八丁山ー雲取山ー秩父御岳山縦走
- GPS
- --:--
- 距離
- 45.4km
- 登り
- 3,700m
- 下り
- 4,028m
コースタイム
中日原(8:40)-八丁山(10:05-10:15)-鷹ノ巣山(11:20-11:30)-高丸山(12:25)-七ツ石山(12:55)-奥多摩小屋(13:30-13:40)-雲取山(14:30-14:40)-雲取山荘(14:55)
■2日目
雲取山荘(4:35)-芋ノ木ドッケ(5:15)-白岩小屋(5:30)-霧藻ヶ峰(6:25)-三峯奥宮(7:20)-三峰神社(7:50)-大滝温泉(9:20)-杉ノ峠(10:10-10:30)-秩父御岳山(11:25-11:40)-三峰口駅(13:00-13:10)-みやこ旅館(13:40-14:30)-武州日野駅(15:00)
天候 | 1日目:晴れのち雨のち曇り 2日目:快晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2014年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
帰り:秩父鉄道 武州日野駅 |
感想
気がついたら2ヶ月も山に行っていない。久しぶりに2連休が取れたことだし、日帰りではなくテントを担いで、どこか行こうと思う。今年は、まだ山で新緑を見ていない。
毎年登っている雲取山に行くことにした。今回で9回目だ。どうせ行くなら、登ったことのない山にも登りたいと、八丁山経由で登り、翌日には秩父御岳山にも寄ってくる計画を立てた。
■1日目
奥多摩駅で下車すると、平日だというのに登山者が多い。日原鍾乳洞行きのバスは、ほぼ満席状態で出発した。バスは川沿いの道をうねうねと登って行く。川を覗き込んだり、木々に目をやっていると、すぐに日原に到着した。今のところ、とてもいい天気だ。
中日原バス停で下車すると、そこがそのまま鷹ノ巣山に向かう登山口になっている。沢に下りて行く小道に入ると、もうそこは山の中の雰囲気で、嬉しくなってきた。
八丁山への登路は、登山地図に書かれていない。橋を渡って、高巻くようにしばらく斜面を登ると、鷹ノ巣山→の道標があり、その裏に八丁山に向かう踏み跡が見つかった。八丁山への道標はない。
踏み跡は明瞭で、しばらくは、はっきりした道が続く。急斜面を九十九折りの踏み跡が続いている。この辺りは杉林で薄暗い。
作業小屋の跡のようなところまで登ると、踏み跡が3方向に分かれている。東、西、北に向かう道の3つだ。東に向かう道は明瞭だが、かなり東に巻いたあと尾根に乗るようだ。西に向かう巻き道は、すぐ先で滑落の危険性のある箇所があるので、一番早く尾根に乗れそうな、北に登る踏み跡を進む。道は北西に向きを変え、山の斜面を斜めに登って行く。尾根の手前で踏み跡を見失ったが、20mほど先の尾根に乗ると、そこには踏み跡があった。
ここまで来ると、広葉樹の林で新緑に溢れている。少し遅めだけれど、今年もなんとか新緑を見ることができた。鹿柵沿いに巳ノ戸尾根を登って行く。八丁山の手前は岩稜帯が少しあって、岩の上から鷹ノ巣山がよく見えた。
八丁山の山頂は、樹林帯の中にあった。尾根の途中の小ピークなので、あまり山頂の雰囲気はない。少し休憩して、先を急ぐ。
この先の鷹ノ巣尾根は踏み跡が薄い。やせ尾根を気を付けながら登って行くと、少し天気が崩れてきた。雲取山の方に黒い雲があって、雷鳴のような音も聞こえる。
踏み跡は急な斜面を直登していて、稲村岩尾根の登山道に合流する手前の登りが一番辛い。喘ぎながら登り続けると、ヒルメシクイノタワに飛び出した。ここからは一般登山道だ。ここから鷹ノ巣山までの登りの方が、先ほどより斜度がキツいはずなのに、ずっと楽になった。
