涸沢〜奥穂高〜ジャンダルム〜天狗沢で下山
- GPS
- 27:34
- 距離
- 30.1km
- 登り
- 2,298m
- 下り
- 2,297m
コースタイム
- 山行
- 4:00
- 休憩
- 0:27
- 合計
- 4:27
- 山行
- 6:26
- 休憩
- 3:26
- 合計
- 9:52
天候 | 初日曇のち雨、二日目快晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2022年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
下山後の新島々までのバスは14:40発のバスを14:05分に発車オーライネットで予約。14:25頃にバスターミナルに行ってみると、窓口に満席と張り出されていた。発車オーライネットは使いづらいが、基本的に事前予約が無難。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
事故が多いとされる涸沢から穂高岳山荘へ登るザイテングラートは注意して登ればそこまで危険に感じなかった。 一方、奥穂高岳からジャンダルムまでのルートは難路とは認識していたが、想像以上だった。テント泊の装備を抱えたまま初めて挑むというのは無謀だった。 また、天狗沢の下りは足場が安定せずかなり苦労した。小石の上に大きな石が乗っているため、これは動かないだろうという大きな石でも動いてしまい、体力も精神力も消費した。平日のため登ってくる人が少なくてよかった。かなり石を落としたし、岩場で1回、草むらで2回転倒した。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ズボン
靴下
雨具
ゲイター
日よけ帽子
靴
サンダル
ザック
ザックカバー
サブザック
昼ご飯
行動食
飲料
ハイドレーション
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
ヘッドランプ
予備電池
GPS
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ストック
カメラ
テント
テントマット
シェラフ
ラジオ
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感想
しばらく山行記録のアップも滞っていたが、今回は反省点が多すぎるので、自戒を込めて記録に残したい。
今回の登山は一言でいうと、山を甘く見ていたしっぺ返しを食らったといったところだ。
奥穂高岳からジャンダルムへのルートが危険だという認識はあったが、想像以上だった。ある程度体力には自信があったが、ここでは体力の他に技術力が必要だ。そして技術力不足より致命的だったのは、テント装備を背負ってこのルートに挑んだことだ。
もともとは穂高岳山荘に荷物をデポしてジャンダルムまで往復する予定だったが、土曜日の天気が悪いという予報を見て、テントを背負ってそのまま下山するルートに変更。今思うと、まだ前穂高岳経由のほうが良かった。
一番恐怖を感じたのは馬の背の前後。まずルートがわからない。ルートがわかっても足の踏み場がわからない。どちらも分かってもそれを実行するのが難しいという状況。
馬の背を過ぎてもルートから外れそうになったり、ルートが分かってもなかなか登れないということが何度もあった。
ジャンダルムを過ぎてからはそこまでの危険を感じるところはなかったが、天狗のコル手前では足を滑らせ大きな石を2つ落とした。幸い人がいなかったが、人にあたっていたら大変なことになっていた。
そして天狗のコルまで来て、上高地も見えてるし、あとは下るだけだと安心したのもつかの間。この天狗沢の下りが厄介だった。ガレ場の行なのだが、まず上からだと○印が見つけづらい。一番きついのが、これは絶対動かないという石が少ないこと。大小様々な石があるのだが、大きな石でもその下に小石があることが多く、小石がボールの役割となって大きな石が動いてしまう。
幸い登ってくる人が少なくて良かったが、石を落としまくったので、人が多かったら余計に苦労したと思う。
途中でようやく草むらに入ったが、この草むらも踏み跡が細く、横たわっている草を踏んで二度ほどスリップ転倒した。
天狗沢で苦戦するうち、ハイドレーションの水が尽きてしまった。涸沢を出るときに2Lあったのを飲み干してしまった。残りはボトルに約1Lあるだけ。
おまけにずっと日差しを浴びていたせいなのか、シャリがれなのかわからないが、脚も全然動かなくなってしまった。
岳沢小屋にたどり着いたときは本当に安心した。ここで水分を大量に補給し、エネルギーも補給。体調万全とはいかなかったが、少し楽になった。
岳沢小屋からの下りは歩きやすく、日陰も多かったことからここで復活。無事上高地へとたどり着くことができた。
とにかく今回反省しているのは、山を甘く見ていたこと。山は体力だけではどうにもならないし、その体力にしてもテント装備を背負ったまま適切に補給をしなければ尽きてしまう。
今回の山行を機に、自分の登山スタイルも見直したい。仮に技術を身につけても、今回のルートを楽しいと思うことはおそらくないと思う。自分が求めているのは難路をクリアした達成感よりも、非日常的な光景に出会うことだ。
今回の反省を強く胸に刻み、自分の身の丈にあった形で登山を楽しみたい。
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