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Yamareco

記録ID: 4673974
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
白馬・鹿島槍・五竜

鹿島槍ヶ岳 〜 ガスガスからの逆転、過ぎゆく夏空、十五夜の月と

2022年09月10日(土) ~ 2022年09月11日(日)
 - 拍手
体力度
7
1~2泊以上が適当
GPS
31:42
距離
22.9km
登り
2,420m
下り
2,430m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
5:21
休憩
0:23
合計
5:44
5:27
7
扇沢市営第2駐車場
5:34
5:35
61
6:48
52
7:40
25
8:05
31
8:36
8:51
45
9:36
9:37
18
9:55
10:01
21
10:22
27
10:49
22
11:11
2日目
山行
7:18
休憩
1:08
合計
8:26
4:43
15
4:58
4:59
43
5:42
5:44
42
6:26
6:47
35
7:22
35
7:57
7:58
5
8:03
8:17
18
8:35
28
9:03
9:04
19
9:23
9:31
9
9:40
9:48
37
10:25
10:31
23
10:54
10:57
20
11:17
11:18
46
12:04
12:05
7
13:03
13:04
5
13:09
扇沢市営第2駐車場
天候 9/10:晴れ のち ガス のち 晴れ
9/11:晴れ 時々 ガス
過去天気図(気象庁) 2022年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
土曜4時半で、柏原新道の登山口周辺の駐車場は満車状態。扇沢駅方面の市営第2無料駐車場へ。
コース状況/
危険箇所等
柏原新道、種池山荘〜爺ヶ岳〜冷池山荘〜鹿島槍ヶ岳、どこも万全の整備で問題はなし。
扇沢の無料市営第2駐車場。登山口付近は埋まっていたので、こちらに来ました。5時頃はまだスペースが残っていました。
2
扇沢の無料市営第2駐車場。登山口付近は埋まっていたので、こちらに来ました。5時頃はまだスペースが残っていました。
登山口に向かうと扇沢の上の稜線がモルゲンロートに。幸先のいいスタート…、とこの時は思っていました。
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登山口に向かうと扇沢の上の稜線がモルゲンロートに。幸先のいいスタート…、とこの時は思っていました。
柏原新道の登山口。まずは稜線上の種池山荘を目指します。
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柏原新道の登山口。まずは稜線上の種池山荘を目指します。
柏原新道は整備が完璧で、めちゃ登りやすいルートでした。雨上がりで湿気が多いのには参りましたが…
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柏原新道は整備が完璧で、めちゃ登りやすいルートでした。雨上がりで湿気が多いのには参りましたが…
ひと登りで眼下に扇沢のターミナルが見えます。スタートから1時間も経っていませんが、稜線はガスに隠れてしまいました…
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ひと登りで眼下に扇沢のターミナルが見えます。スタートから1時間も経っていませんが、稜線はガスに隠れてしまいました…
柏原新道の序盤は樹林帯の中をとにかく淡々と。そんな中にも秋の気配を感じる落ち葉が一枚。
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柏原新道の序盤は樹林帯の中をとにかく淡々と。そんな中にも秋の気配を感じる落ち葉が一枚。
中盤は比較的、傾斜が緩やかな区間もあって、ひと息つくことができます。
中盤は比較的、傾斜が緩やかな区間もあって、ひと息つくことができます。
木々の間から向かいの稜線が姿を現しました。いつの間にかガスの上に出られたようです。
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木々の間から向かいの稜線が姿を現しました。いつの間にかガスの上に出られたようです。
まだ小さいですが、種池山荘も望むことができます。
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まだ小さいですが、種池山荘も望むことができます。
ガスはどんどん取れて、針ノ木岳から種池山荘に続く、通称「針ノ木サーキット」の稜線がはっきりと。見えているのは岩小屋沢岳のあたりと思います。
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ガスはどんどん取れて、針ノ木岳から種池山荘に続く、通称「針ノ木サーキット」の稜線がはっきりと。見えているのは岩小屋沢岳のあたりと思います。
しばらく「水平道」と名前の付いた平坦路を行きます。
しばらく「水平道」と名前の付いた平坦路を行きます。
柏原新道で唯一の危険箇所といえるガラ場を通過します。片側が切れていますが、難しくはありません。
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柏原新道で唯一の危険箇所といえるガラ場を通過します。片側が切れていますが、難しくはありません。
種池山荘まで最後の急登「鉄砲坂」。ここはさすがに息が上がります。
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種池山荘まで最後の急登「鉄砲坂」。ここはさすがに息が上がります。
