二荒山神社本社から中宮祠まで／女峰山〜帝釈山〜小真名子〜大真名子〜男体山

2014年05月24日(土) ~ 2014年05月25日(日)

• GPS: 32:12
• 距離: 26.9km
• 登り: 3,342m
• 下り: 2,663m

コースタイム

【1日目】
05:00　駐車場出発
05:10　二荒山神社（本社）前
08:00　八風
10:00　唐沢小屋
10:18　水場
10:31　唐沢小屋（休憩14分）
11:31　女峰山（休憩27分）
12:23　帝釈山
13:27　富士見峠（休憩9分）
14:35　小真名子山
15:17　鷹巣
16:53　大真名子手前2,330m付近野営

【2日目】
05:03　出発
05:15　大真名子山（ピークは踏んでない）
07:13　志津小屋（休憩15分）
08:58　P2225
10:07　男体山（山頂徘徊）
10:40　下山開始
12:18　車道合流
12:36　神社入口
13:00　二荒山神社（中宮祠）到着
13:13　バス停前

天候

【1日目】
　終日快晴・心地よい風・眺望は最高でした。
　夜間は暴風で、ツェルト飛ばされるかと思った。
【2日目】
　薄曇・朝一は風強め・昼頃は微風・霞のため眺望はまあまあ。

アクセス

利用交通機関：

バス 自家用車

・日光市営　西参道第一駐車場を利用（＠500/回）
・帰路はバス利用（二荒山神社前から総合会館前まで＠1,100）

コース状況／危険箇所等

【コース状況】
●二荒山神社本社〜女峰山
　途中ガレ場のトラバースがありますが、コースは整備されており比較的安全に
　登れると感じました。若干雪渓が残っていますが、アイゼンは不要でした。
●女峰山〜帝釈山
　女峰山から尾根に下る最初の50m程はかなり急です。また尾根道は両側が切れ
　落ちてます。強風時の山行は避けたいところです。
●帝釈山〜富士見峠
　夏道はまだ雪渓の下でした。トレースが少なく、案内標識も見つけにくいので
　注意が必要です。
●富士見峠〜小真名子山
　登りはじめのガレ場は浮き石が多く、急でもあるので慎重に。
　標高2,230付近のロープ場が雪渓に覆われてます。ほんの5m程ですがほぼ絶壁
　です。できればアイゼンとピッケルは使用したいところでしょう（今回の山行で
　一番危険と感じました）。
●小真名子山〜鷹巣
　こちらも夏道はまだ雪渓の下です。トレースや標識が少なく、倒木により迂回
　を強いられることも多いです。
●鷹巣〜大真名子山
　こちらも小真名子〜鷹巣と状況は同じです。
●大真名子山〜志津峠
　夏道はほぼ顔を出していました。雪渓部分は1割程度でしょうか。ただし
　この1割がほぼ全て嫌らしい所に残っていますので、藪漕ぎして迂回する
　必要があります。また倒木も多いので、こちらも要迂回です（藪漕ぎ）。
●志津峠〜男体山山頂
　比較的入山者の多いコースの様で踏み跡は明瞭でした。
　P2225手前の雪渓トラバースが急なので、キックステッップのできるソールの
　固い靴じゃないと厳しいかと思います。
●男体山〜二荒山神社中宮祠
　整備の行き届いた登山道です。ただし急登続きで岩場歩きも長いので、無理せず
　慎重に歩きましょう。雪はほとんどありませんでした。　

【装備】
・ほぼ冬装備で歩きましたが、ピッケル、アイゼン、ワカンは未使用でした
　（小真名子のロープ場は使用した方が良かったと反省）。
・水は志津小屋の水場が期待できないことから、まず3L担ぎ上げました。
　唐沢小屋到着時点で1Lを消費し、唐沢小屋の水場で3Lを補充しました。
　下山時の残は0.5L程でした（最後はがぶ飲みしてたので）。
　唐沢小屋の水場で確実に補給できるなら、最初は1.5L程でも良かったかも。

【水場】
・唐沢小屋の水場手前の雪渓が急でした。往復は空身で30分程でしょうか。
・志津小屋の水場は未確認です。周囲の沢はまだ水は流れてませんでした。

【その他】
・残雪の具合が半端で、全体的に歩きにくかったです（踏み抜きはそれほどでも
　なかった）。あと半月位早く歩いた方が、地形の影響が少なく歩きやすかった
　かなと思いました。

