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Yamareco

記録ID: 4557876
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

乗鞍岳 〜家族連れで賑わう3,000m峰〜

2022年08月06日(土) [日帰り]
情報量の目安: S
都道府県 長野県 岐阜県
 - 拍手
体力度
2
日帰りが可能
GPS
05:47
距離
7.8km
登り
541m
下り
524m
歩くペース
標準
1.11.2
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
3:59
休憩
1:42
合計
5:41
距離 7.8km 登り 541m 下り 541m
9:36
9:37
14
9:51
5
9:56
13
10:09
10:15
5
10:20
29
10:58
5
11:03
11:09
12
11:21
12:13
4
12:17
12:18
3
12:21
30
12:51
5
12:56
13:11
10
13:21
5
13:26
13:27
13
13:40
13:43
14
14:12
14:18
11
14:29
14:30
4
14:34
9
14:43
6
14:49
14:50
4
14:54
14:59
3
15:02
8
15:10
15:14
1
15:15
ゴール地点
天候 空は晴れていましたが、周囲には雲が多く、眺望はあまりありませんでした。
過去天気図(気象庁) 2022年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス 自家用車
ほおのき平駐車場まで車で行き、そこから畳平までシャトルバス(往復\2500)に乗りました。
コース状況/
危険箇所等
登山道は明瞭で、ロープが張ってあるのでその中を歩きます。
その他周辺情報 高山市に宿をとって前泊・後泊しました。
ほおのき平駐車場(無料)に車を停めました。
2022年08月06日 07:58撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
8/6 7:58
ほおのき平駐車場(無料)に車を停めました。
ここからシャトルバスです。
2022年08月06日 08:04撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
8/6 8:04
ここからシャトルバスです。
バスの車窓からの風景
約40分かけて乗鞍スカイラインを上っていきます。
2022年08月06日 08:58撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
8/6 8:58
バスの車窓からの風景
約40分かけて乗鞍スカイラインを上っていきます。
畳平に到着、ここですでに標高は2,700mあります。
2022年08月06日 09:06撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
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8/6 9:06
畳平に到着、ここですでに標高は2,700mあります。
登山ポストもここにあります。登山届を出しました。
2022年08月06日 09:13撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
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8/6 9:13
登山ポストもここにあります。登山届を出しました。
バスターミナル裏手の道に入りました。
2022年08月06日 09:33撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
8/6 9:33
バスターミナル裏手の道に入りました。
ヨツバシオガマ
2022年08月06日 09:37撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
8/6 9:37
ヨツバシオガマ
森林限界に達しているので立木は無く、見通しは良いです。
2022年08月06日 09:41撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
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8/6 9:41
森林限界に達しているので立木は無く、見通しは良いです。
ウサギギク
2022年08月06日 09:45撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
8/6 9:45
ウサギギク
不消ヶ池
2022年08月06日 09:50撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
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8/6 9:50
不消ヶ池
コマクサ
2022年08月06日 09:52撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
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コマクサ
観測所への道は進入禁止です。
2022年08月06日 09:58撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
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観測所への道は進入禁止です。
主峰剣ヶ峰を目指します。
2022年08月06日 09:58撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
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主峰剣ヶ峰を目指します。
奥の一番高いところが主峰ですね。
2022年08月06日 10:01撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
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8/6 10:01
奥の一番高いところが主峰ですね。
大雪渓ではスキーをしている人もいます。
2022年08月06日 10:02撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
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8/6 10:02
大雪渓ではスキーをしている人もいます。
肩の小屋が見えてきました。
2022年08月06日 10:05撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
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8/6 10:05
肩の小屋が見えてきました。
ここからが車の入れない登山道になります。
2022年08月06日 10:10撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
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8/6 10:10
ここからが車の入れない登山道になります。
いろいろな石がありますが、これは粘性の高い玄武岩質の溶岩のようです。
2022年08月06日 10:26撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
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8/6 10:26
いろいろな石がありますが、これは粘性の高い玄武岩質の溶岩のようです。
右側に権現池
2022年08月06日 10:51撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
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8/6 10:51
右側に権現池
3.000mとは思えない賑わいです。
2022年08月06日 10:57撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
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8/6 10:57
3.000mとは思えない賑わいです。
地質図Naviによると、この一帯は「安山岩・玄武岩質安山岩 溶岩・火砕岩」だそうです。
2022年08月06日 11:01撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
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8/6 11:01
地質図Naviによると、この一帯は「安山岩・玄武岩質安山岩 溶岩・火砕岩」だそうです。
頂上小屋前で一休み。オリジナルグッズやコーヒーを売っています。
2022年08月06日 11:03撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
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8/6 11:03
頂上小屋前で一休み。オリジナルグッズやコーヒーを売っています。
山頂の社が近づいてきました。写真の順番を待つ人が行列しています。
2022年08月06日 11:13撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
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8/6 11:13
山頂の社が近づいてきました。写真の順番を待つ人が行列しています。