スタートからちょうど3時間で種池山荘に到着です。あれ?さっきまでの青空はいずこへ…
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スタートからちょうど3時間で種池山荘に到着です。あれ?さっきまでの青空はいずこへ…
小休憩した後、爺ヶ岳に向かいます。ガスガスで残念…
小休憩した後、爺ヶ岳に向かいます。ガスガスで残念…
爺ヶ岳は南峰、中峰、北峰の三峰からなります。まずはガラガラと小さな岩が敷き詰められた道を登って南峰へ。
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爺ヶ岳は南峰、中峰、北峰の三峰からなります。まずはガラガラと小さな岩が敷き詰められた道を登って南峰へ。
南峰には巻き道が付いていたので、ピークは華麗にスルー。このガスではね…
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南峰には巻き道が付いていたので、ピークは華麗にスルー。このガスではね…
楽しみにしていた眺望が全然なく、心折れそうに進みますが、紅葉の始まったウラシマツツジにちょっとだけ救われた思い。
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楽しみにしていた眺望が全然なく、心折れそうに進みますが、紅葉の始まったウラシマツツジにちょっとだけ救われた思い。
爺ヶ岳最高峰の中峰は、いちおうしっかり踏んでおくことにしました。翌日の下山でも通りますが、同じようにガスの可能性もありますし…
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爺ヶ岳最高峰の中峰は、いちおうしっかり踏んでおくことにしました。翌日の下山でも通りますが、同じようにガスの可能性もありますし…
ということで、視界皆無の爺ヶ岳・中峰に到着。
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ということで、視界皆無の爺ヶ岳・中峰に到着。
あとは淡々と冷池山荘を目指します。北峰には登山道が付いておらず巻いて行きます。冷乗越まではガレ気味の下りで、やや神経を使いました。
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あとは淡々と冷池山荘を目指します。北峰には登山道が付いておらず巻いて行きます。冷乗越まではガレ気味の下りで、やや神経を使いました。
種池山荘から2:20で冷池山荘に到着。まだ11時で、晴れていれば今日中に鹿島槍へ登頂する予定でしたが、このガスでは期待できないので、翌日に賭けることに。
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種池山荘から2:20で冷池山荘に到着。まだ11時で、晴れていれば今日中に鹿島槍へ登頂する予定でしたが、このガスでは期待できないので、翌日に賭けることに。
とりあえずお昼に。本日のメニューは流行りの?カップヌ−ドルチャーハン。以前、カレー味でやってみて美味しかったので、今回はトムヤンクン味を試してみました。辛さと酸味が絶妙で、個人的には大正解。付け合わせのキュウリのナムルにチーズを合わせたのも美味しくできました。
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とりあえずお昼に。本日のメニューは流行りの?カップヌ−ドルチャーハン。以前、カレー味でやってみて美味しかったので、今回はトムヤンクン味を試してみました。辛さと酸味が絶妙で、個人的には大正解。付け合わせのキュウリのナムルにチーズを合わせたのも美味しくできました。
食後のデザートは、今日は十五夜ということで、うさぎ形の白あん大福です。
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食後のデザートは、今日は十五夜ということで、うさぎ形の白あん大福です。
やることないので、小屋の談話室で漫画(山と食欲と私)を読んだりでまったり。14時頃、昼寝でもしようかなと部屋に戻ろうとすると…、ガスが晴れて来てました! テラスから立山の眺め。10分ほど上のテン場からは剱岳が見えるとのことなのでお散歩に。
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やることないので、小屋の談話室で漫画(山と食欲と私)を読んだりでまったり。14時頃、昼寝でもしようかなと部屋に戻ろうとすると…、ガスが晴れて来てました! テラスから立山の眺め。10分ほど上のテン場からは剱岳が見えるとのことなのでお散歩に。
上空はまだガスっぽいけど、立山、別山、剱岳の峰々がはっきり。今日はダメかなと思っていたので、この逆転劇は嬉しい誤算です。
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上空はまだガスっぽいけど、立山、別山、剱岳の峰々がはっきり。今日はダメかなと思っていたので、この逆転劇は嬉しい誤算です。
剱岳はやっぱり格好いいです。
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剱岳はやっぱり格好いいです。
テン場からさらに先へ進めば、鹿島槍のビューポイント(小屋前でも見ることはできる)。こちらはまだガスが纏わり付いていますが、晴れて来そうな気配。
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テン場からさらに先へ進めば、鹿島槍のビューポイント(小屋前でも見ることはできる)。こちらはまだガスが纏わり付いていますが、晴れて来そうな気配。
岩に腰掛けてのんびり待っていると、20分ぐらいしたら、一気にガスが消えて行きます。劇的な展開に、ちょっと心が震えます。
