鳳凰三山 真夏の大展望〜聳え立つオベリスクの存在感に圧倒〜
- GPS
- 32:00
- 距離
- 15.1km
- 登り
- 1,994m
- 下り
- 2,005m
コースタイム
天候 | 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2022年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
青木鉱泉前からはバスが出ていますが、夏の期間のみだと思います。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
コースは全てにおいて「急登」の印象が強く、登りも下りも満足に足が言うことを聞いてくれるような状況ではありませんでした。次に足を踏み出す場がわからないところも多く、本当に困った時にロープなどが出てくる感じです。コースは赤ペンキ・ピンクリボンはたくさんあって迷うことも少なく満足でした。ただ、案内板に標高や目的地までの距離が書いてあるとさらに良いと思います。また滝の案内表示はあるものの、そこからの案内が不明瞭な部分もありました。 |
その他周辺情報 | 韮崎旭温泉 600円 源泉かけ流し純天然温泉で炭酸泉。気泡が心地よく身体を包み、温まります。 泉温:40.5度 / 湧出量:200リットル / 効能:やけど、きりきず、神経痛、筋肉痛、婦人病等 登山者が何名かいました。 |
写真
装備
MYアイテム |
matsuhiro1968
重量:-kg
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個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
レジャーシート
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ストック
カメラ
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共同装備 |
地図(地形図)
コンパス
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備考 | 急登に次ぐ急登、下界よりも涼しいとはいえ真夏の季節。こうした理由から、荷物は極力減らしていくことが肝心です。鳳凰小屋の宿泊はヘッドライトが最も適切。 |
感想
おじさん4人組で登ってまいりました。今回はいろいろありました。登りの途中、m氏が両脚に熱けいれんを起こしピンチ。2人に先行して山小屋まで行ってもらい、荷物を置いて引き返してもらい事なきを得ました。途中、湧水をかけたり、飲んだりしたのですが、「あれで生き返った」と本人は述懐しております。鳳凰小屋が水飲み放題だったのも嬉しかったです。2日目は快晴。山頂では南アの山々や富士山、八ヶ岳の展望を楽しみました。花崗岩の山容といい、好展望といい、昨年登った燕岳と似ているなあと思いました。そして中道コースから下山したのですが、これが辛く長かった。m氏は滑落しそうになるし、全員コケまくりました。僕も転倒を避けようとした際に、新調したばかりのストックを折り曲げてしまいました(涙)。そして最後の林道の長さにへたりそうでした。朝、小屋で汲んだPETボトル4本分の水を飲み干しゴールです。
想像していたより、花が少なかったのですが、山小屋のスタッフの方が「シカの食害」の影響だと教えてくれました。虫が少ないのもその影響だとか。かなり深刻なようでした。
大いなる反省と失意を抱いた登山でした。登山に迷いがあってはいけない。日常生活に不安を抱え、日頃の生活に忙殺されているなかでも、冷静に登山するか否かを判断し、登山のための準備をして挑まなければいけない。このことを猛省しました。装備のパッキングでは発汗や天候などを心配して多量の荷物となり、重量の大幅増となりました。結果水分は大量に運んで正解でしたが、1日目の急登と変わらぬ樹林帯での景色、進んだ距離や高さの見通しのないなか、両足ふくらはぎが吊るなど熱中症の症状が頻繁に表れ、荷物を最後運搬してもらうふがいなさがありました。2日目は足もおぼつかなくなり小規模にしては少し大きめの滑落をしました。幸い3m程度で済み、切り傷ではあったのですが、足元のふらつきなど、日頃から整えておけばよい問題が露呈しました。「そなえよ常に」、この言葉を次回への自分の自戒の言葉としながら、計画通り、時間通りに進めることができるような心身の健康状態を整えておきたいと思います。
こうした気持ちの中で眺めた鳳凰小屋でのマジックアワーの朝焼け風景、地蔵ヶ岳のオベリスク、賽の河原、そして、そこに広がる雲海、鳳凰山(観音ヶ岳)に至るまでの岩場の風景、薬師ヶ岳での壮大な富士山と駿河湾は、この世のものとは思えない美しさを感じ、自然に対する畏敬の念を強く抱きました。同行者の皆様、お付き合いいただき本当にありがとうございました。