写真

5/25 22:00

朝一の駐車場はガラガラ。男体山が凄く遠く見える。

5/25 22:00

まずは二荒山神社本社へ。

5/25 22:00

表参道。朝はひっそりしてて、ちょっと厳かな雰囲気でした。

5/25 22:01

東照宮山門前。スカイツリーと同じ高さだそうです。

5/25 22:01

二荒山神社本社門前。さぁ、ここからがスタート。

5/25 22:01

巨木の森？周りは大木だらけ。

5/25 22:02

ここが登山口。案内は無いですよ（去年通り過ぎそうになった）。

5/25 22:02

暫く樹林内を歩くと林道に合流。赤い看板の所からまた樹林内へ。

5/25 22:02

つつじロード。標高1,000mの分岐を左です。

5/25 22:03

快晴。実にすがすがしい朝です。

5/25 22:03

下界を見下ろす。この辺までならのんびりハイキングでも良さそう。

5/25 22:03

あの林の向こうへ！

5/25 22:03

ちょっと藪っぽいけど、歩きにくくはなかったです。

5/25 22:03

可愛い新緑。

5/25 22:04

去年も思ったけど金剛ってなに？

5/25 22:04

男体山に見守られてる気分。明日はあそこにいるのかぁ。

5/25 22:04

八風手前。判りやすい案内です。

5/25 22:04

八風付近。結構登った気分になれるよ。まだまだ先は長いけど。

5/25 22:04

東隣の尾根方面。

5/25 22:04

その名の通り風が心地よかった。

5/25 22:04

黒岩手前。登山道は左のピークに登って崖の向こう側に抜ける。

5/25 22:05

黒岩ピーク手前からトラバース開始。

5/25 22:05

足場は割りとしっかりしてました。

5/25 22:05

黒岩西側の鞍部到着。

5/25 22:05

黒岩山頂方面。

5/25 22:05

滝はまだ見えませんね。雪渓解けるまでもう暫く待ちです。

5/25 22:06

浸食が進む山肌。ひっきりなしに落石音が聞こえた。

5/25 22:06

このコース、ここからが本番です。この尾根きつかった。

5/25 22:06

なんとなくイソギンチャクぽくない？

5/25 22:06

名言です！

5/25 22:06

最初の鎖場。といっても1m程です。

5/25 22:07

芝生の様。見た目はモフモフしてて気持ち良さそうだが。

5/25 22:07

ここまで登れば唐沢小屋まで、もう一息。

5/25 22:07

鷹巣の向こうに見えるのは白根山かな。

5/25 22:07

氷柱発見。この辺、まだまだ寒いんですね。

5/25 22:08

ここは対岸のリボンに向かって進みましょう。

5/25 22:08

唐沢小屋到着！

5/25 22:08

で、荷物デポしたら、すぐ急坂を下って、下って、下って・・・

5/25 22:08

本当にこんな所に水場あるの？？と思い始めた頃に沢音が聞こえてきて・・・

5/25 22:08

雪渓をヒヤヒヤ下ると水場に到着。枯れてなくて良かったぁ。

5/25 22:09

水を汲んだら、また急登をひたすら登る

5/25 22:09

唐沢小屋上部のガレ場。

5/25 22:09

ガレ場上部から。急なので下りたくはないねぇ。

5/25 22:09

P2224。山腹には結構雪が残ってたんだね。

5/25 22:09

女峰山頂より。奥の白い峰々は尾瀬だそうです。中央右が燧ヶ岳、左が至仏山ですね。燧の左肩奥は先日登った平ヶ岳だね。

5/25 22:09

霧降高原に向かう尾根。残雪はここだけだろうか？

5/25 22:09

帝釈山への尾根。次はこちらに向かう。

5/25 22:10

大真名子山と小真名子山。後ろに白根山。

5/25 22:10

大真名子と男体山。

5/25 22:10

一応、記念に。

5/25 22:10

裾野は広いですね。

5/25 22:11

帝釈山までの尾根は両側が切れ落ちてましたが、それほど怖さは感じなかった。

5/25 22:11

賑わう女峰山頂。下りはじめが急で怖かった（汗）

5/25 22:11

尾根中間の専女山。鎖を登る。

5/25 22:11

女峰山とツーショットで。

5/25 22:11

帝釈山側から。辿ってきた尾根を振り返って。

5/25 22:12

これ、どこ撮ったんだっけ？釈迦ヶ岳だっけかな。