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岩に腰掛けてのんびり待っていると、20分ぐらいしたら、一気にガスが消えて行きます。劇的な展開に、ちょっと心が震えます。
双耳峰の鹿島槍ヶ岳の南峰と北峰。その吊尾根に絡むガスも画になります。
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双耳峰の鹿島槍ヶ岳の南峰と北峰。その吊尾根に絡むガスも画になります。
そして、ついに完全にその山容が露わとなった鹿島槍の雄姿。格好いい。すごい。そんな簡単な言葉しか出て来ません。
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そして、ついに完全にその山容が露わとなった鹿島槍の雄姿。格好いい。すごい。そんな簡単な言葉しか出て来ません。
南峰の山頂には登山者の姿も見えますね。
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南峰の山頂には登山者の姿も見えますね。
振り返ると、爺ヶ岳も初めてその姿を現していました。
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振り返ると、爺ヶ岳も初めてその姿を現していました。
麓の信濃大町方面。躍動する雲だって、飽きることなく、いつまでも眺めていられます。なんだか、この晴れがいつも以上に嬉しいんです。
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麓の信濃大町方面。躍動する雲だって、飽きることなく、いつまでも眺めていられます。なんだか、この晴れがいつも以上に嬉しいんです。
1時間半近く、のんびり風景を眺めて小屋に戻ろうとすると、爺ヶ岳は再びガスの中に。
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1時間半近く、のんびり風景を眺めて小屋に戻ろうとすると、爺ヶ岳は再びガスの中に。
大町側から流れ込んで来るガスにブロッケンが発生。
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大町側から流れ込んで来るガスにブロッケンが発生。
小屋に戻っておやつタイム。ハート形のポイフルが出たので、なんとなく記念撮影。
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小屋に戻っておやつタイム。ハート形のポイフルが出たので、なんとなく記念撮影。
夕飯前、空が晴れ渡っていたので、ちょっとだけ爺ヶ岳を撮りに。
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夕飯前、空が晴れ渡っていたので、ちょっとだけ爺ヶ岳を撮りに。
冷池山荘の夕食。少しずつですが豊富なメニューでどれも美味しかったです。特にロールキャベツが優しいお味でした。
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冷池山荘の夕食。少しずつですが豊富なメニューでどれも美味しかったです。特にロールキャベツが優しいお味でした。
夕食後は再びテン場まで登って、夕焼けの風景を眺めます。立山、剱岳に掛かりそうな雲が輝いて美しい。
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夕食後は再びテン場まで登って、夕焼けの風景を眺めます。立山、剱岳に掛かりそうな雲が輝いて美しい。
鹿島槍は完全にクリアになっていますが、東向きなので、もうすっかり暗くなっています。
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鹿島槍は完全にクリアになっていますが、東向きなので、もうすっかり暗くなっています。
稜線上の雲を抜けて、眩しい夕陽。
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稜線上の雲を抜けて、眩しい夕陽。
背後から流れ込んで来たガスを夕陽が照らします。あたり一面がオレンジ色に染まって幻想的でした。
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背後から流れ込んで来たガスを夕陽が照らします。あたり一面がオレンジ色に染まって幻想的でした。
剱岳の肩のあたりに沈んで行きました。
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剱岳の肩のあたりに沈んで行きました。
日没後、少しずつ、でも確かに夜に向かうこの時間、この風景が大好きです。
2
日没後、少しずつ、でも確かに夜に向かうこの時間、この風景が大好きです。
剱岳の向こうに茜雲。
3
剱岳の向こうに茜雲。
静かに時は過ぎて、今日の日の終わり。
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静かに時は過ぎて、今日の日の終わり。
翌日は冷池山荘を4:40に出発。日の出の時間は5時半ぐらいです。
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翌日は冷池山荘を4:40に出発。日の出の時間は5時半ぐらいです。
東の空はすでに朝焼け色に。そして、眼下には一面、雲海が広がっています。
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東の空はすでに朝焼け色に。そして、眼下には一面、雲海が広がっています。
夜明け前のブルーモーメントの空に浮かび上がる爺ヶ岳。
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夜明け前のブルーモーメントの空に浮かび上がる爺ヶ岳。
立山、剱岳は月明かりに照らされて。十五夜の月がなんとも美しいです。
