和賀川 大鷲倉沢
- GPS
- 32:00
- 距離
- 13.7km
- 登り
- 1,461m
- 下り
- 1,461m
コースタイム
- 山行
- 12:50
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 12:50
- 山行
- 6:40
- 休憩
- 0:40
- 合計
- 7:20
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
晴れ予報だが曇りだ。登山口が近くなってくると晴れてきた。数台の駐車車両。キャンプしている人もいた。外で朝食中だった。久しぶりの泊りだったので意識してゆっくり歩いた。空気が乾燥しているのか汗もそれほどかかなかった。18年前に来た時に熱中症らしい症状になったことをAさんに話しながら歩いていると1時間で高下岳分岐に着いた。そして和賀川渡渉点へ下降。約1時間40分。18年前の記録を見て3時間見ていたので得した。
沢を降りて行く。すこし下ると呼び止められる。話すと最近この沢で滑落し、けがをしてヘリで救助された人がいるから気を付けて行ってほしいということだった。再び下り始め、しばらくしてゴルジュっぽくなった。難しいヘツリもあった。Aさんが止めたが突破したヘツリもあった。大鷲倉沢に入ると簡単な小滝が続く。
11:20、ちょっとした釜をキックして水に入り滝に取り付いた。Aさんがが同じくやるとザックの上部が頭より上になっているため、頭が上がらず、アップアップと溺れそうになっていた。あー面白い。
11:34、下部がえぐれた3メートルほどの滝を、ハーケン打ってシュリンゲをアブミにしたり、Aさんの肩に乗っかってショルダーしたり、片足を持ってもらったりしたが登り切れなかった。僕が下になってショルダーでAさんを上げるとすんなり登り切った。そのあと僕がアブミにのって登攀するがなかなか登れない。やっと登ったがハーケンにこすれてズボンが破れる。新しいのに。ショック。次にハーネスの後ろに環付カラビナをつけてザイルで固定、ハーケンを回収。再び小滝連続。
12:57、ひとつ水流の中を登ったら左耳に水が入った。頭を振ったらすぐ抜けた。巨岩が続くところもある。
13時17分、15mほどの滝。登れそうではあったが15時くらいまで行動と予定していたので高巻くことにした。Aさんも高いので巻こうと言った。左岸の泥付きを巻く。Aさんがスパイクを装着。上部は草付き。滑る。無事巻いて降りる。
14:17、絶対無理と思われた取り付きがハングっぽい滝をAさん挑戦。ハーケン打つが滝つぼに落とす。するとビレイ取らず上部のガバを掴んで登った。素晴らしい。その後僕はザイルをつけてやっと登った。
14:48、チョックストーン滝。再び15m。これも行けそうだが、滝上部チョックストーンの水流が強そう。右岸から草付きまで登って、巨岩沿いにザイルを伸ばし、木に支点で確保。ブッシュの中を滝上に下降する。
また上流に滝が見えたところでここに泊るかと僕が提案。もう少しでコンタ1000から先の平坦地だとAさん。あの滝を登るか?と言うと考えて幕場決定。増水時に左岸上部に逃げようと思えば逃げられるようなテラスもあった。Aさんは流木を集めにかかる。僕は一応タープを片屋根に設営。草を束ねて結んだ。乾燥した流木は一発着火。あとは二人で手際よく飯炊き、みそ汁。飲酒。時間はゆっくり流れた。次第に上空が雲に隠れてきた。日が暮れたころには星は期待できそうになかったが、夜中、就寝時に覆われていた雲がなくなって、月が煌々と谷間を明るくした。
そして朝方3時30分頃目が覚めると、星がちらちらと瞬いていた。寝ぼけた眼で夢心地。僕が横になったそばの焚火の火は消えていた。夜明け前はやや寒かった。
3時30分に目覚めてしまい、もう少し寝たいと頑張って眠るとすっかり明るくなったころに起床した。Aさんはまだ寝ていた。完全に消えていた焚火を着火剤ですぐにおこす。昨日の飯、みそ汁を温めて朝食。さて出発。すぐに滝。僕がトップで、Aさんからアドバイスされて登る。次に傾斜の緩い滑りそうな滝も右岸を登る。その後難所はなかった。両岸は切り立って、草付きの上部は岩場で高山っぽい。地形図を見て、詰める沢を間違わないように注意する。詰めあがる沢を見上げると正面に急なガレ、岩場のような沢が見える。それかと思うが、詰めあがる沢はその枝沢のようだ。休んでからその沢に入ると地形図通りで登山道まで詰めることができた。藪漕ぎはなく、最後は草を掴んですんなり出た。白いティッシュが落ちていた。僕たちがたどった沢のラインが見渡すことができる。登山道をたどると薬師岳方向へ下山していった登山者とすれ違う。
広い山頂には食事中の登山者。そうかもう昼時か。僕たちも食事して、写真撮って下山。稜線に雲がかかっていた。高度を下げるにつれ、なんとなく暑くなってきた。和賀川の渡渉地点の手前に、木の枝に、サンダルがしまむらのビニール袋に入ってぶら下がっていた。渡渉点で休んでいると山頂で食事していた登山者が、そのしまむらの袋を手に持って下山してきた。そこから高下岳分岐点までは登りが続き、沢から上がってからの登山道登りはきつかった。やっと下山して、カーナビで検索した真昼温泉に入浴。
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