中房温泉〜燕岳〜餓鬼岳〜唐沢岳〜白沢登山口
- GPS
- 27:01
- 距離
- 30.5km
- 登り
- 3,864m
- 下り
- 4,327m
コースタイム
- 山行
- 3:58
- 休憩
- 1:40
- 合計
- 5:38
- 山行
- 6:41
- 休憩
- 1:50
- 合計
- 8:31
- 山行
- 5:30
- 休憩
- 1:09
- 合計
- 6:39
- 山行
- 5:39
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 5:39
天候 | 1日目:雨、2日目〜4日目:晴れのち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・北燕岳〜東沢乗越の急な下り+濃い藪有り ・東沢乗越〜東沢岳は急な登り+背の高い熊笹の藪有り ・餓鬼のコブの前後で急登有り ・唐沢岳の登りは急登、設置されているロープ無しでは登れない箇所有り、雨の日は通行不可。直下に超急登の岩登り有り。 ・餓鬼岳〜白沢登山口が本コースの核心部。 沢に合流するまでほぼ急な下りで鎖やロープ有り、胸の高さまでの笹藪有るためレインコート推奨。最終水場地点より沢沿いを軽くアップダウンしながら歩いていくと魚止め手前で沢の中を歩き、軽めの渡渉や吊り梯子、鎖、壁のボルト、ロープ、梯子や橋などを通過する。 魚止めから紅葉の滝まで沢沿いの無理矢理通した道を通る。正直この白沢登山口コースは登りで使いたくない。 |
その他周辺情報 | 安曇野美術館に電動のレンタルサイクル有り、10分150円、最大1500円 |
写真
感想
今回は北アルプスではマイナーな二百名山、餓鬼岳と尾根上で最北端にある唐沢岳へ行きました。
初日は天気が悪く、雨が降ったり止んだりしながら合戦小屋に向かい、燕山荘から燕岳は雨も止み、少し撮影させて貰えました。
その後、燕山荘に帰ると雨が本格的に降りだし、雷も落ちだす始末。これは明日は下山する必要あるかと諦めていました。
2日目は昨晩の雨が嘘のように無く、天気もほぼ快晴で朝焼けに染まる燕ちゃんと遠くに富士山が見れて餓鬼岳までは行けそうだなと計画を再開することを決め、朝ごはんをたらふく食べてから出発。
燕岳過ぎてから快適な稜線歩きの道がトラバースするため東に反れ、まさかの藪に吸い込まれていたため、周辺を見直しルートが正しい事に困惑しました。まさかアルプス来て藪こきするのか……この時点でこれを越える激藪地帯があるだなど微塵も思いませんでした。
藪を抜け、尾根に戻り、東沢乗越へ下る急な道を進むと再び藪の中を通り、進めば進むほど藪は濃く、藪のトンネルを潜る必要が出てくるなど道はいいのだがとにかく藪こきが辛い。
乗越手前から藪は無くなりさっきより快適な道になるが乗越から東沢岳は急な登りで尚且つ胸の高さまたはそれ以上の熊笹の藪がお出まし、昨晩の雨と朝露でここで全身ベタベタの靴の中浸水状態となりました。
東沢岳の山頂はコース外に有り、岩登りの経験がない人はお薦めできない。
山頂には標識はないが360°の絶景が楽しめて疲れが吹き飛ぶ。
そこからの道はさっきの藪地獄に比べ快適な藪こきで非常に歩きやすく、景色もあるので歩いてて楽しい。ただあの乗越から藪の中北燕岳に帰ることを考えたら心が折れてしまったため3日目の燕山荘をやめ、餓鬼岳小屋連泊に切り替えるべく、2508mのピークにて燕山荘への予約キャンセルと餓鬼岳小屋の電話予約をした。
この選択は我ながらナイスでした。
剣ズリ手前の鉄の梯子を登り、ザレ場を登りきるとダム湖と唐沢岳ら剣ズリを撮影できる絶景スポットがあり、剣ズリ挑む前の休憩と撮影会を実質し、ここに来て良かったと心の底から思った。
