美しい南アを望む鳳凰山 ドンドコ沢〜中道の周回コース
- GPS
- 14:27
- 距離
- 16.2km
- 登り
- 2,197m
- 下り
- 2,202m
コースタイム
7:55 青木鉱泉
9:35 南精進ヶ滝
11:20 白糸滝
12:05 五色滝 12:40
13:40 鳳凰小屋
【5/31】
6:40 鳳凰小屋
7:40 地蔵岳 8:05
8:30 赤抜沢ノ頭
9:45 観音岳 10:10
10:35 薬師岳 10:45
11:35 御座石
12:50 (昼食) 13:15
13:50 林道出合
14:25 中道登山口
15:05 青木鉱泉
天候 | 5/30 晴れ 5/31 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
【道の状況】 青木鉱泉−(ドンドコ沢)−鳳凰小屋: 残雪などはほとんどありません。 鳳凰小屋−地蔵岳: 残雪すこしあるところも。アイゼンなどは不要です。 地蔵岳−観音岳−薬師岳: 赤抜沢ノ頭のところと観音岳への登りにすこし残雪。アイゼンなどは不要です。 薬師岳−(中道)−青木鉱泉 薬師岳直下に残雪。踏み跡を頼りに進むがわかりにくいので注意を。その後、御座石よりも下まで山道に所々残雪有り。けっこう踏み抜きます。 【登山ポスト】 青木鉱泉にあり 【水】 5/30 1.1リットル 5/31 1.1リットル 鳳凰小屋でたっぷり給水できます。冷たくておいしい! |
写真
感想
5月末の金曜土曜に妻とともに2連休を取ることができました。さてどこに行こう?唐松岳と鳳凰山を候補にして、悩んだ末に鳳凰山に決めました。鳳凰山はほとんど雪も無さそうで安心して登れそうです。唐松岳はもう少し暖かくなって八方池が溶けきって水面に山々を映し出すようになってからということにしました。
さて、鳳凰山。
スタートは青木鉱泉から。まずは登山者名簿に記入し、7:55青木鉱泉をスタートです。青木鉱泉からはドンドコ沢のルートを登ります。最初は砂防工事の脇を通り、徐々に高度を上げていきます。だいぶ登ると川は沢になり、その沢を渡ったりしながら登ります。
ドンドコ沢は滝がいくつもあります。
まずは南精進ヶ滝。けっこう落差があって迫力あります。
鳳凰ノ滝はパスして、白糸滝。白糸滝は糸のイメージとは程遠い迫力。そして、ここで谷の向こうにカモシカ発見!!カモシカを見るのは初めてです。先に見つけたのは私。前々からカモシカを先に見つけたほうがビールをおごってもらうことになっていたので、ついに権利獲得です!でも、あまりに遠くて写真にははっきり写りませんでした。残念。
次は 五色滝。こっちのほうが糸っぽいような…。
ここまでだいぶ登りましたが、ずっと樹林の中で眺望には恵まれませんでした。しかし、コースタイム5時間弱にしてようやく地蔵岳が見えました。ここまで長かった…! ここから沢がコースのようになっているところを歩き、さらに登ると鳳凰小屋到着です。
鳳凰小屋はこじんまり可愛い小屋です。小屋の前の水場に冷水が出ていて、これが冷たくてうまい!
そしてその冷水で冷やされたビールがさらに美味い!疲れた身体にはやはり冷えたビールですよ!妻とともに乾杯!
ひとしきり仮眠したら夕食です。 小屋の夕食はカレーでした。
この日は宿泊者6名。神奈川からの男性が1人ずつの2組、岐阜からのご夫婦、私たち夫婦。日が落ちるととても寒かったのですが、談話室の掘り炬燵で小屋の主人も交じって山の話を楽しみました。
2日目6:40スタートです。朝もちょっと冷えましたが、動くとすぐ温まりました。
地蔵岳に近づくと、砂地になってとても登りにくいです。オベリスクがすぐそこなのに、砂地で登りにくくて、なかなかたどり着かないもどかしさ。思った以上に時間がかかりました。しかし、天気が良くて、空の青さに映える白いオベリスクを見ながら登るのも良いものです。
地蔵岳からは、甲斐駒、仙丈ヶ岳がよく見えます。白峰三山は赤抜沢ノ頭の陰になって見えません。そして、お地蔵さんがいっぱいです。 さすがにオベリスクに登る体力も勇気もないので、直下から眺めるにとどめました。
さて、観音岳に向かいます。赤抜沢ノ頭に登ると白峰三山がよく見えます。大きく美しい。感動です。
観音岳への登りは少し雪がありました。登るの大変。 途中に、ゴリラの顔のような岩山がありました。ちょっと面白い。
観音岳からは、甲斐駒、仙丈、北岳、間ノ岳、農鳥岳、さらに向こうは塩見岳かしら?すべてが美しく見えました。富士山は見えませんでしたが、まぁいいです。ここでコーヒーを淹れたら美味しいだろうなぁ。
しばし楽しんだ後は薬師岳に向かいます。なだらかな稜線で、ここも白砂がキレイ。 ほどなく 薬師岳登頂です。 観音岳からと眺めはあまり変わりませんが、ここは広々としているので、お昼ご飯を食べるのによさそう。
このあとは、中道を降りて青木鉱泉に向かいます。しかし、薬師岳から中道へ入る場所がよくわかりませんでした。もうすこし案内がハッキリしているといいのに。事前情報では、中道は雪が多く目印のペンキもハッキリしないのであまり勧められないと聞いていたので、嫌な感じです。薬師岳直下からもうかなり雪が多く、頼りになるのは踏み跡だけ。妻に引き返そうかと言ったのですが、妻は踏み跡がハッキリしているから大丈夫でしょ、と。結局その通りだったわけですが。わかりにくいところは二人で踏み跡、ペンキ、GPSを確認しながら進みました。こういうとき妻と協力して進めるのは心強いですね。
中道にはめぼしいポイントがありません。見どころは御座石くらい。休憩ポイントもほとんどありません。薬師岳から2時間、途中のなだらかな草原でお昼ご飯にしましたが、休憩ポイントはここくらいです。
薬師岳を下り始めて3時間半、ようやく中道登山口まで下りてきました。中道はメチャメチャ長いです。さらに林道を40分、ようやく青木鉱泉に戻ってきました。とにかく長い下りに疲れました。今年はじめての山小屋泊まりでの山旅でかなり疲れました。
鳳凰山は山自体の素晴らしさ、南アルプスの展望台としての素晴らしさもあり、とくにこの時期は白峰三山の残雪の美しさもあり、素敵な景色を目にすることができるお勧めの山だと思いました。
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