔尾根）

2022年07月09日(土) [日帰り]

• GPS: 07:04
• 距離: 19.1km
• 登り: 881m
• 下り: 908m

コースタイム

日帰り

• 山行: 6:07
• 休憩: 0:56
• 合計: 7:03

8:03 JR馬堀駅
9:02 9:43 みすぎ山
10:09 10:10 鉄塔尾根分岐
10:59 11:09 尾根先端鉄塔
11:59 11:59 鉄塔尾根分岐
12:45 12:46 林道出合
13:25 13:26 老ノ坂(旧峠)
13:31 13:33 首塚大明神
15:06 ゴール地点

天候

晴れときどき曇り

アクセス

利用交通機関：

電車 バス

往路：JR嵯峨野線「丹波口」〜
帰路：京都市バス73系統「洛西バスターミナル」

コース状況／危険箇所等

●唐櫃越えは案内表示もたくさんあり、問題ありません。

●みすぎ山の東側のP412辺りから北側に突き出した尾根
関西電力の「若狭幹線里側188〜184」の鉄塔が並ぶ尾根です。尾根への分岐は明瞭ですが、案内表示はありません。巡視路であることを示す目印もありません。巡視路ですから明瞭な道です。しばらく進むと尾根方向に鉄塔187が見えますが、巡視路は別の方向に進んでいきます。鉄塔に向けて最短距離を進もうとすると藪です。巡視路は別の方向に進んだ後、尾根の鉄塔187に向けてトラバースしていきます。鉄塔187から次の鉄塔186に向けても、尾根の方向と違う方向に進んだあとで、トラバースしていきます。この部分は傾斜が急ですが、プラ階段があります。トラバースは少し距離があり、幅も狭くて崩れやすく、滑落の危険がありますので注意が必要です。鉄塔186への分岐を過ぎると、尾根を進むことになり、ここからは快適になります。尾根の先端の鉄塔184で巡視路は終了です。その先は草が生い茂っています。

その他周辺情報

●唐櫃越えの林道出会いから西山団地・霊園に下りてきますが、自動販売機が見当たりません。霊園の端の方にトイレはあります。首塚を過ぎたあと、京都霊園にはトイレと自動販売機があります。

写真

7/9 7:10

(kumakumo)冷やし肉うどん　
※sayup18撮影

7/9 7:10

(kumakumo)卵とじうどん

7/9 7:21

(kumakumo)京都中央卸売市場の「伊勢屋」

7/9 8:13

(kumakumo)馬堀から上る唐櫃越

7/9 8:13

(kumakumo)鵜の川は(左に赤く見えている)JRの線路をくぐって保津川(大堰川)へ

7/9 8:16

(kumakumo)藪萱草(ヤブカンゾウ)

7/9 8:22

(kumakumo)ここから

7/9 8:22

(kumakumo)落ちているのは白藤？

7/9 8:25

(kumakumo)夏の蜘蛛の巣は立派

7/9 8:25

(kumakumo)小さめの鉄塔が見えてきた
(sayup18)この鉄塔から、この先に向かう西山霊園に建つ鉄塔に繋がっています。

7/9 8:28

(kumakumo)石垣　

7/9 8:47

(kumakumo)遡上

7/9 8:52

(kumakumo)雨上がり

7/9 8:53

(kumakumo)この先は行けないので

7/9 8:53

(kumakumo)右折

7/9 8:55

(kumakumo)道

7/9 8:58

地形図の破線ルートへの分岐

7/9 9:02

(kumakumo)大きな鉄塔「大黒部幹線六七六」

7/9 9:02

(kumakumo)おいしそうだけどトゲトゲ

7/9 9:03

(kumakumo)みすぎ山　山頂430m

7/9 9:03

(kumakumo)草に覆われた二等三角點「篠村」と「大切にしましょう三角点」の白杭

7/9 9:03

(kumakumo)亀岡市街

7/9 9:06

(kumakumo)列車がトンネルを潜る瞬間。正面に愛宕山

7/9 9:09

(kumakumo)紅白の大きな鉄塔

7/9 9:17

(kumakumo)鉄塔群

7/9 9:19

破線ルートは枝で塞がれているが、明瞭な山道

7/9 9:21

(kumakumo)くのいち！？

7/9 9:22

唐櫃越えの林道と合流したが、破線ルートが見当たりません

7/9 9:23

(kumakumo)振り返ると、みすぎ山山頂近くで見た大黒部線六七六が覗いている

7/9 9:28

(kumakumo)鉄塔「大黒部幹線六七五」

7/9 9:28

(kumakumo)東に新綾部線の列と若狭幹線里側の列が見える

7/9 9:30

(kumakumo)「大黒部幹線六七五」

7/9 9:33

(kumakumo)鉄塔群

7/9 9:35

(kumakumo)ネット沿いの狭い道
(sayup18)明瞭な山道があり、次の鉄塔に下りていくのかと思って進んできたが、ぐるっと回って元に戻りそうなので、引き返しました。