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立山、剱岳は月明かりに照らされて。十五夜の月がなんとも美しいです。
一層、明るさを増した東の空。うねるような雲海もわずかに朝焼けに染まります。空を貫く雲もいいアクセントですね。
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一層、明るさを増した東の空。うねるような雲海もわずかに朝焼けに染まります。空を貫く雲もいいアクセントですね。
遠くには富士山と八ヶ岳のシルエットも。
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遠くには富士山と八ヶ岳のシルエットも。
だいぶ明るくなり、鹿島槍には雲ひとつありません。登頂が楽しみです。
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だいぶ明るくなり、鹿島槍には雲ひとつありません。登頂が楽しみです。
立山の空もほのかにピンク色に染まり始めました。その中を間もなく沈んで行く月もやはり美しい。
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立山の空もほのかにピンク色に染まり始めました。その中を間もなく沈んで行く月もやはり美しい。
鹿島槍の前衛峰になる布引山に向かいます。ここはしっかりと登ることになります。このあたり、稜線の西側にルートがついているので、日の出を逃すんじゃないかとヒヤヒヤ。
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鹿島槍の前衛峰になる布引山に向かいます。ここはしっかりと登ることになります。このあたり、稜線の西側にルートがついているので、日の出を逃すんじゃないかとヒヤヒヤ。
スタートのタイミングを間違えたかも…、とちょっと早足で進むと、鞍部になっているところで、ちょうど朝陽が登って来ました。これは幸運です。
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スタートのタイミングを間違えたかも…、とちょっと早足で進むと、鞍部になっているところで、ちょうど朝陽が登って来ました。これは幸運です。
立山、剱岳は少しだけモルゲンロートになっていました。
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立山、剱岳は少しだけモルゲンロートになっていました。
荒々しい岩峰を包み込むように、剱岳にも朝がやって来ました。
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荒々しい岩峰を包み込むように、剱岳にも朝がやって来ました。
布引山に登り始めると、南側に連なる峰々が見えるようになります。近くには針ノ木岳、蓮華岳。その背後には穂高連峰、槍ヶ岳の姿も。
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布引山に登り始めると、南側に連なる峰々が見えるようになります。近くには針ノ木岳、蓮華岳。その背後には穂高連峰、槍ヶ岳の姿も。
穂高と槍ヶ岳。
布引山に上がると目の前に鹿島槍が大きく。山肌が朝陽でオレンジ色に染まっています。
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布引山に上がると目の前に鹿島槍が大きく。山肌が朝陽でオレンジ色に染まっています。
雲海を見下ろす爺ヶ岳も最高の朝の風景です。
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雲海を見下ろす爺ヶ岳も最高の朝の風景です。
陽の当たる南峰とまだ影になっている北峰のコントラストが重厚感のある風景を作っています。
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陽の当たる南峰とまだ影になっている北峰のコントラストが重厚感のある風景を作っています。
わずかな時間でも明るさがどんどん増して行きます。雲もいい演出をしてくれていますね。
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わずかな時間でも明るさがどんどん増して行きます。雲もいい演出をしてくれていますね。
さて、鹿島槍・南峰に向かって最後の登りに掛かります。
8
さて、鹿島槍・南峰に向かって最後の登りに掛かります。
剱岳に重なるように「影鹿島槍」。太陽を背に受けて、もちろん小さすぎて見えるはずもないんだけど、あのどこかに自分の影も写っていると思うと、その壮大な山の風景に、どこか心昂るものがあります。
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剱岳に重なるように「影鹿島槍」。太陽を背に受けて、もちろん小さすぎて見えるはずもないんだけど、あのどこかに自分の影も写っていると思うと、その壮大な山の風景に、どこか心昂るものがあります。
南峰に続く最高の稜線。稜線を挟んで荒々しさと穏やかさが同居する風景。もっと時間が経つと左側にも陽が回って来て、写真的にはいいんでしょうけど。
3
南峰に続く最高の稜線。稜線を挟んで荒々しさと穏やかさが同居する風景。もっと時間が経つと左側にも陽が回って来て、写真的にはいいんでしょうけど。
山頂が大きく近づいて来ました。
2
山頂が大きく近づいて来ました。
すっかり青空となった立山連峰を横目に登ります。
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すっかり青空となった立山連峰を横目に登ります。
最後の登りはそこそこ急斜面で、さすがに息が上がります。
