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Yamareco

記録ID: 4604037
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

涸沢〜奥穂高〜ジャンダルム〜天狗沢で下山

2022年08月18日(木) ~ 2022年08月19日(金)
 - 拍手
体力度
6
1~2泊以上が適当
GPS
27:34
距離
30.1km
登り
2,298m
下り
2,297m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
4:00
休憩
0:27
合計
4:27
10:50
10:53
6
10:59
11:00
28
11:28
11:28
3
11:31
11:31
33
12:04
12:04
4
12:08
12:20
11
12:31
12:32
33
13:05
13:07
13
13:20
13:21
31
13:52
13:53
31
14:24
14:24
19
14:43
14:43
23
15:06
15:12
2
15:14
2日目
山行
6:26
休憩
3:26
合計
9:52
4:27
3
4:30
4:32
20
4:52
4:58
19
5:17
5:28
36
6:04
6:24
28
6:52
7:17
17
7:34
7:55
0
7:55
8:01
0
8:01
8:06
0
8:06
8:24
2
8:26
8:57
54
9:51
10:17
104
12:01
12:22
49
13:11
13:17
37
14:12
14:14
5
天候 初日曇のち雨、二日目快晴
過去天気図(気象庁) 2022年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
長野駅まで新幹線。長野から松本まで特急しなの。松本から松本電鉄で新島々。新島々からバス。
下山後の新島々までのバスは14:40発のバスを14:05分に発車オーライネットで予約。14:25頃にバスターミナルに行ってみると、窓口に満席と張り出されていた。発車オーライネットは使いづらいが、基本的に事前予約が無難。
コース状況/
危険箇所等
事故が多いとされる涸沢から穂高岳山荘へ登るザイテングラートは注意して登ればそこまで危険に感じなかった。
一方、奥穂高岳からジャンダルムまでのルートは難路とは認識していたが、想像以上だった。テント泊の装備を抱えたまま初めて挑むというのは無謀だった。
また、天狗沢の下りは足場が安定せずかなり苦労した。小石の上に大きな石が乗っているため、これは動かないだろうという大きな石でも動いてしまい、体力も精神力も消費した。平日のため登ってくる人が少なくてよかった。かなり石を落としたし、岩場で1回、草むらで2回転倒した。
2022年08月18日 10:52撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
8/18 10:52
前穂高岳と明神岳が見えてきた。
2022年08月18日 11:24撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
2
8/18 11:24
前穂高岳と明神岳が見えてきた。
途中で猿に遭遇。人に慣れているようで、全くこちらを気にする様子もなかった。
2022年08月18日 12:33撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
1
8/18 12:33
途中で猿に遭遇。人に慣れているようで、全くこちらを気にする様子もなかった。
横尾から涸沢へ。
2022年08月18日 13:08撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
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8/18 13:08
横尾から涸沢へ。
屏風の頭から流れる水が滝になっていました。
2022年08月18日 13:49撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
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8/18 13:49
屏風の頭から流れる水が滝になっていました。
二日目、涸沢を出てから見た朝焼け。
初日は涸沢手前で雨になり、夜は風が強くてたびたび起こされた。
2022年08月19日 04:56撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
1
8/19 4:56
二日目、涸沢を出てから見た朝焼け。
初日は涸沢手前で雨になり、夜は風が強くてたびたび起こされた。
これから登るルートもはっきり見えてきた。
2022年08月19日 04:56撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
1
8/19 4:56
これから登るルートもはっきり見えてきた。
2022年08月19日 05:10撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
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8/19 5:10
穂高岳山荘へ到着。
2022年08月19日 06:09撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
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8/19 6:09
穂高岳山荘へ到着。
改めてこれからのルートを確認。
2022年08月19日 06:10撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
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8/19 6:10
改めてこれからのルートを確認。
2022年08月19日 06:25撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
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8/19 6:25
奥穂高岳に登る途中で、ついに槍ヶ岳の姿が。
2022年08月19日 06:38撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
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8/19 6:38
奥穂高岳に登る途中で、ついに槍ヶ岳の姿が。
笠ヶ岳はずっと綺麗な姿を見せてくれて元気をもらった。
2022年08月19日 06:38撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
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8/19 6:38
笠ヶ岳はずっと綺麗な姿を見せてくれて元気をもらった。
奥穂高岳山頂に到着。山頂からも槍ヶ岳がよく見えた。
2022年08月19日 06:55撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
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8/19 6:55
奥穂高岳山頂に到着。山頂からも槍ヶ岳がよく見えた。
2022年08月19日 06:55撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
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8/19 6:55
2022年08月19日 07:13撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
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8/19 7:13
そして奥穂高岳をあとにして、いよいよジャンダルムへ。
2022年08月19日 07:21撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
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8/19 7:21
そして奥穂高岳をあとにして、いよいよジャンダルムへ。
馬の背はとにかく恐怖。ルートファインディングからどこに足を置くかまで悩まされ続けた。
2022年08月19日 07:29撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
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8/19 7:29
馬の背はとにかく恐怖。ルートファインディングからどこに足を置くかまで悩まされ続けた。
改めてよくここを降りてきたなと。
2022年08月19日 07:42撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
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8/19 7:42
改めてよくここを降りてきたなと。
ジャンダルムがだんだん近くなってきた。
2022年08月19日 07:46撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
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8/19 7:46
ジャンダルムがだんだん近くなってきた。
このあたりの上りも、○印があるけど、本当にここを登るの?という感じだった。
2022年08月19日 08:13撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
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8/19 8:13
このあたりの上りも、○印があるけど、本当にここを登るの?という感じだった。
本来自分のレベルならこのようにガイドにザイルで繋いでもらいながら挑むべきだったのかもしれない。
2022年08月19日 08:22撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
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8/19 8:22
本来自分のレベルならこのようにガイドにザイルで繋いでもらいながら挑むべきだったのかもしれない。
なんとかジャンダルムへ。山頂は独り占め。
2022年08月19日 08:43撮影 by  2201116SR, Xiaomi
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8/19 8:43
なんとかジャンダルムへ。山頂は独り占め。
これまで登ってきたルートを見返す。
2022年08月19日 08:44撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
2
8/19 8:44
これまで登ってきたルートを見返す。
槍ヶ岳は相変わらずの雄姿。
2022年08月19日 08:45撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
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8/19 8:45
槍ヶ岳は相変わらずの雄姿。
これから向かうルート。上高地も焼岳もよく見える。
2022年08月19日 08:45撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
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8/19 8:45
これから向かうルート。上高地も焼岳もよく見える。
この天狗沢の下りがきつかった。破線表示(国土地理院の地図では登山道にすらなっていない)の意味がわかった。
2022年08月19日 10:11撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
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8/19 10:11
この天狗沢の下りがきつかった。破線表示(国土地理院の地図では登山道にすらなっていない)の意味がわかった。
2022年08月19日 10:49撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
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8/19 10:49
ようやくガレ場から開放されたと思ったら、今度は草を踏んづけて二度ほど転倒。このゾーンでもやはり苦戦。
2022年08月19日 10:58撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
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8/19 10:58
ようやくガレ場から開放されたと思ったら、今度は草を踏んづけて二度ほど転倒。このゾーンでもやはり苦戦。
河童橋近くの遊歩道。天狗沢から一気に飛んだが、体力を使い果たし写真を撮る余裕がなかった。岳沢小屋で補給ができたのと、その後の下りは歩きやすかったのでなんとかたどり着けた。
2022年08月19日 14:00撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
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8/19 14:00
河童橋近くの遊歩道。天狗沢から一気に飛んだが、体力を使い果たし写真を撮る余裕がなかった。岳沢小屋で補給ができたのと、その後の下りは歩きやすかったのでなんとかたどり着けた。
2022年08月19日 14:12撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
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8/19 14:12

