記録ID: 4646345
全員に公開
沢登り
大峰山脈
【大峰】奥剣又谷のマイナーな枝谷(1060m二俣の右俣へ)
2022年09月03日(土) [日帰り]
奈良県
- GPS
- --:--
- 距離
- 14.0km
- 登り
- 1,894m
- 下り
- 1,897m
コースタイム
日帰り
- 山行
- 11:50
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 11:50
6:30
90分
行者還トンネル東口
8:00
130分
弁天の森の西側の小ピーク(水晶谷への下降点)
10:10
90分
水晶谷と白川又谷本谷との出合
11:40
50分
奥剣又谷・口剣又谷の(25mピューッと滝)
12:30
170分
奥剣又谷の1060m二俣
15:20
10分
稜線に出る
15:30
170分
八経ヶ岳
18:20
行者還トンネル東口
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
本来は同トンネル西口に停めて登り出したほうが時間短縮になるのだが,国道309号線の崩土の影響で天川村側が通行止めのため,東口に停めた。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
※ 今回は奥剣又谷の1060m二俣の右俣というマイナー過ぎるルートを探索した記録です。奥剣又谷のメインルートたる同二俣の左俣の遡行記録は以下をご覧ください。 https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1967010.html 【水晶谷(白川又川本流への下降路)】 ・ 穏やかで歩きやすい谷で,下降路にぴったり。滝はいくつか出てくるが,そのほとんどが簡単に巻き下れる。今回のように,弁天の森のすぐ西側の小ピークから南へ派生している小尾根を下ると水晶谷の1060m付近二俣に出られるので,ずっと谷沿いに下るよりは時間短縮できる。 ・ 白川又川本流との出合の直前に出てくる長いナメ滝は,左岸側が階段状になっているので歩いて下れる(最後に降りるところが少し高い段差になっているので,そこだけロープを出すか,水流側を下るか)。今回は,出合のすぐ上流側に出てくる白川又川本流の20m滝をどうせ左岸側から巻く予定だったため,このナメ滝は下りずに,直接ナメ滝の上から右岸側に取りつき,高巻きに入った。 【白川又川本流の水晶谷出合〜奥剣又谷の1060m二俣】 ・ 多くの記録があるため詳細は割愛するが,個人的に最も注意が必要と思われるのが,水晶谷出合のすぐ後に出てくる20m滝の高巻き。左岸巻きの場合,水晶谷に少し入ったところに壁が途切れている箇所があるためそこから巻くが,ルート取りを間違えると高い壁に阻まれてとんでもない大高巻きを強いられるので注意。20m滝のすぐ上に2連続で小さなCS滝が連なっており,その滝上に歩いて降りられるルートがつながっているので,そこを目指してバンドを辿っていくとよい(バンドをトラバースする箇所が切れ落ちているので,ちょっとだけ勇気が要る)。なお,20m滝は右岸巻きも可能だが,結構厳しい高巻きになるらしい。 【奥剣又谷の1060m二俣の右俣】 ・ 今回の山行の主目的とした枝谷で,八経ヶ岳付近に一直線に伸びる姿と,遡行記録が見られないことに惹かれて入ってみたのだが,二俣の直後に連なる30mほどの美しい段瀑の外はほぼ何も出てこず,残念ながら遡行価値のない凡谷でした。ただ,どの枝谷を取っても厳しい内容の奥剣又谷には珍しく,容易に稜線に出ることができるので,エスケープルート(あるいは下降路)としては利用価値があるかもしれない。 ・ この谷はペグマタイト鉱床(たぶん)が見られ,(ごく小粒だが)いくつか水晶の結晶を見つけることができた。水晶谷と言う名前の谷があるくらいだから,白川又川は昔から水晶が出ることで知られた谷なのかも? |
写真
装備
備考 | ・ フェルトソール沢足袋使用。ぬめりはそこまでなさそうだったので,ラバーでもいいと思う。 ・ 40mロープを携行したが,使用場面なし。 |
---|
感想
大峰のメジャーな沢登りルートである白川又川・奥剣又谷は,通常,標高1060m二俣の左俣が登られている。地形図を見てもそちらが本流筋であることは明らかなのだが,今回はあえて傍流である同二俣の右俣を辿ってみた。この枝谷は,出合の付近に30mほどの多段のナメ滝が掛かっており,これが結構見栄えのする滝で,下から遡行してくると,一瞬そちらが本流かと見間違えてしまうくらいで,なかなか気になる存在なのである。しかし,この枝谷に入った記録は知る限りでは見当たらず,今回は,この滝の奥に何があるのか確かめるための山行だった。
結果…30m多段ナメ滝を越えた奥には何も出てこず,ひたすらガレた沢が続き,沢登り的にはちょっと残念。しかし,水晶の結晶(小さなものばかりだが)をいくつか拾うことができ,予想外なところで楽しめた山行となった。もう少し丁寧に探したら,もっと大きな結晶も見つけられたのではないかと思う。下降路に使った水晶谷にしても,もしかしたらこの界隈は昔から水晶が出ることで知られた谷なのかもしれない。大峰の地質に思いを馳せる一日となった。
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