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最後の登りはそこそこ急斜面で、さすがに息が上がります。
そして、鹿島槍ヶ岳・南峰に登頂です。それではぐるっと眺望を楽しみましょう。
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そして、鹿島槍ヶ岳・南峰に登頂です。それではぐるっと眺望を楽しみましょう。
北側にはこれまで見えていなかった後立山の峰々。五竜岳にはまだ陽が当たっていないが、大きくどっしりとした山容で存在感がすごい。いつかは八峰キレットを越えて縦走してみたい。
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北側にはこれまで見えていなかった後立山の峰々。五竜岳にはまだ陽が当たっていないが、大きくどっしりとした山容で存在感がすごい。いつかは八峰キレットを越えて縦走してみたい。
五竜岳の背後には白馬三山。白く輝く山が白馬鑓ヶ岳で、その後ろにわずかに見える三角のピークが白馬岳。杓子岳は白馬鑓の陰で見えていないのかな? 白馬大池から小蓮華岳の穏やかな稜線もまた歩いてみたい。
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五竜岳の背後には白馬三山。白く輝く山が白馬鑓ヶ岳で、その後ろにわずかに見える三角のピークが白馬岳。杓子岳は白馬鑓の陰で見えていないのかな? 白馬大池から小蓮華岳の穏やかな稜線もまた歩いてみたい。
妙高山、火打山などの頸城山塊。その右側は高妻山、乙妻山など。
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妙高山、火打山などの頸城山塊。その右側は高妻山、乙妻山など。
吊尾根の向こうに鹿島槍の北峰。なかなか険しい稜線に見えます。体力と時間を考えて、今回は行きませんでした。
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吊尾根の向こうに鹿島槍の北峰。なかなか険しい稜線に見えます。体力と時間を考えて、今回は行きませんでした。
種池山荘から爺ヶ岳、冷池山荘から布引山と今回歩いて来た稜線をすべて見通すことができました。その背後に広がる北アルプス南部の峰々がものすごいパノラマ。
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種池山荘から爺ヶ岳、冷池山荘から布引山と今回歩いて来た稜線をすべて見通すことができました。その背後に広がる北アルプス南部の峰々がものすごいパノラマ。
前穂、奥穂、槍。
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前穂、奥穂、槍。
針ノ木岳がなかなかの存在感を出しています。その背後にあるのは水晶岳ですね。
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針ノ木岳がなかなかの存在感を出しています。その背後にあるのは水晶岳ですね。
屏風のように立ちはだかる剱岳と立山連峰。その左には薬師岳も。
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屏風のように立ちはだかる剱岳と立山連峰。その左には薬師岳も。
薬師岳。
立山連峰の雄山、真砂岳、別山の並び。
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立山連峰の雄山、真砂岳、別山の並び。
そしてやっぱり剱岳。
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そしてやっぱり剱岳。
今回歩いてきた稜線をバックに記念撮影。
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今回歩いてきた稜線をバックに記念撮影。
団体さんが到着して賑やかになったので、そろそろ下山です。といっても、冷池山荘からは爺ヶ岳に登り返さないといけないですが…。この稜線は最高ですが。
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団体さんが到着して賑やかになったので、そろそろ下山です。といっても、冷池山荘からは爺ヶ岳に登り返さないといけないですが…。この稜線は最高ですが。
下山でも何度も撮ってしまう立山、剱岳。歩く自分の影が写り込んだ写真って、なんか好き。
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下山でも何度も撮ってしまう立山、剱岳。歩く自分の影が写り込んだ写真って、なんか好き。
少し下って振り返ると、早くもガスが通り抜けるようになっていました。いいタイミングでの登頂でした。
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少し下って振り返ると、早くもガスが通り抜けるようになっていました。いいタイミングでの登頂でした。
進む先にもガスが絡み始めます。まだ7時、ちょっと早すぎないか…
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進む先にもガスが絡み始めます。まだ7時、ちょっと早すぎないか…
下山は少し花を撮りながら。イワツメクサ。
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下山は少し花を撮りながら。イワツメクサ。
オヤマノリンドウ。
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オヤマノリンドウ。
ヤマハハコ。
冷池山荘で登頂祝杯のコーラ。ここでお弁当もいただきました。
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冷池山荘で登頂祝杯のコーラ。ここでお弁当もいただきました。
