花が消滅した霧ヶ峰の現実に涙

2022年08月16日(火) [日帰り]

• GPS: --:--
• 距離: 6.3km
• 登り: 99m
• 下り: 254m

コースタイム

日帰り

• 山行: 1:50
• 休憩: 0:40
• 合計: 2:30

10:30 車山肩駐車場
11:00 11:00 蝶々深山
11:20 11:20 物見岩
11:50 11:50 鎌ヶ池キャンプ場跡
12:00 12:10 鎌ヶ池
12:20 12:50 八島湿原
13:00 八島湿原バス停・駐車場

　花を愛でる軽い山歩きがしたくて、初秋の霧ヶ峰にやって来た。コースは車山の肩からスタート、蝶々深山・物見岩を経てゴールは八島湿原の計画だ。霧が去来する不安定な天気だったが時折展望が開け、涼しい風の中の高原散策だったが、期待した花咲く風景とは違う違和感を感じた。

天候

曇一時小雨・時々晴

アクセス

利用交通機関：

電車 バス

JR上諏訪駅発9：30バス乗車・車山肩にて下車
八島湿原発13：08バス乗車・上諏訪駅終点下車

その他周辺情報

上諏訪温泉片倉館：入浴料金750円

写真

8/16 10:33

花の散策はコロボックルヒュッテからスタート

8/16 10:44

懐かしい山道を歩くが、山の雰囲気に違和感あり

8/16 11:04

蝶々深山まで歩くが、お目当てのマツムシ草が全然見えないし、ほとんどのレンゲツツジの枝が枯れて無惨だ

8/16 11:19

物見岩まで、マルバタケブキの黄色い花やヨツバヒヨドリ、弱弱しく咲くハクサンフウロウは時々見かけたが、ほとんど笹原状態

8/16 11:32

八島湿原全景を見ながら、霧ヶ峰の現実に涙する

8/16 11:56

八島湿原の柵内から突然美しい花園が拡がり、アサマフウロウ見て感激

8/16 11:57

ヨツバヒヨドリとピンクのアサマフウロウ

8/16 12:14

お目当てのマツムシ草を見つけて嬉しかった

8/16 12:19

終わりかけだが色鮮やかなヤナギラン

8/16 12:25

シシウドが目立つ晩夏の湿原

8/16 12:29

フシグロセンノウのオレンジ色が目を見張る

8/16 12:37

草原の中で存在をアピールするコオニユリ

8/16 12:42

華奢なエゾカワラナデシコが愛おしい

8/16 12:44

アザミに夢中なツマグロヒョウモンチョウ

8/16 12:51

約30年ぶりに見た鷲ヶ峰ヒュッテは休業中

8/16 13:55

上諏訪で時間があったので、片倉館で温泉入浴

撮影機器：

Xperia XZ SO-01J docomo SONY

感想

alpsommet

　初秋の霧ヶ峰で思い出すのは、ワレモコウの紅い実とマツムシ草の華麗な花の競演。そんな風景が見たくて霧ヶ峰に訪問したが、今の現実を見て驚愕してしまった。夏の風物詩だったニッコウキスゲはシカの食害の影響で保護地区以外消えてしまったが、もはや霧ヶ峰の自然から草花が消滅してしまったようだ。少なくとも2002年の夏にはニッコウキスゲ、初秋にはマツムシ草やワレモコウが普通に咲き乱れていた。この20年の環境の激変は驚きだ。今や八島湿原の保護区域のみ細々と生き延びているようだ。この霧ヶ峰も奥日光と同じ轍を踏んでしまったようで、言葉には言い表せない程に残念な想いだ。

I visited the Kirigamine area to see Scabiosa flowers. However, I was surprised to find that this flower has disappeared from the Kirigamine area. At least in the summer and early autumn of 2002, it was blooming normally. The environment seems to have changed a lot in the last 20 years. It now seems to live only in protected areas. Gone are Scabiosa flowers from Kirigamine area. I regret the current state of my favorite mountain.