一等三角点「乗鞍岳」
北緯 36°06′23″.3520
東経 137°33′13″.0809
標高(m) 3025.73
2022年08月06日 11:21撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
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8/6 11:21
一等三角点「乗鞍岳」
北緯 36°06′23″.3520
東経 137°33′13″.0809
標高(m) 3025.73
かなりの混雑
2022年08月06日 11:22撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
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8/6 11:22
かなりの混雑
雲に取り囲まれていて遠くの山が見えないのは残念でした。
2022年08月06日 11:32撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
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8/6 11:32
雲に取り囲まれていて遠くの山が見えないのは残念でした。
スッキリ晴れないかなぁと、しばらく山頂で休憩していましたが、雲が上がってきたので下山することに。
2022年08月06日 12:26撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
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8/6 12:26
スッキリ晴れないかなぁと、しばらく山頂で休憩していましたが、雲が上がってきたので下山することに。
正面が乗鞍観測所、その下右が肩の小屋、左が宇宙線研究所観測所で電子基準点が置かれています。
2022年08月06日 12:37撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
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8/6 12:37
正面が乗鞍観測所、その下右が肩の小屋、左が宇宙線研究所観測所で電子基準点が置かれています。
肩の小屋でカレー(\1,000)を注文して昼食にしました。
2022年08月06日 12:58撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
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8/6 12:58
肩の小屋でカレー(\1,000)を注文して昼食にしました。
イワギキョウ
2022年08月06日 13:25撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
8/6 13:25
イワギキョウ
ミヤマキンポウゲ?
2022年08月06日 13:25撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
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ミヤマキンポウゲ?
せっかくなので、富士見岳(2,817m)に立ち寄ることにしました。
2022年08月06日 13:31撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
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8/6 13:31
せっかくなので、富士見岳(2,817m)に立ち寄ることにしました。
山頂 残念ながら雲に囲まれて遠くの山は見えません。
2022年08月06日 13:38撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
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8/6 13:38
山頂 残念ながら雲に囲まれて遠くの山は見えません。
この岩は鉄分が多そうですね。
2022年08月06日 13:42撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
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8/6 13:42
この岩は鉄分が多そうですね。
コマクサが群生していました。今が花盛りです。
2022年08月06日 13:53撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
8/6 13:53
コマクサが群生していました。今が花盛りです。
向かいに大国岳が見えます。シャトルバスで「大国岳登山口」というバス停がありましたが、最初にここに登るコースですね。
2022年08月06日 13:54撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
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8/6 13:54
向かいに大国岳が見えます。シャトルバスで「大国岳登山口」というバス停がありましたが、最初にここに登るコースですね。
山頂まで20分程度のようなので登ってみることにしました。
2022年08月06日 13:58撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
8/6 13:58
山頂まで20分程度のようなので登ってみることにしました。
イワギキョウは登山道のあちこちで見かけました。
2022年08月06日 14:02撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
8/6 14:02
イワギキョウは登山道のあちこちで見かけました。
ここの岩は粗面で安山岩質の溶岩のようです。
2022年08月06日 14:05撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
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8/6 14:05
ここの岩は粗面で安山岩質の溶岩のようです。
これもミヤマキンバイかな。
2022年08月06日 14:07撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
8/6 14:07
これもミヤマキンバイかな。
鶴ヶ池とバスターミナル。
2022年08月06日 14:08撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
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8/6 14:08
鶴ヶ池とバスターミナル。
山頂付近はなだらかです。休憩所が近づいてきました。
2022年08月06日 14:10撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
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8/6 14:10
山頂付近はなだらかです。休憩所が近づいてきました。
大国岳山頂
2022年08月06日 14:12撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
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8/6 14:12
大国岳山頂
ニャンコ岩と名付けよう。
2022年08月06日 14:24撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
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8/6 14:24
ニャンコ岩と名付けよう。
下ります。富士見岳が正面に見えます。
2022年08月06日 14:25撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
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8/6 14:25
下ります。富士見岳が正面に見えます。
続いてはバスターミナルから「魔王岳」へ。こちらも15分とお手軽に行けそうです。
2022年08月06日 14:39撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
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8/6 14:39
続いてはバスターミナルから「魔王岳」へ。こちらも15分とお手軽に行けそうです。
14分で山頂へ到着。
2022年08月06日 14:53撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
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8/6 14:53
14分で山頂へ到着。
さっき登った大国岳山頂の休憩小屋、また雲が出てきました。
2022年08月06日 14:59撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
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8/6 14:59
さっき登った大国岳山頂の休憩小屋、また雲が出てきました。
3,000mの山歩きを楽しめました。
2022年08月06日 15:03撮影 by  X-T30 II, FUJIFILM
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8/6 15:03
3,000mの山歩きを楽しめました。
撮影機器:

