旭岳〜トムラウシ山〜オプタテシケ山〜美瑛岳
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- GPS
- 40:05
- 距離
- 58.5km
- 登り
- 3,872m
- 下り
- 4,437m
コースタイム
- 山行
- 10:54
- 休憩
- 0:18
- 合計
- 11:12
- 山行
- 12:16
- 休憩
- 0:39
- 合計
- 12:55
- 山行
- 8:37
- 休憩
- 0:29
- 合計
- 9:06
天候 | 7/29(金) 曇り 7/30(土) 晴れ 7/31(日) 濃霧 霧雨 物凄い風 8/1(月) 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
7/29 6:30 旭岳ロープウェー 2,000円 8/1 13:51 上富良野町営バス 吹上温泉〜上富良野駅 500円 14:59 ラベンダー号 上富良野駅〜旭川空港 690円 15:59 いで湯号 旭川空港〜旭岳 1,020円 |
コース状況/ 危険箇所等 |
トムラウシ南沼キャンプ場からトムラウシ山の裾までの区間はハイマツや笹薮の区間が多く想定外の時間がかかりました。 |
その他周辺情報 | 吹上温泉 700円 |
写真
THULEのVersant 60。
このリュックには4日間悩まされました。
ヒップベルトにポケットがついているのですが、そのせいでベルトが十分締め付けられません。そのため腰で荷重を受け止められなく肩に全荷重がかかる感じです。
感想
※ 長文なので、暇な人だけ読んでください。
憧れの大雪山縦走をしてきました。
行程は旭岳を出発し4日をかけてゴールの富良野岳を目指すというものです。
4日間好天が続く時期を待っていたら秋になってしまうので、完璧な天気じゃないのを承知で決めました。
【1日目 7/29 (金)】 旭岳〜忠別岳避難小屋
リュックが重くそして肩が痛いです。
旭岳に登るだけで死にそうになって、こんなんで、この先続けていけるのか一気に不安な気持ちになりました。
白雲岳テント場には昼なのにテントが既に5張りほど。
みんなの楽しそうな姿を見ていたら、自分もここにテントを張って明日帰りたい気持ちになりました。
今日は最低でも忠別岳避難小屋まで行かないと。
忠別岳の頂上は誰もいなく寂しかったです。
昼頃はきっと賑わっていたんだろうな。
忠別岳避難小屋の入り口を開けるともう一杯だよと言われました。
一人が2階なら大丈夫だよと助け船を出してくれました。
テントを持ってきているけど、設営する元気がなかったので泊めさせてもらいました。
(夜考えていたこと)
この夜は全然眠れませんでした。
引き返そうか、続けるか、、、
引き返すとしたら降り口は?
どうしよう、、、
【2日目 7/30 (土)】忠別岳避難小屋〜コスマヌプリ手前
翌朝、小屋の外に出ると1階にいた登山者が集まって本日の行程の説明を受けていました。
そうか、ツアー客だったんだ。
でも大所帯のツアー客が早く来て避難小屋を使うのってどうなのかしら?
今日はトムラウシに登って双子池キャンプ場まで行くこと。
天気は最高です。
肩の痛さは相変わらずで、10分も歩いたらリュックを下ろして休みます。
トムラウシの頂上は予想どおり混雑していてすぐに下山しました。
南沼キャンップ場で水をたっぷり補給しておきます。
次の水場は双子池キャンプ場?