7/9 9:35

(kumakumo)スギゴケ森(妄想)

7/9 9:45

(kumakumo)鉄塔群と保津川(大堰川)

7/9 9:47

(kumakumo)運動会の障害物走か！？

7/9 9:48

(kumakumo)←亀岡(JR馬堀駅)　　上桂(京都市)→

7/9 9:49

ここから巡視路を通って、破線ルートを目指してみます

7/9 9:56

(kumakumo)鉄塔「新綾部線一二一」

7/9 9:56

(kumakumo)「新綾部線一二一」の下からその先を見下ろす。左は大黒部線の列、右は若狭幹線里側

7/9 9:58

(kumakumo)「新綾部線一二一」

7/9 9:59

鉄塔から先にも道らしきものがあるが、破線ルートに下りては行けそうにありませんので、ここで引き返すことに

7/9 10:10

ここから若狭幹線里側鉄塔尾根に進みます。表示はないが、巡視路の入り口です

7/9 10:14

若狭幹線里側190鉄塔が見えたので、道を離れて近付いていくと藪に阻まれて引き返しに。

7/9 10:19

(kumakumo)鉄塔「若狭幹線里側一八七」

7/9 10:21

(kumakumo)「若狭幹線里側一八七」　昭和44年4月の上に昭和50年12月の名札

7/9 10:22

(kumakumo)曇天をしぼる

7/9 10:22

(kumakumo)藪から鉄塔

7/9 10:22

尾根方向とは違うが広い道があるので進んでみると、すぐにプラ階段があり、巡視路だと確信できました

7/9 10:25

(kumakumo)出産キノコ(勝手に命名)

7/9 10:27

巡視路である目印もありました

7/9 10:30

地形図の破線ルートの辺りで広い道に合流。反対方向には道が見当たりません

7/9 10:35

(kumakumo)これぞトラバース

7/9 10:39

鉄塔の分岐があるが、とりあえず尾根の先端を目指すことに

7/9 10:43

(kumakumo)尾根へ

7/9 10:46

(kumakumo)人面岩(勝手に命名)

7/9 10:50

「若狭幹線里側　一八五」

7/9 10:50

(kumakumo)鉄塔「若狭幹線里側　一八五」の麓

7/9 10:51

「若狭幹線里側　一八五」

7/9 10:51

(kumakumo)山上ヶ峰

7/9 10:55

(kumakumo)鉄塔群を見上げる

7/9 10:57

(kumakumo)鉄塔「若狭幹線里側　一八四」

7/9 10:57

(kumakumo)地蔵山と愛宕山

7/9 10:58

(kumakumo)「若狭幹線里側　一八四」

7/9 11:01

(kumakumo)鉄塔の麓で糖分補給。ボトルの中身は「kumakumo特製くまっちゃラテ」

7/9 11:15

(kumakumo)孤高の薊

7/9 11:28

(kumakumo)「若狭幹線里側一八六」すでに見てきた一八五が上に見える

7/9 11:29

(kumakumo)若狭幹線里側グループは巨人族

7/9 11:30

ここを直登していけば近いはずだが、草に覆われていて進む気にならず、来た道を引き返すことにしました

7/9 11:30

(kumakumo)下方に保津川(大堰川)が見える

7/9 11:32

(kumakumo)川向こうの山

7/9 11:55

帰りに気付いたが、鉄塔への近道はヤブと書いてありました

7/9 11:56

この先を右に逸れて近道しようとして、ヤブで引き返す羽目になりました

7/9 11:58

ここから若狭幹線里側188へ

7/9 12:01

(kumakumo)紅白の「若狭幹線里側一八八」

7/9 12:03

「若狭幹線里側一八八」

7/9 12:07

以前ここを直進して、篠村八幡宮へ下りたことがありますが、左手を進み唐櫃越えに戻ります

7/9 12:09

唐櫃越えの林道に合流

7/9 12:27

以前からありましたっけ？
(kumakumo)「以前」とは？　拵える前のことかな

7/9 12:45

(kumakumo)左側を上ると上桂方面。西山団地に抜けるのは右側

7/9 12:59

(kumakumo)見てきた鉄塔をとりまく鉄塔群

7/9 13:01

(kumakumo)西山団地まで下りて来たら若い鹿！

7/9 13:10

(kumakumo)墓地の敷地内に小さな鉄塔
(sayup18)今回は寄りませんでしたが、この鉄塔から洛西散策の森に繋がっています

7/9 13:21

(kumakumo)続く鉄塔も、階段はあるが立ち入り出来ず見上げるのみ

7/9 13:21

ここから首塚へ

7/9 13:21

(kumakumo)土だるま(勝手に命名)

7/9 13:26

ここに抜けてきます

7/9 13:26

抜けてきたところを振り返って

7/9 13:29

(kumakumo)夾竹桃(キョウチクトウ)