休憩後、爺ヶ岳を目指します。冷乗越から見上げると、かなりガスが支配的になっています。前日に続き、爺ヶ岳とは相性良くないのかな…
2
休憩後、爺ヶ岳を目指します。冷乗越から見上げると、かなりガスが支配的になっています。前日に続き、爺ヶ岳とは相性良くないのかな…
それでもガスが晴れるタイミングもあり、そこそこ風景を楽しみながらの登り返しです。真っ白だった前日に比べれば、気分が全然違います。
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それでもガスが晴れるタイミングもあり、そこそこ風景を楽しみながらの登り返しです。真っ白だった前日に比べれば、気分が全然違います。
爺ヶ岳のピークはガスで見えなかったり、晴れて見えたりを繰り返していました。
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爺ヶ岳のピークはガスで見えなかったり、晴れて見えたりを繰り返していました。
眼下に見える深い沢は棒小屋沢で、黒部峡谷の十字峡に繋がっています。
2
眼下に見える深い沢は棒小屋沢で、黒部峡谷の十字峡に繋がっています。
爺ヶ岳の中峰。タイミング的にガスが来てイマイチの眺望でした。直前まで雷鳥がいたそうですが、隠れちゃって会えませんでした。
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爺ヶ岳の中峰。タイミング的にガスが来てイマイチの眺望でした。直前まで雷鳥がいたそうですが、隠れちゃって会えませんでした。
前日はピークを踏んでいない南峰にちゃんと登ります。
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前日はピークを踏んでいない南峰にちゃんと登ります。
これが今回の山行最後の登りになります。
3
これが今回の山行最後の登りになります。
爺ヶ岳・南峰に到着。もっとヘトヘトになるかもと思っていましたが、意外と余力を残して登ることができました。
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爺ヶ岳・南峰に到着。もっとヘトヘトになるかもと思っていましたが、意外と余力を残して登ることができました。
中峰と北峰。爺ヶ岳も想像以上にいい山でした。
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中峰と北峰。爺ヶ岳も想像以上にいい山でした。
この子はイワヒバリかな?
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この子はイワヒバリかな?
爺ヶ岳から種池山荘へ下って行きます。ガスがなければ正面に剱岳を望む区間です。
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爺ヶ岳から種池山荘へ下って行きます。ガスがなければ正面に剱岳を望む区間です。
完全にはクリアになりませんでしたが、ガスの隙間から覗く立山、剱岳を見ながら。
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完全にはクリアになりませんでしたが、ガスの隙間から覗く立山、剱岳を見ながら。
種池山荘まで戻って来ました。名物のピザを食べている人が多かったですが、一人ではさすがに手を出せませんでした。。
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種池山荘まで戻って来ました。名物のピザを食べている人が多かったですが、一人ではさすがに手を出せませんでした。。
小休憩した後、扇沢に向かって柏原新道を下り始めます。
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小休憩した後、扇沢に向かって柏原新道を下り始めます。
山荘前の斜面は、夏の初めには一面の花畑になるようです。白く見えるのはチングルマの花穂で、ぜひ咲いている時にも来てみたいですね。
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山荘前の斜面は、夏の初めには一面の花畑になるようです。白く見えるのはチングルマの花穂で、ぜひ咲いている時にも来てみたいですね。
順調に下って、アザミ沢で名前の通りたくさん咲いていたアザミの花。
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順調に下って、アザミ沢で名前の通りたくさん咲いていたアザミの花。
時折ガスが晴れて種池山荘が見えました。遠ざかる稜線が、なんだか惜しいです。
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時折ガスが晴れて種池山荘が見えました。遠ざかる稜線が、なんだか惜しいです。
柏原新道はやはり歩きやすく、それほど疲れずに下って行けました。でも、駅見岬から見た扇沢のターミナルはまだまだ遥か下です…
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柏原新道はやはり歩きやすく、それほど疲れずに下って行けました。でも、駅見岬から見た扇沢のターミナルはまだまだ遥か下です…
柏原新道は下の方が急なので、最後まで気を抜かずに。
2
柏原新道は下の方が急なので、最後まで気を抜かずに。
さすがに最後は疲れましたが、種池山荘から2時間半で下山完了。駐車場まで5分足らずですが、この舗装路歩きが地味にシンドイ締め括りでした。
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さすがに最後は疲れましたが、種池山荘から2時間半で下山完了。駐車場まで5分足らずですが、この舗装路歩きが地味にシンドイ締め括りでした。