装備

個人装備
長袖シャツ ジャンパー ズボン 靴下 日よけ帽子(ハット) 登山靴 サブザック(19L) 行動食(飴) 予備食(シリアルバー他) 飲料(お茶600mL 水500mL) スマートホン(GPS+ナビ) iPad mini(GPS+ログ) サブバッテリー カメラ 腕時計 ラジオ ヘッドライト 冷感タオル ティシューペーパー マスク 日焼け止め
備考 クマが出没することがあるようで、クマ鈴の携行が推奨されています。

感想

 夏季休暇(5日間)と振替休(2日間)を続けて取ったら、お盆前に少し長い休みができた。せっかくなので、1週間ほど車を運転して登山旅行する計画を立てた。当初は1泊2日で白山、日帰りで乗鞍岳、という計画を立てていたが、出発した4日は北陸で大雨が降り、宿泊予約をしていた福井県勝山市の宿から「避難指示が出ています、これから更に雨が降る予報です」と電話連絡が入った。ここで無理をしても何の得にもならないので、前泊の宿と白山室堂の山小屋をキャンセルし、天気予報を見ながら乗鞍岳登山の予定を繰り上げた。
 高山市内に前泊と後泊で2泊の宿を予約することができたので、前日は岐阜県を縦断ドライブしながら宿へ向かった。当日はホテルの朝食(7:00〜)をいただいてから、シャトルバスが出発するほおのき平バスターミナルへ向かった。この時期、30分間隔でバスは運航しているらしい。8時前に駐車場へ着き、支度を整えて乗り込んだ8:20のバスはほぼ満席だった。
 天気を心配していたが、降り立った畳平バスターミナルは日が差していた。気温は12℃と表示されている。ただ雲は多く、周囲の山は良く見えるものの遠くの山並みを展望することはできない。バスは私の乗った岐阜県側からだけでなく長野県側からも出ているようで、3,000m近い標高とは思えない賑わいだ。せっかくの登山なので、ほかの登山者の背中を見ながら行列して歩くのは避けたいと思い、比較的空いていそうなルートを選んで歩き始めた。
 足下にはそこかしこに花が咲いている。高山は今が花の盛りだ。また、道の途中には鉄管がぶら下げられている。クマ除けの鈴らしい。こんな所までクマはやって来るのか?まあでも、こんなに人がいる時間帯にはクマも恐れて出てこないだろう。ライチョウにはぜひ会いたかったが、やはりこんな真昼間の人の多い時間帯にはライチョウも姿を見せてはくれなかった。
 畳平から肩の小屋までは傾斜も緩く道も歩き易いが、ペースを上げると息が苦しくなる。空気が薄いことを実感する。雪渓が残っているところもあり、涼しい。色々な人が歩いている。親子連れ、若い男女、お年寄り、自転車で上がって来たらしい屈強な男性、等々。歩く場所が限られているので、人のいるところは都会の公園よりも密度が高そうだ。