5/25 22:12

会津駒方面。雪多いね。さすが豪雪地帯。

5/25 22:12

尾瀬の方。中央は燧ヶ岳だよ。

5/25 22:12

太郎山と白根山。

5/25 22:13

帝釈山の山頂。

5/25 22:13

山頂碑はちょっと寂しい感じ。

5/25 22:13

小真名子と太郎山。プリンに見えなくない？

5/25 22:13

帝釈山の下り。雪渓が半端に溶けてて歩きにくい。

5/25 22:13

なんとか富士見峠に到着。下りが結構大変でした。

5/25 22:13

さて、小真名子いきますか。

5/25 22:14

振り返って見た帝釈山。せっかく稼いだ標高が・・・

5/25 22:14

ガレ場を登る。

5/25 22:14

ガレ場上部より。高度感あるね。

5/25 22:14

山頂の反射板（だそうです）。

5/25 22:14

ここが山頂かと思ったら・・

5/25 22:14

こっちが山頂でした。

5/25 22:14

鷹巣まで下ってきた。かなりヘトヘトで、ここに野営しようかマジで考えてた。

5/25 22:15

分岐で暫し悩む。

5/25 22:15

とりあえず行ける所まで行ってみましょうかね。

5/25 22:15

奥が登ってきた尾根かな？

5/25 22:15

山頂を目前に野営決定。腹減って動けませぬ。

5/25 22:16

ツェルト張った所。乾いた苔がふかふかしてて快適でした。深夜は強風で飛ばされるかと思ったけど（汗）

5/25 22:16

大真名子山頂の銅像。

5/25 22:16

山頂かと思ってたら、この左奥が本当の山頂だったようです。

5/25 22:16

ラストの男体山。登り返しは辛い。

5/25 22:16

まずは鞍部の志津まで。

5/25 22:17

巨大なプリン。じゃなくて男体山。

5/25 22:17

鎖場。鎖がデカ過ぎて掴み辛いです。

5/25 22:17

またもや銅像が。信仰の山なんですね。

5/25 22:17

下山コースは基本尾根道です。

5/25 22:17

茶色いウェアーだと危険かも。

5/25 22:17

急なのはここまででした。

5/25 22:18

登山口付近の石碑。

5/25 22:18

またもや銅像が。

5/25 22:18

志津到着。駐車禁止だけど車はいっぱい。

5/25 22:18

トイレは業者さん用なの？

5/25 22:19

泊まる予定だった志津小屋。

5/25 22:19

中には布団完備。なんか雑然としてるなぁ。

5/25 22:19

小屋の入り口。

5/25 22:19

後始末が今ひとつだよ。

5/25 22:19

登山道は小屋の西側から回り込む様。南側はロープで閉鎖されていた。

5/25 22:19

親切？にも1合目から標識が。

5/25 22:20

この掘れ具合だと登山道ももう限界ですよね。

5/25 22:20

P2225手前。ここはソールの柔らかい靴だと厳しいかな。

5/25 22:20

まずはあそこまで。と、騙し騙し登っているところ（地図見ると更に先は続くけど）。

5/25 22:20

浸食が激しいですね。上部は登山道ごと無くなってました。

5/25 22:20

人工物が見えてきた。あの辺が山頂らしい。

5/25 22:21

後1合。ここからはほぼ平坦路です。

5/25 22:21

歩いてきた道を振り返る。女峰があんなに遠くに。

5/25 22:21

道は平ですが、足が重い（汗）。

5/25 22:21

山頂手前も崩落してた。山全体が崩れやすい地質なのかな？

男体山山頂到着！ここまで長かった〜。

5/25 22:22

剣が生えている山頂はこんな感じになってます。

賑わってますね。

5/25 22:22

5/25 22:22

せっかくなので太郎山神社にも寄り道を。

5/25 22:22

中禅寺湖。やっと会えたね。

5/25 22:23

9合目からはこんな感じの山頂台地です。

さて、下りますかね。

5/25 22:23

中禅寺湖側の登山道は整備されてて歩きやすいですね。

5/25 22:23

長〜い岩場を下る。皆、こんなきつい所をよく登るなと感心しました。

5/25 22:23

湖畔が見えてきた。ついでに下界の喧噪も。縦走ももうすぐ終わりだ。

5/25 22:23

結構下った気がしてたけど、まだ6合目。