鷹ノ巣山に到着。すぐに富士山が見えるはずの方角に目を向けるも、雲しか見えない。雲取山の方の黒雲は大きくなって、こちらに向かってきている。
これは雲取の前で降られるぞ、と思いながら、腰掛けておにぎりを食べていると、ポツポツと雨が落ちてきた。
でも、初めて登った八丁山までは天気も持ったことだし、この先は、雨の登山を楽しめばいい。雨の中を歩くときは、木が喜んでいる様子を想像しながら進んでいくと、自分も嬉しくなってくる。
時間は十分余裕がある。巻道を使わず、日陰名栗峰、高丸山、七ツ石山と登ることに。去年は気づかなかったけれど、この辺りワラビだらけだ。
いつものように奥多摩小屋の水場で水を調達してから、最後の登りを登って行くと、雨も止み、明るくなってきた。雲取山頂で、50代ほどの男性と一緒になり、少し話をする。雲取山は初めてとのこと。
山荘でテントの受付をして、ガラガラのテント場にテントを張る。私以外には1張だけだ。
テントを張ってシュラフに潜り込むと、前日の寝不足からか、ツツドリの声で目を覚ますまで、2時間ほど熟睡した。
夜中、テントの近くにシカが寄ってくる。ライトを点けるとガサッと音がして、離れるけれど、しばらくするとジワジワ近づいてくる。これがシカでなく人間だったらものすごく怖いな、などとくだらないことを考えていたら、再び深い眠りに落ちた。
■2日目
山の中では目覚まし時計もないのに、何故か寝坊をしたことがない。今日も3時45分に目が覚めた。朝食を取って、テントを畳んで出発。山の上の朝は、気分がいい。東から朝焼けとともに、太陽が昇ってきた。
雲取ヒュッテは、今年の大雪のせいだろうか、手前の建物が完全に崩壊している。
東京第2の高峰、芋ノ木ドッケを過ぎると、倒木でしばらく歩きづらい。シカやキツネに遭遇しながら下って行くと、マツに囲まれた白岩山に到着。
三峰神社まで下っていく途中、時間に余裕があるので、妙法ヶ岳にも寄ることに。ザックを置いて、小走りで三峯奥宮まで行ってみた。ここは5年ぶりくらいだろうか、懐かしい。
三峰神社からの下りには、裏参道を使わせてもらう。この道は、何故か私の持っている登山地図(雲取山・両神山 2008年)に記載がないけれど、この上なく良く整備された道だ。新緑の中を快適に下って行く。
神岡の集落まで下ると、真夏の陽気だ。先ほどまで涼しかったのに、急に暑くなった。
大滝温泉を横目に、秩父御岳山の登山口を目指す。
しかし、落合の登山口に着くと「崩落のため落合登山道は通行禁止」との看板がある。崩落地の写真も貼られていて、確かに通れる状態ではないようだ。事前に調べて来なかったのがまずかった。林道を迂回して登るようにとの指示にしたがって、大回りで登ることに。
林道を歩いていると、うだるような暑さと無風で急激に元気がなくなってきた。2回ほど休憩を入れてしまい、水の消費も激しい。道標に従い、林道を外れて少し登ると、峠のような所に到着。
林道を延々と登って行くはずが、杉ノ峠に着いてしまった。いつの間にか、別の登山道に乗ってしまったようだ。でも、林道歩きより尾根歩きの方がずっといい。
この峠には、東から心地よい涼風が流れてくる。先ほどまでの無風地獄から一転、極楽に来たようだ。あまりの快適さで、靴を脱いで、長々と休憩してしまった。
峠と山頂の標高差は300mほど。1時間かけて尾根を登って行くと、三峰口からの登山道と合流して、そのすぐ先が山頂だった。山頂には霊山らしく、小さな御嶽神社と鐘がある。
秩父御岳山は、一般の人が霊山には登れなかった江戸時代から大衆に解禁されていた山と、登山口の看板に書かれていた。
今日は快晴で眺めがいい。雲取山が意外と遠くに見える。
後は下るだけだ。温泉で2日間の疲れを癒すことを楽しみに、新緑の尾根を下って行った。
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