感想

夏の終わりの鹿島槍へ。

この夏はすっきり晴れることが少なく、最後にしっかりアルプスの風景を眺めたいと思い、天気予報と睨めっこ。もともと金曜に冷池山荘を予約していたけど、確実に雨なのでキャンセル。土曜になると南には台風があるけど、北日本には高気圧が出現。高気圧の縁を回って湿気が入って来そうで、不安定ではありそうだけど、予報マークはそこそこ晴れが付いたので山行決定。運よく冷池山荘にキャンセルが出ていて、速攻で再予約です。

ルートは扇沢から柏原新道を登って、爺ヶ岳を経由する王道コース。柏原新道は途中からガスを抜けて晴れて来たけど、種池山荘に着く頃にはガスが上がって真っ白…。爺ヶ岳も何も見えず、淡々と冷池山荘まで。そう上手くは行かないみたいです。悲しい。。予報では日曜の方が良くない感じでしたし。。

予定では初日に鹿島槍に登頂してしまおうと思っていたけど、これでは意味なし。やることないので、ご飯作ったり、小屋でマンガ読んだり、だらだらと過ごしていると、14時を過ぎた頃からガスが晴れて来ました。そこから先は写真を見ていただければ。

ガスが少しずつ切れて行く鹿島槍。立山、剱岳の夕暮れ。十五夜の月。翌朝の一面の雲海と朝焼け。ほんのりのモルゲンロート。どこまでも見渡せる鹿島槍からの眺望。

これはダメかもと諦めかけたところからの逆転劇。夏と秋がせめぎ合うアルプス、たくさんの忘れがたい風景に出会えた山行になりました。

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この記録に関連する登山ルート

無雪期ピークハント/縦走 白馬・鹿島槍・五竜 [3日]
扇沢〜鹿島槍ヶ岳〜五竜岳〜アルプス平縦走
利用交通機関: 車・バイク、 電車・バス、 タクシー
技術レベル
3/5
体力レベル
4/5
技術レベル
3/5
体力レベル
4/5

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