5/25 22:24

途中、一旦車道に出ます。

5/25 22:24

やっと花を見る余裕が出てきた・・・（汗）

5/25 22:24

神社の裏山。とても奇麗に整備されてますね。

5/25 22:24

登山道歩きもここでおしまいです。長かったぁ。

5/25 22:24

長い階段を下って・・

5/25 22:24

下って・・・

5/25 22:25

足の汚れを洗い流して・・・

5/25 22:25

鳥居を潜って、やっと到着。

5/25 22:25

登拝証明が貰えるのかな？

5/25 22:25

二荒山神社をつなぐ長い旅。無事完了しました。

5/25 22:25

のどかな湖畔を見ながらバス待ち。

帰りに寄った温泉。中のカフェでビール飲みたかったけど我慢。

撮影機器：

SIGMA DP2X SIGMA

感想

syasyu

今回は昨年、女峰山を歩いたときから気になっていた男体山への縦走コースです。
せっかく縦走するならということで、麓の二荒山神社（本社）から中禅寺湖畔の
二荒山神社（中宮祠）までを結んだコースで歩いてみました。

山行中は両日とも天候に恵まれ、素晴らしい景色の中、縦走を楽しんでこれたの
は本当に幸運でした。特に見所の女峰山からの360度パノラマは圧巻。これが市
街地から歩き始められる山の頂上かと信じられない程の景色を堪能できました
（去年はガスっててあまり見えなかった）。

また、ここから先も、痩せ尾根、雪渓、ガレ場、樹林帯、と目まぐるしくコース
状況が変わるのも面白い所です。

予定では志津小屋泊まりの計画でしたが、コース上の残雪具合の関係で予想以上
に歩みが進まず、途中で野営となってしまったのは情報収集が甘かったなと反省
ですが、久々のツェルト泊はなかなか快適でした（深夜、強風でツェルト飛ばさ
れるかと思ったけど）。

志津小屋での水の確保が難しいとのことだったので、登り始めから結構な量を担
ぎ上げたこともあり、体力的にはかなりきつく、ある意味苦行系山行ぽい感もあ
りましたが、多様なコース状況を楽しめ、景色も良くて、なおかつ予定通りのコ
ースを歩破できたことで、個人的にはかなり満足度の高い山行でした。

女峰山から志津までの間、4人しか会わず静かな山行だったことも楽しめた点です
かね（さすがに男体山からの下りは人が多かったけど）。

今度歩く機会があれば、軽装備で日帰りなんてことやってみたいですね（その前
に体力付けないと・・・）。

コメント

kekkesuu

素晴らしいです！
はじめまして！
私は26日に男体山に行ったのですがそこで見た女峰山の素晴らしさに魅かれてヤマレコのログ探していました。素晴らしいコースですね。私もぜひ同じコースで行きたくなりました。さっと拝見しましたがこれからじっくり見させていただいて計画したいと思います。ますます行きたくなりました！ありがとうございます。

syasyu

Re: 素晴らしいです！
kekkesuuさん。はじめまして。
コメントありがとうございます。
男体山から見た女峰山方面も良いですよね
私も昨年、女峰山に登ってこのコースに一目惚れしましたから
このコース、男体山と違って、かなり静かな山行を楽しめると思います。
レコ、アップされるのを楽しみにしてます

Spring

お疲れ様でした！
写真見ていると、たくさん歩かれた感じが伝わります
昨年からの思いを実現されたんですね。
一度行くと、次は…って気持ちになるから、どんどん行きたい場所が増えるんですよね

男体山の山頂で、でっかいスキー持っているのかと思っちゃいました
しかもパウダー用ロッカー板

やっと見る余裕のできた花が、イヌガラシですか
その辺の田んぼにわんさか咲いていますよ〜

下山後、華厳の滝には行かなかったんですか〜？

syasyu

Re: お疲れ様でした！
Springさん。
去年歩いたときに、ここは絶対歩きたい！って思っちゃったんだよね。
今回も山頂から見えた某所が気になって・・・・ここもたぶん行くでしょうね

今回はスキーじゃないんですよ。スキー持って行ってたら相当目立った
ことでしょう（男体山は雪無かったし）。

今回は前に進むの必死で、最後の最後でやっと余裕が出たというか。
小さい花がいくらか咲いてたけど、うちのカメラじゃ綺麗に撮れないですし。
まぁ、あまり花も多くなかったので。

下山して神社前の停留所着いたら、足に根がはっちゃいまして・・・
それに頭の中では温泉・温泉・温泉とループしてたので