八海山周回（屏風道〜八ツ峰〜新開道） 連続する鎖場に挑戦！

2014年06月28日(土) [日帰り]

• GPS: 10:25
• 距離: 8.0km
• 登り: 1,346m
• 下り: 1,346m

コースタイム

07：05二合目登山口
11：55八海山避難小屋12：30
13：30大日岳山13：35
15：40カッパ倉
17：30二合目登山口

天候

高曇り後、曇り、後雨

アクセス

利用交通機関：

自家用車

関越自動車道「六日町IC」降車、
信号「美佐島」を左折し国道17号線に入り
信号「庄之又」で右折、「二日町橋」を渡り終えたら左折
国道291号線を道なりに行き、信号「塩原」で右折
県道214号線に入り、八海山ロープウェイへの左折をせず直進
突き当たったら、右に細い道を行くと二合目駐車場に着きます
車は10台位駐車可能、トイレはなく、登山者ポストがあります
屏風道は危険を伴うコースなので、
登山者カードを出して行く事をお薦めします

コース状況／危険箇所等

登山口から清滝までは渡渉はありますが
鎖はなく、緩やかな沢沿いの道です

清滝を過ぎるとすぐに鎖場がはじまり、
延々と続くので、気が抜けません
日影の湿った岩が滑りやすく、注意を要します
一本しか下がっていない鎖場は身体を振られやすいのでご注意ください

八海山避難小屋から数分で、迂回路と鎖場の続く岩稜歩きの分岐です
岩場が乾いていて、滑る心配はありませんでしたが
登りより下りの方が足場が見えず、慎重に下りました
核心部は大日岳の鎖場かと思います
迂回路と合流して新開道を下山中、
両側の狭まった岩を鎖で降り、すぐ左にトラバースすべきところを
真っ直ぐに下ってしまい、メンバー数人が物凄い急斜面を
登り返すのに大変苦労しました
岩に殆ど消えかけた赤ペンキの矢印しかなく
先頭が見落としてしまったと思われます
この場所には、くれぐれもご注意ください