7/9 13:30

(kumakumo)「従是東山城國」山城国と丹波の境を示す石標

7/9 13:31

(kumakumo)首塚大明神

7/9 13:36

(kumakumo)道をくぐる

7/9 13:45

(kumakumo)ネズミモチ？

7/9 13:47

(kumakumo)いま越えてきた老ノ坂峠の下には京都縦貫道老ノ坂トンネル

7/9 14:27

(kumakumo)廃屋の横を抜けていくと……

7/9 14:24

(kumakumo)神仏のアジト発見

7/9 14:24

(kumakumo)最上菩薩(さいじょうぼさつ)が跨がるのは狐のはずだが……

7/9 15:27

(kumakumo)カツカレーサンド　
※sayup18撮影

7/9 15:29

(kumakumo)レアチーズケーキプレートセット
「小川珈琲」にて

撮影機器：

FinePix JX300 富士フイルム

IXY 200 CANON

装備

個人装備

Tシャツ 靴下 グローブ 日よけ帽子 靴 サブザック 昼ご飯 行動食 飲料 地図（地形図） GPS 筆記用具 ファーストエイドキット 常備薬 日焼け止め 保険証 携帯 時計 サングラス タオル カメラ

感想

sayup18

　以前から気になっていた唐櫃越えから保津峡に突き出した鉄塔尾根を探索してきました。

　JR山陰線で馬堀まで移動する前に、丹波口駅の京都中央卸売市場で朝食を。こちらは、6時頃から食事ができる店が何件かあります。市場の食材を提供している店も多く、お勧めですよ。

　地形図では、みすぎ山の手前から破線ルートがあるのですが、実際には見当たりませんでした。新綾部線の鉄塔巡視路からのルートも見当たりませんでした。結局、P412の北側からの巡視路を進みましたが、直接尾根を進んでいけないので、本当にたどり着けるのか不安でした。

　多少は苦労しましたが、目標の尾根の先端の鉄塔までたどり着けましたので満足しました。愛宕山や牛松山などを目の前に見ることができました。地形図では尾根の両側が切れ落ちているので、保津川を見ながら進めるかと期待していたのですが、こちらは期待外れでした。かろじて、尾根の先端から保津川を少しだけ見ることができたので良しとしましょう。

kumakumo

保津峡の北側すべて海ならば、いまいる場所は半島だ。行き交う電
気を従えて、鉄塔「若狭幹線里側一八四」には、いつでも灯台の役
目を果たす心づもりがある。
大きな鉄塔の下で抹茶ラテを飲みながら、そんなことを考えていた。
真下にはJR嵯峨野線の列車が地中で往来しているはず。

保津川は明智越と唐櫃越の間で大きく蛇行しており、その尾根に並
ぶ鉄塔に導かれて先までやってきた。来る途中に列車の警笛や川の
音が聞こえたが、姿は見えず。
みすぎ山の山頂からなら、トンネルを出た列車が鉄橋を渡り、また
すぐにトンネル、鉄橋と見え隠れしている様が見て取れたが、ここ
は線路にも川にも近すぎるのだろう。

「半島」までは、山肌の細い道をおそるおそる通ってきた。尾根に
出ると、野生動物らしき勢いのある足跡が散見される。焦げ茶に光
る糞塊は、鹿のそれか。
とりあえず「魔法の熊鈴」を鳴らし「熊鈴のうた(モーツァルトの
魔笛より)」を声高らかに歌いながら歩いた。音響はいまひとつだ。
鳥の声はあんなによく響き渡るのに。

唐櫃越に戻るべく休憩の鉄塔から離れると、道の真ん中に立派な薊
(アザミ)が立っていた。咲いているというより、まさに立っている。
そういえば、今朝の唐櫃越はやたらと棘植物がちょっかいを出して
きた。けれども、目の前の薊は棘も立派だが自身の開花に集中して
いる。

西山団地に入る頃、2頭の若い鹿に出くわした。2、3回シャッター
を押すうちにさっと身を翻して行ってしまったが、こんな人里まで
下りてきているとは、日頃はさぞかし害獣扱いされているであろう。

老ノ坂峠を越えて沓掛インターに近づく頃、道路脇にいきなり墓石
のような石碑。奥に露地が続いており「れんげのみち」と書かれた
石もある。蓮池でもあるのだろうか。空き家の横を通ってさらに行
くと、不動明王や大黒さまを安置した謎の空間が現れた。ほかにも
積み重ねたコンクリートブロックの上に、牛の背に腰掛けた大黒様
の石像が置かれているが、前には「最上菩薩」と示した石。ちょっ
と力の抜ける場所であった。道路に戻って石碑を確認すると「南無
妙法蓮華経　日静」とある。
小一時間前に訪れた首塚大明神は、由緒も確かで霊験静謐の空間で
あった。その逸話は、源頼光に成敗された酒呑童子の首を坂田金時
が都に持ち込もうとしたところ、この地で首が急に持ち上がらなく
なったというもの。
信仰とはいったい……。