 肩の小屋から先は車の通れない登山道となる。足下は大きな岩塊と礫の道だ。傾斜も少しきつくなる。けれど、森林限界を超えていて木は生えていないし、山頂方向を見通せるので気分的には楽だ。やはりペースを上げると息が苦しくなるので、ゆっくりと足元を踏みしめ、短いスパンで休憩をとりながら進む。休憩のためのベンチなどは無いので、立ち止まって呼吸を整えるか岩に腰掛けて水分を摂るかだ。
 山頂には行列ができていた。ただ、これは山頂碑の隣で標高の札をもって記念撮影するための順番待ちだ。私も一応列には並んだが、山頂碑との記念写真は撮らず、一等三角点を写真に収め、お宮でお守りを一つ買い、無事登山祈願の参拝をした。その後お宮の裏の岩に腰掛けて「雲が晴れないかなぁ」としばらく待ったが、遠くの山脈を望めるほど雲がすっきり晴れることは無かったので下山することにした。
 この日は一日乗鞍でゆっくり過ごすことにしていたので、そのまま畳平バスターミナルへは直帰せず、富士見岳へ立ち寄った。ハイマツとコマクサに囲まれた斜面をほぼ直登しながら山頂を目指したが、やはり雲に遮られて富士の姿を見ることは叶わなかった。
 富士見岳から下りると道路の向こうに登山道のついた山があった。「大国岳」と標識が立っている。ここも上ってみた。山頂部分の稜線がなだらかで周囲が見渡せる。シャトルバスで終点の一つ手前で降りてこの山を経由して乗鞍山頂へ向かうというツウなルートもあるようだ。今度来ることがあればそんなルートを辿るのも面白そうだ。
 一旦バスターミナルまで下って「魔王岳」にも足を延ばしてみた。バスターミナルやスカイライン、鶴ヶ池、亀ヶ池を見下ろすことができる。雲に囲まれていなければ遠くの山々も見渡せるのだろう。3,000mという数字に拘らないのであれば、バス停から15分で頂に立てるこの魔王岳で十分に乗鞍岳の魅力を受け止めることができるような気がした。
 誰でも気軽に高山の自然と眺望を楽しむことができる乗鞍岳の魅力を実感することができた。これに雲がスッキリ晴れていたら言うこと無しだろう。登山に慣れていない初心者や子どもでも手軽に山の楽しさを体験できる良い場所だと思う。あまりに手軽なのでシャトルバスを使ってさっさと帰ってしまう人が多いのだろうが、ここには宿泊施設もあるようだ。一泊して夜空やご来光を見ることができれば山のフルコースが堪能できるだろう。山を楽しみたい人全てにお勧めできる素敵な場所だ。できれば今度は雲のない日に訪れて、抜群の眺望を目にしてみたい。

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ハイキング 槍・穂高・乗鞍 [日帰り]
乗鞍岳
利用交通機関:
技術レベル
1/5
体力レベル
1/5
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剣ヶ峰往復
利用交通機関: 電車・バス
技術レベル
1/5
体力レベル
1/5

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