カッパ倉を過ぎると急坂は続きますが、ブナ林に入りほっとします
新開道も決して短くはないコース、疲労による転倒、滑落に注意です

写真

6/28 6:30

明け方、朝焼けが見え、雨降りになるのが心配です。六時半現在、高曇りで八海山の全容が見えています。午前中くらいはこのままでいてほしいもの。

6/28 7:00

屏風沢
この沢沿いに登るんですね。正面に八ツ峰が見え、緊張します。

6/28 7:01

八ツ峰アップ！

6/28 7:05

登山口案内板
屏風道は鎖や岩が続く危険なコースと書かれています

6/28 7:09

まず渡渉
水量が少なく飛び石伝いに行けました

6/28 7:35

大岩の下にお稲荷様
石造りのキツネが可愛らしいですね

6/28 7:35

振り返った大岩とお稲荷さん。キツネの小さいこと！

6/28 7:36

段々迫ってくる八ツ峰。黒々としたシルエットが威厳を醸し出している感じ。

6/28 7:38

小さな渡渉

6/28 7:50

この渡渉の直後残雪に阻まれ、縁を歩きました。谷側は雪に滑る可能性あり、河原側も石を選んで越えてゆかなくてはならず、歩きにくい場所。

6/27 18:53

サンカヨウ
地味だけど、今年も山に春が来たと知らせてくれるとても可愛い花

6/27 19:00

八海山の険しい谷を刻む地形に驚くばかりです

6/27 19:00

滑落注意

6/27 19:01

清滝が見えているのでしょうか？

6/27 19:25

鎖場が続きます

6/27 19:27

左横のスラブの尾根も急峻

6/27 19:28

鎖場は幾つくらいあるのでしょうね？途中で数えるのを諦めました。

6/27 19:29

険し過ぎる山肌

6/27 19:29

振り向く度に写真を撮りたくなります

6/27 19:32

ドームになった残雪

6/27 19:37

地面かと思うほど薄汚れてしまった残雪

6/27 19:52

巻機、金城方面

6/27 19:56

登って来た道

6/27 20:02

前方はまだまだ険しい登りが続く感じ、どこをどう登るのでしょう？

6/27 20:02

切れ落ちた岩の隙間を行くのかも？

6/27 20:03

大岸壁に圧倒されます

6/27 20:15

花盛りですよ♪

6/27 20:35

そそり立つ岩稜上の空の青さがなんとも言えない良い雰囲気

6/27 20:39

彼方に米山さん

6/27 20:46

六日町の大展望台です♪

6/27 20:52

頑張れ！一本松！

6/27 20:52

頭上にも頑張っている一本松が

6/27 20:52

大迫力

6/27 21:00

アカモノ

6/27 21:08

七合目
眼光鋭い像が寝ていました

6/27 21:30

幾段にもわたって落ちる見事な滝

6/27 21:30

目を凝らすと滝だらけ。鎖の順番待ちがあるので、のんびり鑑賞。

6/27 21:31

頭を隠しているのは金城山でしょうか？まだ登ってない山です。

6/27 21:32

滝を鑑賞

6/27 21:33

「横へつり注意」の看板
ロープか鎖がないと怖い場所です。滑落注意。

6/27 21:35

滝を鑑賞

6/27 21:38

ヒメシャガ

6/27 21:44

横から見る滝

6/27 21:48

頭上の大岩を鑑賞

6/27 21:50

ヒメシャガの群落があちこちにあって、辛さを癒してくれます

6/27 22:02

阿寺山でしょうか？ゆったりとした山頂に見えますね。

6/27 22:12

イワカガミ

6/27 22:13

主稜線が見えていると思うのですが？

6/27 22:14

やや雲が増えました

6/27 22:18

阿寺山後方に巻機山

6/27 22:25

足元はこんな状態

6/27 22:26

横に目をやるとこんな急斜面

6/27 22:31

小屋が見えたっ♪

6/27 22:32

ということは、これからあの岩峰の上を歩くのですね(-_-;)

6/27 22:32

正面にゆったりと米山さん

6/27 22:44

ミヤマリンドウ？フデリンドウ？ハルリンドウ？いろんなリンドウがあるので見分けがつきません

6/27 22:51

こんな険しい地形でも窪地に残雪があることに驚きます

6/27 22:54

八海山避難小屋到着

6/27 22:55

存在感あり過ぎの越後駒ケ岳。八海山は絶好の越後駒の展望台だったのですね！知りませなんだ(T_T)何せ前回はひたすら雲の中を歩いていたので…

6/27 22:56

ここはまだ山頂ではありません。お待ちかねの昼食です(^^♪

6/27 23:33

懐かしい中ノ岳が見えました♪

6/27 23:33

中ノ岳アップ！避難小屋まで見えそうな気がします

6/27 23:38

笹藪の中にシラネアオイ見っけ！

6/27 23:43

藪の中の鎖って怖くないことを発見

6/27 23:47

不動岳

6/27 23:47

左下に避難小屋。写真ではお伝えできませんが、一瞬、空を舞っている様な気分になります。

6/27 23:47

最近、マッターホルンづいています(*^^)v左奥に中ノ岳

6/27 23:48

不動岳山頂は賑やかに飾られてますね

6/27 23:55

残雪

6/28 0:10

大日岳はもうちょっと？鎖場も続くのですね（当たり前ですが…）

6/28 0:10

幽玄の雰囲気に浸っていられません

6/28 0:16

石柱が寝ています

6/28 0:20

ツガザクラ？

6/28 0:24

こちらも寝ています

6/28 0:27

ベニサラサドウダン？
一際目を惹く鮮やかさ

6/28 0:30

写真ではお分かりいただけない、大迫力の急斜面のスラブ

6/28 0:33

二度目の大日岳
前回は迂回路で、大日岳のみに登り、入道岳に向かったので、八ツ峰走破は、快挙です♪

6/28 0:33

何だかユーモラスな像ですね。怖そうな顔しているのににっこりしてしまいそう。前回見たかどうか記憶なし。

6/28 0:34

皆さん、凄く頑張りました！大満足の笑顔(*^^)v

6/28 0:40

垂壁が待っています(T_T)

