乗鞍岳 〜家族連れで賑わう3,000m峰〜
- GPS
- 05:47
- 距離
- 7.8km
- 登り
- 541m
- 下り
- 524m
コースタイム
- 山行
- 3:59
- 休憩
- 1:42
- 合計
- 5:41
天候 | 空は晴れていましたが、周囲には雲が多く、眺望はあまりありませんでした。 |
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過去天気図(気象庁) | 2022年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
登山道は明瞭で、ロープが張ってあるのでその中を歩きます。 |
その他周辺情報 | 高山市に宿をとって前泊・後泊しました。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ジャンパー
ズボン
靴下
日よけ帽子(ハット)
登山靴
サブザック(19L)
行動食(飴)
予備食(シリアルバー他)
飲料(お茶600mL
水500mL)
スマートホン(GPS+ナビ)
iPad mini(GPS+ログ)
サブバッテリー
カメラ
腕時計
ラジオ
ヘッドライト
冷感タオル
ティシューペーパー
マスク
日焼け止め
|
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備考 | クマが出没することがあるようで、クマ鈴の携行が推奨されています。 |
感想
夏季休暇(5日間)と振替休(2日間)を続けて取ったら、お盆前に少し長い休みができた。せっかくなので、1週間ほど車を運転して登山旅行する計画を立てた。当初は1泊2日で白山、日帰りで乗鞍岳、という計画を立てていたが、出発した4日は北陸で大雨が降り、宿泊予約をしていた福井県勝山市の宿から「避難指示が出ています、これから更に雨が降る予報です」と電話連絡が入った。ここで無理をしても何の得にもならないので、前泊の宿と白山室堂の山小屋をキャンセルし、天気予報を見ながら乗鞍岳登山の予定を繰り上げた。
高山市内に前泊と後泊で2泊の宿を予約することができたので、前日は岐阜県を縦断ドライブしながら宿へ向かった。当日はホテルの朝食(7:00〜)をいただいてから、シャトルバスが出発するほおのき平バスターミナルへ向かった。この時期、30分間隔でバスは運航しているらしい。8時前に駐車場へ着き、支度を整えて乗り込んだ8:20のバスはほぼ満席だった。
天気を心配していたが、降り立った畳平バスターミナルは日が差していた。気温は12℃と表示されている。ただ雲は多く、周囲の山は良く見えるものの遠くの山並みを展望することはできない。バスは私の乗った岐阜県側からだけでなく長野県側からも出ているようで、3,000m近い標高とは思えない賑わいだ。せっかくの登山なので、ほかの登山者の背中を見ながら行列して歩くのは避けたいと思い、比較的空いていそうなルートを選んで歩き始めた。
足下にはそこかしこに花が咲いている。高山は今が花の盛りだ。また、道の途中には鉄管がぶら下げられている。クマ除けの鈴らしい。こんな所までクマはやって来るのか?まあでも、こんなに人がいる時間帯にはクマも恐れて出てこないだろう。ライチョウにはぜひ会いたかったが、やはりこんな真昼間の人の多い時間帯にはライチョウも姿を見せてはくれなかった。
畳平から肩の小屋までは傾斜も緩く道も歩き易いが、ペースを上げると息が苦しくなる。空気が薄いことを実感する。雪渓が残っているところもあり、涼しい。色々な人が歩いている。親子連れ、若い男女、お年寄り、自転車で上がって来たらしい屈強な男性、等々。歩く場所が限られているので、人のいるところは都会の公園よりも密度が高そうだ。
肩の小屋から先は車の通れない登山道となる。足下は大きな岩塊と礫の道だ。傾斜も少しきつくなる。けれど、森林限界を超えていて木は生えていないし、山頂方向を見通せるので気分的には楽だ。やはりペースを上げると息が苦しくなるので、ゆっくりと足元を踏みしめ、短いスパンで休憩をとりながら進む。休憩のためのベンチなどは無いので、立ち止まって呼吸を整えるか岩に腰掛けて水分を摂るかだ。
山頂には行列ができていた。ただ、これは山頂碑の隣で標高の札をもって記念撮影するための順番待ちだ。私も一応列には並んだが、山頂碑との記念写真は撮らず、一等三角点を写真に収め、お宮でお守りを一つ買い、無事登山祈願の参拝をした。その後お宮の裏の岩に腰掛けて「雲が晴れないかなぁ」としばらく待ったが、遠くの山脈を望めるほど雲がすっきり晴れることは無かったので下山することにした。
この日は一日乗鞍でゆっくり過ごすことにしていたので、そのまま畳平バスターミナルへは直帰せず、富士見岳へ立ち寄った。ハイマツとコマクサに囲まれた斜面をほぼ直登しながら山頂を目指したが、やはり雲に遮られて富士の姿を見ることは叶わなかった。
富士見岳から下りると道路の向こうに登山道のついた山があった。「大国岳」と標識が立っている。ここも上ってみた。山頂部分の稜線がなだらかで周囲が見渡せる。シャトルバスで終点の一つ手前で降りてこの山を経由して乗鞍山頂へ向かうというツウなルートもあるようだ。今度来ることがあればそんなルートを辿るのも面白そうだ。
一旦バスターミナルまで下って「魔王岳」にも足を延ばしてみた。バスターミナルやスカイライン、鶴ヶ池、亀ヶ池を見下ろすことができる。雲に囲まれていなければ遠くの山々も見渡せるのだろう。3,000mという数字に拘らないのであれば、バス停から15分で頂に立てるこの魔王岳で十分に乗鞍岳の魅力を受け止めることができるような気がした。
誰でも気軽に高山の自然と眺望を楽しむことができる乗鞍岳の魅力を実感することができた。これに雲がスッキリ晴れていたら言うこと無しだろう。登山に慣れていない初心者や子どもでも手軽に山の楽しさを体験できる良い場所だと思う。あまりに手軽なのでシャトルバスを使ってさっさと帰ってしまう人が多いのだろうが、ここには宿泊施設もあるようだ。一泊して夜空やご来光を見ることができれば山のフルコースが堪能できるだろう。山を楽しみたい人全てにお勧めできる素敵な場所だ。できれば今度は雲のない日に訪れて、抜群の眺望を目にしてみたい。
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