剣ズリはしっかり整備されており三点固定さえ出来ていれば楽だったため拍子抜けだった。
餓鬼岳小屋は昔ながらの一軒家のようなつくりで、乾燥室はないので日向に干して乾かします。剣ズリ方面で乾かせば晴れていれば意外と早く乾きます。
トイレはぼっとん方式でしたがぼっとんは慣れっこだったので逆に落ち着くまであったがトイレに明かりがないため日が上がっているうちにトイレはしといた方がよい。
連泊して夕食の内容は変わるが朝食の内容は変わらないので注意。
水源は無いため基本雨水をろ過し、殺菌したモノを使っており、500mlペットボトルがあれば100円で売ってくれます。元は雨水なので味は大丈夫なのかと心配して飲んでみたが案外悪くなく、ポカリの粉を混ぜれば全然問題なかった。気になる人は市販の水も売っているためそれを買えば良い。(ただし値段はコーラと同じ500円)
さて、餓鬼岳ですが小屋から7分あれば山頂というお手頃さで今まで歩いた尾根と晴れていれば常念岳まで見れ、遠くに槍ヶ岳も見える最高の見晴らしでした。黒部五郎岳方面もしっかり見えるので今度はこっちの山に行かないとと思ってました。
個人的に燕岳方面撮影する際、山頂より途中の社近くから撮影するほうがオススメです。
唐沢岳に関しては道中と唐沢岳直下で藪こきがありますがここまできた物好きなら藪が薄いと感じる程度なので大丈夫だと思います。(感覚麻痺)
ただ餓鬼のコブの激坂と特に唐沢岳直下の激坂というより崖登りはなかなかに辛いので覚悟して挑むと良い。トレッキングポールは唐沢岳直下にあるロープ手前でしまった方が身のためである。
山頂は圧巻の一言。展望もそうですが北アルプスの山々が川を挟んで眺めれて、この川の先が別世界の境界線なのかと感じてました。
最後に小屋から白沢登山口へ下るのですが…まさかこのコースこそがここの核心部。
最初は景色の良い楽な下りでしたが徐々に道が険しくなり、山頂までがほぼ平たい大凪山を越えれば百曲がりが一変、激坂、熊笹藪地帯をつづら折りで下るルートとなり、途中鎖やロープ、ガレ場がある、とにかく下りでもキツく、登りだと地獄なコースでした。
あと最終水場にたどり着いても別の意味でここからも険しく、基本沢沿いをあるくのだが沢の縁を通れるよう梯子や鎖、ロープをかけ無理矢理通れるようにしたり、それが無理なら渡渉して沢の岩場を通す作りとなっており、もうこれ沢登りだなと思いながら歩いていました。
北アルプスの滅茶苦茶整備された道だと思って来たら確実に困惑してしまうだろう。
難しさをほかの山のコースで例えるなら、白沢登山口〜最終水場までが関西でいう弥山の双門の滝コースを渡渉をマイルドにした感じで、最終水場〜餓鬼岳小屋までは学能堂山のクソキツい登りに熊笹の藪を追加した感じなレベル。準備不足でかかるとコースタイム以上は確実にかかりますので白沢登山口を登るあるいは下りでさえも覚悟を決めて進みましょう。
上記の理由から登山初めて、間もない人には絶対おすすめできない鬼畜のルートとなっております。
餓鬼岳に一度登ったら2度と来ないと言う人達は恐らくこの白沢登山口からのコースをピストンしたからだろうと想像に難くないです。
餓鬼岳を楽しく目指す場合藪こきとキツ目の急登2か所ほどありますが景色見て歩ける分実はマシな燕山荘で一泊してから餓鬼岳へ向かうルートをオススメします。
帰りは白沢登山口か東沢乗越から燕岳経由かブナ平経由かで中房温泉目指すかと思いますが、
白沢登山口の方は下山ですら膝を殺しにかかってくる油断できないコースなため注意。
個人的には温泉入れてバスもある後者のブナ平経由の方が魅力的です。
但し破線ルートであることと熊の出没情報がある所のため十分気をつけて下さい。
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