6/28 0:46

振り返った大日岳
二回も来れて大満足♪

6/28 0:48

山頂標柱が小さく見えます。誰も居ません。私たちが本日のラスト？

6/28 0:52

やっぱり、大日岳の鎖場が一番の難関かと思います

6/28 0:52

見る間に湧いてくる雲の群れ

6/28 1:01

ナエバキスミレ？

6/28 1:02

分岐
懐かしいプレート。ここからは未知の領域、新開道を初めて下ります。

6/28 2:27

タムシバ
まだまだ綺麗に咲いていて嬉しくなりました

6/28 2:29

八ツ峰を覆い隠そうとする雲が不気味

6/28 2:38

七合目
後二時間半、まだまだ長いです(;_;)

6/28 2:39

振り返った八海山
樹林帯に入ってから雨が降り出し、岩場でなくて良かったとほっとしました。

6/28 3:15

稲荷社
雨が林の中を一層暗くします。早く登山口に着きたいけれど、あと1.5Kmもあります(;_;)

6/28 4:30

予定通り、無事下山しました。この困難なコースを皆さまのおかげで歩き切ることができました。有難うございました。

撮影機器：

TG-835 OLYMPUS IMAGING CORP.

感想

kyom4

もう二度と行く機会はないと思っていた八海山。
今回、CLの立てた計画に大勢の皆さんが参加、
たまたまkyom4も仕事が休みで、誘っていただき有難うございました。
一人では不安があってとても行けない鎖天国屏風道を歩けて
降って涌いた幸運に感謝です。

明け方、東の空が赤く染まり、雨になるのではと胸騒ぎを覚えました。
午後3時頃まで降りださずに待っていてくれたのがせめてもの救いです。
岩場、鎖場で雨に濡れ、濡れた岩に難儀するのを想像したくありません。
結果的には、ブナ林の中で濡れた訳ですが、遥かにましでした。

初めての八海山は往復ロープウェイ利用、八ツ峰も迂回路利用、
分岐でちょっと引き返し、大日岳のみ鎖場を登り、
山頂のはっきりしない入道岳山頂を踏むという、大変なお気楽な登山。
鼻から難コースは無理と諦めていました。

翌日の腕の筋肉痛に悩まされないように、
腕はあくまでもバランスと決め、なるべく脚力を使いましたが、
垂壁に近くなると、どうしても腕力に頼り、強引に登下降していて
以前ほどではなかったものの、筋肉痛が残りました。

千本檜小屋の先から始まる鎖の付いた岩場の上に立つと、
自分が空を飛ぶ鳥になったような錯覚に陥ります。
周りの景色がぐるぐると廻り出し、身体がふわりと空に浮き、
越後三山の上空を旋回し始めると、本当の姿に戻ったと思うかもしれません。
殊に岩稜に押し寄せる雲の早い流れが、一層夢心地を誘いますが
岩場の鎖の難度が上がるに連れ、又現実に引き戻されて行きました。
大日岳山頂直下の二段階ある鎖を無事降り切った時には、
垂直下降の恐怖で、すっかり夢から覚めておりました。

新開道もそれほど簡単なコースではありません。
分岐付近は梯子、そして滑りやすい岩の鎖場もあります。
何より悪い事に、間違えて直に下降してしまう場所がありました。
物凄い急斜面で滑りやすく、メンバー二人は登山道に上がるのが大変でした。
岩に書かれた赤ペンキの矢印が消えかけ、その先のテープも枝ごと落ちていて
一寸見ただけでは、ここで左にトラバースする事に気づかず、
鎖が垂れているので、下降を続ける人が多いのではないかと思います。
新開道を、下山に使う方は注意して下さい。

カッパ倉を過ぎてからが又長く、途中で雨も降りだして暗くなり
快適なはずのブナ林の道が、辛く長く感じられました。
屏風道では鎖の連続で緊張を強いられ、新開道では急坂と距離の長さで疲労困憊、
このコースが、熟達者向きと書かれているガイドブックに納得です。

5月から、ちょこちょこと鎖場、岩稜歩きを体験してきて
今回も、鎖場の連続と、難度の高い垂壁の登下降を経験しました。
その経験が反省も含めて少し自信に繋がり、
より難度の高い山にも挑戦出来たら嬉しいのですが…