南沼キャンップ場から先は未知の世界です。
他の方のレコで見たとおり、ハイマツと笹薮の区間が出てきて歩みが遅くなってきました。
実は双子池キャンプ場の位置をよくチェックしていませんでした。
多分、オプタテシケ山の麓だったと思うんだけど、今日は着きそうにありません。
平坦な草地が目に入ったので、ここにテントを張ることにしました。
コスマヌプリの手前でした。
この時点で富良野岳は諦めて美瑛岳から下山することにしました。
(夜考えていたこと)
明日は、下山できるかな、、、
恐らくここから20km無いから帰れる距離だと思うんだけど、、、
【3日目 7/31 (日)】コスマヌプリ手前〜美瑛富士避難小屋
朝から濃霧で気が沈みます。
双子池キャンプ場を過ぎて、オプタテシケ山に取り付くと濃霧が霧雨になってきました。
リュックカバーを付けるタイミングを逸してリュックはびしょ濡れ。
カメラをしまったので写真も撮りませんでした。
濃霧で視界がなく、ルートを何回も外し、その度GPSで修正して稜線に出れました。
雪渓はまだ残っていて水は取れます。
6月くらいだと雪渓が広くアイゼンがないと歩けないことでしょう。
霧雨にだんだん風がついてきました。
いままで経験したことのない強風で体がもっていかれそうになって、よろめき何回も転びました。
耐風姿勢でしゃがんでじっとしていると凍えて体が震えだしてくるので、歩みを止められません。
恐怖心と戦いながら美瑛富士避難小屋を目指して前へ前へと進みました。
石垣山を降りるまで生きた心地はしませんでした。
美瑛富士避難小屋が命を救ってくれました。
小屋の入り口を開けると中に4人がいてびっくりした感じです。
天候悪化が予想されたため前日から停滞していたようです。
一人がコーヒー(ミロ)を入れてくれ、生き返りました。
着ていたものはもちろん、リュックのカバーを飛ばされていて中までびしょ濡れになってしまいました。
ジプロックに入れていた食料や予備の下着は大丈夫でしたが、シェラフが濡れてしまい、この夜はシェラフなしでテントのフライシートをかけて横になりましたが、寒くてほとんど眠れませんでした。
(夜考えていたこと)
いよいよ明日帰れるという喜びだけでした。
それにしても眠れない夜は長いです。
【4日目 8/ 1 (月)】美瑛富士避難小屋〜吹上温泉
昨日と打って変わって良い天気です。
今日こそ帰れます。
旅が終わる寂しさは微塵もありません。
吹上温泉に着いたのが12時少し前。
バスの時間までゆっくり温泉に入れました。
(夜考えていたこと)
この日はもう帰省できないので、道の駅で車中泊しました。
シェラフは使えなかったけど、毛布1枚で眠れました。
計画していた富良野岳までは行けなかったけど、何とかトムラウシ山とオプタテシ山の間を繋げれました。
今回の経験で学んだことは少なくありません。
この次は楽しいテン泊をしたいです。
【反 省】
・シェラフは万一に備えてビニール袋にいれておくと良かったです。
・重さとのトレードになりますが、ダウンジャケットを持って行けば良かったです。
・朝はカレーメシ、昼はカロリーメイトとグラノーラ、夜はラーメンとしましたが、カロリーメイトとグラノーラは喉がとおらなくほとんど食べませんでした。
・ゴアテックスのアウターが経年劣化のせいか水が染み込み、中が濡れてしまいました。性能が落ちたゴアテックスは意味がないですね。
・水場とテント場の位置を予め十分確認しておくべきでした。
2日目に双子池泊なら1日目はヒサゴ沼まで行かないと難しいでしょう。
同ルートを2泊3日で8月末に抜けたことがあります。
双子池は本当に誰もいないので、バックカントリーを感じさせてくれるキャンプ指定地でお気に入りの場所デス♡
是非次回はテント泊してみてください。
旭岳〜富良野へ抜けるには天候が大きく影響しますが、スピーディに動けることが大切だと思います。
昨年もオプタテシケから下山中、美瑛富士避難小屋が見える場所で低体温症で亡くなられた方がいらっしゃいました。
良い装備で軽量コンパクト化し、軽快なスタイルだと雨が降っていても本当に素晴らしい場所だと思います。
トムラウシ〜オプタテシケ間は初めてで、新鮮な景色を楽しめました。
他の方のレコを見ると一泊目が忠別岳、2泊目が双子池というパターンが多い感じで、私もそう計画したのですが、体力がついていきませんでした。
日帰り装備と連泊重装備の違いを思い知らされました。
好天に恵まれれば、美瑛岳か十勝岳までなら2泊3日、富良野岳までなら3泊4日というのが標準なのでしょうね。
今回は、準備不足、経験不足、そして何よりら体力不足でした。
でも、いい経験をしたと思っています。
halulunさん、また北海道の山を楽しんでください。
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