甲斐駒ヶ岳
- GPS
- 10:15
- 距離
- 18.4km
- 登り
- 2,546m
- 下り
- 2,549m
コースタイム
- 山行
- 9:24
- 休憩
- 0:52
- 合計
- 10:16
天候 | 雨のち晴れのち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
その他周辺情報 | 尾白の湯(830円)を利用。 |
予約できる山小屋 |
七丈小屋
|
写真
感想
山の日は山でした。
昨年9月に白峰三山を縦走している時、2度も抜かされて、ペースの早いおかただなぁと感服したのですが、あとでYAMAPでつながることができました。その後も、ハードな山行をものすごいスピードでこなされていて、いつかご一緒できればと思っていたのでした。そしてついに、この山の日に予定を合わせて、同行させていただきました。
行き先は私が提案することになり、甲斐駒ヶ岳の黒戸尾根を日帰りで行くことにしました。日本三大急登に挙げられる黒戸尾根は、ふつう1泊2日の行程で行きますが、日帰りに挑戦してみたいなと前々から考えていたのです。自分の体力の限界まで試してみたく、距離18km、累積標高差2500mのコースを歩くことにいたしました。
高速の深夜割を使って、0時半くらいに尾白川渓谷の駐車場に着きました。すでにそこそこ車が停まっています。さすが山の日。そこから3時半まで仮眠を取り、準備して、4時過ぎくらいに出発しました。小雨が降っていましたが、ずっと樹林帯だったので、あまり気にならなかったです。
標高の低いところから登り始めるので、夜明け前と言えど暑く、不快な感じでしたが、だんだん標高が上がってくると、少しはましになりました。しかし、かなりのハイペースで登っているので、汗の量は半端なかったです。しょっぱなからきつい登山でしたが、コケやブナやオオシラビソの鬱蒼とした森は、南アルプスの豊かさ、深さを感じさせます。また、山岳信仰が盛んだったことをうかがえるような痕跡も随所に見られ、それだけ昔から大事にされていた登山道だったんだということも、感じました。
6時くらいになると雨も上がり、日差しも出てきました。木々の間から鳳凰三山の姿も見えるようになってきて、テンションも上がります。刀利天狗のあたりからは鎖やハシゴも出てきて、飽きない、気の抜けない登山道です。途中、黒戸山のピークも踏んでおきました。鳳凰三山はもちろん、北岳も頭を出し、だんだん眺望がよくなってきます。
先を急ぎます。黒戸山のあと、もったいないくらいに下り、五合目。そこから急登が立ちはだかります。鎖やハシゴをいくつも越えて、七丈小屋。ここで一息入れました。七丈小屋を過ぎると、さらに眺望がよくなり、鳳凰三山の奥に富士山まで見えてきます。森林限界にも達し、見通しがよくなるので、振り返れば八ヶ岳も間近に見えました。かなりハードな登りを足早に歩いてきて、だいぶ疲労もたまってきましたが、絶景に出会えると、そこまで嫌にはならないです。
八合目まで来ると、ついに甲斐駒の山頂が見えるようになり、ゴールが近づいてきました。鳳凰三山や富士山、北岳、八ヶ岳と、眺めは申し分なし。ハイペースで登ってきたかいがあると言うものです。そしてついに、山頂まで来ると、仙丈ヶ岳がドーンと至近距離に見えます。がんばったご褒美のようでした。本当に天候に恵まれ、塩見岳をはじめとする南アルプス南部の山々まで見通せます。未踏の山々なので憧れます。
日帰りなので、一息入れたら下山も急ぎます。八合目くらいまで下ってきたら、もうガスが上がってきて眺望が台なしでした。本当に今回は、きついですが、早いペースで登ったかいがありました。刀利天狗を過ぎ、鎖やハシゴが全てなくなると、最後の力を振りしぼり、走りました。そのおかげもあって、結果、コースタイム14時間のところ10時間ほどで往復することができました。非常にしんどかったですが、達成感、充実感を覚えます。筋肉の疲労感もいっぱいですが…。
帰りは近くの尾白の湯(830円)で汗を流し、東京へ向かいました。
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