装備

個人装備
長袖シャツ Tシャツ ズボン 靴下 雨具 ゲイター 日よけ帽子 サンダル ザック ザックカバー サブザック 昼ご飯 行動食 飲料 ハイドレーション ガスカートリッジ コンロ コッヘル ヘッドランプ 予備電池 GPS 日焼け止め 保険証 携帯 時計 サングラス タオル ストック カメラ テント テントマット シェラフ ラジオ

感想

しばらく山行記録のアップも滞っていたが、今回は反省点が多すぎるので、自戒を込めて記録に残したい。
今回の登山は一言でいうと、山を甘く見ていたしっぺ返しを食らったといったところだ。

奥穂高岳からジャンダルムへのルートが危険だという認識はあったが、想像以上だった。ある程度体力には自信があったが、ここでは体力の他に技術力が必要だ。そして技術力不足より致命的だったのは、テント装備を背負ってこのルートに挑んだことだ。

もともとは穂高岳山荘に荷物をデポしてジャンダルムまで往復する予定だったが、土曜日の天気が悪いという予報を見て、テントを背負ってそのまま下山するルートに変更。今思うと、まだ前穂高岳経由のほうが良かった。

一番恐怖を感じたのは馬の背の前後。まずルートがわからない。ルートがわかっても足の踏み場がわからない。どちらも分かってもそれを実行するのが難しいという状況。
馬の背を過ぎてもルートから外れそうになったり、ルートが分かってもなかなか登れないということが何度もあった。

ジャンダルムを過ぎてからはそこまでの危険を感じるところはなかったが、天狗のコル手前では足を滑らせ大きな石を2つ落とした。幸い人がいなかったが、人にあたっていたら大変なことになっていた。

そして天狗のコルまで来て、上高地も見えてるし、あとは下るだけだと安心したのもつかの間。この天狗沢の下りが厄介だった。ガレ場の行なのだが、まず上からだと○印が見つけづらい。一番きついのが、これは絶対動かないという石が少ないこと。大小様々な石があるのだが、大きな石でもその下に小石があることが多く、小石がボールの役割となって大きな石が動いてしまう。
幸い登ってくる人が少なくて良かったが、石を落としまくったので、人が多かったら余計に苦労したと思う。

途中でようやく草むらに入ったが、この草むらも踏み跡が細く、横たわっている草を踏んで二度ほどスリップ転倒した。

天狗沢で苦戦するうち、ハイドレーションの水が尽きてしまった。涸沢を出るときに2Lあったのを飲み干してしまった。残りはボトルに約1Lあるだけ。
おまけにずっと日差しを浴びていたせいなのか、シャリがれなのかわからないが、脚も全然動かなくなってしまった。
岳沢小屋にたどり着いたときは本当に安心した。ここで水分を大量に補給し、エネルギーも補給。体調万全とはいかなかったが、少し楽になった。

岳沢小屋からの下りは歩きやすく、日陰も多かったことからここで復活。無事上高地へとたどり着くことができた。

とにかく今回反省しているのは、山を甘く見ていたこと。山は体力だけではどうにもならないし、その体力にしてもテント装備を背負ったまま適切に補給をしなければ尽きてしまう。
今回の山行を機に、自分の登山スタイルも見直したい。仮に技術を身につけても、今回のルートを楽しいと思うことはおそらくないと思う。自分が求めているのは難路をクリアした達成感よりも、非日常的な光景に出会うことだ。
今回の反省を強く胸に刻み、自分の身の丈にあった形で登山を楽しみたい。

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